【ウクライナ危機(60)】ゼレンスキー大統領暗殺のため派遣されたプーチンの秘密兵器……ロシア最恐の民間軍事会社『ワグナー・グループ a.k.a ワグネル』

【ウクライナ危機(60)】ゼレンスキー大統領暗殺のため派遣されたプーチンの秘密兵器……ロシア最恐の民間軍事会社『ワグナー・グループ a.k.a ワグネル』

前回の記事を読む▼

【ウクライナ危機(59)】人類史上最大の航空機をロシア軍が破壊『An-225 ムーリヤ』
“https://diggity.info/society/ukraine-59/”

Private Military Company (PMC) Wagner

ロシア”最恐”PMC「ワグナー・グループ(ワグネル)」

ZDFheute Nachrichten/YouTube

PMC(民間軍事会社)は軍事企業といっても民間企業であり、主な仕事は要人警護や重要施設、危険地帯の武装警備になる。だが、企業によっては裏の仕事として正規軍ではできない仕事や国家の関与を隠したい任務など汚れ仕事を請け負うこともあるとされる。時には正規軍に代わって戦争を行うPMCもいる。そんなPMCの代表格とされるのがロシアの”最恐”PMC「ワグナーグループ(ワグネル)」だ。

ロシアの代理戦争をする最恐PMCワグナーグループ(ワグネル)とは/ミリレポ

(前略)ワグネルとは『ワグナーグループ』の略称で、創設時に活躍した中佐のコードネームがワグナーだったためといわれています。(後略)

ウクライナ危機でも暗躍? ロシアの民間軍事組織「ワグネル」の正体/J-CASTテレビウォッチ.2022
自らを「オーケストラ」そして兵士を「ミュージュシャン」と呼ぶ

ワグネルは自らを「オーケストラ」と呼び、所属する兵士たちを「ミュージシャン」と呼ぶことを好む。

囚人採用のワグネル傭兵部隊、ロシア苦戦で脚光/ウォール・ストリート・ジャーナル日本版.2022

社員5000以上!その中で2000〜3000人は戦闘要員と言われている民間企業

ワグネルの詳細は明らかになっていないものの、社員は5000人以上と言われ、そのうち2000~3000人ほどが戦闘要員だと言われる。戦闘要員には、ロシア軍や警察出身者のほか、北コーカサス地方の元親露派民兵、単に金銭目当てで軍事的バックグラウンドなしに志願する者なども含まれる。

「プーチンの側近」がオーナーを務める軍事会社「ワグネル」の知られざる現実/現代ビジネス | 講談社.2022

かなりハードな訓練により、エリート部隊を育て上げている。ウクライナ、シリア、アフリカでの活動が特に顕著だとされており、最近では、リビアやベネズエラでの活動も報告されている。

「プーチンの側近」がオーナーを務める軍事会社「ワグネル」の知られざる現実/現代ビジネス | 講談社.2022

高額収入!!ワグネルの社員(コントラクター)の給料事情

 サンクトペテルブルグのリベラル紙『フォンタンカ』でワグネルを追い続けてきたデンス・コロトコフ記者が入手した内部文書によると、コントラクターの中でも一番階級が低い「兵士」の月給は6万ルーブル(約8万5500円)で、これはロシア人の平均月収の倍に相当する。

ロシア民間軍事会社「傭兵」を拘束ベラルーシ「クーデター事件」の真相/デイリー新潮.2020

 しかもこれは基本給であって、警備任務で戦地に派遣される場合は12万ルーブル(約17万円)、戦闘任務なら24万ルーブル(約34万円)になるというから、志願者には事欠かないようだ。

ロシア民間軍事会社「傭兵」を拘束ベラルーシ「クーデター事件」の真相/デイリー新潮.2020

 では、戦地で負傷したり戦死したりした場合はどうなるのか。

ロシア民間軍事会社「傭兵」を拘束ベラルーシ「クーデター事件」の真相/デイリー新潮.2020

コロトコフ記者の入手した内部文書によると、前者の場合はワグネル社の判定によって5万ルーブルから30万ルーブル(約5〜43万円)の補償金が出ることになっているが、会社からの医療支援はない。戦死した場合にはコントラクター自身の指定した人物に300万ルーブル(約430万円)が支払われるが、遺体は返還されないという。戦死すれば国旗に包まれた棺で祖国に帰ることができ、遺族には年金も払われる正規の軍人とは、ここが大きく異なるところだ。

ロシア民間軍事会社「傭兵」を拘束ベラルーシ「クーデター事件」の真相/デイリー新潮.2020

民間?その実態はロシアの“国営”会社……。

 ワグナー・グループはロシアの民間軍事会社で、これまで、傭兵部隊を組織して、ロシアが介入した多くの紛争、戦争で成果を上げてきた。

連載743  ウクライナ戦争を読み解く(1) 一般メディアはなぜか無視、ウクライナ戦争の黒幕、闇組織の実態(下)/DAILYSUN NEW YORK.2022

ワグネルの訓練キャンプはロシア南部クラスノダール州のモリキノに設置されているといわれるが、そのキャンプもGRU第10特殊作戦旅団のすぐ隣にあり、射撃訓練場などは共有されているという。元コントラクターの話によれば、戦地に派遣されるワグネルの部隊はGRUの特殊作戦部隊にほぼ準拠した編制を採用し、シリアでは戦車や火砲さえ与えられていたという。

