【ウクライナ危機(42)】「私はここにいる」命を狙われる中で逃げずに国民を鼓舞し続ける『ゼレンスキーを英雄に変えた3つの演説』

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【ウクライナ危機(41)】プーチン政権を脅かす民主化運動の波がモスクワまで迫ってきていた……。『ウクライナ侵攻の要因?“カラー革命”』
“https://diggity.info/society/ukraine-41/”

Zelesky’s speech

ゼレンスキーの演説

Guardian News/YouTube

 侵攻が始まった2月24日未明、ゼレンスキー氏は妻や2人の子供と共に大統領府にいた。同氏は寝ていた子供を起こし、避難の準備をさせた。周囲では爆音が鳴り響いていた。「ロシアの襲撃チームが落下傘で首都に侵入し、大統領と家族の殺害か拘束を狙っている」。軍がそう伝えてきた。

ロシア軍、ウクライナ侵攻当初にキーウの大統領府急襲 退避打診、ゼレンスキー氏固辞/JIJI.COM.2022

 通りでウクライナ兵がロシア部隊と戦闘を繰り広げる中、大統領府では警察のバリケードのほか、ベニヤ板など有り合わせのもので出入り口を封鎖。「がらくたの山」の防御壁を築いて敵の侵入を防いだという。

ロシア軍、ウクライナ侵攻当初にキーウの大統領府急襲 退避打診、ゼレンスキー氏固辞/JIJI.COM.2022

 侵攻初日の夜、大統領府では警戒のため明かりが消され、ゼレンスキー氏ら幹部十数人に自動小銃や防弾チョッキが手渡された。銃の扱い方を知っていたのは軍情報部出身のアレストビッチ大統領府顧問ら数人のみ。同顧問は「(大統領府内は)まさに蜂の巣をつついたようだった」と述べた。

ロシア軍、ウクライナ侵攻当初にキーウの大統領府急襲 退避打診、ゼレンスキー氏固辞/JIJI.COM.2022
ワグナーグループ・チェチェン共和国特殊部隊がゼレンスキー暗殺のため動いていた

 プーチン氏最大の目標はゼレンスキー氏を取り除き、親露派の傀儡政権をキエフに樹立することだ。英紙タイムズによると、ロシア民間軍事会社ワグナーグループの傭兵やチェチェン共和国の特殊部隊がウクライナに送り込まれたが、ロシア情報機関の連邦保安局(FSB)内の反戦グループがウクライナ側に通報し、暗殺計画はいずれも未遂に終わったとされる。

すでに十数回の大統領暗殺を阻止…プーチンをイラつかせるイギリス特殊部隊「SAS」の仕事ぶり/アエラドット – 朝日新聞デジタル.2022

2日で首都を制圧するロシアの計画!!それを頓挫させたのは演説の力だった!!?

 ロシアの侵攻に対し、ウクライナは激しい抵抗を続けている。その支柱となって、国民を鼓舞し続けているのがボロディミル・ゼレンスキー大統領(44)の存在だ。命の危険を案じて国外脱出を勧める声もあるなか、首都キエフにとどまり続けている。

「戦いはここにある」首都に残り、国民を鼓舞 ゼレンスキー氏の覚悟/朝日新聞デジタル.2022

「2日間でキエフを制圧する計画だった」というロシア側の計画を頓挫させたのは、コメディアン出身の素人政治家・ゼレンスキー大統領の演説だった――。

「ことば」で闘うウクライナ。『緊急出版! ゼレンスキー大統領、世界に向けた魂の演説集』/BOOKウォッチ.20

甲車がキーウに進撃し、ミサイルが首都を爆撃する状況で、彼は執務室を移動しながらオンライン演説などで決死抗戦を促した。指導者の勇気は国民を団結させた。ウクライナ国民はロシア軍を迎え、戦力の絶対的劣勢にもかかわらずキーウなどを死守し、侵略軍を退けた。ロシアはウクライナ占領をあきらめて、南部港町マリウポリと東部ドンバス地域の占領に戦力を集中している。

【コラム】現場を無視する政治の終末=韓国/中央日報.2022

ゼレンスキーを英雄に変えた3つの演説

ゼレンスキーを英雄にしたきっかけは、3つある。1つ目は開戦前夜の演説だ。ロシア語で、ロシア国民に向けて行った。

ウクライナの大統領になったコメディアン。ウォロディミル・ゼレンスキーはどのようにして“物語”を支配したか?/GQ Japan.2022

2つ目は、首都からの避難を手助けしようとしたアメリカ人に対し、「必要なのは弾薬であり、(退避のための)乗り物ではない」という、いまや伝説となった返答をしたことだ。3つ目はもっとシンプルだった。それは、キエフの夜の街で撮影された地味なビデオで、閣僚たちとともに並び、ウクライナと世界に対して「われわれはここにいる」という1つのメッセージを発したものだ。

ウクライナの大統領になったコメディアン。ウォロディミル・ゼレンスキーはどのようにして“物語”を支配したか?/GQ Japan.2022

(1)開戦前夜ゼレンスキーがロシア語でロシア国民に向けて演説

24 Канал/YouTuee

 2月24日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナに対する攻撃を承認したと述べるとともに、プーチン大統領が会談の招請に返答していないと明らかにした

