《イチロー引退の日(4)》日本のファンが待ち望んだ瞬間!イチロー、7年ぶりの凱旋で野球界に興奮巻き起こる!!

日本のプロ野球界、そして世界の野球ファンが息を呑んで待ち続けた瞬間が、ついに訪れた。名球手イチローが、7年ぶりに母国日本のグラウンドに姿を現したのです。

これはただのスポーツイベントを超え、一人のアスリートが国民に刻み込んだ感謝と感動の瞬間でもありました。

《イチロー引退の日(3)》マイナー契約から再びメジャーへ!45歳の新たなスタートライン
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2000年、メジャーリーグ挑戦直前のインタビューから、2019年3月、現役引退直後にシアトルの自宅で行われたロングインタビューまで。スポーツ総合誌Numberを中心に20年間、100時間を超える単独インタビューを完全収録した、イチロー本の決定版。(「Books」出版書誌データベースより)

ICHIRO’S LAST GAME

伝説が帰還…イチローが日本の土を踏む

DRAMATIC BASEBALL 2023/YouTube

シアトル・マリナーズとオークランド・アスレチックスの来日は、野球ファンにとって大きな喜びとなりましたが、特に話題となっていたのがイチローの出場です。

去年、2018年にメジャーリーグでの活動を一時休止し、今季再び選手として帰ってきたこと自体が驚きでしたが、そのイチローが母国日本のメジャーリーグ開幕戦に出場するというビッグニュースは、国内外のファンから絶大な注目を集めることになりました。

そして、その期待はチームメートたちの間にも広がっていました。

2018年の日米野球で日本を訪れたミッチ・ハニガー外野手は、日本のファンの熱狂的なサポートを目の当たりにした印象を明かす。

「ファンのリアクションは驚きだった。そして、そんな中でイチローがどのように迎えられるのか、それを想像するだけでワクワクする」と興奮気味に話すしました。

リオン・ヒーリー内野手も、日本のファンとの再会を前に、イチローへの特別な期待を寄せている。

「最も楽しみにしているのは、日本の人々がイチローをどれだけ愛しているかを実際に目の当たりにすること。間違いなく、特別な瞬間になるだろう」と語りました。

スコット・サービス監督は、「イチローはマリナーズのユニホームを着て日本でのプレーを楽しみにしているはずだ。彼のシアトルでの華々しいデビューを思い返すと、今回の日本での開幕戦も間違いなく目が離せない一戦になるだろう」とイチローへの信頼と期待を熱く語っていました。

2012年のMLB日本開幕戦以来、約7年ぶりの日本凱旋。この間、イチローはさまざまな記録を更新し、時には困難な局面も乗り越えてきました。

その姿を、日本のファンはテレビ越しに見守ってきましたが、今回はリアルタイムでそのプレーを目の当たりにすることができるわけです。

引退説と現役続行の意思

45歳のイチローは、オープン戦での打率が.080と低迷しており、今後の動向に関しては、ファンや関係者の間でさまざまな憶測が飛び交っていました。

特に、「イチローが東京での開幕シリーズを最後に引退するのでは?」という噂がささやかれる中、イチロー本人はそのような声に対して、「安易な責任のない意見」と強く反論。

「東京ドームでのプレーは大きな目標だが、そこで引退する理由はない」と明確に述べました。

さらに「世の中には僕に引退してほしいという意見がある一方で、引退すべきではないと思っている人もいる」と今コメントしました。

その上で「いろいろな意見や期待がある中で、自分の道を進むつもりだ」と強い決意を示しています。

この段階で、イチローの今後の動向に関する正確な情報は明らかにされていませんでした。

ただ、イチローの東京でのプレーに対する情熱や、引退に対する真摯な姿勢は、現役続行を望むファンや関係者の期待を高めていました。

果たして、イチローは日本での開幕戦でどのようにプレーをするのか、そしてイチローの将来についての決断はどのようになるのか、その答えが出る時は確実に近づいてきていました。

イチローとケン・グリフィーJr.が日本へ!

2019年3月14日、イチローはチーム(シアトル・マリナーズ)と共に、3月20日と21日に東京ドームで行われるオークランド・アスレチックスとの開幕2連戦に出場するため、アリゾナ州ピオリアのキャンプ地からチャーター機で日本へ向けて出発しました。

この日、大きな話題となったのは、マリナーズのレジェンド、ケン・グリフィーJr.が同行していたことでした。

マリナーズの公式インスタグラムは、イチローとグリフィーが飛行機に乗り込む際の写真を公開、レジェンドのツーショットにファンから多くの喜びの声が上がりました。

グリフィーJr.氏が開幕戦始球式に登場

3月21日の第2戦ではグリフィーJr.がの始球式を行うことが予定されています。

マリナーズの公式サイトでは、「グリフィーが日本での始球式にワクワクしている」との特集を掲載しており、グリフィーのコメントが紹介されています。

グリフィーは、2009年と2010年にイチローとチームメイトだったことがあり、今回のイチローの“凱旋試合”について、「たとえ始球式の依頼がなくても、私は来日しただろう」と語りました。

