医療品輸送における新たな選択肢!ジップライン社がもたらす革命【ドローン】

近年、世界中で物流業界は急速に発展しており、特に配送に革新的な方法が求められています。その中で、米国発のドローン配送企業、ジップラインがアフリカでの成功を受け、世界中で事業を拡大しています。

ジップラインは、未開発な地域でも医療用資材や薬品などの輸送に貢献し、人々の生活をより便利で安全にするために取り組んでいます。

今後もジップラインは、世界中で事業を広げ、より革新的な方法を取り入れながら、物流業界の発展に貢献することでしょう。本記事では、ジップラインの成功の背景や今後の展望について紹介していきます。

created by Rinker
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!(「紀伊國屋書店」データベースより)

Zipline International Inc

「ジップライン」

Siemens Software/YouTube

Ziplineは、Sequoia PartnersやGoogle Venturesなどのベンチャーキャピタル企業の支援と、Microsoftの共同設立者であるPaul Allenからの資金提供を受け、2014年にスタートしました。

ドローンで変える新しい医療の形

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

「Zipline」は、米国カリフォルニア州に拠点を置くスタートアップ企業で、シリコンバレーに位置しています。

ドローンによる医療物資の配送サービスを提供しており、アフリカなどのインフラが不十分な地域で医療現場に貢献しています。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

「医療品を運ぶ」そのために形は飛行機型

医療品を運ぶことに特化して設計されており、形状が飛行機のようなものになっています。飛行機と同様にエネルギー効率が高く、長距離を飛行することができ高速かつ安定したフライトが可能です。ドローンは自律飛行ができるため、運用面でも高い信頼性を誇っています。

機体は、耐久性と保温性に優れた発泡スチロールを用いて自社で製造、配送センターや管制システムも自社開発だ。機体は全幅3メートルでありながら、重さを21キログラムに抑えることが可能で、雨風にも耐えることができます。また、数個に分かれたパーツを組み合わせるようになっており、整備や運用、使用するエネルギーも最小限に抑えられています。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

悪天候でも問題なし!

これらの特徴により、Ziplineのドローンは、雨風などの悪天候でも安定したフライトを維持できるため、配送を休む必要がありません

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

通常のドローンよりも速く移動可能!

ドローンは、4つの回転翼を備えた飛行機型の設計であり、最高時速は130キロメートルに迫り、平均的なドローンの4倍の速度を出すことができます。

GPSやネットをを駆使し最短距離ですぐに配送!

また、GPSや携帯電話ネットワークを使用してナビゲーションが可能であり、30分以内に医療品の配送を行うことができます。この高速で迅速な配送により、医療現場で必要な医療品を素早く届けることができ、患者の命を救うことができます。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

その飛行距離はなんと160キロ!!

1.75キロの荷物を積み、往復160キロメートルを飛ぶ事が可能だ。

航空機とぶつからない高さを飛行

民間航空機との衝突を防止するために、高度152メートル以下での飛行を行っています。また、ドローンはセルラー通信機能を備えており、Ziplineのドローン基地や空軍当局と交信しながらタスクを処理。これにより、ドローンの安全性が確保されている。

冷凍機能も完備!医療品の品質を落とさない

さらに、Ziplineのドローンは機内冷凍機能を備えているため、冷凍された医療品を運ぶこともでき、医療品の品質を維持することができます。

輸送コストはバイクや救急車と同等

ドローンによる医療品の配送について、コスト面にも注力しています。Ziplineのドローンによる配送は、バイクや救急車での輸送と同等のコストで行うことができる。これは、ドローンによる配送が、従来の輸送手段よりも迅速かつ効率的であるため、運用コストを低く抑えることができるためだ。また、ドローンによる配送は、道路が不十分な地域にも到達することができるため、輸送手段の選択肢を広げることができます。これらの特徴により、Ziplineのドローンは、医療品の迅速かつ効率的な配送を低コストで実現が可能。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

もし故障したら自力で着陸する

もし故障が発生した場合には、内蔵のパラシュートを使用して、機体をできるだけ安全に着陸させることができます。また、機体トラブルが起こる頻度は比較的低く、約3カ月に1度程度とされています。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

2016年からルワンダで血液の本格輸送開始!