ロシア、ウクライナへの攻撃承認=ゼレンスキー大統領/REUTERS.2022

テレグラムに投稿した10分間の演説で述べた。

ロシア、ウクライナへの攻撃承認=ゼレンスキー大統領/REUTERS.2022
ロシア語でロシア国民に訴える

演説の中で、ゼレンスキー氏はウクライナ語からロシア語に切り替え、ロシアの人々はウクライナについてうそを教えられているとし、ロシア人に攻撃を拒絶するよう感情的に訴えた。

ウクライナ、全土に非常事態宣言 ロシアの攻撃あれば「自衛する」と大統領/BBCニュース.2022
プーチンと電話協議をしようとしたが応答がなかった

「私はロシア連邦大統領との電話協議を試みたが、結果は沈黙だった」

ウクライナ、全土に非常事態宣言 ロシアの攻撃あれば「自衛する」と大統領/BBCニュース.2022

ゼレンスキー氏はロシア国民に対し、ウクライナの国民も政府も平和を望んでいると語った。ゼレンスキー氏はロシアのプーチン大統領に会談を求めたが応答がなく「沈黙だけ」として、招請に応じていないと明かした。

ロシア軍がウクライナに侵攻するまでに、世界で何があったのか?(解説)【再掲】/Business Insider Japan.2022
プーチンのウクライナ攻撃理由に反論

「私がドンバス地方への攻撃命令を出すと(ロシアでは)言われている」とゼレンスキーは話し、クレムリンの公式な爆撃正当化理由に反論した。「ユーロ2012で私や地元の連中が応援したスタジアムを? 負けたときに飲んだバーを? 親友の母親が住んでいるルハンスクを? そんなところに爆撃するわけない」

ウクライナの大統領になったコメディアン。ウォロディミル・ゼレンスキーはどのようにして“物語”を支配したか?/GQ Japan.2022

アリーナやバーのある通りの名前、そしてバーそのものの名前をあげながら、ゼレンスキーは語った。まるで、映画に出てくる誘拐された子供の親が、テレビのニュースで誘拐犯に語りかけ、子供の名前を何度も何度も言っているようなものだ。ゼレンスキーは、この戦術がハリウッドの決まり文句のようなものであることを明らかに知っていて、その直接的な目的(「ウクライナ人は、あなたと同じ人間である」)とメタ的な目的(「プーチンは連続殺人犯である」)の両方に使ったのである。

ウクライナの大統領になったコメディアン。ウォロディミル・ゼレンスキーはどのようにして“物語”を支配したか?/GQ Japan.2022
もし攻撃するなら防衛する

「我々は新たな冷戦や流血の戦争、ハイブリッド戦争を全く必要としていない」とした上で、「だがもし我々が軍事攻撃を受け、彼らが我々の自由、生命、子どもたちの生命を奪おうとするなら、我々は自らを守る」「あなたがたが攻撃するときは我々の背でなく顔を見ることになる」と述べた。

ウクライナ大統領「攻撃されたら防衛する」、ロシア語でFBに投稿/CNN.co.jp
この戦争はロシア市民かかっている

さらに「ロシアのテレビはこの映像をきっと放映しないだろうが、ロシア国民はこれを見る必要がある。真実が知られる必要がある。その真実とは、手遅れになる前にこうした状況がすべて止まることだ」とも発言。

ウクライナ大統領「攻撃されたら防衛する」、ロシア語でFBに投稿/CNN.co.jp.2022

「ロシア指導部は我々とはテーブルを囲みたくなくても、あなたがたとはテーブルを囲むだろう。ロシアは戦争がしたいのか。この質問への答えが切に欲しい。だが、この答えはあなたがたロシア連邦の市民にかかっている」と語った。

ウクライナ大統領「攻撃されたら防衛する」、ロシア語でFBに投稿/CNN.co.jp.2022
世界中から絶賛

このスピーチは世界中で注目を集め、日本でも《素晴らしい》《涙が止まらない》と絶賛の声が相次いだ。

ウクライナ大統領の演説が心に刺さる理由を専門家が分析「映画の主人公のよう」/女性自身.2022
そしてロシア軍のウクライナ侵攻がはじまった……。

この演説から間もなく、侵攻は始まった。

人気コメディアンから祖国防衛の指導者に、注目集まるゼレンスキー大統領 ウクライナ/BBCニュース.2022

ロシア軍がウクライナに攻撃を始めるとゼレンスキーは国民に平静を呼びかける

ロイター(Reuters Japan)/YouTub

クライナのゼレンスキー大統領は24日朝、ロシア軍による侵攻を受け、全土に戒厳令を発令した。

ウクライナ大統領、全土に戒厳令 ロシアの侵攻受け/日本経済新聞.2022

 ゼレンスキー大統領は自身のSNS動画で、「ロシアが我々の軍事施設を攻撃し、多くの都市で爆発音が聞こえた」として、ウクライナ全土に戒厳令を出したことを明らかにしました。

