「次のステージは水の中!」海洋国家日本を変える水中ドローンとは!?【ドローン】
Underwater drone
水中ドローン
元々は水中用の小型無人機
水中ドローンとは、水の中を潜水・潜航できる小型無人機の通称です。もともとはROV(Remotely Operated Vehicle)という名前で呼ばれていましたが、空を飛ぶドローンが登場して以降、使用する場所は異なるものの、用途が似ていることから、水中ドローンと呼ばれることが増えてきました。
【ドローンと仕事】漁業・建築土木・水質調査。水中の作業を効率化する水中ドローンに注目!/株式会社旭テクノロジー.2019
次世代の水中テクノロジー!
簡易的な水中映像を撮影するROVのおもちゃ版として登場した水中ドローンは、今や潜水深度の向上、自律航行の実現など高度な機能を有した機体が登場、ROVと呼べる段階に進化しています。
水中ドローンの本格利用、不可欠なリモートセンシング技術/Drone-Biz
水深100mまで潜航が可能となり、長時間稼働(4時間~6時間)、360度全方向への移動と水中ホバリング、高輝度の照明、4Kカメラ撮影、ソナーによる衝突防止システム、10Kgまで耐えられるロボットアームを搭載するなど、水中での撮影だけでなく簡単な作業ができるロボットに進化しています。
事例紹介 – 漁業 –/ドローン事業.株式会社エレパ
また、空中のドローンと同様にジャイロも搭載されており、水中で機体がひっくり返らないような仕組みになっています。
水中ドローン|産業用ドローン最新トレンドウォッチャーVol.7/COMP-REX.2018
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まさに海に囲まれた島国“日本”のためにあるような技術
海洋国家日本における水中ドローンの活用は大きな可能性に満ち溢れています。
一般社団法人 日本水中ドローン協会
水中調査や水中ビジネスは、人手不足の状態が続いているのが現状です。そこで活躍するのが、水中ドローンです。
水中ドローンの販売業者をお探しなら株式会社ジュンテクノサービスへ~ダムの点検・生育調査など幅広いシーンに役立つ水中ドローン~/株式会社ジュンテクノサービス
低コスト・ハイパフォーマンス
複数の回転翼から自由に潜水・潜航可能な機体や高画質・高精細カメラを搭載した機体、潜水可能深度が100mを超える機体など、日々進化する水中ドローンの性能は、個人で楽しむ趣味の領域を超え、新たな水中ビジネスを生み出す可能性を持っています。
水中ドローンについて/一般社団法人 日本水中ドローン協会
従来は、1回数百万円、水深200m以下の深海では1回数千万円から億単位での高額なコストがかかっていた水中調査を、比較的安価な水中ドローンで代替する動きが広がりつつある。
“水面下”でも進むドローンの産業利用–筑波大発ベンチャー「FullDepth」/藤川理絵.CNET,Japan.2019
普通のドローン違いワイヤレスじゃない物が多い
水中ドローンの特徴として、その多くが有線でつながっている点です。
水中ドローンについて/水中ドローンメーカーYoucan Robot
電波の問題でケーブルで繋がっている
水中は電波が届かないため(可視光通信を使った無線通信技術はあるが濁った水の中では実用的でない)、一般的に水中ドローンは本体と操作ユニットをケーブルでつないで有線で操作する。
操作は簡単、水深300mで自在に動く水中ドローンを体験してきた/北島幹雄.ASCII.2020
このケーブルが、カメラ映像をリアルタイムで操縦画面へ送信する通信回線としての役割に加え、機体が波や潮で流れていってしまうのを防ぐコードの役割も果たしています。
アツくなってきた水中ドローン。水深100メートルまで潜航可能な「BW Space Pro 4K」をレビュー/ruby.DRONE MEDIA.2020
有線リードは巻き取り式で、ドローンの動きや潜行深度などに合わせて、その長さをコントロールする必要があります。そのため、水中ドローンを操縦する人のほかに、できれば有線リードをコントロールする人を配置すると安全で安定した航行ができるでしょう。
水中ドローンとは/Dアカデミー関東埼玉校
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繋がってるからなくならない
水中ドローンは有線のためロストすることはなく、水中ですので墜落の危険は回避することが出来ます。
空だけじゃない!水中ドローンとは/COMP-REX.2018
2019年「水中ドローン元年!」
ここ数年、多種多様の水中ドローンがリリースされ、2019年は「水中ドローン元年」と言われています。
水中ドローンについて /株式会社スペースワン
水中ドローンの国内市場は2020年に50億円に到達すると言われており、空のドローン同様に急速に市場規模が拡大する可能性がある。
水中ドローンの普及開始!手頃な価格を含めた5機種を市場投入/芹澤 優斗.DRONE NEXT.2018
国内外から大注目!令和元年は水中ドローンから目が離せない! https://t.co/ei667uxBGa pic.twitter.com/9BQZ7iEhpQ
— PR TIMESニュース (@PRTIMES_NEWS) May 31, 2019
ジャパンドローン2019でハードウェア部門最優秀賞と一般投票から選ばるオーディエンスAWARDのダブル受賞しました。
— エアオーシャン_AirOcean(水中ドローンに夢中) (@airocean_jp) March 16, 2019
今年は水中ドローン元年!