知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態/現代ビジネス | 講談社.2022

また、ロシア連邦軍の総参謀本部の一般情報機関(GIA)の特別任務旅団に指定されているとも言われている。

知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態/現代ビジネス | 講談社.2022

つまり、実態としては、ほとんど「国営」軍事会社であり、「民間」に偽装した軍隊ともいえるのである。

知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態/現代ビジネス | 講談社.2022
ロシア当局との繋がり

 ワグネルの戦闘員は、ロシア国防省とつながりのある特殊な部局が発行したパスポートを使うことが多い。

ウラジーミルの軍隊、残忍な傭兵グループの実態/JBpress.2022

 2018年に元ロシアスパイのセルゲイ・スクリパリ氏を英国で暗殺しようとした2人の男のパスポートも、この部局が発行したものだ。

ウラジーミルの軍隊、残忍な傭兵グループの実態/JBpress.2022

 また2020年に、ベラルーシが意外にもワグネル・グループに所属すると見られるロシア人33人を逮捕した時には、プーチン氏が個人的に関心を寄せ、身柄が釈放されるよう動いた。

ウラジーミルの軍隊、残忍な傭兵グループの実態/JBpress.2022

ロシアが介入した戦争で秘密作戦を遂行してきたことから「プーチンの秘密兵器」とも呼ばれている。

プーチンの秘密兵器」ロシア傭兵ワグネル、ウクライナ東部から進入/中央日報.2022

ロシア政府はワグネルとの繋がりを否定

ロシア大統領府はワグネルとのつながりを繰り返し否定。

ロシア民間軍事組織「ワグネル」、ゼレンスキー氏暗殺計画に関与か ウクライナ高官/CNN.co.jp.2022

 ロシアの傭兵組織のすべてがそうであるように、ワグネル・グループも表向きは存在しないことになっている。ロシアの法律は傭兵の活動を容認していないからだ。

ウラジーミルの軍隊、残忍な傭兵グループの実態/JBpress.2022
後に、プーチンはロシア国外での活動に関して認めるような発言をした

 しかし2018年にプーチン氏がその存在を認め、ロシア国外で活動するなら問題ないと示唆した。

ウラジーミルの軍隊、残忍な傭兵グループの実態/JBpress.2022

ロシアはいかなる不正行為も否定している。ウラジーミル・プーチン大統領は言った。民間の軍事請負業者は、ロシアの法律に違反しない限り、世界中のどこでも働き、利益を追求する権利を有する。プーチン大統領は、ワーグナー・グループはロシア国家を代表しておらず、それによって支払われたと述べた。

6カ国で深刻な人権侵害、EUがロシアの傭兵に制裁を科す/VOI.2021

ワグネルを取材していたジャーナリストの不審死や殺害事件が相次ぐ

BBC Newsnight/YouTube

 ロシアではプーチンに睨まれたら最後、誰しもが、いつどのような形で命を失うことになるかわからない。政権による暗殺の証拠が挙がらなくても、暗殺が強く疑われる不審死も多い。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

 たとえば2018年4月12日、ウラル地方スベルドロフスク州エカテリンブルクでのマクシム・ボロジンの変死事件がある。ボロジンはニュースサイト「ノービ・デン」の記者だったが、その日、アパート5階にある自室から転落し、3日後に病院で死亡した。転落した経緯は明らかではないが、遺書などは残されておらず、勤務先も「自殺の理由はない」と明言している。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

同氏は近年、同国政府がシリアに展開させていたロシアの民間軍事会社「ワグネル(Wagner)」の傭兵たちの死に関する執筆を行っていた。

ロシア人記者が自宅で転落死、シリアで展開の同国人傭兵について執筆/AFPBB News.2018
ワグネイルを取材しようとしたジャーナリスト3人が殺害
FRANCE 24 English/YouTube

2018年8月、ロシアの3人のジャーナリストが中央アフリカ共和国を車で移動していた時、襲撃に遭い殺害された。

戦争の民営化?民間軍事会社の台頭/Global News View.2018

ロシア軍は2018年2月、中央アフリカ共和国の国軍の軍事顧問や大統領警備要員などとして180人を派遣していたが、それに関連してワグナー・グループも投入された疑惑が浮上していた。3人はその実態を探るために中央アフリカ共和国に入っていた。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

 襲撃は7月30日の日没後、中央アフリカの首都バンギから約185キロ北方のシブート近郊の路上で発生。乗っていた車が待ち伏せしていたとみられる集団に銃撃され、記者とディレクター、カメラマンが死亡した。現地人の運転手だけが難を逃れたが、事件後は当局に囲われており、当時の詳しい状況は分かっていない。

【ロシアを読む】暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑/産経ニュース.2018

 露外務省は「3人は強盗に襲われたようだ」との見解を発表。中央アフリカでは宗教対立の絡む武力衝突が続いており、現地の治安が悪いのは間違いない。

【ロシアを読む】暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑/産経ニュース.2018

 ただ、被害者らは経験豊かなジャーナリストとして知られていた上、当初予定の移動経路を変更して襲撃にあっているなど、不可解な点が少なくない。何より、「3人を消すことによって『利益』を得る勢力が確実に存在する」(露識者)ということが疑念を呼んでいる。

【ロシアを読む】暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑/産経ニュース.2018
触れれば命の危険……。ロシアの闇