【速報】ウクライナ全土に戒厳令 ゼレンスキー大統領が表明/テレ朝NEWS.2022

「ウクライナ市民のみなさん、今朝(ロシアの)プーチン大統領がドンバス地方での特別軍事作戦を発表しました。ウクライナの多くの都市で爆発が起きています。我々はわが国全土で戒厳令を敷きました。少し前に(米国の)バイデン大統領と会話をして、米国は既に国際的な支援のとりまとめに動き始めています。今日はみなさん全員が平静を保って、できれば自宅に待機してください。我々や軍隊、防衛や安全保障の全セクターが対応しています」

ウクライナ全土に戒厳令、大統領が国民に平静呼びかけ/CNN.co.jp.2022

「パニックを起こさないでください。我々は強く、すべての準備ができています。我々は誰に対しても勝つでしょう。我々はウクライナ人なのですから」

ウクライナ全土に戒厳令、大統領が国民に平静呼びかけ/CNN.co.jp.2022

「われわれの土地を守ることを望む全ての人に武器を与える」軍の作業服を着て決起を呼びかける

Guardian News/YouTube

ゼレンスキー氏は演説や動画メッセージで「プーチン(ロシア大統領)はウクライナを破壊しようとしている」と危機感を示し、ロシアとの国交断絶を宣言。国民に平静を保つよう求める一方、「われわれの土地を守ることを望む全ての人に武器を与える」と述べ、決起を呼び掛けた。

交戦・爆発、100人死亡か=全土に戒厳令、ロシアと断交―国民に決起呼び掛け・ウクライナ/時事通信ニュース.2022

 また、ゼレンスキー氏は国民向けのテレビ演説で、「ロシアとの外交関係を断った」と明らかにした。ウクライナ軍がロシアの攻撃をかわすために激しい戦闘を展開しているとした上で、「領土防衛に携われる者に武器を支給する。軍隊経験のある者は名乗り出てほしい」と国民に決起を呼び掛けた。「負傷した兵士のために血液が必要となっている。献血をしてほしい」とも訴えた。

ウクライナ大統領「武器を支給する、軍隊経験ある者は名乗り出て」…徹底抗戦へ/読売新聞オンライン.2022

軍の作業服で世界の国民に訴える

Зе!Президент/YouTube

そして同日の日中に行われた次のテレビ演説では、軍の作業着(ファティーグ)を着て、まるで旧約聖書のダヴィデとゴリアテ(圧倒的な強者に立ち向かう勇敢な少年の物語)のようなこの戦いについて語った。

人気コメディアンから祖国防衛の指導者に、注目集まるゼレンスキー大統領 ウクライナ/BBCニュース.2022

「新たな鉄のカーテンが降りる音だ」西側諸国に支援を呼びかける

NBC News/YouTube

その日の夜にはまた演説し、西側諸国がウクライナを支援しないなら、明日には「戦争があなた方の玄関をたたくでしょう」と警告した。

人気コメディアンから祖国防衛の指導者に、注目集まるゼレンスキー大統領 ウクライナ/BBCニュース.2022

この中でゼレンスキー大統領は「私たちがいま耳にしているのは、ロケットの爆発音や戦闘の音、軍用機のごう音だけではない。新たな鉄のカーテンが下りてロシアを文明世界から切り離す音だ。このカーテンを私たちの国に下ろすのではなくロシア側にとどめなければならない」と述べ、東西冷戦時の「鉄のカーテン」という表現を用いてロシアを非難しました。

ロシア ウクライナ軍事侵攻 “80以上の施設攻撃”ロシア国防 /NHK NEWS WEB.2022

これは冷戦的思考に訴えることによってNATOの介入を呼び込もうとしていると評されており、ある意味チャーチル的な発想だということです。

緊急ウェビナー 「ウクライナ 危機と世界 戦争・平和・勢力圏・民主主義」(p.8)/立命館大学国際地域研究所重点プロジェクト CAPS.2022 年

一方、多くのロシア市民も今回の侵攻に衝撃を受け、中にはSNSで反対を表明している人もいるとして、こうした人々にプーチン大統領に直接、訴えかけてほしいと呼びかけました。

ロシア ウクライナ軍事侵攻 “80以上の施設攻撃”ロシア国防 /NHK NEWS WEB.2022

そしてウクライナ国民に対しては「祖国防衛に協力し、軍や国境を守る部隊に参加してほしい。敵にさらなる侵攻を許すかどうかは私たちの対応にかかっている。献血などを行ってボランティアや医療関係者も助けてほしい」と述べ、国民に結束と協力を呼びかけました。

ロシア ウクライナ軍事侵攻 “80以上の施設攻撃”ロシア国防 /NHK NEWS WEB.2022

さらに世界の政治指導者に向け「自由世界を率いるあなたたちがいま私たちに手を差し伸べなければ、あすはあなたたちが戦禍に見舞われるだろう」と述べ、ウクライナへの支援を呼びかけました。

ロシア ウクライナ軍事侵攻 “80以上の施設攻撃”ロシア国防 /NHK NEWS WEB.2022

「これが生きている私を見る最後の機会になるかもしれない」EU首脳の心を動かした

2月24日にはEU首脳との間で歴史的なバーチャル会議を行った。緊急性、親密さ、率直さ、控えめな演出、生死を懸けたドラマをここまで兼ね備えた議会演説は、過去に誰もしたことがない。

