TECHNOLOGY

「ドローンで何ができるの?」医療を変え 人の命を救う事ができる

Blood transfusion

輸血用の血液が足りない!

ルワンダで妊婦が死亡する主因は分娩後の出血だとされているが、血液は腐敗の進行が早く、安全な温度を保ったまま輸送する必要がある。血液製剤には異なる種類が数多くあり、将来のニーズを正確に予測する方法がないため、必要となるすべての血液を保管している輸血診療所は少ない。

ルワンダで全国規模のドローン配達開始、世界初/Logistics Today.2016

「Zipline」

Ziplineは、Sequoia PartnersやGoogle Venturesなどのベンチャーキャピタル企業の支援と、Microsoftの共同設立者であるPaul Allenからの資金提供を受け、2014年にスタートしました。

米国でドローンによる血液や医薬品の輸送が始まる/ドローン業界検索サイト
テストを経て……

ジップラインは、保管期間が42日で切れ、冷蔵保存の必要があり、緊急時に必要になることが多い血液を使ってドローン配送モデルの試験を始めた。

アフリカでドローン配送が拡大、医薬品の在庫切れ解消へ/Jon Rosen.MIT Tech Review.2017

インフラが十分に行き渡っていないアフリカの医療現場で、存在感を増しつつあるのが米国シリコンバレー拠点のスタートアップ「Zipline」が展開するドローンによるサービスだ。

ドローンで医薬品を運搬する「Zipline」、ガーナでもサービス拡大中/Techable.2019

現在は、緊急の医療物資を運ぶために、未舗装の陸路を何時間もかけて移動しているそうですが、ジップラインによる空輸が実現すると、大幅な時間短縮が可能となり、多くの命が救われることとなるでしょう。

ジップラインが開発した輸送方法とは?/MOVO
すでに実用化!

インフラが未整備なルワンダは医療品輸送に時間がかかる課題があり、ジップラインは2016年からドローン輸送サービスを開始。

豊田通商が米ベンチャーに出資 ドローンで輸血用血液輸送/産経ニュース.2019

ドローンは現在、首都キガリを除く地域での輸血用血液配送の35%を担っています。

ドローンは医療提供の未来をどう変えるか?/世界経済フォーラム

飛行機型のドローン

もし遠くにものを運ぶロジスティクスネットワークをつくりたければ、形状は必然的に飛行機のようなものになってくる。飛行機はエネルギー効率がよく、飛行距離も長い。もし何かの理由で動かなくなったとしても、地面まで滑空するから安全だ。すべては「医療品を運ぶ」という目的に特化してつくられている。

Ziplineの飛翔 ──ドローンの未来はアフリカからはじまる/WIRED.jp

機体は数個に分かれたパーツを組み合わせるようになっていて、整備と運用と使用するエネルギーが最小限に抑えられています。

[Drone Design]Vol.15 アフリカの空を飛ぶ勇ましきドローンたち/DRONE.2020

(前略)ジップラインは機体の設計から製造まで全て自社で手掛け、機体は耐久性と保温性に優れた発泡スチロールでできているため、雨風にも耐えることができ、全幅3メートルの大きさながら重さは21キログラムに抑えます。

アフリカでドローン活用国といえば、“ルワンダ”/ANZA.2019

通常のドローンよりも速い

転載:Zipline/YouTube

最高時速は130キロメートルに迫り、4つの回転翼を備えた平均的なドローンの4倍の速度を出せるという。

ルワンダの超高速ドローン、1千万人の命をつなぐ/山端 宏実.日経クロステック.2018
GPSとネットを駆使し最短距離ですぐに配送が可能

22ポンドの飛行機は、GPSと携帯電話ネットワークを使用してナビゲートし、30分以内に配送を行うことができ、機内冷凍の必要性を否定します。

米国でドローンによる血液や医薬品の輸送が始まる/ドローン業界検索サイト

これまで、血液製剤を入手するには病院スタッフが週に3回、ルワンダの首都キガリまで60キロメートルの距離を3〜4時間かけて往復していた。救急の場合はそのために取りに行くことになるが、しばしば人命を脅かすほど時間がかかることもあった。だが今は、検査技師がスマホを使って注文するだけで、病院から5キロメートルの距離にあるジップラインの物流拠点からドローンが15分で配送してくれる。

現地ルポ:ドローンが変えるアフリカ救急医療の現場/Jonathan W. Rosen.MIT Technology Review.2017

かなりの飛行距離を実現!

