「仏様が…本当に空を飛んでいる」《現代仏教》【ドローン】

「仏様が…本当に空を飛んでいる」《現代仏教》【ドローン】

Drone Buddha

ドローン仏

龍岸寺三哲山/YouTube

ドローン仏って?

ドローン仏(英語表記:Drone Buddha/ドローンブッダ)とは三浦耀山仏師が提唱する『浮遊する仏像』を実現させようとするプロジェクトです。

ドローン仏プロジェクト/MAKE TEES公式サイト

ドローン仏に使われているドローンは「TELLO」という機種で、中国のRyze Tech社の製品す。

ナムいと話題のドローン仏!?仏像が空を飛ぶ日がついに来た!/ワールドセクト.2019
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3Dプリンターで制作!

ドローン仏は阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三体があり、いずれも三浦さんが彫刻した木像をスキャニングして3Dプリンターで出力されている。

【仏教とIT】第12回 AIと僧侶、勝つのはどっち?/RBB TODAY.2019
試行錯誤のすえの“3D”

高さ約10cm。中は可能なかぎり空洞化して重量わずか13グラムに収めた。これぐらい軽量化しないと、ドローンが飛ばないらしい。

【仏教とIT】第12回 AIと僧侶、勝つのはどっち?/RBB TODAY.2019

木製では重くドローンに乗せられないと2年間試行錯誤し、苦労の末、木製の仏像を3Dプリンターで樹脂製の8g(中は空洞)に軽量化することに成功した。

ドローンで降臨する仏様がいま“ナムい”、最終目標は+25体の「来迎図」/ABEMA TIME.2018
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遊びじゃない!これが仏教の世界感だ!!

Tanji Akira/YouTube

一見、お遊びのように見えるが、実は仏様がドローンに乗って空を飛んでくる風景は、仏教の教えと深く結びついている。仏教の阿弥陀経では、信仰深い人が亡くなると阿弥陀如来が菩薩とともに極楽浄土からお迎えに来られると説かれている。仏教世界で浄土に向かう、臨終来迎の風景だ。はるか昔から、多くの仏画や彫刻でこの来迎が表現されてきた。

【前編】伝統は革新によって守られる。京都に学ぶ、持続可能なものづくり/IDEAS FOR GOOD.2020

さらに、最終的には「来迎図」を再現するため、阿弥陀如来像に+25体の菩薩像をドローンに乗せたいということだ。

ドローンで降臨する仏様がいま“ナムい”、最終目標は+25体の「来迎図」/ABEMA TIME.2018

ドローン仏の名前の由来は?

ところで、ドローン仏(どろーんぶつ)という名称になるまで、『雲中ドローン仏』、『Unchu Drone Buddha』、『ドローンほとけ』などその他、色々なネーミングが候補になりましたが、最終的にMAKE TEES Inc.が『ドローンブッダ(日本語表記:ドローン仏)』を提案し、三浦耀山仏師にOKを貰って決定となりました

ドローン仏プロジェクト/MAKE TEES公式サイト

龍岸寺でお披露目イベント

ドローン仏は京都の龍岸寺で行われた超十夜祭の中で開催されたイベントでお披露目されました。 

ナムいと話題のドローン仏!?仏像が空を飛ぶ日がついに来た!/ワールドセクト.2019

龍岸寺では、人々が集う場として「アイドルライブ」とか「超十夜祭」というフェスをやったり、学びを深める場を提供したり、お葬式をお寺でしませんかというようなお寺の使い方を提案したりしています。フリーペーパーを作ったり、SNSを使ったりして情報発信しています。今まで私たちがいただいてきた文化の蓄積がお寺にあるんだったら、それを私のところだけに留めてしまうんじゃなくて、どうやって豊かに次の時代に伝えていくのか考えることが重要です。