汚い手法が暴かれれば、もちろんそれを命じた側であるプーチン政権の失点になる。また、オーナーであるプリゴジンの活動の実態が暴かれることは、下手をすればプーチン個人の汚職の暴露にも繋がりかねない。ワグナー・グループとプリゴジンは、ロシアではいわばアンタッチャブルな存在なのだ。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

《ロシア版PMC誕生》ワグネル・グループ設立の歴史

VICE News/YouTub

ワグネル設立の契機となったのは2010年のサンクトペテルブルク経済フォーラムであったという。同フォーラムで講演した一人であった南アフリカの退役軍人、イーベン・バーロウは、アンゴラ内戦やシエラレオネ内戦で素晴らしい成果をあげたPMCであるエグゼクティブ・アウトカム社の設立者として有名な人物で、フォーラム参加の真の目的は、ロシア軍参謀本部との接触であったと言われる。バーロウはロシア版PMCの設立に関するアイデアを説明し、ロシア側の賛同を受けたようだ(後略)

「プーチンの側近」がオーナーを務める軍事会社「ワグネル」の知られざる現実/現代ビジネス | 講談社.2022
「アンチテロ・グループ」→「モラン・セキュリティ」→「スラヴォニック・グループ」→「ワグネル・グループ」

アンチテロ・グループは、特殊任務を遂行する傭兵の訓練とその準備を行っている。設立に元海軍軍人が関わったモラン・セキュリティ・グループは海賊対処の海上警備事業を中心に活動し、武装警備船も保有している。リビア内戦に関与したRSBグループは、2017年の春に「社員」100人を動員して港湾都市バンガージーで地雷埋設を行った。リドゥート・アンチテロ・センターは輸送業者、軍事施設、石油会社社員、ロシア外交官の武装警備を担っている。モラン、RSB、リドゥート、スラヴニック、の各社はアンチテロ・グループから分離独立したPMSCである。

ロシアによるウクライナ侵攻の経済学(その1)(p.3)/小野 圭司.特別研究官.防衛研究所

アンチテロ社から独立したモラン・セキュリティがロシアの傭兵禁止の国内法を逃れるため、香港でスラヴォニック・グループを設立し、2013年に対ISの石油ガス施設奪還作戦に参加した。これはロシアがシリア内戦に介入(2015年9月)する2年前のことだ。スラヴォニック社はシリアに250名の「社員」を送り込んだが作戦は失敗した上に、ロシアに帰国した同社幹部は傭兵禁止のロシア国内法に違反したことで逮捕された。

ロシアによるウクライナ侵攻の経済学(その1)(p.3)/小野 圭司.特別研究官.防衛研究所
指揮官は元ロシア特殊部隊!!「ドミトリー・ウトキン」
Wiki4All/YouTube

スラヴォニックのシリア作戦に参加していた、GRU 特殊作戦旅団出身の元中佐ドミトリー・ウトキンが2014 年に設立した PMSC がワグネル・グループである。

ロシアによるウクライナ侵攻の経済学(その1)(p.3)/小野 圭司.特別研究官.防衛研究所

指揮官は元GRU特殊部隊中佐のドミトリー・ウトキンだったが、彼はプーチン側近の政商エフゲニー・プリゴジンに近い立場の人間だった。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

2016年12月、クレムリンの式典でプーチン大統領と一緒にいるところを目撃されている。

今回のウクライナ侵略でも、その強大なネットワークを使って欧米向けに偽情報を流し続けているとされる。/Wedge ONLINE.2022
ナチスとの関連

ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ワグネルという組織名は、ロシア軍参謀本部情報局(GRU)の元メンバーで同組織を設立したドミトリー・ウトキンのコールサイン(呼出符号)に由来する。ウトキンは、ナチスの指導者アドルフ・ヒトラーが好んだ作曲家「ワーグナー(ワグネル)」を自らのコールサインに選び、ナチス関連のタトゥーを複数入れているらしい。

プーチンが動かす傭兵集団「ワグネル」の汚い役割/Newsweek.2022
ワグネル創設のために資金援助したのプーチンの料理人!?「エフゲニー・プリゴジン」
ИНФО/YouTube

 このワグネル創設に資金援助したのが、「プーチンの料理長」との異名を持つロシアの実業家エブゲニー・プリゴジンだ。

ロシアの特殊部隊や民間軍事会社は機能不全に陥っているのか/日本戦略研究フォーラム(JFSS)

同氏は個人的に異例な経歴を有する。ソビエト連邦の裁判において強盗などの犯罪で有罪判決を受けて9年間懲役した後、ホットドッグ屋台のチェーンを開設し、最終的に船着場でオープンした船上レストランで経営に成功した。同レストランで食事をしたプーチン大統領に気に入られた同氏はまもなくロシア政府にケータリングを提供するようになり、「プーチンのシェフ」の異名を取るに至った。

ロシアの 陰の 兵士/Indo-Pacific Defense Forum.2022

トルコの国営テレビ・ラジオ局「トルコ国営放送(TRT)」が報じたところでは、ロシアがソビエト連邦 の影から抜け出して革新的企業に投資する新たな 資本主義形態に移行した 1990 年代、プリゴジン氏はサンクトペテルブルクで初の食料品店チェーンを開設し、その後程なくして高級レストランを経営するようになった。 