1.75キログラムの荷物を積んで、往復160キロメートルを飛ぶ。

ルワンダの超高速ドローン、1千万人の命をつなぐ/山端 宏実.日経クロステック.2018

おまけに悪天候でも大丈夫

飛行機型で安定したフライトが可能なこともあり、雨風などで配送を休むことはないとのこと。

ドローンで病院に“血液”届ける救命ベンチャー「Zipline」–日本からアフリカへ現地取材/藤井涼.CNET Japan.2020

輸送コストは?

ジップライン側は「コストはバイクや救急車で輸送するのと同じくらいだ」と説明している。

医療品を有料でお届け…”世界初”商用配送ドローンがルワンダで開始/ROBOTEER.2016

今はどれだけ稼働してる?

現在、ドローンは1日20~30回飛び、配達回数は2年弱で6000回以上を数える。運んだ血液パックは合計1万2000ユニットという

ルワンダの超高速ドローン、1千万人の命をつなぐ/山端 宏実.日経クロステック.2018

飛行機とぶつからないの高さを飛行

(前略)ジップラインのドローンは、民間航空機との衝突を防止するために高度152メートル以下を飛行。セルラー通信機能を備え、ドローン基地や、ルワンダ空軍当局と交信しながらタスクを処理する。

医療品を有料でお届け…”世界初”商用配送ドローンがルワンダで開始/ROBOTEER.2016

故障したら自分で着陸

機体トラブルは3カ月に1度程度あり、もし故障した場合には、内蔵のパラシュートを使って機体をできるだけ安全に着陸させるという。

ドローンで病院に“血液”届ける救命ベンチャー「Zipline」–日本からアフリカへ現地取材/藤井涼.CNET Japan.2020

TAKE OFF&LANDING

先鋭的すぎる運用

転載:IEEE Spectrum/YouTube

オーダー

 Ziplineの仕組みはこうだ。帝王切開をして出血が止まらない妊婦など、緊急で血液が必要になった病院からオーダーが入ると、同社の倉庫スタッフが、血液パックや医薬品を耐久性の高い専用のケースに入れ、飛行場のスタッフに渡す。

ドローンで病院に“血液”届ける救命ベンチャー「Zipline」–日本からアフリカへ現地取材/藤井涼.CNET Japan.2020

QRコード

 受け取った飛行場スタッフは、ケースをドローンの底部に収納。スマートフォンで機体のQRコードを読み取ることで、ドローンと血液の情報を紐づける。その後、ドローンを発射台に乗せてから主翼とバッテリーを取り付け、キガリ国際空港から飛行許可が下りると病院に向けてドローンを発射する。

ドローンで病院に“血液”届ける救命ベンチャー「Zipline」–日本からアフリカへ現地取材/藤井涼.CNET Japan.2020

パラシュートで物資を投下

目的地に到着すると、ドローンは高度約12mまで下降し、クルマの駐車スペース2台分ほどの広さの落下ゾーンを目がけてパッケージを投下する。パッケージには紙製のパラシュートが装着されているので、落下速度はゆるやかだ。

アフリカではいま、ドローンが新型コロナウイルスの検査サンプルを運んでいる/Wired

着陸の時はワイヤーで!

空輸を終えると、自動的にUターンして発着拠点に帰ってくる。着陸時には、空中に張られた1本のワイヤーにドローンを引っ掛ける。

企業価値1300億円。ドローンで血液や医薬品輸送するルワンダ・スタートアップの実力/小島寛明.BUSINESS INSIDER JAPAN

進化を続けている!

さらに、モーター、プロペラ、操縦システムなどを全て2組ずつ搭載する、パラシュートの搭載、問題発生時にはドローン拠点に戻ってくるシステムなど、事故や不具合を想定した対策も行われており、ルワンダの医療水準を大きく押し上げる礎となりそうです。

米Zipline社がルワンダにドローン組立工場を建設予定/ドローンニュース

血液以外もおくれるようになる

血液はもちろんとても重要だけれど、同時に患者が必要とするすべての医療品の0.1パーセントでしかない。ルワンダでの最終的な目標は、国全体に、あらゆる医療品を届けることだ。それは国のどこにいても、15分で必要な医療品を手に入れることができるようになることを意味する。