国際青年交流会議/macrocosm
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仏師「三浦耀山」

仏像ワールド/YouTube

仏師の三浦耀山さんは、会社員から仏師に転向したという異例の経歴の持ち主です。

仏師・三浦耀山/テレビ番組-京都知新
元サラリーマン

一度はサラリーマンになるも、「見仏記」(みうらじゅん、いとうせいこう著)を読んでどうしても仏像が彫りたくなり、会社を退職し滋賀県の仏師に弟子入りする。

ドローン仏による仏教世界の新しい表現 木曜サロンレポート/ナレッジキャピタル

1973年埼玉県生まれ。1996年早稲田大学政治経済学部卒業後、通信企業に勤務。みうらじゅん・いとうせいこう共著「見仏記」の影響で仏像を見ることが好きになりすぎて、やがて自ら仏像を彫ってみたくなり会社を退職。

伝統からドローン仏など斬新な仏像を彫る仏師が教える仏像の歴史と作り方・彫刻体験/Pass Market
仏像修復・制作

仏師になるべく1999年大仏師渡邊勢山に師事する。13年の修行ののち2012年独立。現在京都市上京区に「土御門仏所」を構え、主に寺院向けの仏像彫刻、仏像修復を手がけている。また工房や寺院などで定期的に仏像彫刻教室も開催中。

伝統からドローン仏など斬新な仏像を彫る仏師が教える仏像の歴史と作り方・彫刻体験/Pass Market

そして現在、三浦さんは仏教の世界観を現代のテクノロジーを使い、わかりやすく伝えようと挑戦しています。

仏師・三浦耀山/テレビ番組-京都知新

さらに三頭身の「わらべ仏」、3Dプリンターの技術を使った「ガチャ仏」など、ユニークな仏像も作っています。「仏像様式は時代の最先端を取り入れた歴史があり、今の時代ならもっとわかりやすく表現できるのではないか」という三浦耀山さん。

仏師・三浦耀山/テレビ番組-京都知新

元来好きだったという彫刻と仏像の違いや、仏像へのこだわりを尋ねると「仏像制作で重視するのは、独自性よりも人々が仏様に親しみを持ってくれること」と断言。これからの仏師のあり方を垣間見た気がした。

三浦 耀山(みうら ようざん)/仏像ワールド
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超十夜祭って?

2018年11月、龍岸寺での「超十夜祭」において、仏師・三浦耀山さんは、自作の阿弥陀三尊像を3Dプリンターで複製し、ドローンに載せて空中を飛来させることに成功しました。

ドローン仏さま/浄土宗 龍岸寺
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十夜祭って?

学生とお寺のコラボイベント「十夜祭」を、学生の枠を超えてさらなる盛り上げを狙うべく始まったのが、今回の「超十夜祭」。

ドローンに乗ったブッダが空を飛ぶ! 京都で行われたテクノ法要/bouncy.Antenna.2018

全国の浄土宗寺院で広く行われる念仏会、十夜法要。
現代においては短縮されることが多いですが、本来は10日10夜に渡り絶えず念仏を唱え続け、阿弥陀様のお慈悲に感謝するためのものです。

十夜祭 -ju ya fes-/浄土宗 龍岸寺

このネーミングに落ち着くまでには、「裏十夜祭」「真十夜祭」などいろいろありましたが、「超」をつけると強そうだという意見をたくさんいただいたので「超十夜祭」となりました。

京都 龍岸寺「超十夜祭り」/照恩寺
テクノ法要の前に登場!!