ロシアの 陰の 兵士/Indo-Pacific Defense Forum.2022

最終的にプーチン大統領の懐に引き込まれた同氏は、その人脈で軍隊や学校との高額のケータリング契約を行い、まもなく建設や他さまざまな事業に興味に向けるようになる。シリア、リビア、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国といった広範な地域に絡み、多くの場面で同氏とロシア政府の利害が一致することとなった。

ロシアの 陰の 兵士/Indo-Pacific Defense Forum.2022
ビジネス

プリゴジンは、前述のようにプーチンや軍からの信頼もあり、ロシア版PMCの設立を任されたが、彼は当初、その役目を積極的に引き受けたわけではなく、その危険性やどれだけの儲けがあるのかについて、かなり真剣に悩んでいたという。しかし、プーチンの意向には逆らえず、出資を引き受けたと言われている。

知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態/現代ビジネス | 講談社.2022

だが、プリゴジンはボランティア的に資金提供をしているわけではなく、それ以上の大きな見返りを受けているという。例えば、ISISから奪還したシリア東部の油田開発の権利やアフリカの資源開発の権利などを得ているとされる。特にシリアの油田開発権はきわめて魅力的なものだったと言われており、プリゴジンにとってワグネルは美味しいドル箱なのが実情だ。

知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態/現代ビジネス | 講談社.2022
意図的にフェイクニュースを流す仕事も……。

ブリゴジンのもう一つの顔は、「オリギノのトロール工場」と言われる「インターネット・リサーチ・エージェンシー」(略称:IRA)の経営者だ。IRAは、米国の大統領選挙などに介入するため、高額な給与で社員を雇い、フェイクニュースを積極的に流すように奨励していた。

ロシアの特殊部隊や民間軍事会社は機能不全に陥っているのか(藤谷 昌敏)/アゴラ 言論プラットフォーム.2022

今回のウクライナ侵略でも、その強大なネットワークを使って欧米向けに偽情報を流し続けているとされる。

今回のウクライナ侵略でも、その強大なネットワークを使って欧米向けに偽情報を流し続けているとされる。/Wedge ONLINE.2022
EUの制裁によって渡航禁止と資産が凍結

EUは2020年10月、ロシアの実業家のエフゲニー・プリゴジン氏に対し制裁を発動させ、渡航を禁止すると同時に資産を凍結した。

EU、ロシア民間軍事会社「ワグネル」に制裁/REUTERS.2021

EUは今回の官報で「プリゴジン氏はワグネルに出資している」としたが、プリゴジン氏はワグネルとの関係を否定。プーチン大統領も、ワグネルはロシア政府を代表する企業ではなく、ロシア政府は同社に支払いも行っていないとの立場を示している。

EU、ロシア民間軍事会社「ワグネル」に制裁/REUTERS.2021

制裁措置の発動でワグネルはいかなる国の政府との取引もできなくなるが、ロシアに大きな影響は及ばないと見られている

EU、ロシア民間軍事会社「ワグネル」に制裁/REUTERS.2021
2015年にはシリアに派遣されイスラム国と戦闘

ワグネル・グループは、2015年、シリアに派遣され、シリアの油田とパイプラインをイスラム国から守る任務についた。ワグネルは、アサド政権を支援するロシアに代わり、シリアの国営石油会社ゼネラル・ペトロリアム・コーポレーションと契約して、油田施設を警備した。ワグネルは、当初、元警察官や軍人からなる1,000名程度の組織だったが、2017年には6,000名に拡大した。このうち、戦闘員は2,000名から3,000名程度とみられる。シリアには2,500名ほどのワグネル社員が駐留し、イスラム国との戦闘で400名以上が死亡している。

ロシアの特殊部隊や民間軍事会社は機能不全に陥っているのか(藤谷 昌敏)/アゴラ 言論プラットフォーム.2022
他の国でも関与……。その利益はプーチンの元へ?

リビア内戦ではワグネルは、国連の支持を得ていた国民合意政府に対抗するリビア国民軍を支援する形で2015年頃から関与している。同社はシリアから戦闘員をリビアに移転させ、狙撃兵も含めて800~2,000名を投入した。また同社は、Mig-29、Su-25などの戦闘機や130mm砲、S-1地対空ミサイルなどをリビアで運用し、ドローンを用いた情報収集・偵察活動も行っている。こうしてワグネルはリビアの石油・天然ガス施設を掌握したと見られている。報道によれば、リビアでの活動資金はサウジアラビアが提供した。スーダンでもワグネルは活動しており、財政に余裕の無いスーダン政府は、見返りに金鉱採掘権を同社に供与した。

ロシアによるウクライナ侵攻の経済学(その1)(p.3)/小野 圭司.特別研究官.防衛研究所

欧米の情報機関や安全保障の専門家らによれば、このワグネル・グループがアフリカなどで稼いだ利益はモスクワへ送られ、ウクライナ侵攻で経済制裁にあえぐプーチン政権の支えになっているという。

プーチンの傭兵軍団「ワグネル」がアフリカで虐殺を働き、モスクワへ「仕送り」している/クーリエ・ジャポン.2022
created by Rinker
アフガン、ボスニア、カレン…他国の平和の為に己の命を賭けて戦い続ける日本人傭兵の実録体験記。口先だけで平和を語る似非ヒューマニストを糺し、戦渦を潜り抜けてきた体験から「戦争」と「平和」の意味を問う!(「Books」出版書誌データベースより)

