
【ウクライナ危機(39)】宗派を超え!世界中のキリスト教がロシアを批判!ついにウクライナ正教会は関係を断絶へ『孤立するロシア正教会』
The Russian Orthodox Church’s Isolation
『孤立するロシア正教会』
ロシアによるウクライナ侵攻で、キリスト教の3大教派の一つ「東方正教会」が揺れている。最大の信徒数を誇り、正教会の盟主を自任するロシア正教会のキリル総主教(75)は侵攻を支持する立場を表明。しかし世界各国の正教会や、露正教会内部からも侵攻を批判する声が上がった。侵攻によりロシアが国際的孤立を深める中、露正教会も正教会内での立場を失いつつある。
露正教会、侵攻を支持 内外から批判 権威失墜も/産経ニュース.2022
世界各国の正教会から批判の声が上がる
オランダ・アムステルダムの聖ニコラス正教会は、この戦争を機に、教区司祭が礼拝の際にキリル総主教を祝福する言葉を入れることをやめた。
ウクライナ侵攻による正教会の混乱 孤立するキリル総主教/クリスチャンプレス.2022
ギリシャ正教会のイエロニモス大主教(ギリシャ・アテネ)は3月14日、キリル総主教に「世俗(政治)の指導者たちの戦争計画に反対するように」と訴えた。ロシア正教会最高指導者がそうした言動をすれば現代世界における正教会を再び結び付けるが、正教会間における戦争はキリスト教徒としての信ぴょう性を失わせるという思いからだ。
キリル総主教の言動に揺れる世界の正教会 バチカンの平和外交が始動(海外通信・本紙バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
「あらゆる暴力行為と破壊に反対」日本正教会も声明を発表
日本正教会はロシア正教会に属する自治教会だが、ロシアのウクライナ侵攻に対し、3月に「あらゆる暴力行為と破壊に反対」する声明を出した。日本のキリスト教徒の大半はカトリック教徒かプロテスタントである。オーソドクス(東方正教会)の信者はずっと少ない。それでも東京大主教区、東日本、西日本主教区の3教区があり、信者は1万人とされる。
ニュースを読む 宗教の基本知識が不可欠/中央日報.2022
「非常に残忍な命令」ロシア国内の正教会でも非難が殺到!多数の正教徒が書簡に署名
ロシアでは、「平和を支持するロシアの司祭」というグループに属する300人近い正教徒が、ウクライナで行われている「非常に残忍な命令」を糾弾する書簡に署名した。
焦点:ウクライナ侵攻による正教会の混乱、孤立するロシア総主教/REUTERS.2022
この書簡には、ロシア政府とウクライナ政府の板挟みになっている数百万もの人々に触れ、「ウクライナの人々は、銃口を突きつけられることなく、西からも東からも圧力を受けることなく、自らの意思による選択を行うべきだ」と書かれている。
焦点:ウクライナ侵攻による正教会の混乱、孤立するロシア総主教/REUTERS.2022
東方正教会のトップがキリル総主教(ロシア正教会)を批判!
ロシアのウクライナ侵攻を契機に東方正教会の首長格であるバルトロメオ1世総主教(コンスタンチノープル正教会)とキリル総主教の葛藤が頂点に達し、東方正教会が真っ二つに割れる兆しが見えている。
「神はロシアの味方、これは聖戦」…総主教の言葉に3億人の東方正教会教徒が大反発/中央日報.2022
バルトロメオ1世総主教はあるインタビューで「キリル総主教はプーチン大統領とそれほど多くのことを同一視するべきではなかった。さらにウクライナ侵攻を『神聖なもの』と呼ぶべきでなかった」と話した。あわせて「正教会は戦争、暴力、テロを支持しないため、(キリル総主教は)正教会全体の名誉を失墜させている」と付け加えた。
「神はロシアの味方、これは聖戦」…総主教の言葉に3億人の東方正教会教徒が大反発/中央日報.2022
コンスタンティノープルの大司教は、正教会の指導者の中で「平等の中で第一」と見なされていますが、他の総主教の管轄権に対する権限はありません。ロシア正教会の指導者であるキリル1世総主教を除いて、ほとんどの人がウクライナの侵攻を非難している。
キリスト教正教会の指導者は、ロシアのウクライナへの攻撃を非難した/infobae.2022
ウクライナ国内の2つの正教会が戦争反対で結束!