ルワンダでは、妊婦が死亡する主因の一つは、分娩後の出血です。そのため血液が必要とされますが、血液製剤には異なる種類があり、将来のニーズを正確に予測することが困難であるため、必要な血液をすべて保管することができない輸血診療所が多いとされています。さらに血液は腐敗が早いため、安全な温度を保ったまま輸送する必要があったがインフラが未整備なルワンダは医療品輸送に時間がかかってしまう。

こうした状況に対応するため、Ziplineは2016年からルワンダでドローンによる輸送サービスを開始した。

Zipline/YouTube
この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

数時間がたった“15分”に短縮

ドローンには現在、ルワンダの首都キガリを除く地域での輸血用血液配送の35%を担っています。これまで、血液製剤を入手するには病院スタッフが週に3回、ルワンダの首都キガリまで60キロメートルの距離を3〜4時間かけて往復する必要がありました。救急の場合は、そのために取りに行くことになるため、時間がかかることが多く、命にかかわることもありました。

しかし、Ziplineのドローンを利用することで、検査技師がスマートフォンを使って注文するだけで、病院から5キロメートルの距離にあるZiplineの物流拠点からドローンが15分で血液製剤を配送してくれるようになりました。このように、Ziplineのドローンによる輸送サービスは、ルワンダの医療現場における血液などの医療物資の供給を確保するとともに、患者の命を救うための時間短縮に大きく貢献しています。

World Bank/YouTube

実際に1日に20〜30回飛行

現在、Ziplineのドローンは1日20〜30回のフライトを行い、2年半で6,000回以上の医療物資の配達を行っています。運んだ血液パックの総数は12,000以上に達し、ルワンダの医療現場における医療物資の供給に貢献しています。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

created by Rinker
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!(「紀伊國屋書店」データベースより)

TAKE OFF&LANDING

先鋭的すぎる運用方法!

IEEE Spectrum/YouTube

Ziplineの仕組みは、まず、帝王切開などの緊急を要する医療処置が必要となった病院から、血液パックや医薬品を必要数量オーダーします。そのオーダーを受けたZiplineの倉庫スタッフは、血液パックや医薬品を耐久性の高い専用のケースに入れ、ドローン基地に運びます。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

QRコードを使い素早く血液を詰んだドローンを発射

飛行場スタッフが、ケースをドローンの底部に収納。その後、スマートフォンでドローンのQRコードを読み取ることで、ドローンと医療物資の情報を紐づける。ドローンを発射するため、発射台にドローンを乗せてから主翼とバッテリーを取り付けます。そして、国際空港の管制塔から飛行許可が下りると、ドローンを発射して病院に向けて飛行を開始します。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

目的上空でパラシュートで物資を投下

ドローンは、目的地の病院まで自律飛行し、目的地に到着すると、自動的に高度約12mまで下降し、着陸ポッドと呼ばれる特別な地上設備に荷物を投下します。着陸ポッドは、クルマの駐車スペース2台分ほどの広さがあり、荷物の受け取り場所として病院などの地上設備に設置されています。

投下されたパッケージには、紙製のパラシュートが装着されているため、落下速度はゆるやかです。パラシュートが開くと、荷物は安全に地上に着地します。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

着陸の時はワイヤーにひっかける!

Ziplineのドローンは、空輸を終えると自動的にUターンして発着拠点に帰還します。帰還時には、着陸ポッドから離れ、空中に張られた1本のワイヤーに引っ掛けられます。このワイヤーを使って、ドローンは着陸場所に正確に位置決めされ、地上スタッフが受け取ります。。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

さらに進化中!!