Ziplineの飛翔 ──ドローンの未来はアフリカからはじまる/WIRED.jp

ルワンダ国内でのドローン・ネットワークでは、当初は輸血用血液の配達に注力するが、後にワクチンやHIV、エイズ、マラリア、結核などの治療薬、ほかの重要な救命医薬品へ対象を拡大する計画。これにより、「今後3年間で数千人の命が救われる見込み」だという。

UPS、ルワンダで救命血液輸送にドローン活用/Logistics Today.2016

他の国にも広がっている

(前略)ジップラインは、アフリカ大陸でルワンダに次ぐ2番目の展開先としてガーナを選んだ。

豊田通商出資のジップライン、ガーナでドローンによる医薬品配送/ビジネス短信.JETRO,2019

目標は、30分以内の配送。実現すれば、ヘビの毒に対する抗毒血清や狂犬病ワクチンなどの治療薬が、緊急救命に間に合うタイミングで到着することになる。

ドローンでワクチンや血清など緊急配送、ガーナで今週開始/REUTER.2019

(前略)黄熱病、麻疹(はしか)、髄膜炎、破傷風など最大12の定期および緊急用ワクチンと、血液製剤その他の救命関連医薬品148種が配送できる。

ドローンでワクチンや血清など緊急配送、ガーナで今週開始/REUTER.2019
さらに他の国にも広がっている

Ziplineはいま、隣国タンザニアにも事業を拡張し、世界最大のナショナルドローン配送サーヴィスを構築しようとしている。タンザニア政府は、テキサス州とルイジアナ州を合わせた面積に匹敵するエリアを対象とした4つの配送センターから、1日あたり2,000回の配送を行おうとしている。

ルワンダ発の「救命ドローン」スタートアップ、Ziplineがタンザニアに新拠点/WIRED.jp.2017

タンザニアの各センターは30機のドローンを稼働させることで、1日あたり500件の配送が可能になる。血液だけでなく、緊急用ワクチンやHIV治療薬、点滴用チューブなどの医療用品を、5,640カ所の公共医療施設に届けることになる。

ルワンダ発の「救命ドローン」スタートアップ、Ziplineがタンザニアに新拠点/WIRED.jp.2017

こうしたアフリカ諸国での成功を背景に、Ziplineは「母国」である米国でのサービス展開を目指しており、既にカリフォルニア州に試験場を設け、FAA(米連邦航空局)から認可を得ることを目指している。2019年には米国防総省と共同で実験を行い、戦場や災害発生時に物資輸送を行う能力の検証を行った。

[小林啓倫のドローン最前線]Vol.39 パンデミックが促す医療用ドローンの「逆輸入」/DRONE.2020

COVID-19

コロナの広がる世界で……。

転載:Bloomberg QuickTake News/YouTube

コロナの検体を研究施設へ

転載:VOA News/YouTube

西アフリカのガーナでは4月、コロナ検査のため、地方の病院で採取した検体を都市部の研究施設に運ぶドローンを導入。開発した米企業ジップラインは「人口過密の都市部への定期的な長距離配送に利用されたのは初めて」としており、認可を得られれば米国でも始める計画だ。

新型コロナ感染防止にドローン導入 「社会的距離」監視に活用も/JIJI.COM.2020


アメリカで!

転載:Dan Czerwonka/YouTube

アフリカにおけるもうひとつのスタートアップZiplineは、新型コロナウイルスとの闘いにおいて重要な医療用品をドローンで配達するため、米国の医療提供者Novant Healthに選出された。

アフリカのテックニュースまとめ読み:UAVによる救命医療用品の配送など/Jake Bright.TechCrunch Japan.2020

 700近い医療施設などを運営する非営利団体の米Novant Healthと共同で実施している。ノースカロライナ州シャーロットで働く医療従事者に対して防護用品のほか、急を要する医薬品をドローンで配送する。今後、新型コロナの感染者に用いる新たな試験キットや治験薬、ワクチンが登場すれば、それらも配送する予定だ。

非接触で空から配達、気鋭の新興企業やグーグル系企業が実用/根津 禎.市嶋 洋平.日経クロステック.2020

ノバントヘルスとジップラインは今後2年間、輸送を続けて対象地域をノースカロライナ州全体に拡大するとともに、病院に加えて患者の自宅などにも物資を届けられるサービスとして確立していくことを目指す。

【新型ウイルス】米国初の長距離ドローン輸送を医療機関が開始へ/藤原秀行.LOGI-BIZ online