また、自身が初めて日本を訪れた際、日本の応援団の演奏スタイルに驚いたと明かしました。

さらに、グリフィーは、日本のファンの情熱や忠誠心について語り、「アメリカにそれがないわけではないが、その示し方が違う」と言及しました。

開幕戦については、「ここにいることは大きな意味がある。始球式に参加するのは特別なこと」と何かを暗示するようなコメントをしていました。

2012年以来!東京ドームでの期待

MLB公式サイトも「東京ドームがイチローに揺れ動くことになる」と見出しを打ち、この歴史的な瞬間にスポットを当てました。

イチローは、日本でのプレーが2012年以来となり、今回の来日は特別なものでした。

なぜなら、イチローにとって東京ドームでの最後のプレーとなる可能性が非常に高く、東京ドームはイチローが27年前に自身の輝かしいキャリアをスタートさせた場所だからです。

一方、もう一人の日本人選手である菊池雄星は、3月21日の第2戦の先発がメジャーリーグデビューでした。

菊池雄星は5カ月前まで日本のプロ野球でプレーしており、幼少期のヒーローであるイチローと共にメジャーリーグでプレーする初めての機会でした。

この開幕2連戦はアスレチックスがホームチームとなるものの、イチローと菊池を擁するマリナーズが、母国、日本のファンから圧倒的な声援を受けることが予想されていました。

イチローと菊池雄星、MLB開幕戦のため母国日本に凱旋

3月15日午後、シアトル・マリナーズが羽田空港にチャーター機で到着しました。

特に注目を集めたのは、イチローと菊池雄星。二人はこの開幕戦メンバーとして、母国のファンの前に再び姿を現しました。

スタイリッシュなファッションで姿を現したイチローは、約300人のファンから熱烈な声援を受けました。

一瞬、温かい「おかえりなさい」という声援に笑顔を浮かべるも、大勢のメディアやファンのフラッシュの中、関係者専用の通路であっという間に姿を消してしまいました。

その態度から、イチローの現在の心境や置かれている状況が極めて厳しいことが感じられました。

また、一部のファンがイチローを追いかけようとしたため、警備員が駆けつけ、「走らないでください」と繰り返し叫び、空港ロビーは一時的に騒然となりました。

一方、フェリックス・フェルナンデスやケン・グリフィーJr.といったマリナーズの他のメンバーは、ファンのサインや写真撮影の要望に応じるなど、リラックスしていたようでした。

菊池雄星投手も、多くのファンに出迎えられました。やや緊張した様子でしたが、ファンの手を握るなど、リラックスして交流を楽しんでいました。

開幕戦出場確定!記者会見で“イチロー節”炸裂

3月16日、来日したマリナーズの公式記者会見が都内で行われました。

マリナーズのイチローがMLB開幕戦(3月20日・21日、東京ドーム)での出場が公式に発表されました。

スコット・サービス監督は記者会見において、イチローがアクティブ・ロースターに名を連ねることを明言。2012年以来、7年ぶりとなるイチローの日本での開幕戦出場確定にファンは歓喜しました。

また、この会見ではイチロー節が随所で見られました。

菊池投手が「イチローさんからのアドバイスが多かった」との感謝の意を示すと、イチローは即座に「自分からはアドバイスしたことはなく、質問に答えただけ」との返答。

そして、真面目な菊池の受け答えを見ながら「真面目だね」と軽くツッコみを入れ、会場を笑わせました。

「引退の時期」

しかし、会見が進む中で米メディアから「引退の時期を、いつどのように決めるのか」という厳しい質問も飛び出しました。

この質問の背景には、2018年に試合をせずに過ごし、マリナーズの会長付特別補佐となったイチローについて、事実上の引退状態であるという見方があったからです。

引退についてイチローは、「いつ分かるんですかね。そんなこと。それは僕にも分からないですね」と、非常に淡々とした表現で回答。

さらに過去を振り返りながら「シアトルからニューヨークにトレードで行った後、毎日を懸命に生きてきた。メジャーリーグは厳しい世界ですから、いつチームから(引退の)通達がくるか分からない。それを心がけ、日々を過ごしてきた。そして今日もここにいる」と語りました。

イチローは、「早く(チームの)観光気分をなくしたい」とコメントし、今回の開幕戦に向けてチームメイトに対しても厳しい眼を持っていました。

これは、イチローならではの一切の妥協を許さないプロフェッショナルスピリットが垣間見えた瞬間でした。

イチローの姿勢は、時としてチームのムードを厳しさで包んでしまうかもしれませんが、「やっぱイチローはイチローだ」とファンや関係者はこの姿勢に安堵感を覚えました。

イチロー、キャリアの転換点と現在の感謝を語る

メジャーリーグでのイチローの経歴は、一貫してトッププレイヤーとしての位置を築き上げる過程だけではなく、キャリアの中でのいくつかの転換点がありました。

特に、ニューヨーク・ヤンキースからマイアミ・マーリンズへの移籍は、イチローのキャリアにおいて大きな変化をもたらした瞬間となりました。

ヤンキースでは毎試合出場し、フィールドでその実力を存分に発揮していました。しかし、マーリンズに移籍後のイチローは、代打役としての役割になっていました。

プロとして、また稀代のヒットメーカーのイチローにとって、この変化は容易に受け入れられるものではなかったことは想像に難くありません。

先発から控え選手に変わっても、イチローはいつでも100%のパフォーマンスを発揮できるような、取り組みを続けました。この期間は、イチローにとって大きな精神的な挑戦だったと思います。