ますます水中ドローンから目が離せない!#水中ドローン #グラディウスミニ pic.twitter.com/mtDa1dVViT
What you can do with a Underwater drone
水中ドローンで出来ること
無人ロボットだけが潜水するので、安全性が格段にアップします。さらに水中ドローンなら人間が立ち入るのが困難な場所も撮影可能に。
水中ドローンを使った水中調査/XD仙台
水中ドローンの用途としては水深100m 未満の海底の探査、船舶調査、ダムの壁面調査、湖水調査、河川調査、水難事故調査、養殖の観察、海底ケーブルの点検、橋などの建造物の水没部分の点検、船舶の船底(水中部分)などがあります。
水中ドローンビジネス調査報告書2021/インプレス総合研究所
そのほかにも、最近ではメディア向け映像の撮影や、エンターテインメント向け用途(VR等)も、徐々に盛り上がりつつあるようです。
アツくなってきた水中ドローン。水深100メートルまで潜航可能な「BW Space Pro 4K」をレビュー/ruby.DRONE MEDIA.2020
水中ドローンを使えば、地上にいながら、スマートフォンなどで気軽に海中探索ができます。まるでリアルな水族館にいる感覚で水中の景色を楽しむ事ができます。
水中ドローンが今アツい!チェックすべきおすすめ水中ドローン5選/VIVA DRONE
ダムの点検
ダムの安全性を確保するためには、定期点検が欠かせません。
水中ドローンでの撮影は株式会社ジュンテクノサービスにご依頼を!~ダムの点検・調査に役立つ水中ドローン~/株式会社ジュンテクノサービス
今までのダムにおける水中点検は、潜水士による調査を依頼する必要があったが、ダムは水深が深く、調査面積が広いことから、潜水士の潜水深度と潜水時間に制限があり、また、安全性の問題からも調査できない箇所が存在した。
水中ドローンCCROVを使用したダム点検の実証試験を実施/DRONE NEXT.2019
このような課題に対して、目視による作業であれば、水中ドローンを使用することでコストを抑えることが可能になり、潜水士が潜水できない危険箇所においても調査が可能です。
ダムにおける水中ドローンを使用した点検の実証試験を実施/CFD販売株式会社.CFD Sales INC.2019
水難事故の現場
水難事故が発生すると、多くの場合「潜水隊」が出動します。水難事故の被害者は、事故発生後に時間が経つと、溺れて水が体に入り込み「水没」、つまり水中に沈みます。こうなってしまうと、地上での捜索もヘリコプターで上空からの捜索も困難になります。そうして、「潜水隊」が水に潜って地道に水没者を探すこととなります。
災害対策ソリューション – 盛岡/ドローンスクール
しかし、水温が非常に低い場合や、夜間なども含めて視程が悪い状況など、人間を潜らせることが難しい環境もある。また、沿岸部に船が多く停留する場所などでは、水中のロープに潜水士が絡まって溺れてしまう危険や、汚濁が激しい場所では衛生上の問題もある。
消防の水難救助現場で、水中ドローン活用の可能性を探る/藤川理絵.ドローンジャーナル.2020
河川では深い場所はある程度限られているため、水中ドローンを使いピンポイントで効率的な捜索ができるようになりました。
株式会社エレパ/PowerRay 水中ドローン
救助現場でも活躍!