 Wagner group in the Ukraine war:

ウクライナ侵攻にワグネルが派遣

3月5日に米国メディア『CNN』が、ロシアの暗殺部隊1000人が新たにウクライナへ送り込まれる予定と報じたのだ。

新たに暗殺部隊1000人も…ゼレンスキーが亡命拒否の意外な理由/FRIDAYデジタル.2022

 3月28日、英国防省情報部は、ロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」がウクライナ東部に派遣されていると明らかにした。

ロシア民間軍事会社「ワグネル」、ウクライナ東部で傭兵配備=英国防省/REUTERS.2022

同省は最新の情勢報告で、同グループから幹部指導者を含む1000人以上が派遣され、ウクライナでの「戦闘作戦を引き受ける」見込みだと分析。

ウクライナ軍、複数の街を奪還か ロシアは雇い兵投入の可能性/BBCニュース.2022

「ロシアは大きな損失を被り、侵攻の大部分が停滞していることから、アフリカやシリアでの作戦を犠牲にして、ワグネルの人員をウクライナに優先的に送り込む方向での見直しをせざるを得なかった可能性が高い」とした。

ウクライナ軍、複数の街を奪還か ロシアは雇い兵投入の可能性/BBCニュース.2022

「ロシア軍がウクライナに侵攻した2カ月ほど前から、ワグネルは数十回にわたって求人をかけていますが、現地入りしたのは1000人程度。足元では東部のドンバス地域に送り込む人員をかき集めるため、大幅に応募条件を緩和しています。兵役経験なしOK、借金持ちOK、前科ありOK、歯が悪くてもOKといった具合で、のべつ幕なし。月給24万ルーブル(約45万円)と破格です」(軍事関係者)

プーチン大統領えげつないロシア軍補強…「開戦宣言」パスでも年末までに45万人増員か/日刊ゲンダイDIGITAL.2022

2014年のウクライナでの紛争にもワグネルが暗躍

ワグナーグループの活動が初めて知られたのは2014年のロシアのクリミア半島強制併合過程だった。

「プーチン側近が運営」ロシア傭兵会社、略奪・民間人攻撃で悪名高い/中央日報.2022

2014年から2015年にかけて、親ロシア派の分離主義勢力がドンバス内でドネツク人民共和国・ルガンスク人民共和国の創設を一方的に宣言するのを手助けしたことで、注目を集めるようになった。

プーチンが動かす傭兵集団「ワグネル」の汚い役割/Newsweek.2022

ウクライナでも表向きは、ロシア軍が活動していないことになっていたため、こうした部隊がウラで使うには便利だったのだ。

政府に批判的な記者は次々と殺される…プーチン政権を裏から支える「民間軍事会社」の卑劣すぎる手口/PRESIDENT Online.2022

ゼレンスキー大統領暗殺計画のためウクライナに潜入

WION/YouTube

 暗殺を企てたのは、ロシアのプーチン政権に近い露民間軍事会社「ワグネル」の雇い兵と露南部チェチェン共和国の特殊部隊。

ウクライナ大統領の暗殺未遂、英紙「1週間で3回」…キエフだけで雇い兵400人潜伏か/読売新聞オンライン.2022

ワグナーは開戦前の昨年末から密かに行動を始め、早くも1月下旬には兵士をキエフに潜入させていた。彼らはゼレンスキー大統領やその妻、キエフ市長など24人の重要人物を追跡していたという。また、チェチェン兵たちもキエフ郊外に潜伏して作戦行動に入っていた。両者を合わせると、開戦直後までに1000人以上が暗殺任務に動いたと報じられている。

プーチンが派遣した、ゼレンスキー暗殺部隊「ロシアの犬」の恐ろしい正体/現代ビジネス | 講談社.2022

ウクライナ侵攻のスキをついて暗殺を実行、特務終了後は露特殊部隊スペツナズと合流し、キエフから脱出する手はずだった。

すでに十数回の大統領暗殺を阻止…プーチンをイラつかせるイギリス特殊部隊「SAS」の仕事ぶり/PRESIDENT Online.2022
暗殺計画は失敗に終わった

ところが、どちらの暗殺作戦も失敗に終わった。チェチェン兵は大統領に近づくことすら叶わず撃破され、ワグナーの部隊も百人単位の大損害を負ったというのだ。

プーチンが派遣した、ゼレンスキー暗殺部隊「ロシアの犬」の恐ろしい正体/現代ビジネス | 講談社.2022

英紙タイムズによると、ロシア民間軍事会社ワグナーグループの傭兵やチェチェン共和国の特殊部隊がウクライナに送り込まれたが、ロシア情報機関の連邦保安局(FSB)内の反戦グループがウクライナ側に通報し、暗殺計画はいずれも未遂に終わったとされる。

すでに十数回の大統領暗殺を阻止…プーチンをイラつかせるイギリス特殊部隊「SAS」の仕事ぶり/PRESIDENT Online.2022

ウクライナ侵攻でワグネルの傭兵3000人が死亡報道

ロシアのウクライナ侵攻を後押しするために8千人が送り込まれたとされるロシアの傭兵組織ワーグナーグループのうち、すでに3千人が殺害されたとの報道が出ている。

露の残虐傭兵部隊8千人のうち3千人がすでに殺害か…英調査団体 「殺人快楽者が10~15%」/KOREA ECONOMICS.2022

すでに殺害されたとする同グループ3千人の傭兵うち、侵攻前にキーウ(キエフ)に派遣され、政治家を「偵察・暗殺」する任務に失敗した200人や、ベラルーシからキーウに輸送機で進撃した「多数」も含まれるという。