そのような状況から今、日本で開幕シリーズへの出場を目の前にして、「1週間後にはもう振り返ることになる。一瞬一瞬を刻み込みたい」「大変大きなギフト」とフィールドでプレーできる喜びを明かしました。

45歳のイチローの野球への愛情は変わることはなく、ファンやチームメイトへの感謝の気持ちを持ち続けていたのです。

アスレチックスのメルビン監督、イチローとの再会を前に感慨深く

東京都内での来日会見で、アスレチックスのボブ・メルビン監督は、イチローとの対戦を控え、懐かしみながら語りました。

メルビン監督は03、04年にマリナーズでの指揮をとりイチローと一緒にシーズンを戦いました。特に、2004年はイチローがシーズン262安打というメジャー記録を達成した年としてファンに記憶されています。

メルビン監督は、現在でもイチローと親交を持ちリスペクトを持っていました。

「将来の殿堂入り選手。大舞台で華麗なプレーを見せると思う。それに対抗すべく頑張りたい」とメルビン監督は語りました。新たな才能として、マリナーズに加わった菊池雄星投手についても言及。

「初めての対戦になる。非常に才能のある選手だと思うが、ビデオを見て研究している」と話しました。

菊池投手についても言及し、「初めての対戦になる。非常に才能のある選手だと思うが、ビデオを見て研究している」と警戒感を示しました。

またメルビン監督は、イチローや菊池が母国日本で大きな応援を受けることを想定しており、「2人は日本のファンからの大きな歓声を受けることでしょう。それに負けないように頑張りたい」と、アスレチックスとしての意地と闘志を見せました。

東京ドームで練習

記者会見を終えた後、続くのは待ちに待った練習の時間。東京ドームの球場は、早くも練習の準備が整っており、選手たちの熱気がフィールドを包んでいました。

イチローは特に注目され、多くのカメラや報道関係者からの視線を一身に浴びていました。

両チーム、マリナーズとアスレチックスの選手たちは、それぞれのセクションで練習を開始。バッティング、ピッチング、フィールディングと、それぞれの練習が続々と行われました。

イチローは打撃練習で鋭い打球を連発し「大好きな日本でプレーする。自分の持てる技術を見せたい」と意気込みを語りました。

3月21日に先発でメジャーデビューする予定の菊池投手は、キャッチボールや内野手との連係プレーを確認。

「ここを目指して準備を進めてきた。キャリアのスタートをいい形で投げ切りたい」と意欲を燃やしました。

背面キャッチ

イチローのプレースタイルは、長いキャリアを通じて多くのファンや野球関係者に影響を与えてきました。

その中でも、背面キャッチは彼の代名詞の一つとも言える技。この日の東京ドームでの練習でも、彼はその技を披露し、場内を一瞬の静寂に包んだ。

練習とはいえ、その完璧なフォームと確実なキャッチは、観ている者すべてを驚かせました。

しかしその瞬間、スタンドには残念ながら観客はいませんでした。そのプレーを生で見たかったファンが多数いたことは間違いない。

しかし、技術の進化は時と共に進行している。

MLB公式ツイッターは、その背面キャッチの瞬間を動画でキャッチし、「少しの間これを繰り返し見ようかな」というコメントと共に公開。

これにより、多くのファンがそのプレーを繰り返し楽しむことができました。公開された動画は瞬く間に拡散し、多くの反響を呼び起こした。

イチロー外野手、東京ドームでの練習に熱意を込めて

イチローのプレースタイルは、長いキャリアを通じて多くのファンや野球関係者に影響を与えてきました。その中でも、背面キャッチはイチロー代名詞の一つです。

打撃練習中に右翼の守備についたイチローは、背面キャッチを見事に3度試み2回成功させました。一つ一つのキャッチが、イチロー独特の技術と集中力を示していました。

このような離れ業を目の当たりにできるのは、観客としては大変貴重な経験です。しかし、この日の練習では観客がおらず、この奇跡的なプレーを直接目撃することができたのは、選手や関係者だけでした。

しかし、このデジタル時代には、幸いにもSNSがあります。

MLB公式ツイッターは、「少しの間これを繰り返し見ようかな」というコメントとともに、イチローの背面キャッチの動画を公開。

この動画は数多くのファンの目に触れ、大きな反響を呼ぶとともに、多くの人々がイチローの技術を称賛しました。

【エキシビションマッチ】巨人対マリナーズ戦が大盛況!