ゼレンスキーの「名演説」は歴史に残る…実際に戦局を有利にした「言葉の力」/Newsweek.2022

ゼレンスキーは議員たちを親しい友人として扱い、民間人の軍事指揮官でも儀礼的な外交パートナーでもなく、いつ殺されるか分からない環境に身を置く戦時指導者として現実を突き付け、道徳的義務を感じさせようとした。無精ひげに痩せこけたTシャツ姿で、議員たちに行動を迫った。

ゼレンスキーの「名演説」は歴史に残る…実際に戦局を有利にした「言葉の力」/Newsweek.2022

2月24日夜、EU首脳への演説を終えたゼレンスキーは、「これが生きている私を見る最後の機会になるかもしれない」と告げ、各国首脳は呆然としたまま黙り込んだ。この発言によって、EU首脳はウクライナへの軍事支援に踏み切ったとみていい。

ゼレンスキーの「名演説」は歴史に残る…実際に戦局を有利にした「言葉の力」/Newsweek.2022

「私を第一の目標とし、私の家族が2番目」命を狙われる中でも首都にとどまる

Зе!Президент/YouTube

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2月25日に公表したビデオ演説の中で、ロシア軍が自分と家族を標的にしていると主張。

ロシアの新興財閥がプーチンの首に懸賞金「生死は不問」/2022

ゼレンスキー大統領はこの日午前0時30分(日本時間午前7時30分)ごろ、公式SNSに載せた演説の映像で「ロシアのサボタージュ(転覆)団体が首都キエフに進入したという情報が入った。彼らは私を第一の目標とし、私の家族が2番目」とし「国家元首を破壊することで政治的にウクライナを破壊しようとしている」と述べた。

ウクライナ大統領「ロシア軍が首都進入…私が第一の標的」/中央日報.2022
 「私は首都にとどまる。家族もウクライナにいる」
MOJO STORY/YouTube

 「私は首都にとどまる。家族もウクライナにいる」と続けた。

ウクライナ大統領「首都にとどまる」、ロシアは進軍/朝日新聞デジタル.2022

  ウクライナのゼレンスキー大統領は自身がロシアの第一の標的になっていることを情報機関から知らされたとしつつ、それでも政権担当チームとキエフにとどまり、家族もウクライナ国内に残ると語った。

ウクライナ、交渉の予定と場所巡りロシアと協議-外交的駆け引き展開/Bloomberg.2022

 ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで「敵は私を第一の標的に定めた」と述べ、「私の家族は第2の標的だ。国家元首を失脚させることでウクライナを政治的に壊滅させるつもりだ」と主張した。

ウクライナ大統領「首都にとどまる」、ロシアは進軍/朝日新聞デジタル.2022
「我々と共に戦う国はないようだ。我々はひとりで国を守っている状況だ」国際社会に訴える

ビデオ声明は6分あまりで、国民だけでなく国際社会にも向けられた。ゼレンスキー氏はウクライナへの具体的な支援表明に謝意を示す一方で「誰が私たちと一緒に戦う用意があるのか。見当たらない」と嘆いた。

ウクライナ大統領「民間人も標的に」 ロシア軍を非難/日本経済新聞.2022

カーキ色のTシャツを着て、髭も剃らず、やつれた顔のゼレンスキー氏は、「今日、欧州27ヵ国に直接(ウクライナが)北大西洋条約機構(NATO)加盟国になることができるかと尋ねたが、回答がなかった」と述べた。そして、「ウクライナは自ら守らなければならない。我々はロシアもいかなるものも恐れない」と強調した。NATOは前日、ウクライナへの派兵計画はないとし、バイデン米大統領もウクライナの派兵は検討しない考えを明らかにした。

Tシャツ姿のゼレンスキー大統領、「我々はひとりで国を守っている」/東亜日報.2022

ビデオ演説後には、ツイッター上で「効果的な国際社会の支援が必要だ」と重ねて訴え、自国に対する軍需品の支援やロシアに対する制裁を通じて「ロシアを交渉のテーブルに着かせなければいけない」と述べた。

ウクライナ大統領、標的は「私と家族」 首都にとどまる/日本経済新聞.2022

(2)「必要なのは弾薬であり乗り物ではない」アメリカの国外退避の提案を拒否

TODAY/YouTube

「戦闘が続いている。必要なのは弾薬であり、(退避のための)乗り物ではない」

【日本の選択】日本にゼレンスキー大統領は現れるのか? わが国が亡国の危機に陥った時、祖国のために戦う胆識ある指導者/zakzak.2022

米国はゼレンスキー大統領がロシアの暗殺対象だからウクライナを離れるべきだと勧めた。しかしゼレンスキー大統領は首都キーウ(キエフ)を離れなかった。

【コラム】現場を無視する政治の終末=韓国/中央日報.2022

仮に、ゼレンスキー氏が国外に逃げ出していたならば、ウクライナ国民の士気は消沈し、プーチン氏による傀儡(かいらい)政権が誕生していた可能性も否定できない。

【日本の選択】日本にゼレンスキー大統領は現れるのか? わが国が亡国の危機に陥った時、祖国のために戦う胆識ある指導者/zakzak.2022

ゼレンスキー大統領の勇気は世界を動かした。プーチン露大統領の独裁に対抗して民主主義・人権を代弁する象徴になった。ウクライナ国民の英雄的な抗戦を見た米国・欧州連合(EU)はロシアに経済制裁を加え、ウクライナに軍需支援を始めた。