露の残虐傭兵部隊8千人のうち3千人がすでに殺害か…英調査団体 「殺人快楽者が10~15%」/KOREA ECONOMICS.2022

ロシア政府はここでもワグネルとの繋がりを否定していたが、後に戦闘の功績を讃えるようになった

 イタリアのテレビジャーナリストらは今年5月、ロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方で攻撃を開始した際に民間軍事会社ワグネル・グループが果たした役割についてロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に質問した。

囚人採用のワグネル傭兵部隊、ロシア苦戦で脚光/ウォール・ストリート・ジャーナル日本版.2022

 外相はその質問をはねつけ、ワグネルの兵士はウクライナに派遣されておらず、ロシア政府とも関係がないと述べた。

囚人採用のワグネル傭兵部隊、ロシア苦戦で脚光/ウォール・ストリート・ジャーナル日本版.2022

 しかし、ウクライナ軍の司令官たちによると、ドンバス地方でロシア側が成功を収めた幾つかの作戦にワグネルの戦闘員が不可欠だったことが証明されたという。ロシアの公式メディアはかつて、ワグネルが果たす役割に関する報道を最小限に抑えるよう命じられていたが、現在では、同社が果たしている英雄的な功績についてのルポであふれている。

囚人採用のワグネル傭兵部隊、ロシア苦戦で脚光/ウォール・ストリート・ジャーナル日本版.2022

ワグネルの残虐性。『ブチャの虐殺』にワグネルが関与した疑惑

Tribun Timur/YouTube

ワグネルには民間人殺害や拷問など数々の人権侵害疑惑が付きまとう

ロシア、前線に雇い兵投入 軍事会社「ワグネル」/中日新聞Web.2022

ウクライナには約8000人の傭兵を派遣しており、首都キーウ郊外のブチャでの大量虐殺に関与した疑惑が高まっています。

ウクライナ戦争・ロシア軍大量虐殺(ジェノサイド)の証跡/講演依頼.com.2022
ドイツの情報機関が無線を傍受

ドイツの情報機関が、ウクライナのブチャで起きた大量虐殺に関する、ロシア軍の無線通信を傍受したと明らかにされた。

ドイツの情報機関、ブチャでの虐殺についてロシア軍の会話を傍受/Switch news.2022

この無線通信について最初に報じたのは、ドイツ紙の「シュピーゲル」だ。同紙は、それらの会話が、ウクライナの首都・キーウの北西にあるブチャで行われた虐殺行為に関連するものだと伝えていた。

ドイツの情報機関、ブチャでの虐殺についてロシア軍の会話を傍受/Switch news.2022

連邦情報局が確保した無線通信の音声内訳はブチャでの残虐行為が偶然な行為でも一部兵士の単独行為でもない点を証明している。兵士たちは残虐行為について日常の話をするように話していたとシュピーゲルは伝えた。

衝撃の「自転車遺体」が明らかになった転末…「ロシア軍、通信で虐殺協議」/中央日報.2022

同誌によると、会話は、自転車に乗った人を撃ったなど、出回っている遺体の写真と合致する内容だった。別の会話では、ウクライナ兵を尋問した後に銃殺したことなどが語られていた。さらに、シリア内戦などでも活動したとされる、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵(ようへい)が、殺害に関与していたことも示唆されているという。

独情報機関、ロシア軍の会話傍受か ブチャ市民殺害で傭兵関与も/JIJI.COM.2022

また取材を受けた政府関係者によれば、その無線通信はドイツの対外情報機関の連邦情報局(BND)によって傍受されたものだという。

ドイツの情報機関、ブチャでの虐殺についてロシア軍の会話を傍受/Switch news.2022

そしてこの証拠は、4月6日には連邦情報局によってドイツの国会議員に提出された。

ドイツの情報機関、ブチャでの虐殺についてロシア軍の会話を傍受/Switch news.2022

「ナチ化との戦いが嘘だと知って辞めた」ワグネルの元傭兵がJNNのインタビューに応じる

https://www.youtube.com/watch?v=hhwGAwd9GfU
TBS NEWS DIG Powered by JNN/YouTube

具体的な場所を明かさないことを条件にインタビューに応じたマラット・ガビドゥリン氏。ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの元傭兵だといいます。

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

「ワグネル・グループ」元傭兵 ガビドゥリン氏
「これは2018年、私が過激派組織『イスラム国』と戦う部隊の幹部だったときのものです。ワグネルは基本的な戦闘任務を遂行する、特殊部隊のようなものです」

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

政府の軍ではなく、傭兵が送り込まれる理由について、ガビドゥリン氏はこう話します。

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

「ワグネル・グループ」元傭兵 ガビドゥリン氏
「第一のメリットはやはり、ロシア軍の弱さを隠すことです。戦闘では傭兵の方がロシア軍の兵隊より優れていますし、傭兵の損失をロシア軍司令官は気にすることはありません。なぜなら、その損失は公式にはカウントされないからです」