2019年3月17日、冬の寒さが和らぎ春の足音が聞こえてきた中、東京ドームは特別な熱気に包まれました。

シアトル・マリナーズとオークランド・アスレチックスが、それぞれの日本のプロ野球チームと開幕に先立ち、エキシビションマッチを展開。

特に巨人対マリナーズの試合は、野球ファンから絶大な関心を集め、東京ドームには4万6,315人もの野球ファンで埋め尽くし、立ち見もでるほどの超満員。

中には、前日からチケットを求めて列を作るファンもいるほどでした。

このエキシビションマッチおよびその後の開幕二連戦は、日本MGMリゾーツのメインスポンサーシップのもと、「2019 MGM MLB 開幕戦 プレシーズンゲーム」として開催されました。

MGMの冠を持つこの試合は、野球ファンだけでなく、エンターテインメント業界にも大きな注目を集めることとなりました。

イチローと原監督、WBCの功労者同士が再びユニホームで対面

午前10時過ぎ、東京ドームでの熱いプレシーズンマッチ前、感動的なシーンが繰り広げられました。それは、巨人の原監督と、マリナーズのイチロー選手との感動的な再会の瞬間でした。

2人の間には、2009年のWBCで日本を世界一に導いた特別な絆があります。

原監督は監督、イチローは選手としてチームを牽引しました。そしてこの日、久しぶりの再会を果たした2人は、ユニフォームを着ての再会の意義や感謝の気持ちをお互いに伝え合いました。

言葉を交わす中で、その深い絆や互いへの敬意が感じられました。

原監督は「現役プレーヤーですから、大きなエールを送った」と語り、2人は握手や抱擁を交わし、その再会を心から喜び合っていました。

その後のコメントで、原監督はイチローの凄さについて触れ「体形が変わらず、あの年齢で守備力、走力、ともに衰えていないところに彼の凄さを感じた」と称賛。

これからの試合でもその実力を存分に発揮してほしいという願いを込めていた。

巨人選手たちもイチローとの交流を楽しむ

イチローと原監督の感動的な再会の場に、他の選手たちも足を運びました。巨人の主砲でありキャプテンの坂本勇人は、打撃練習の合間を縫ってイチローのもとへと駆け寄りました。

2人は以前からの知り合いであり、互いにリスペクトしていることが知られています。

また、昨季までマリナーズに在籍し、今季から巨人に移籍したライアン・クックもイチローとの再会を果たしました。

クックとイチローはマリナーズ時代にチームメイトとして共に戦っており、その絆を新たな舞台である東京ドームで再確認する場面となった。

このように、イチローの人柄や実績がどれだけ多くの選手から尊敬されているかが、試合前の交流からも伺えました。

その姿は、ファンだけでなく、選手たちにとっても感動的な瞬間となったことでしょう。

イチローの打撃練習

東京ドームでの練習風景は、大リーガーたちの魅力的なプレーが繰り広げられていましたが、その中でも注目を集めたのは、やはりイチローでした。

巨人の練習終了後、マリナーズのメンバーが練習に入ると、スタンドにがざわつき始めました。イチローが右翼での守備練習を開始すると、ファンたちは右翼席に次々と集結。

そしてイチローが練習を終えてベンチへ戻ると、その姿を追うように観客たちは一斉に内野席へと移動しました。

ファンだけではなく、巨人の選たちも自分たちの練習の合間を見つけては、ベンチ前からイチローのプレーを目を細めて観察してました。

イチローの打撃練習のパフォーマンスは、前日に続いて見る者を驚かせるものでした。

前日に見事に10本のホームランを放った後、この日も8本のボールがサク越えを果たしました。これには、早朝から場所取りをしていたファンも大興奮。

午前10時の開門と同時に外野スタンドに陣取った彼らは、イチローのパフォーマンスに声を上げ、喜びを爆発させました。

MLB公式およびマリナーズ公式のツイッターは、イチローが巨人戦に先立って行ったフリー打撃の模様を動画として投稿。

打撃ケージ越しに撮影されたこの映像は、45歳とは思えないイチローの衰え知らずのスイングと力強さを捉えており、多くのファンからの反響が寄せられました。

この日、東京ドーム全体がイチローの練習に魅了される一日となった。


イチローの練習でのプレーに東京ドームが沸く

イチローは、試合前の打撃練習中に右翼で守備練習を行っていました。その姿は、東京ドームの観客たちにとって特別な時間になりました。

味方打者が放った打球を機敏に追いかけるイチローの姿には、年齢を感じさせない速さと瞬発力があり、見ている者たちを驚愕させました。

イチローがランニングキャッチで見事な守備を見せると、ドーム全体からどよめきと拍手が巻き起こった。そのプレーは、まるでプロの試合中の一コマのようにも見えました。

しかし、練習中にはすべてが成功するわけではなく、イチロー得意の背後キャッチを試みたが、今回はうまくいかずボールは落下。

イチローはその場で少しの落胆のポーズを見せたが、それを見たファンたちはチャレンジングな姿勢を称賛し、再びどよめきと歓声を送りました。

イチローはその後も守備練習を続け、打球を処理するたびに右翼席のファンたちへボールを投げ込み、プレゼントとしていました。
その姿は、まるでイチローが東京ドームのファンたちにありがとうという言葉を送っているようでした。