【コラム】現場を無視する政治の終末=韓国/中央日報.2022

キエフに残る、というゼレンスキー大統領の決断、そして彼の家族がウクライナに残るという決断は、多くの人の心を動かした。アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領とのあからさまな対比を連想する者もいる。ガニ大統領は、タリバンが郊外に出現するや否やカブールから逃げ出し、後に残されたアフガニスタン兵の士気を削いだ。

専門家が警鐘「停戦交渉」が楽観視できない理由/東洋経済ONLINE.2022

窮地にあるゼレンスキーの言葉は聞く者を震えさせ、恥の意識を芽生えさせ、奮い立たせる。それは実に効果的だった。

ゼレンスキーの「名演説」は歴史に残る…実際に戦局を有利にした「言葉の力」/Newsweek.2022

(3)「私はここにいる」ゼレンスキーはウクライナ国民に呼びかけた

 士気の高まりの背景には、ゼレンスキーの振る舞いがあります。粛々と実務をこなして成果を出すというより、発信力を生かして国民に訴えかける劇場型の政治家。米政府に国外避難を呼びかけられても、キエフに残り国民とともに戦う姿勢を決然と示しました。動画ではたびたび「私はここにいる」と呼びかけます。こうした姿は国民に頼もしいと受け止められています。

ウクライナ、士気の高まりの背景にゼレンスキー大統領の振る舞い 国民へ「私はここにいる」と常に呼びかける/AERA dot. 2022
「私はここにいる」ロシア側のゼレンスキー国外逃亡デマを否定
BBC News Japan/YouTube

大統領は軍事侵攻2日目の2月25日の夜、キーウの大統領官邸前に出て政権幹部と共に携帯の自撮りで国民に対するメッセージを撮ってSNSで公開した。

プーチンの3つの誤算…最大の誤算はゼレンスキー 実はアメリカも過小評価していた「ウクライナのチャーチル」/FNNプライムオンライン.2022

ロシア軍がキエフに迫っていた。

プーチン氏の「標的No1」 戦時下で再び変身/ウォール・ストリート・ジャーナル.2022

「みんなここに居ます。私たちの兵士たちもここに居ます。この国の市民もここに居ます。私たちはここに居て、私たちの独立と祖国を守っています。これからも続けます。祖国を防衛するものたちに栄光あれ。ウクライナに栄光あれ」

プーチンの3つの誤算…最大の誤算はゼレンスキー 実はアメリカも過小評価していた「ウクライナのチャーチル」/FNNプライムオンライン.2022
ロシア側はゼレンスキーの演説映像は事前に制作したもので、逃げてると主張していた

ロシア国営スプートニク通信によると、ロシア下院の報道官は「ゼレンスキーがすでにポーランド国境に近い西部リビウに逃走した。映像は事前に製作されたもの」と主張した。だが、映像の中で彼の背後に立っている官僚は携帯電話を持ち上げて撮影当時の日付と時間を見せている。

プーチンの攻撃に覚醒したゼレンスキー…国民「火炎瓶抗争」で加勢(2)/中央日報.2022

「われわれは皆ここにいる」と語りかけ、大統領が逃亡したというデマを否定した。見るからに寝不足だったが、笑顔ものぞかせた。ロシアの再三にわたる暗殺の脅しにもかかわらず防弾チョッキもヘルメットも着用していなかった。

ゼレンスキー大統領、コメディー俳優から抵抗の象徴に ウクライナ/AFPBB News.2022

わずか33秒の動画で、自らをはじめとする政府高官が皆首都に残っていること、国のために徹底抗戦する覚悟であること、そしてその先頭に自らが率先して立つことを伝えたのだ。

ウクライナ政府の巧みな情報戦略、サイバー戦の「本家」ロシアを圧倒/中日新聞.2022
さらにプーチンはウクライナ軍にクーデーターを呼びかけていたが……ゼレンスキーの言動でウクライナは団結した
日テレNEWS/YouTube

 動画メッセージは、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領からの圧力に対抗したものとみられる。プーチン氏はモスクワで行ったテレビ演説で、ゼレンスキー政権を「テロリスト」や「麻薬中毒者とネオナチ(Neo-Nazi)の集まり」と呼び、ウクライナ軍に対しクーデターを起こすよう呼び掛けていた。

ウクライナ大統領、首都防衛を宣言 自撮り動画公開/AFPBB News.2022

しかし、ゼレンスキー氏の批判者や政敵でさえウクライナ擁護に回ったため、ありえないシナリオとなった。

プーチン氏の「標的No1」 戦時下で再び変身/ウォール・ストリート・ジャーナル.2022

ゼレンスキー大統領の戦闘意識の鼓吹にウクライナ国民も呼応している。ウクライナ軍当局は26日夜、「3万7000人余りが防衛軍に志願した」と発表した。2019年大統領選挙でゼレンスキー大統領に敗れたペトロ・ポロシェンコ前大統領も予備軍に志願して小銃を手に取った。国防省が25日、「火炎瓶を作って助けてほしい」と呼びかけると、国民は火炎瓶を作ってSNSに認証ショットを投稿している。