漁の定置網の点検
導入するまでは、定置網を月に2回引き上げて網が破れていないか確認していた。破れていれば、網にいたアジやイワシといった魚が逃げていくため、損失になっていた。ドローンで観察することで、網の掛け替えがすぐにできるだけでなく、網に入る魚も把握できるようになったという。
水中ドローンが漁業で大活躍 定置網の点検や網に入る魚調査/DPCA.2020
20万~30万円の廉価版の台頭もあり、破網や魚の状態確認をより効率的に低コストで、迅速かつ安全に行う働き方改革のツールとして欠かせない存在になりつつある。
漁業界の働き方改革に、水中ドローンが大活躍/日刊水産経済新聞.2020
養殖現場でも大活躍
養殖用の生け簀は、中に死んだ魚がいれば病気の発生源になり、網に付着した生物が潮の流れを悪くして養殖魚に悪影響が出ることもあります。
「全ての深海を発見する」水中ドローンの可能性と未来 - 空間知能化研究所 伊藤昌平・中内靖/編集部.空間知能化研究所astavision.2017
海中の状況を広範囲にダイバー等で確認する事は困難であり、海中における状況把握にロボット(水中ドローン)の活用が期待されています。
「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証に係る漁業分野におけるローカル5G等の技術的条件及び利活用に関する調査検討」の開始について/NECネッツエスアイ
これまではダイバーに報酬を支払って生育状況の把握をしていたものが、水中ドローンを用いて生育状況を確認することで、費用削減や業務効率の向上に役立っています。
【ドローンと漁業】水中無人航空機を使った水産業の未来とは/ドローン-Biz
例えば、遠隔から漁場の状況が常時観測可能になれば、魚の養殖現場で餌やりの作業を行う効率的なタイミングを把握することが可能となります。他にも、カキの養殖現場で海中の状態が把握できれば、いかだ上でカキを確認する方法に比べ、成育状況の把握が効率化されるだけでなく、産卵の把握や幼生の浮遊状況も確認できるため、カキの養殖技術の底上げが期待されます。
5Gと水中ドローンを活用した漁場遠隔監視の実証実験に成功~水産業界における労働者の負担削減に向けた取り組み~/NTTドコモ
海底ケーブルの点検
海底ケーブルの敷設に関わる作業や資源開発分野での利用など、水中ドローンは、そのテクノロジーの発達と共に、これまでは考えられなかった新たなレベルへと進化し、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。
水中ドローンの需要・未来について/Dアカデミー関東埼玉校
「例えば、海の中にある海底ケーブルや送水管は、船の錨で破損することがあります。修繕箇所の特定や点検などであれば、わざわざ修理専用の大型船を出動させずとも、水中ドローンで十分対応できる。また発電所にある冷却水の引き込み口は、口径4~8m、全長1kmものパイプで、中に入り込むと逃げ場がなく、人による点検はとても危険です。これも、今後はロボット活用がマストになるでしょう」
深海ストリートビュー誕生なるか!?カギは水中調査システムの全自動化 株式会社FullDepth 代表取締役 伊藤昌平【後編】/EMIRA.2019
水中建造物の点検
水中ドローンは操作の自由度が高く、クイックに目的となる場所へ移動できる。もちろん静止画の撮影も可能。ロボットのみでは困難な段差のある伸縮管継手の点検もタイヤの大きさよりも低い位置から撮影し、ずれ幅の視認と段差を気にすることなく次の目標物を目指すことができる。
下水道の水中調査に水中ドローンを活用 ジュンテクノサービスとヒューテックが「FIFISH V6」で管渠調査を実施/山田 航也.ロボスタ.2020
船底調査
セキドROVチームは、株式会社商船三井様と株式会社MOLマリン様が運航管理するケーブル敷設船において、「BlueROV2」と「CCROV」を使用しての船底検査の実証実験を行いました。
水中ドローン「BlueROV2」と「CCROV」を使用した船底点検/Takagi.SEKIO.2019
今回の実証実験はケーブル敷設船ということで、海底に光ファイバーなどのケーブルを敷設したり修理、回収をおこなう船になります。大体全長は100m以上あるものも多く大きな船です。
水中ドローンで船底検査の実証実験/有限会社スギテック
一般的に、船外機器や船底の汚損が生じると、船速の低下や燃費の悪化等、本船の運航に影響を及ぼす可能性があるため、当該部の定期的な点検や清掃を行う必要があります。
水中ドローンを使用した船底点検に関する実証実験を実施~海面下の船の状態を水中ROVにて確認~/商船三井
ダイバーの危険な仕事を肩代わり
このような場合、従来ではダイバーを起用して潜水での点検作業を行っていましたが、気象なども作業に影響し、費用や時間が嵩むケースがありました。
水中ドローン「BlueROV2」と「CCROV」を使用した船底点検/Takagi.SEKIO.2019
航路以外ではない岸壁での水深は、東京湾では16mほどで、船底とのクリアランスは最短50cmになることもあるため、潜水作業においてのリスクはさらに高くなります。
水中ドローンで代用
この実証実験の結果、セキドは「水中ROV(ドローン)の操作性や撮影した画像の精度を確認し、従来のダイバーによる確認と代替可能な手段として効率的かつ安全・確実な方法であることが確認できました」とコメントしている。
水中ドローンによる船底点検の実証実験、人間の代替として「実用性あり」/TechCrunch Japan.2019
深海調査
ダイビングのお供に!