注目すべきは、ウクライナでキエフ総主教庁に属する正教会聖職者とモスクワ総主教庁に所属する聖職者が「戦争反対」という点で結束してきたことだ。ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)の首座主教であるキーウのオヌフリイ府主教は2月24日、ウクライナ国内の信者に向けたメッセージを発表し、ロシアのウクライナ侵攻を「悲劇」とし、「民族はもともと、キーウのドニエプル川周辺に起源を持つ同じ民族だ。われわれが互いに戦争をしていることは最大の恥」と指摘、創世記に記述されている、人類最初の殺人、兄カインによる弟アベルの殺害を引き合いに出し、両国間の戦争は「カインの殺人だ」と述べた。同内容はロシア、ウクライナ両国の正教会に大きな波紋を呼んだ。
露のウクライナ戦争は「聖戦」でない/アゴラ 言論プラットフォーム.2022
戦争を止めろ!100人以上のアメリカのキリスト教指導者が書簡を送る
複数の教派の指導者を含む100人以上の米キリスト教指導者が3月11日、ロシア正教会のトップであるキリル総主教に書簡を送り、ウクライナへの侵攻を止めるために影響力を行使してほしいと要請した。
暴言がエスカレートするキリル総主教 米キリスト教指導者が「戦争支持」の再考を要請 2022年4月1日/キリスト新聞社ホームページ.2022
書簡には「私たちはレント(四旬節)の精神に則り、この戦争がもたらした恐ろしい人的苦痛のために、あなたが表明したこの戦争への支持について、祈りつつ再考することを求めます」と書かれている。
暴言がエスカレートするキリル総主教 米キリスト教指導者が「戦争支持」の再考を要請 2022年4月1日/キリスト新聞社ホームページ.2022
世界教会協議会(WCC)がロシア正教会を除名!?
WCCは信仰と聖餐の交わりにおける目に見える一致を目指し、共に礼拝しキリストにあって共に生きる諸教会の共同体として1948年にアムステルダムの第1回総会において創立された。創立時は加盟教会の大部分がヨーロッパと北米の教会だったが、現在は110カ国以上の国と地域の、349の教団および教会の連合体によって構成されている。正教会、聖公会、バプテスト、ルーテル、メソジスト、改革派、合同教会の多くが加盟しており、信徒数の合計は約5億6千万人である。
【4784・85号】世界教会協議会 韓国・釜山総会開催に向けて 2013年10月30日~11月8日/日本基督教団.21013
暫定総幹事 サウカ師がキリル1世に書簡
ロシア正教会は、世界教会協議会(WCC)のメンバー教会でもある。そのWCCの暫定総幹事で、ルーマニア正教会の神父であるイオアン・サウカ師は3月2日、キリル総主教に宛てた公開書簡の中で、「WCC暫定総幹事としてだけではなく、一正教会の神父として、聖下(キリル総主教)が(反戦の)声を上げ、私たちの正教会のメンバーであり、苦しんでいる兄弟姉妹たちの代弁者となってください」と要請した。
きしみ始めたプーチン政権とロシア正教会(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
キリフ1世は返書で西側諸国を批判
キリル総主教は数日後、サウカ氏に反論。その指摘に動じないばかりか、戦争の責任はロシアではなく「西側諸国とロシアの関係にある」と主張した。
WCC ロシア正教会の除名要請をめぐる重大局面/クリスチャンプレス.2022
その中でキリル総主教は、対立の起源は西側諸国とロシアの関係にあるとした上で、「あからさまにロシアを敵とみなす勢力がその国境に近づいてきた」「NATO加盟国は、これらの兵器がいつか自分たちに対して使われるかもしれないというロシアの懸念を無視して、軍備を増強してきた」「ウクライナ人やウクライナに住むロシア人を精神的にロシアの敵に作り変えようとした」と西側諸国の指導者らを非難。
キリル総主教、WCCの書簡に返答 「露骨なロシア嫌悪」「政治的偏見や一方的な見方」と反論 2022年3月14日/キリスト新聞社ホームページ.2022