プーチンの攻撃に覚醒したゼレンスキー…国民「火炎瓶抗争」で加勢(2)/中央日報.2022
イギリスはゼレンスキーに敬意を示した

イギリスの外交委員会のトム・トゥーゲンハット委員長は、ゼレンスキー氏は戦時中のイギリス首相以来の「勇気と決意」を示したと述べた。

ゼレンスキー大統領とは何者か。コメディー俳優から祖国を守る指導者になるまで/ハフポスト.2022

また、ボリス・ジョンソン首相はゼレンスキー氏との電話の後、側近に向かい「彼はなんて勇敢なんだ」と話したという。

ゼレンスキー大統領とは何者か。コメディー俳優から祖国を守る指導者になるまで/ハフポスト.2022
 「私はここにいる」翌日の朝も投稿
ロイター(Reuters Japan)/YouTube

ウクライナのゼレンスキー大統領が2月26日早朝(現地時間)、自らの公式アカウントで「フェイクを信じないで」という文章と自ら語る映像付きでツイートし、「私が武器を置いて避難を呼びかけたというフェイクニュースが流れているが、私はここにいる。国を守る」と語った。

ウクライナ大統領、首都キエフから「私はここにいる。武器を捨てない」と自撮り投稿。飛び交うフェイクに対抗か/BuzzFeed.2022

世界中に拡散されたこの動画がツイッターに投稿されたのは、侵攻3日目の2月26日のこと。この当時「ゼレンスキー大統領が国外逃亡した」というデマが広がっていました。この投稿はデマを打ち消し、その後のすう勢を大きく変えることにつながったという声も上がっています。

世界を動かし戦況左右する“SNS戦略”とは…ウクライナ・デジタル改革省副大臣に聞く/テレ朝news.2022

 大統領は、「私が軍に抗戦を放棄するよう求めたという多くの偽情報がインターネット上に出回っている」と指摘した。

ウクライナ大統領「私はここにいる」 抗戦放棄の情報否定/JIJI.COM.2022
「私はここにいる」大統領執務室から動画投稿
ロイター(Reuters Japan)/YouTube

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月4日夜、インスタグラムに動画を投稿し、「私はここで仕事をしている。誰も国外脱出などしていない」と述べた(後略)

「私はここにいる」ウクライナのゼレンスキー大統領、国外脱出を否定(字幕・5日)/REUTERS.2022

「私がウクライナ、キエフや執務室から逃げたとの情報が2日おきに出ている」と指摘。「ご覧のように私はここにおり、イエルマーク大統領府長官もここにいる。誰もどこかへ逃げ出していないし、ここで我々は働いている」と説明した。

ウクライナ大統領、国外脱出情報を否定 「私はここにいる」/CNN.co.jp.2022

「我々はジョギングが好きだが、今やそのための時間もなく、様々な有酸素運動を試みるひまもない」と冗談もはさみ、「働いている。ウクライナに栄光あれ」と結んだ。

ウクライナ大統領、国外脱出情報を否定 「私はここにいる」/CNN.co.jp.2022
「隠れてなどいない」さらにビデオ演説を投稿
Guardian News/YouTube

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日、最新のビデオ演説を投稿し、キーウ市内の大統領執務室に留まっていると語った。

ロシア軍の人口密集地への攻撃続く、市民避難の「妨げに」 ウクライナ侵攻12日目/BBCニュース.2022

「隠れてなどいない。そして私は誰も恐れていない。この戦争に勝つために必要な限り(私はキーウに留まる)!」

ロシア軍の人口密集地への攻撃続く、市民避難の「妨げに」 ウクライナ侵攻12日目/BBCニュース.2022

執務机に座った同氏は9分間にわたって演説。「だれもが自分の持ち場に就いている。私はキエフにいる。わがチームも一緒だ。領土防衛軍が配置され、兵士たちは戦闘態勢にある」と述べ、医師や救助隊員、輸送要員、外交官、ジャーナリストらを「英雄」とたたえた。