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

ガビドゥリン氏は、2015年から4年間所属。報酬は訓練期間は日本円にしておよそ14万円。戦闘に参加した月は42万円でした。

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

身の回りでは指摘されている残虐行為はなかったといいますが、「ウクライナのナチ化と戦う」というふれこみが嘘だと知り、辞めたといいいます。

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

ロシアにはワグネルのような軍事会社が複数あり、資金面で国との関係があったと話します。

【独自】元傭兵が実態証言 ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」とは? ウクライナ侵攻にも傭兵派遣か/TBS NEWS DIG.2022

2019年 シリア戦争の時からすでに残虐行為で世の中を震撼させた

ワグナーグループはシリア戦争に動員された時も残虐行為で悪名を世の中に轟かせていた。

衝撃の「自転車遺体」が明らかになった転末…「ロシア軍、通信で虐殺協議」/中央日報.2022

シリアでのワグネルの活動が注目を浴びるようになったのはロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータによる19年の調査報道がきっかけだった。この中でワグネル所属の傭兵が、シリア軍から脱走したとされる男性1人の残虐な殺害に関与したと伝えられた。

人権団体、ロシアの傭兵グループを告訴 シリアでの残虐行為で/CNN.co.jp.2022

17年6月には2分間の動画がオンライン上に出回った。そこにはロシア語を話す軍服姿の複数の男らが、無防備の男性1人を容赦なく殴打する様子が映っていた。

人権団体、ロシアの傭兵グループを告訴 シリアでの残虐行為で/CNN.co.jp.2022

その2年後、ノーバヤ・ガゼータは上記の続きを撮影したとする動画を入手。男性はさらに拷問を加えられ、斬首されたとした。遺体はばらばらに切断されて燃やされたという。

人権団体、ロシアの傭兵グループを告訴 シリアでの残虐行為で/CNN.co.jp.2022

同紙は、殺害された男性と加害者1人の身元を特定したと主張した。後者はロシア人の男で、民間軍事会社のワグネルに所属しているとみられるという。殺害場所はシリア北部のガス施設の近くだという。

人権団体、ロシアの傭兵グループを告訴 シリアでの残虐行為で/CNN.co.jp.2022

大西洋評議会シンクタンクのシニアフェローで、米国国防大学教授のショーン・マクフェート博士は、シリア内戦などの紛争におけるグループの残虐性は「彼らのセールスポイントの一部」であるとし、ブチャではシリアで見たのと同じパターンがあり、尋問や拷問、斬首をするようなことがあったことを指摘している。

露の残虐傭兵部隊8千人のうち3千人がすでに殺害か…英調査団体 「殺人快楽者が10~15%」/KOREA ECONOMICS.2022
他の様々な国でも現地住民の殺戮行為をしていると言われている
VICE News/YouTube

このワグナーはシリア、ウクライナだけでなく、リビア、中央アフリカ、南スーダン、モザンビーク、マダガスカル、マリなどに派遣されている。ワグナーは汚れ仕事を請け負うことが多く、それらの国でも独裁的な権力者もしくはいずれかの政治勢力の側に参加し、現地の反対派を弾圧する任務に就くことが一般的だ。その過程でおそらくそれなりの人数の現地住民を殺戮しているが、その活動は秘匿されている。

世界最悪の独裁者プーチンがこれまで実行した「殺戮の歴史」/FRIDAYデジタル.2022
マリ共和国で約300人の民間人を虐殺に関与疑惑
FRANCE 24 English/YouTube

2022年4月5日、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が「マリで3月末に約300の民間人が、マリ政府軍と外国人戦闘員に殺害された」との報告書を発表した。この外国人はロシア人だったとの目撃証言があり、おそらくワグナーと思われる。

ロシア国民の無差別殺人も平然とやる…プーチン大統領が「21世紀最悪の大虐殺者」に当確しているワケ/PRESIDENT Online.2022

米国やフランスは、ロシア人戦闘員はワグネル社の傭兵(ようへい)だと指摘している。マリでは20年8月と21年5月にクーデターがあり、権力を掌握した軍事政権は「反フランス」を掲げてロシアとの関係を深めている。マリには既にワグネル社の戦闘員約1000人が派遣されているとの報道もある。

アフリカの半分、ロシア非難に加わらず どれだけ深い関係が?/朝日新聞GLOBE+.2022

同様の残虐行為はマリ全域でみられるようになってきている。きっかけは、この冬、イスラム過激派組織と戦うマリ政府が、ロシア人傭兵を政府軍に加えたことだ。

プーチンの傭兵軍団「ワグネル」がアフリカで虐殺を働き、モスクワへ「仕送り」している/クーリエ・ジャポン.2022

雇われたのは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」の傭兵たち。

プーチンの傭兵軍団「ワグネル」がアフリカで虐殺を働き、モスクワへ「仕送り」している/クーリエ・ジャポン.2022

 クーデターで親仏政権が倒れたマリでは、新たな軍事政権が親ロシアの立場を取り、プーチン政権に近いワグネルが治安対策名目で活動しているとされる。仏紙ル・モンドによると、マリ軍関係者に対して拷問など違法な尋問の方法を教えているとの疑惑もある。