2014年、首都キエフで勃発したウクライナ騒乱(マイダン革命)に際して、WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事(当時)が懸念を表明したことにも触れ、今回の経済制裁にも「ロシアの政治・軍事の指導者だけでなく、とりわけロシア国民を苦しめようとする意図が露骨に表れている」として、「主の力によって、一刻も早く正義に基づく恒久的な平和が確立されるよう」「世界教会協議会が政治的偏見や一方的な見方から自由であり続け、公平な対話のためのプラットフォームであり続けることができるよう」求めた。
キリル総主教、WCCの書簡に返答 「露骨なロシア嫌悪」「政治的偏見や一方的な見方」と反論 2022年3月14日/キリスト新聞社ホームページ.2022
このやり取りは、数十年前から続くロシア正教会とWCCとの、時に険悪な関係をなぞったものであった。事実、ロシア正教会は1997年、WCCを脱退すると脅したことがある。当時のロシア正教会代表は、WCCがあまりにもリベラルな方向に進んでいると非難し、「女性司祭の受け入れ」や「同性愛者に対する態度」などを非難したのである。
WCC ロシア正教会の除名要請をめぐる重大局面/クリスチャンプレス.2022
「ロシア正教会をWCCメンバーから追放すべきだ」
ここにきてジュネーブに本部を置く世界教会協議会(WCC)から、「ロシア正教会をWCCメンバーから追放すべきだ」といった声が高まってきた。
ロシアのウクライナ戦争は「聖戦」でない/オピニオンの「ビューポイント」.2022
WCCのサウカ暫定事務局長(ルーマニア正教会所属)は、「加盟教会をWCCから除外する決定は、事務局長ではなく、統治機関である中央委員会に委ねられている。中央委員会は6月15日から18日まで会合し、 今年8月31日から9月8日までドイツのカールスルーエで開催されるWCC第11回総会の準備をする。WCC中央委員会は、関係する教会との真剣な協議、訪問、対話の後、関係教会の除外問題を決定することになる。正教会の一員として自分も苦しい。悲劇的な出来事、大きな苦しみ、死と破壊は、正統の神学と精神性に対立する。その戦争を正当化するロシア正教会の状況に懸念する。キリル1世に個人的に手紙を書き、2人の大統領に戦争を終わらせるよう呼びかけたばかりだ」と述べた。
ロシアのウクライナ戦争は「聖戦」でない/オピニオンの「ビューポイント」.2022
世界福音同盟が欧州福音同盟と連帯してロシアを批判
世界福音同盟(略称:WEA。World Evangelical Alliance)は1846年に設立されたプロテスタント福音派の世界的組織。
トーマス・シルマッハー氏、WEA総主事に就任/クリスチャンプレス.2021
1846年、11カ国52教派から約800人の福音派指導者が英ロンドンに集まり、当時の信仰復興運動「大覚醒」の勢いに乗る形で、「教会史の中で新しいもの、すなわち、異なる教会に属するクリスチャンの一致を表す組織となる」ことをビジョンに設立された。現在では、143カ国約6億人の福音派を代表する世界的なネットワークとなっている。
世界福音同盟が175周年 総主事「福音を説き実践することで世界を変革する」/クリスチャントゥデイ.2021
世界宣教の推進と福音派の一致に加え、福音主義の観点から、信教の自由や児童労働虐待、人権に関する問題など、その時々の重大な社会問題にも意見表明をしてきた。この10年近くは、国連との関わりを強めており、国連の経済社会理事会に対する特殊協議資格も得ている。
世界福音同盟が175周年 総主事「福音を説き実践することで世界を変革する」/クリスチャントゥデイ.2021
「ヨーロッパは過去に戦争の恐ろしさを目撃し、武力紛争と軍事占領は苦しみと荒廃をもたらすだけであることを学んでいる」
WEAは欧州福音同盟(EEA)と連帯し声明を発表。ロシアによる国際法違反を非難し、ウクライナへの攻撃の即時終了を求め世界中の教会に平和の回復を祈るよう呼びかけた。トーマス・シルマッハーWEA総主事は「ヨーロッパは過去に戦争の恐ろしさを目撃し、武力紛争と軍事占領は苦しみと荒廃をもたらすだけであることを学んでいる」と述べた。