スタメンイチローに大興奮

スタメン発表の際、9番ライト・イチローの名前が読み上げられると、場内は一瞬の静寂の後、拍手と大歓声に包まれました。その瞬間、ファンの期待と喜び、そして彼への感謝が一体となった感動的なシーンとなりました。

とも/YouTube
佳浩丸/YouTube

マスコットとの撮影会

アメリカ国歌の演奏後、イチローは三塁側のファンに手を挙げ、感謝の気持ちを込めた挨拶を送りました。その後、ライトスタンドの外野席のファンに手を振り、場内を一層盛り上げました。

その後、三塁のファールグラウンドでイチローがストレッチを始めると、巨人のマスコット「ジャビット」とマリナーズのマスコット「マリナー・ムース」がイチローのもとへと近寄ってきました。

イチローは微笑みながら2人(2体?)のマスコットと記念撮影を楽しんでいました。

桑田真澄の特別な始球式

東京ドームでのプレシーズンマッチにおいて、日本野球界の名投手であり、かつてのMLB・パイレーツ所属時の桑田真澄が始球式を務めることとなった。

50歳になった彼が、かつての背番号18のユニホームを纏ってマウンドに立った瞬間、ファンの期待は最高潮に達しました。

大城が捕手として位置取りをする中、桑田はノーバウンドの速球を放った。若干の高めの投球となったものの、その力強さには会場中がどよめき、大きな拍手と歓声が巻き起こった。

「メジャーのボールで滑った」と桑田は後でコメント。そして、「東京ドームでパイレーツのユニホームを着て投げることができるなんて、とても不思議な感じだった」と述べました。

始球式のその後、一塁ベンチで巨人・原監督が温かい笑顔で桑田の投球を見守っていたのが印象的でした。2人はグラウンド上でグータッチを交わし、その深い絆とリスペクトを感じさせる一瞬となりました。

ハッシー/YouTube
拍手をするイチロー

そして、その場にいたイチローも桑田の投球を静かに見守り、拍手を送っていたのが目撃されました。桑田は試合前の練習中にイチローのもとを訪れ、「楽しんで、最後まで頑張って」という激励の言葉を贈ったとされています。

桑田は07年の対戦時にイチローから三振を奪った経験を持っており、「自分が引退してから11年経った今でも、彼が現役でプレーしている姿は本当に素晴らしい」と称賛の言葉を述べました。

ベースモール/YouTube

試合直前のサービス精神でファンを喜ばせる

試合開始5分前、選手たちが最終的な準備と集中を始める中、イチローは三塁側のエキサイトシートへと向かいました。その目的は、自分を見にきてくれたファンたちにサインをすること。

身を乗り出して熱心にサインを求めるファンたちの前で、一人ひとりの要望に丁寧に応え、試合開始ギリギリまでサインをする姿は、まさにスーパースターの大サービスとも言えるものでした。

その姿を目の当たりにしたファンたちは、即座にイチローのもとへと殺到。しかし、イチローは冷静に、しかし温かくファンたちの要望に応え続けました。

そしてついに夢のようなサイン会も終わり、イチローベンチへと引き上げ始めた際、スタンドからはイチローへの感謝の気持ちを込めた大きな拍手が響き渡りました。

1回の表の華麗な守備

2019年3月17日12時、ついに試合が始まりました。日本のファンにとって、国内でイチローがプレーをする姿を見るのは実に2544日ぶり。その期待感や興奮は、東京ドームのどこを切り取っても感じられました。

そして、その期待に応えるかのように、1回裏、巨人の主砲・坂本勇人選手の放った打球を、イチローは軽くフェンスと衝突しながらも華麗にランニングキャッチ。

このプレーに、スタンドのファンは思わず立ち上がり大歓声を送りました。

凱旋初打席でのサプライズとフィールディングの魅せ場

イチローの「凱旋初打席」は2回表に訪れました。その瞬間、球場の空気は一変しました。このドラマチックな舞台に、ファン、そしてマリナーズの選手までがその一瞬をスマホでキャッチしようと画面を向けました。

無死一・二塁で迎えた今村信貴投手との対決。ファンはイチローの一挙一動を見逃さないように固唾を飲んで見守っていました。

イチローがバッターボックスに入り、お馴染みのバットを立てるルーティンをするとスタジアム中から歓声が上がりました。

今村投手は、イチローを意識してか全球ストレート勝負。今村投手の球速は130キロ台と、大リーグのエース級の速さには及ばないものの、その制球と配球で数々の強打者を打ちとってきました。

この勝負にイチローはどう対応するのか?凱旋初打席の結果は?しかし、その期待を裏切るような、あるいはそれ以上の驚きを提供してくれるのがイチローです。

イチローは打席の中でスイングしながらタイミングを合わしていくバッターであり、そのため初級から積極的に打つことで知られています。

しかしこの日のイチローは初球から5球目まで全ての球を見逃し、一切バットを振らなかったのです。これは非常に珍しいことで、イチローを知るファンは驚きました。

この意外な選択は、観客の間でさらなる期待感や興奮を呼び起こしました。イチローの意図は何だったのか?