「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説/CNN.co.jp.2022

ゼレンスキー氏はこの動画を撮影しているのが7日夜だと証明するため、キーウ中心部にある大統領執務室から見える景色を映した。

ロシア軍の人口密集地への攻撃続く、市民避難の「妨げに」 ウクライナ侵攻12日目/BBCニュース.2022

ロシアの侵攻が始まってから、大統領府にいるゼレンスキー氏の姿がみられたのは初めて。

「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説/CNN.co.jp.2022

ロシア軍はこの日にキエフ近郊のパン工場や同市西方ジトーミルの教会を空爆したと指摘し、人道回廊設置の合意にも違反したと非難した。

「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説/CNN.co.jp.2022

同氏はまた、ベラルーシで開かれた3回目の停戦交渉にも言及。「3回目が最後だと言いたいが、交渉は続ける」と表明した。

「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説/CNN.co.jp.2022

さらに、軍の司令官ら96人に勲章を授与すると発表した。

「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説/CNN.co.jp.2022

「我々は100日間国を守った。勝利は我々のものだ」ウクライナ侵攻から100日後に国民に語りかけた

news.com.au//YouTube

ロシアが2月24日にウクライナに侵攻を開始して、6月3日で100日目となる。

ロシアのウクライナ侵攻開始から100日 何が起きたか/BBCニュース.2022

 ゼレンスキー大統領は首都キーウの中心部に政権幹部がそろった自撮りの動画を公開し、「我々は100日間国を守った。勝利は我々のものだ」と語り掛けました。

侵攻から100日 ウクライナ大統領が国民を鼓舞/テレ朝news.2022

 ビデオ映像には、デニス・シュミハリ(Denys Shmyhal)首相とミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問も登場し、侵攻直後にゼレンスキー氏が首都キーウの政府庁舎前で両者と共に映像に納まり、国にとどまり続ける決意を国内外に向けて語ったメッセージを想起させるものとなった。

「勝利はわれわれの手に」、侵攻100日の節目 ウクライナ大統領/AFPBB News.2022

ゼレンスキー大統領は政権幹部と共に首都キーウで大統領府の外に立ち、「世界で2番目に強い軍隊」を100日間も食い止めたウクライナ軍は「不可能と思われていたことを実現した」と述べる動画を、インスタグラムに投稿した。

「ウクライナ軍は不可能を成し遂げた」=ゼレンスキー大統領  ロシアのウクライナ侵攻100日/BBCニュース.2022

ゼレンスキー氏たちのこの姿は、侵攻開始直後の2月25日夜、同じ場所で政権幹部と共に立ち、国民に連帯と抵抗を呼びけた動画に呼応している。

「ウクライナ軍は不可能を成し遂げた」=ゼレンスキー大統領  ロシアのウクライナ侵攻100日/BBCニュース.2022

2月末の動画と同様、ゼレンスキー氏は自分の周りにいるダヴィド・アラハミア与党代表、アンドリー・イェルマーク大統領府長官、デニス・シュミハリ首相、ミハイロ・ポドリャク大統領顧問を、ひとりひとり「ここにいる」と紹介した後、「大統領もここにいる。みんなここにいる」と述べた。

「ウクライナ軍は不可能を成し遂げた」=ゼレンスキー大統領  ロシアのウクライナ侵攻100日/BBCニュース.2022

さらに「ウクライナの軍隊もここにいる(中略)この国の国民もここにいる。私たちはすでに100日間、この国を守った。勝利は私たちのものになる。ウクライナに栄光を」と、国民に語りかけた。

「ウクライナ軍は不可能を成し遂げた」=ゼレンスキー大統領  ロシアのウクライナ侵攻100日/BBCニュース.2022

 ロシアのウクライナ侵攻開始から6月3日で100日となるが、プーチン大統領は「戦争」を口にせず、平時であるかのような印象を振りまくことに専念している。

アングル:ウクライナ侵攻100日、「平時」装うプーチン露大統領/REUTERS.2022

 一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、特別軍事作戦が100日を超えたことについて、「作戦は一定の結果が得られている」としたうえで、終了時期については「目標が達成されるまで続く」と述べました。

侵攻から100日 ウクライナ大統領が国民を鼓舞/テレ朝news.2022

国連でウクライナ危機管理の調整官を務めるアミン・アワッド氏は、ロシア軍のウクライナ侵攻から100日目に当たる3日、声明で「この戦争に勝者はいなかったし、これからもいない」と訴え、即時停止を求めた。

ウクライナ侵攻に「勝者なし」 開始100日で国連調整官/JIJI.COM.2022

立ち向かうゼレンスキーの国民支持率はなんと90%を超えた

ゼレンスキー氏の連日の発言は、彼に批判的だった大勢にとってまったく予想外だった。ウクライナの知識層のほとんどが、これまで彼に批判的だったのだ。

人気コメディアンから祖国防衛の指導者に、注目集まるゼレンスキー大統領 ウクライナ/BBCニュース.2022

2月26日から27日にかけて実施されたウクライナ国内の世論調査では、「ゼレンスキー大統領を支持する」と回答した人が91%にのぼった。昨年12月の支持率は31%、約3倍に急上昇している。

ゼレンスキー大統領の妻・オレナ夫人 共に戦うことを決意した“自由の女神”の素顔/NEWSポストセブン.2022

東部ドニプロに住む女性(27)はSNS(会員制交流サイト)での産経新聞の取材に、「(ゼレンスキー氏は)できることをすべてやっていると思う。開戦後は顔つきまで変わってきた」と評した。

コメディアンから戦時大統領に ゼレンスキー氏高まる評価/iza(イザ!).2022

ゼレンスキーの姿はまるでイギリスの英雄「ウィンストン・チャーチル」!?

moviecollectionjp/YouTube

世界的哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が、イギリスのガーディアン紙に寄稿した「プーチンは負けた――ウラジーミル・プーチンがすでにこの戦争に敗れた理由」という記事が話題になりましたが、彼はその中で、「突き詰めれば、国家はみな物語の上に築かれている」と述べています。