その中の1つの行事として11月16日に開催された「テクノ法要」のオープニングアクトで登場したのが、ドローンに仏像をのせた「ドローン仏」さまです。

浮遊する「ドローン仏」さまがナムい スイーっと近づいてくる姿がインパクト大の新しさ/宮原れい.ねとらぼ.2018

浄土系アイドル「てら*ぱるむす」とのコラボ

龍岸寺三哲山/YouTube

ドローンに乗った仏様が境内を浮遊し、浄土系アイドル「てら*ぱるむす」がライブを行いました。

空中浮遊!龍岸寺の「ドローン仏様」/admin.機械人Z.2020

ライブ会場になったのは、400年以上の歴史がある京都の龍岸寺だ。その本堂がライブ会場に変化。半透明の幕にプロジェクションマッピングで映像を投影。大がかりな音響機器も搬入し会場を盛り上げた

京都の寺の境内で浮遊する仏像 南無い現場/日テレNEWS24.Yahoo! JAPAN.2019

「ドローン仏」については、小さいとはいえプロペラが回りノイズが発生する。単純に音楽と合わせば耳障りになることは明らかだ。

京都 龍岸寺「超十夜祭り」/照恩寺

そこで、オープニング曲はこれが邪魔にならず、一体となるような、ノイズで構成された曲にして、録音していただいたドローンのノイズを聞きながら調整していく。

京都 龍岸寺「超十夜祭り」/照恩寺

ちなみにグループ名は、「1兆」を意味する単位である「テラ」と「寺」を掛け、加えて「手のひらを合掌する」という意味の「パルムス」を組み合わせており、メンバー全員が“菩薩”の設定になっている(※アイドルネームが弥勒ミライ・文殊たま・普賢あまね・観月花音=観音・早勢至帆=勢至)。発起人は京都市立芸術大学1年生の橋本千裕さん(19)。

仏教アイドルと一緒に楽しむ“法要”は、まさに上質なJラップ!/山田ゴメス.citrus.2016

“世界一仏教徒が多い国” 中国の反応

これを見た中国のネットユーザーからは、「デジタル菩薩ね」「パンクな仏教だ」「日本人にはお手上げ」「現代の技術は古代の幻想を解決する」「中国でこんなことをしたら批判噴出だろう」「素晴らしい。宗教も時代とともに発展しなければ」といったコメントが寄せられた。

ドローンで宙に浮く仏像!日本の寺のユニークな法要に中国ネット驚き/Record China.2018

“これはナムい!” Twitterの反応

 Twitterのコメントでは未知の光景に戸惑う声もみられますが、「新しい」「かっこいい!」といった声に加えて、同様に「確かにナムい」「これはナムい」と共感する声が寄せられ話題に。

浮遊する「ドローン仏」さまがナムい スイーっと近づいてくる姿がインパクト大の新しさ/宮原れい.ねとらぼ.2018
ナムいって?

「阿弥陀仏に帰依する」という意味の「南無」を形容詞にした言葉で「エモい」的な感じで使っていたそうです。

ナムいドローン仏を仏師三浦耀山が作った理由がすごい!/JUNKな万華鏡
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てら*ぱるむす発!!

「ナムい」は”てら*ぱるむす”がもともと使っていた言葉を、知恩院ライトアップの担当デザイナーがなにげなくフライヤーに使用し、思いがけず注目されたことからの大騒動。ドローン仏さまも、お寺の本堂でフライトさせたいという三浦仏師からの提案を喜んでお手伝いしましたが、その功績の9割以上は三浦さん。

ひさしぶり!/浄土宗 龍岸寺.2019

「ナムい」のオリジネーターである浄土系アイドルは、「その人にとってのナムがナムだと考えているので、使い方は様々だし、たくさんあるからこそおもしろいかなと」と述べている。

せめて「ナムい」と弔われる社会に!/田中 宏和.Forbes JAPAN.2018
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如来、菩薩、明王、天部の仏像たちに、著者が直撃インタビュー。釈迦如来や阿弥陀如来、観音菩薩や弥勒菩薩、不動明王や吉祥天が、自らを自らの言葉で語り、役割分担やご利益、性格などが自然と理解できてしまう一冊です。著者はいち早く仏像Webサイト「日仏会(にちぶつかい)」を立ち上げた宮澤やすみ氏。長年、仏像を愛し親しんできた著者ならではの視点から、人間模様ならぬ“仏像模様”が伺える内容で、初心者でも十分楽しめます。(「紀伊國屋書店」データベースより)

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