ファンサービスの一環として、より多くのピッチを見せるためだったのか、それとも今村投手の球をじっくりと分析していたのか、その理由はわかりませんが、それがイチローらしいサプライズの一つであったことは間違いありません。

そして、フルカウントからの6球目。137キロ直球ついにバットを振ったイチローでしたが、結果はセンターフライという形でのアウトとなりました。

しかし、その一連のプレーは、イチローがただのバッターではなく、常にステージを意識したエンターテイナーであることを再認識させるものでした。

また、2回裏には、巨人の先頭打者ピンダーが放った右前への安打。そのボールを、右翼のイチローが素早く素手で処理。このプレーにも、球場からは大きな拍手が送られました。

ストレート対決での疾走

4回表のマリナーズの攻撃。一塁に走者を置き、再びイチローが打席が回ってきました。観客は、前回の打席とは違う展開を期待する中で、対戦するのは再び巨人の今村信貴投手。

今回も今村投手は全球ストレートで勝負しました、そしてツーボールから投じられた139キロの速球をイチローが打ちました。

しかし、タイミングが少し遅れ鈍い当たりとなり、二塁の方へとボテボテのゴロとなりました。イチローは全力疾走するものの、素早しフィールディグにより、アウトとなりました。

ハッシー/YouTube

イチローの第3打席と交代

6回表、再びのチャンスでイチローの番が来ました。スタンドは期待と緊張が漂い、多くのファンが彼の一打を待ちわびていました。

二番手の田口麗斗投手もイチローに対して、一切の変化球を見せずにストレート勝負を挑んできました。その中でイチローが放った一打は右翼線に鋭く飛んで行きましたが、ファウルとなりました。

それでもその打球は、イチローの力と技術を示すもので、場内からはどよめきが起こりました。

しかし、イチローはその後の速球をバットの芯で捉えることができず、打球は坂本勇人の正面へ。

結果は「遊撃ゴロ」となり、イチローはアウト。チームのチャンスを活かすことはできませんでした。

その後の、6回裏の守備からイチローはベンチへ下がりました。この日のイチローの出番はここまで。フィールドに立つ姿を最後に見ようと、カメラは一斉にフラッシュを焚き、スタジアムには盛大な拍手が沸き起こりました。

Baseball Onigiri Channel/YouTube

マリナーズ、逆転勝利で巨人を撃退

接戦となったこの日の試合で、マリナーズは7回表に一気の4点を挙げ、巨人に対しての逆転勝利を果たしました。

6回から登板した田口麗斗投手は4回を投げる予定でしたが、マリナーズのハニガーとブルースが放った2本の2ランホームランによって4失点を喫し、僅か1回1/3で降板。

試合後には、「イチローさんは1球の待ち方とかがさすがでした。どこか舞い上がっていて、しゃかりきになってしまった」と、自らの投球に反省の色を見せつつも、イチローのプレーに敬意を表していました。

一方で、開幕戦の相手であるアスレチックスは日本ハムとの対戦で5-1で快勝しました。

3回の時点で4点をリードし、その後は8人の投手がリレーを組みながらリードを守り切りました。両チームは明日も同じ組み合わせで試合をし、開幕戦に備えることになります。

21打席連続無安打という厳しい結果

野球界のレジェンド、イチローがこの日の試合で3打数ノートで終わったことは、多くのファンにとって残念な結果となりました。

オープン戦を含めると、21打席連続でヒットはなく、打率も.071(28打数2安打3四球)に下がりました。

この試合、巨人はイチローに対して変化球を封じ、外角を軸に全てストレート勝負しました。イチローはそれでもヒットを打つことができず、苦しい状況に陥っていたのです。

試合中のイチローは練習中の楽しそうな表情とは違い、ベンチの中で険しい表情で戦況を静かに見つめていました。

それでも初回の守備でフェンス際の飛球を難なくキャッチしたり、鋭い当たりのファウルを放ったりするなど随所でレジェンド・イチローの片鱗を見せることができました。

勝利のハイタッチを交わすイチロー

一方、試合が終わりその緊張がほどけると、再びイチロー特有の温かい笑顔が見られました。

試合終了後、イチローは真っ先にベンチを飛び出し、三塁付近で元木コーチと手を握りました。その後、フィールド上のナインと順にハイタッチを交わし選手を勝利を喜びました。

すずきトトロー/YouTube

原監督、イチローの実力を絶賛

結果以上に、イチローの45歳とは思えないアスリートとしての身のこなし、俊敏な動きは多くの観客、そして同業者であるプレーヤーや監督たちを引きつけました。

原監督もその一人です。試合後には、「体形が変わらず、あの年齢の中でも守備力、走力ともに衰えていないというところに彼のすごさを感じました」とイチローの持続する高い実力を評価し、依然としてトップアスリートであることを強調しました。