世界が共感、ゼレンスキー氏の「超コミュ力」5本質/東洋経済オンライン.2022

「ウクライナの人々が、この先の暗い日々だけではなく、今後何十年も何世代も語り続けることになる物語が、日を追って積み重なっている」。そうした「物語の力」はとてつもなく大きいということなのです。

世界が共感、ゼレンスキー氏の「超コミュ力」5本質/東洋経済オンライン.2022

この卓越した「伝える力」は、第2次世界大戦中のイギリスを率い勝利に導いたウィンストン・チャーチルをも彷彿とさせます。

世界が共感、ゼレンスキー氏の「超コミュ力」5本質/東洋経済オンライン.2022

 英ロンドン大学キングスカレッジ(King’s College London)戦争研究科の客員教授で、歴史学者のアンドルー・ロバーツ(Andrew Roberts)氏は、ゼレンスキー氏を第2次世界大戦(World War II)時に首相として英国を率いたウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)になぞらえる。

ゼレンスキー大統領、コメディー俳優から抵抗の象徴に ウクライナ/AFPBB News.2022

 チャーチルの伝記や書籍「戦時リーダーシップ論 歴史をつくった九人の教訓(Leadership in War: Essential Lessons from Those Who Made History)」の著者のロバーツ氏は、AFPの取材に「ゼレンスキー氏は、内なる真のチャーチルの声を聞いている」と述べた。

ゼレンスキー大統領、コメディー俳優から抵抗の象徴に ウクライナ/AFPBB News.2022

 ロバーツ氏によると、ゼレンスキー氏には「驚くべき個人的な勇気」や「国民と直接つながる能力」「妥協しない姿勢と究極の勝利への信念」など、チャーチルとの類似点が幾つもある。

ゼレンスキー大統領、コメディー俳優から抵抗の象徴に ウクライナ/AFPBB News.2022

 米国に拠点を置く戦略国際問題研究所(CSIS)の防衛専門家で、戦時リーダーシップ論に関する著作のあるエリオット・コーエン(Eliot A. Cohen)氏も、ゼレンスキー氏について、「時来りてその人来たる」の典型的な例だと語った。

ゼレンスキー大統領、コメディー俳優から抵抗の象徴に ウクライナ/AFPBB News.2022
チャーチルはヒトラーに立ち向かいイギリスを勝利に導いた

多くの英国人にとって、チャーチルは第2次大戦の勝利を導いた英雄である。

映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は英国でどう受け止められたか 人物像の今/Yahoo!ニュース.2022

チャーチルは、独裁者ヒトラーが率いるドイツが第二次世界大戦の際、欧州の各国に侵攻していく中で、同盟国のフランスが仮に降伏したとしてもナチス・ドイツと最後まで戦うことを宣言した。

ゼレンスキーも学んだ、チャーチル流リーダーップと演説術㊤ /Frontier Eyes Online.2022

その当時の英国は、ナチス・ドイツの攻勢により、現在のプーチン率いるロシアによるウクライナ侵攻よりも更に深刻な局面にあったが、チャーチルは、英国民を鼓舞して勇敢に戦い、最後は連合国の一員としての勝利に大きな貢献を果たした。

ゼレンスキーも学んだ、チャーチル流リーダーシップと演説術㊤ /Frontier Eyes Online.2022

「高いコミュニケーション力・言葉力」「前線に立ち続ける勇敢さ」「人とつながる力」「融和を拒否する妥協なき姿勢」「勝利を信じる力」「ユーモア」などは、まさにチャーチルと通底しています。

世界が共感、ゼレンスキー氏の「超コミュ力」5本質/東洋経済オンライン.2022

チャーチルはこう書き残している。「人間に与えられるあらゆる才能のうち、雄弁に語る能力ほど貴重なものはない。その才能に恵まれた者が及ぼす影響力は、偉大な王が振るう権力よりも長く持ちこたえる」。この場合に当てはめれば、相手は独裁者ということになるだろうか。

ゼレンスキー氏の広報戦術からプーチン氏が学べるいくつかのこと/CNN.co.jp.2022
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望まぬ戦争でウクライナ人は命を落とす。世界と未来のために。 ウクライナの各地で痛ましい悲劇が続いている。 ウクライナの民間人の死者は3月22日の段階で約4000人、ウクライナ軍の死者は3月上旬のデータで約1300~3000人となっている。また、ロシア軍は3月2日のロシア国防省発表で498人、3月24日のウクライナ側発表では約1万5800人と大きな乖離があるが、これもまた現在繰り広げられている情報戦のひとつなのだろう。 このように大きな被害を出しながらも、ウクライナが持ちこたえている要因は何か? 各国の志願兵による軍事支援やロシア軍の士気の低下などさまざまな理由が考えられるが、間違いなくそのひとつは、ゼレンスキーの演説がウクライナ国民を鼓舞し、各国の人々に支援を呼びかけたことにある。そして日本だけでなく他の国々に向けた演説はいかなるものだったのか、それについても知って欲しいというのが、本書を緊急発刊する理由である。紙幅と時間が許す限りの演説を、本書では収録した。(「Books」出版書誌データベースより)

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【ウクライナ危機(43)】世界中の議会で演説をし支援を呼びかける。それは人類史上特別な出来事『ゼレンスキーのオンライン演説』
“https://diggity.info/society/ukraine-43/”
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