ウクライナ侵攻 停戦要請と全世界に祈り呼びかけ WEA、WCC、両国の教会も/クリスチャン新聞オンライン.2022
ロシアの福音同盟ブラセンコ総主事が謝罪を表明……。だが今のロシアではそれすら罰せられる可能性が
ロシア福音同盟総主事のヴィタリィ・ヴラセンコ(Vytaly Vlasenko)氏は3月12日、世界の福音派に公開書簡を送り、「市民として、そしてロシア福音同盟の総主事として、この軍事紛争の結果として苦しみ、愛する人や親戚を失い、居住地を失ったすべての人々に謝罪する」と述べた。
ロシア福音同盟総主事謝罪 軍事行動とその惨禍に対して 世界の福音派に公開書簡/クリスチャン新聞.2022
ロシアでフェイクニュースとして罰せられる
3月4日、ロシア議会は刑法を改正し、軍の「信用を落とす」とする「フェイクニュース」を流したとして、最長15年の禁固刑を科すことにした。特筆すべきは、ブラセンコ氏がウクライナでの暴力を表現するために、ロシア政府が指定した「特別軍事作戦」という用語を使わなかったことだ。代わりに「紛争」や「侵略」という表現を用い、「戦争」のような公式に禁止されている用語で記すことを避けた。そして、ウクライナが「占領」を恐れているという認識と同時に、ロシアの「非軍事化」の目標を挙げた。
ロシア「福音派」の指導者がウクライナのキリスト者に謝罪/クリスチャンプレス.2022
2日前、ロシアの裁判所は、正教会の司祭が日曜日の説教で軍隊を貶めたとして3万5000ルーブル(261ドル)の罰金を科した。彼の信徒が罰金を支払う手助けをした。ロシアのメディア専門の弁護士は、この法律が「特別軍事作戦」に疑問を持ったり、その終了を求めたりすることを妨げているかどうかを議論している。
ロシア「福音派」の指導者がウクライナのキリスト者に謝罪/クリスチャンプレス.2022
ブラセンコ氏の声明は、その意味で一線を画している。「戦争を防ぐためにできることはすべてやった」と嘆く。「被害を受けたすべての人々に謝罪する」
ロシア「福音派」の指導者がウクライナのキリスト者に謝罪/クリスチャンプレス.2022
世界宗教者平和会議(WCRP)
WCRPは1970年に発⾜した国際NGOで、国際諸宗教の叡智を集結し、宗教協力と国際連帯のもとに、平和構築活動を⾏なっている。
WCRP/RfP日本委員会 「ウクライナ情勢に対する声明」を発表/クリスチャンプレス.2022
2022年2月28日にWCRP/RfP国際委員会がウクライナ情勢に関する声明を発表しました。
WCRP/RfP国際 ウクライナ紛争に関する声明/WCRP JAPAN 公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会.2022
国際委員会の声明は、非暴力による解決と戦争放棄に向けたWCRP/RfPの強い意志を示すため、欧州宗教指導者評議会のメンバーが中心となり、各地域委員会の意向を踏まえて作成された。
WCRP国際委、日本委がウクライナ情勢に対し声明/佼成新聞デジタル.2022
声明では、平和への深い宗教的信念に基づき、いかなる暴力も断固として拒否する意向を表明し、暴力的な紛争は決して建設的な結果をもたらさないと強調。今回の軍事衝突に反対するとともに、紛争に巻き込まれた一人ひとりのために心から祈りを捧げることを明示した。
WCRP国際委、日本委がウクライナ情勢に対し声明/佼成新聞デジタル.2022
また、暴力は暴力を生むとした上で、ロシアとウクライナの各宗教宗派の信者に向けて、全ての宗教の根本的な目的を思い出し、共に平和を求めて立ち上がり、声を上げるように呼びかけている。政治指導者に対しても、人間の命の尊さを思い起こし、この無意味な暴力を直ちに停止するよう求めている。
WCRP国際委、日本委がウクライナ情勢に対し声明/佼成新聞デジタル.2022
さらに、国際委員会は諸宗教人道支援基金を使って、避難民を援助する諸宗教の取り組みの提案を募集すると表明した。
WCRP国際委、日本委がウクライナ情勢に対し声明/佼成新聞デジタル.2022
日本委員会も声明を発表
また、3月2日には同日本委員会が植松誠理事長(日本聖公会主教)名の声明を公表した。
