カナディアン・アメリカン・リーグは、カナダとアメリカの2つの国で戦われる独立リーグです。その歴史は1995年に始まり、数々の合併や独立を経て現在の姿に至りました。プレーレベルの高さやベテラン選手の参加、他のリーグとの交流など、魅力溢れるカナディアン・アメリカン・リーグの世界をご紹介します。若手選手の成長とメジャーリーグへの挑戦、そして2つの国を舞台に繰り広げられるエキサイティングな試合に注目してください。
Can-Am League
カナディアン・アメリカン・リーグ
カナディアン・アメリカン・リーグ(Canadian American League, Can-Am League)は、北米独立リーグの1つです。
名前の通り!2カ国で行われるリーグ!
このリーグは、その名の通りカナダとアメリカで展開される独立リーグです。
1995年に設立され、当初は「ニューヨーク・カナディアン・リーグ」として始まりましたが、2003年に現在の名称に変更されました。リーグのシーズンは通常、5月下旬から9月初旬まで続きます。現在、カナダのオンタリオ州およびケベック州、アメリカ合衆国のニュージャージー州、ニューヨーク州、およびコネチカット州に6つのチームがあります。
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他のリーグと交流戦
アメリカン・アソシエーションとカナディアン・アメリカン・リーグは、共同でオールスター戦や交流戦を行うなどリーグ間のつながりが深い関係にあります。2018年には、AA所属のチームとCAL所属のチームが対戦する「AA-CAL Challenge」という交流戦が行われました。また、過去には両リーグから複数のチームがマイナーリーグ・ベースボールのトリプルA級に昇格しています
Don’t miss the Can-Am League-American Association All-Star Game tonight at RCGT Park. @OttawaChampions https://t.co/U2IglrQROV pic.twitter.com/rt73jWI2Pm
— CTVMorningLiveOttawa (@CTVOttMornLive) July 25, 2017
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— Evansville Otters (@EvilleOtters) December 19, 2018
The 2019 All-Star Game will have a new, exciting twist to it! The Frontier League All-Stars will take on the Can-Am League All-Stars in a game of bragging rights on July 10, 2019⭐️⭐️
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全チームの人気とパワーバランスを均等に!
カナディアンリーグは若手選手の育成とベテランによる集客、プレーレベルの向上の両立を図るために、選手たちのキャリアを数段階に分け、ロースターにおける各段階の選手の人数制限を設けています。各選手の報酬は、このキャリアによるランクによって決まります。このことにより、チーム毎の総人件費を均等にし、同時に戦力の均衡にも役立っています。
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レベルは2Aと同じぐらい!
カナディアンリーグは、、比較的プレーレベルが高いとされ、2Aレベルに相当すると言われています。また、プレーヤーの中には、かつてメジャーリーグでプレーしたベテラン選手や、再びメジャーリーグに挑戦する若手選手などが多数存在しています。そのため、カナディアンリーグは、メジャーリーグでの再起を目指す選手たちにとって、重要なステップのひとつとなっています。
メジャーで活躍したベテラン選手も参加!
かつてのスター選手「エリック・ガニエ」がカナダこのリーグでプレーしたのもその一例だ。
合併や独立を繰り返しながら継続!カナディアン・アメリカン・リーグの歴史
ノースイースト・リーグは、1995年に設立された独立リーグでした。当初は Northeast League と呼ばれていましたが、1999年に一度ノーザンリーグと合併してノーザンリーグ・イーストとなりました。しかし、2002年には再び独立リーグとしてノースイースト・リーグに戻りました。
2005年にカナディアン・アメリカン・リーグとノースイーストリーグは合併し、新たに「カナディアン・アメリカン・アソシエーション」(Canadian American Association of Professional Baseball)が設立されました。その後、2010年には「カナディアン・アメリカン・リーグ」(Canadian American League)に改名されました。
ケベック・キャピタルズ、トロワリヴィエール・エーグルス、ニュージャージー・ジャッカルズ、ロックランド・ボールダーズ、サセックス・カウンティー・マイナーズ、オタワ・チャンピオンズの6球団で構成されていた。
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かつては日本の野球界との交流も!
カンナムリーグは日本の野球界とも交流していました。1999年には、大阪近鉄バファローズと対戦するために来日し、3試合が行われました。また、2005年には、阪神タイガースと対戦するために来日し、4試合が行われました。2015年には独立リーグ「四国アイランドリーグ」の選抜が渡米して同チームと戦いました。
アトランティックリーグとトライアウトも開催した!
2019年には日本初開催となるトライアウトが実施されました。ランカスター・バーンストマーズとニューブライトン・ビーズ(共にアトランティックリーグ)。ケベック・キャピタルス(カンナムリーグ)の3球団が参加し、合格者を4名以上出すことを目標に開催されました。このトライアウトには、日本のアマチュア野球選手や、日本国外からの参加者も多数いたと報じられています。
「フロンティア・リーグ」に吸収され惜しまれながらも消滅
2020年のオフに北米独立リーグが再編され、2021年にフロンティア・リーグに吸収される形で、カナディアン・アメリカン・リーグとして歴史は幕を閉じた。
これによって北米独立リーグの四大リーグは「三大リーグ」となりました。