ワイヤレスで繋がる
ダイビングの楽しみのひとつが水中写真。多様な生物の写真やディープブルーの世界に光が差し込む幻想的な写真が撮影できるのがその魅力ですが、ひとつ難点があるとすれば水中では自撮りが難しいところ。それを解決するのが水中ドローン iBubble です。
水中でダイバーを自動追随して撮影するドローン iBubble/geared.2017
自動追尾システム
「iBubble」は、ダイバーがレンズを覗いている時間を減らし、水中探索にもっと多くの時間を費やせるように設計されており、膨大な量のデータに基づくトレーニングと、自身の処理能力との組み合わせのおかげで、この水中ドローンは自らの意思を決定し、人間がリモート コントロールで行う場合よりも的確にダイバーの進路を追跡できる。
世界初の自律型水中スマートドローン「iBubble」、NVIDIA Jetson搭載で仏企業が開発 ダイビング、海洋探索、船体点検などに活用/ロボスタ.2018
ダイバーが腕時計型のコントローラーを身に着けて、iBubbleを遠隔操縦することも可能。コントローラーとiBubbleの通信手段はソナー、つまり音声信号である。ケーブルを取り付ければ、有線でも操縦できる。
水中ドローンが増殖、CESで感じた中国企業の強さ/中田 敦.日経クロステック.2019
ダイバーは、探索中に周囲の状況を撮影するか、自分自身の姿をさまざまな角度から撮影するかの選択の他、リモート デバイスにより同製品と通信して距離を近づけ、撮影のフォーカスを変えることも可能だ。
世界初の自律型水中スマートドローン「iBubble」、NVIDIA Jetson搭載で仏企業が開発 ダイビング、海洋探索、船体点検などに活用/ロボスタ.2018
また、静音仕様になっているので、海中生物を不用意に驚かす心配も少ないし、ドローンはバッテリー不足になると、ダイバーの元へ戻ってくるというからスゴイ。
世界初の自律式水中ドローン「iBubble」が登場!ハンズフリーでプロ仕様の美しい水中映像が撮影可能!/TECHABLE
「新時代到来」魚を見ながら釣るスタイル
PowerRay
4KカメラとLEDライトを内蔵し、美しい水中撮影が楽しめる水中ドローン「PowerRay」。水中ドローンとして極めて高いカメラスペックを誇り、水中でもハッキリとクリアな映像を見ることができます。
多機能水中ドローンが登場!PowerRay & PowerDolphin/Marine Diving Web
また、それらの映像は1080Pリアルタイム伝送で、水上の操縦者の手元にきれいな映像が送られてきます。
水中ドローン「PowerRay」の衝撃/DRONE STATION BLOG
ドローンそのもので……釣る!
またアンコウの様に魚群誘惑燈を搭載し、釣り経験のない初心者からプロまで幅広くフィッシングを楽むことができる。
フィッシング・ドローンPowerRay日本登場!本日より予約開始!/DRONE.2017
アンコウが魚をおびき寄せるのに使う突起に似たアンテナ状のアームは、先端部分に釣り糸を取り付けられるようになっています。
アンコウのようなフィッシング専用ドローン PowerRay が釣りを変える!?/geared.2017
PowerRayでの特徴的な釣りの方法は、水中に仕掛けをそのまま投入する代わりに、ドローンのアームに取り付けて、仕掛けを走らせるというもの。
爆釣の予感!水中ドローン「PowerRay」で魚をおびき寄せて一本釣り/SAKIDORI.2017
魚が餌に食いつくとアームから仕掛けが外れるので、あとは水上のボートから普通の釣りと同じように釣り上げればOK。しかも釣れる瞬間をモニターで確認することもできてしまいます。
アンコウのようなフィッシング専用ドローン PowerRay が釣りを変える!?/geared.2017
また、下部に備え付けられた球体の魚群探知機「PowerSeeker」が、魚群分布や水中温度などの情報を取得。
釣り人必見! 潜水ドローン「PowerRay」、日本上陸!/牧野裕幸.カメラ – 価格.comマガジン.2017