また、「彼はまだアスリート、現役プレーヤー。まだまだ発展途上という点において大きなエールを送った」とバッティングで結果の出ないイチローへ激励の言葉を伝えたと語りました

坂本勇人、イチローとの対面に感動

この日の試合でホームランを打った巨人の坂本勇人は、少年時代からのアイドルであるイチローとの対面を果たし、興奮を隠せない様子でした。

坂本は兵庫・伊丹市出身。子供の頃、オリックスで大活躍していたスーパースターのイチローは、地元のヒーローであり、アイドルでした。

坂本がプロに飛び込んだ12年前の2007年、イチローは世界的なスーパースターとしてメジャーの輝かしい舞台で活躍していました。

坂本が直接イチローを見たのは2012年の東京ドームでの巨人対マリナーズ以来のことでした。

これまでイチローと直接対面する機会がありませんでしたが、試合前の練習中にイチローを見つけ、緊張した様子で自ら挨拶に向かいました。

坂本はイチローとの対面について、「気さくに声をかけていただいたので、本当に感動しました。『初めまして、坂本です』とあいさつしたんですけど、『初めましてじゃねぇだろ』と。認識していただいていたので、すごくうれしかったです。」とコメントしました。

この日、イチローの背番号51を見つめながら、「いまだに、僕の中ではオンリーワンの人。走る姿や打席に立っている姿が見られるだけで幸せですね。明日も少しファン目線で見るところもあるかも」「球場の雰囲気が変わるってすごい」と、まるで野球少年のような無邪気な笑顔を見せました。

試合が終わり帰路に着く時も、坂本は「一緒に試合をしたのは財産です」と興奮した様子でコメント。

この日のホームランは、憧れのイチローとの対戦の中で放ったものであり、特別な思い出として一生心に刻まれることでしょう。坂本の感動的な瞬間は、多くのファンにとっても心に残るシーンとなりました。

イチローが炎上!?今村投手へ誤解と賞賛

試合の舞台裏では、イチローと25歳の今村信貴投手との対決が大きな注目を集めた。特にイチローの試合後の発言「球遅いっしょ」がSNSなどで大きな話題となり、一時は炎上する騒ぎとなった。

一度ネット上やマスメディアで取り上げられると、その発言はあたかも真実であるかのように拡散されます。

しかし、事実は時として歪められ、真意は隠れてしまうことがあります。イチローの「球遅いっしょ」という発言も、その典型的な例でした。

その発言は、表面的には今村投手の球速に対する否定のように見えたものの、実際のところはメジャーリーグで常日頃対戦している速球派投手たちとの比較に基づくものであり、今村投手自体の質や実力を下げるものではありませんでした。

むしろ、今村投手が「遅い球」を駆使してマリナーズの強打者たちを抑え込んだことに対する驚きや、その投球スタイルに対する賞賛が込められていたのです。

この事実が明らかとなると、イチローの真摯な態度や彼のコメントの背景にあるリスペクトの精神が再評価されました。

今村自身も、イチローとの対戦に対して「貴重な時間。いい経験になった」と語り、自身の投球に自信を持っていた。また、原監督も今村の投球を高く評価しており、今村が過去3年の間に大きく成長したことを証明するピッチングになりました。

感謝と悔しさが共存するイチローの東京ドーム帰還

東京ドームでの試合が終わった後、イチローはマイクに向かって心の中を語りました。

「いい、すごくいい。東京のファン、もう最高!」

感情的なイチローの声には、揺るぎない感謝の気持ちと満ち足りた安堵が溢れていました。

イチローが2544日ぶりに東京ドームでプレーするという事実は、ただの凱旋試合以上のものとなりました。

それは単なるプロ野球選手の帰還ではなく、国民的ヒーロー、そして世界的なスポーツスターが国土に帰ってきた瞬間であり、その歓迎の様子はメジャー開幕シリーズ史上最多となる観衆を動員するこになりましました。

それぞれのスマートフォンがイチローを捉え、その一打を期待していました。

しかし、イチロー本人はファンへの感謝と共に、打撃に対する悔しさを抱えていました。2回、無死一、二塁のチャンスでフルカウントからの中飛。

大きな期待を背負い、それに応えきれなかった瞬間でも、イチローへの拍手は減ることなく、それどころか更なるエールが送られました。

ファンからの愛に触れたイチローは、試合後に「球場はいい雰囲気でしたよ。東京のファンはすごく品がある。すごくいい感じです。感激しました」と素直に感謝の言葉を述べました。

イチローはまた「今日しか来られない人がたくさんいたと思うし、結果出したかったね。でもいい雰囲気。感激しました」と語り、ファンに活躍を見せれなかった悔しさを滲ませました。