アフリカ・マリで多数の市民死亡、ロシア軍事会社「ワグネル」が関与か…仏が重大懸念表明/読売新聞オンライン.2022

ワグネルの存在が国連の決議にまで影響を及ぼす

ワグネルは親露政権を支援するために派遣された中央アフリカでも人権侵害を非難され、露軍が侵攻中のウクライナ東部でも活動していると英国防省が確認している。

アフリカ・マリで多数の市民死亡、ロシア軍事会社「ワグネル」が関与か…仏が重大懸念表明/読売新聞オンライン.2022

国連総会における3月2日、24日の2件のロシア非難決議に対する投票行動をみると、ワグネル社の存在が指摘される中央アフリカ共和国、スーダン、モザンビーク、マリの4カ国とも全て棄権している。4月7日のロシアの人権理事会の理事国資格停止決議では、中央アフリカ共和国とマリが反対、モザンビークとスーダンは棄権であった。政権の安定や国内秩序の維持のためにロシアの民間軍事企業の力を借りている国々は、国連の場でロシアを非難することを避けたようにみえる。

アフリカの半分、ロシア非難に加わらず どれだけ深い関係が?/朝日新聞GLOBE+.2022

「……重大な人権侵害の責任を負っている」EUがワグネルに制裁

FRANCE 24 English/YouTube

なおこれらの活動が平和・安定を乱し人権を侵害しているとして、ワグネル・グループはウトキン元中佐を 含む同社幹部 8 人、関連会社 3 社と共に欧州連合(EU)より 2021 年 12 月から経済制裁を課されている。

ロシアによるウクライナ侵攻の経済学(その1)(p.3)/小野 圭司.特別研究官.防衛研究所

「ワーグナーのグループは、ウクライナ、シリア、リビア、中央アフリカ共和国、スーダン、モザンビークでの重大な人権侵害の責任を負っている」と、欧州連合(EU)は超法規的拷問と処刑をリストアップした公式ジャーナルで述べた。

6カ国で深刻な人権侵害、EUがロシアの傭兵に制裁を科す/VOI.2021

政府がワーグナー・グループと協力することを制限するために設計された渡航禁止と資産凍結は、モスクワで大きな影響を与える可能性は低い。しかし、彼らはEUの対ロシア外交政策のさらなる強化を示している、と外交官は言った。

6カ国で深刻な人権侵害、EUがロシアの傭兵に制裁を科す/VOI.2021

EUの公式ジャーナルのリストはまた、ロシアが初めて公に、そして詳細にワーグナーとつながっているとして非難した。

6カ国で深刻な人権侵害、EUがロシアの傭兵に制裁を科す/VOI.2021

「ワグネル vsアゾフ連隊」激戦地マリウポリで両者が激突する可能性

FRANCE 24 English/YouTube

激戦地マリウポリに世界中の注目が集まっている。

マリウポリ最終局面! ウクライナ最強・アゾフ連隊vs残虐のワグネル/東スポweb.2022

【3月29日 AFP】英国防省は28日、ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)がウクライナ東部に傭兵(ようへい)を派遣していると明らかにした。

ロシア民間軍事会社、ウクライナ東部に傭兵1000人超派遣 英/AFPBB News.2022

国防省は「ワグネルは幹部を含む傭兵1000人以上を派遣し、戦闘任務に就かせているとみられる」とツイッター(Twitter)に投稿した。

ロシア民間軍事会社、ウクライナ東部に傭兵1000人超派遣 英/AFPBB News.2022

 国防省は「ロシアは多大な損失を出し、ほとんどの部隊の侵攻が滞っているため、アフリカとシリアでの軍事作戦を犠牲にして、ワグネルの要員をウクライナに優先的に派遣せざるを得なくなった可能性が高い」と指摘した。

ロシア民間軍事会社、ウクライナ東部に傭兵1000人超派遣 英/AFPBB News.2022

米国防総省のカービー報道官は3月30日の記者会見で、ウクライナで親ロシア派が支配地域拡大を目指す東部ドンバス地域の南に位置するマリウポリは、ロシア、ウクライナ双方にとって地理的に「非常に重要」だと指摘。ウクライナ最強の「アゾフ連隊」が守るも、ロシア軍の猛攻が続いているが、さらにロシアの民間軍事会社「ワグネル」が傭兵を派遣したというのだ。

マリウポリ最終局面! ウクライナ最強・アゾフ連隊vs残虐のワグネル/東スポweb.2022
created by Rinker
現地での撮影写真、多数収録! 数々のスクープ写真で知られる報道カメラマンの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。 2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、日本メディアのほとんどが現地入りを躊躇していた3月5日、ポーランドから陸路でウクライナ入り。 3月12日にはロシア軍が13キロまで迫っていたキーウへ。以降4月17日に出国するまで、ブチャ、イルピンなど各地で取材を続ける。 5月中旬には再びウクライナへ。東部ハルキウを取材。 激戦地の取材から見えてきた「戦争の真実」とは?(「Books」出版書誌データベースより)

この記事の続きを読む▼

【ウクライナ危機(61)】要請を受けたのでロシア軍を派遣『侵攻の口実“ウクライナ東部への平和維持部隊”』
“https://diggity.info/society/ukraine-61/”
Previous post 【ウクライナ危機(59)】人類史上最大の航空機をロシア軍が破壊『An-225 ムーリヤ』
Next post 【ウクライナ危機(61)】要請を受けたのでロシア軍を派遣『侵攻の口実“ウクライナ東部への平和維持部隊”』

当サイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、GoogleやASP等のCookieが使用されています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについてはプライバシーポリシー
をご覧ください

×
X