Ziplineは、ドローン配送に関する事故や不具合に対するリスク管理にも力を入れており、モーターやプロペラ、操縦システムなど、重要な部品を2組ずつ搭載することで、単一障害点によるシステムの停止を回避するようにしています。また、パラシュートの搭載や、問題発生時には自動的にドローン拠点に戻ってくるシステムなど、安全性の高い配送モデルを構築するための技術的な取り組みを進めています

将来的に血液以外の医療品も配送可能に!

ルワンダでのZiplineのドローン配送は、血液製剤や医薬品の配送に限定されたものではありません。現在は、緊急医療品の輸送に主眼が置かれていますが、将来的には他の医療品の配送にも拡大されることが期待されています。ルワンダでの最終的な目標は、国全体にあらゆる医療品を効率的かつ迅速に配送することであり、どこにいても必要な医療品を15分で手に入れることができるようにすることです。

ルワンダ国内でのドローン・ネットワークでは、当初は輸血用血液の配達に注力するが、後にワクチンやHIV、エイズ、マラリア、結核などの治療薬、ほかの重要な救命医薬品へ対象を拡大する計画。これにより、「今後3年間で数千人の命が救われる見込み」だという。

UPS、ルワンダで救命血液輸送にドローン活用/Logistics Today.2016

ガーナにも展開

Ziplineは、ルワンダに続くアフリカ大陸での2番目の展開先として、ガーナを選びました。同社は、30分以内の医療品の配送を目指しており、これにより、緊急時に必要な医療品、例えばヘビの毒に対する抗毒血清や狂犬病ワクチンなどが、すぐに現場に届くことになります。これにより、命を救うために必要な医療品を迅速に届けることが可能となり、ガーナの医療インフラの改善に大きく貢献することが期待されています。

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

この投稿をInstagramで見る

Zipline(@zipline)がシェアした投稿 –

148種類の医療品を配送

ジップラインが配送可能な医療品は、黄熱病、麻疹、髄膜炎、破傷風を含む最大12の定期的なワクチンと、血液製剤、抗毒血清、緊急救命医薬品など148種に拡大されました。

タンザニアにも展開

Ziplineはルワンダでの成功を受けて、タンザニアでも同様のサービスを展開することを計画しています。タンザニア政府は、4つの配送センターから1日あたり2,000回の配送を行うことを目指しており、血液や緊急用ワクチン、医療用品を5,640カ所の公共医療施設に届ける予定です。Ziplineは、タンザニアの各センターに30機のドローンを配備し、1日あたり500件の配送を実現することを目指しています。

アメリカの展開を目指す

Ziplineは、母国である米国でもサービス展開を目指していることが報じられています。2020年には、カリフォルニア州に試験場を設立し、FAAからの認可を目指しています。また、2021年には、アメリカ陸軍と共同でドローンを使用した医療品輸送の実験を実施し、将来的には戦場や災害時の医療品輸送にも利用されることが期待されています。

created by Rinker
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!(「紀伊國屋書店」データベースより)

COVID-19

新型コロナパンデミックの世界で…。

Bloomberg QuickTake News/YouTube

コロナの検体を研究施設へ

ジップラインは、ガーナでの新型コロナウイルスの検査のためにドローンを導入し、地方の病院から都市部の研究施設に検体を運びました。これは、都市部への長距離定期配送にドローンが利用された最初の例であり、認可を得れば米国でも同様の試みが行われる可能性があります。

VOA News/YouTube

アメリカで実施!!

Ziplineが米国での実証実験に着手し、新型コロナウイルスとの闘いにおいても活用されていることは、同社の技術が世界的に認められていることを示しています。特に、医療用品の迅速かつ安全な配送は、新型コロナウイルスの感染拡大が問題視される中、重要な役割を果たすことになるでしょう。今後は、より多くの地域でZiplineのサービスが普及し、医療の現場における効率的な物資配送に貢献することが期待されます。

Dan Czerwonka/YouTube
Novant Health/YouTube
created by Rinker
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!(「紀伊國屋書店」データベースより)

You might be interested in …

当サイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、GoogleやASP等のCookieが使用されています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについてはプライバシーポリシーをご覧ください

X