アメリカのメディアも注目した凱旋試合

米国のメディアは、このイチローの東京ドームでの“凱旋試合”にも大きな関心を示していました。

MLBの公式サイトをはじめ、各大手メディアがイチローのパフォーマンスやファンの熱狂的な反応を取り上げていました。

グレッグ・ジョンズ記者は特に日本の球場文化、特にホームチームの応援歌に魅了されていたようです。

日本独特のホームチーム選手ごとの応援歌は、外国人にとっては新鮮であり、その熱気に圧倒されるものがあります。

ジョンズ記者のツイートからは、日本の野球観戦文化の素晴らしさと、その中でもイチローへの特別な応援がどれほどのものであるかが伝わってきます。

一方、地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者は、イチローの打席の際の静寂とその後の大きな歓声のギャップに注目。

この瞬間の緊張感が、どれほどのものだったかを感じさせる報道でした。

そして、AP通信は試合結果やイチローのパフォーマンスにフォーカスしていましたが、それ以上にイチローが東京ドームの大観衆の前でどれほどの影響力を持っているか、そしてその魅力がどれほどのものであるかを強調していました。

特にイチローのファンサービスの一部としてのサインや守備の場面でのプレーは、日本のファンにとって特別なものであり、AP通信もその様子を取り上げることで、イチローの日本での人気の高さを伝えていました。

イチローメーターのエイミーさん、来日してイチローを応援

イチローには多くの熱烈なファンがいますが、中でも特別なファンが存在します。

それが、イチローのメジャーリーグでの安打数を「イチメーター」というカウントボードで数え続ける、エイミー・フランツです。

エイミーの姿が度々スタジアムの電光掲示板に映し出されると、歓声が起きることから「エイミーコール」という現象まで生まれています。

彼女はイチローの日本でのプレーを観戦するために、家族4人とともにアメリカから日本に来日していました。

エイミーの定位置、ライトスタンド最前列でイチローを応援する姿は、周囲の巨人ファンの中でも一際目を引いていました。

「日本は大好き。相手チームの応援がすぐ後ろで盛り上がっているけれど、最高の雰囲気です」と、その表情は満足そうでした。

「イチメーター」は野球殿堂入りするなど、エイミーとイチローは深い絆が存在していました。

グラウンド上でイチローがエイミーさんの存在に気づくと、グラブを向ける仕草で感謝を示しました。また、打撃練習の際にフェンス越しに挨拶をしており、二人の特別な関係を物語っていました。

この日、イチローのバットからヒットは出ませんでしたが、ライトでの見事な守備プレイにはファンを魅了。

特に初回守備での坂本の飛球を見事に捕球するシーンに、「AREA 51」のボードを持って応援していたエイミーも満足そうでした。

アメリカから持参した「イチメーター」こそ袋にしまったままでしたが、「今日は公式戦ではないので。出番はアスレチックス戦から。カウントできれば最高ね」と、エイミーさんは開幕戦に期待を寄せていました。

さらに、エイミーさんはツイッターに日本のファンとの記念撮影や日本の応援風景の動画を投稿し、イチローへの愛を示していました。

変わることはないイチローに対する揺るぎない信頼

試合終了後の熱気が冷めやらないうちに、マリナーズのサービス監督はメディアに囲まれました。

その眼差しの先には、プレッシャーに晒された試合の中で奮闘した45歳の選手、イチローの姿がありました。

監督は深く息を吸い込み、「イチローは、プレッシャーなんか感じていません。彼には、このシリーズへの参加権利があるのです」と語りました。

「少しスローかもしれないが…今日もいい当たりがファウルになっていました。素晴らしい守備も見せた。まったく心配していません」と続けて、サービス監督はイチローの揺るぎない信頼を口にしました。

勝ち越しの2ランホームランを放ったブルースも、「実績、偉大さの全てがいまだに輝いている。彼が熱烈に歓迎されているのを見るのは、私たちにとっても光栄であり幸運です」とイチローを称賛しました。

サービス監督のコメントは、45歳という年齢で現役を続けるイチローに対する深い信頼と敬意を物語っていた。今後の試合でも、監督の信頼に応えるイチローの活躍が期待される。

45歳の輝きに期待高まる

明日、3月18日は再び巨人との試合が予定されており、そして1日のインターバルを経た3月20日には、いよいよアスレチックスとの開幕戦を迎えます。

サービス監督はイチローの起用方針に変更はないと断言しており、45歳のレジェンド、イチロー自身もその確信を胸に秘めてフィールドに足を踏み入れます。

この日、日本はイチローの話題で持ちきりでした。全国各地のテレビやラジオ、新聞やSNSでは、イチローの名前を見かけない時がないほどでした。

ファンたちは、イチローの新シーズンの活躍を心から期待しており、開幕戦に向けた熱気が増していました。

球場の外でも、イチローのユニフォームを身につけたファンの姿が多く見られました。まさに、日本中がイチローに注目していたのです。

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2000年、メジャーリーグ挑戦直前のインタビューから、2019年3月、現役引退直後にシアトルの自宅で行われたロングインタビューまで。スポーツ総合誌Numberを中心に20年間、100時間を超える単独インタビューを完全収録した、イチロー本の決定版。(「Books」出版書誌データベースより)
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