WCRP国際委、日本委がウクライナ情勢に対し声明/佼成新聞デジタル.2022
声明では、2月24日に開始された軍事侵攻により人道的危機が起きていることを伝え、紛争によって大きな犠牲を強いられるのは無辜(むこ)の市民であり、脆弱な立場にある人々であると力を込める。さらに、核戦力への懸念を示し、「核兵器使用絶対反対」を強く訴え、いのちの平等なる尊厳性を認識し、平和とすべての人々の心の安寧が一刻も早くもたらされるよう真摯に祈りを捧げるとしている。
WCRP/RfP日本委員会 「ウクライナ情勢に対する声明」を発表/クリスチャンプレス.2022
ローマ教皇(バチカン)は停戦を呼びかける
ローマ教皇はロシアによるウクライナ侵攻で多数の犠牲者が出ていることを非難し、停戦を呼びかけている。
ローマ教皇、親プーチン氏のロシア正教会トップとの会談延期…「この時期は混乱もたらす」/読売新聞オ
ウクライナ侵攻の前年(2021年12月12日)「武器は、(平和への)道ではない」
ローマ教皇フランシスコは12月12日、バチカン広場で行われた正午の祈りの席上、ロシアが国境地帯に軍を集結させて急速に緊張の高まっているウクライナ情勢に言及し、「ウクライナとその周辺での緊張が、武器ではなく、国際的な交渉によって解決されるように願う」と訴えた。さらに、「武器の生産が昨年よりも増加という最近の統計を読み、苦痛を感じている」と述べ、「武器は、(平和への)道ではない」と唱えて現状を非難した。
「世界の軍事費の均衡ある削減を」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2021
翌年の2022年「1月26日を“ウクライナ平和祈願の日”」ウクライナ危機について声明を発表
ローマ教皇フランシスコは1月23日、バチカン広場で行われた正午の祈りの席上、緊迫するウクライナ情勢に言及し、和平を脅かして、「欧州大陸における安全保障を疑問視させるのみならず、より広い地域にも影響を与える緊張の高まりを憂慮する」と表明。「全ての善意の人々(信徒)」に向けて、「政治的なあらゆる活動とイニシアチブが、一方的な利益ではなく、人類の友愛に奉仕するものであるようにと願う祈りを、全能の神に対して行うように」と呼びかけた。
欧州大陸に吹く戦争の風――緊迫するウクライナ情勢(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
また、「他者に害を与え、自身の目的を追求する者は、私たち(人類)の全てが兄弟として創造されたものであることを無視し、人間としての自身の使命を侮辱している」と非難した。「現在の(ウクライナにおける)緊張の高まりを考慮し、1月26日を『ウクライナ平和祈願の日』に定めることを提唱する」と述べた。
欧州大陸に吹く戦争の風――緊迫するウクライナ情勢(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
その26日、教皇はバチカンで行われた一般謁見(えっけん)の席上、信徒に重ねて祈りを捧げるようにと呼びかけ、「ウクライナの地において友愛の花が開き、傷痕、恐怖、分裂を乗り越えることができるように」と願った。さらに、今日の祈りと嘆願が天に届き、「この地上の(政治的な)責任者の頭脳と心を動かし、対話が優先され、一部の人に偏ることなく、全ての人々の利益となるように願う」と述べた。
欧州大陸に吹く戦争の風――緊迫するウクライナ情勢(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
ウクライナ侵攻当日も戦争解決のために動いていた……。さらに2日後にはロシア大使館に出向いた
本年85歳のロー法王フランチェスコは、ロシアによるウクライナ侵攻に厳しい非難の声を上げている。法王は毎週日曜日に行われるアンジェルスの話で、戦争を嫌悪し、戦争を早く終結させて世界平和を希望すると述べている。侵攻当日の2月24日の時点で、早くも戦争解決のための最初の提案を行った。法王は、その2日後の2月26日、ローマにあるロシア大使館に出向き、戦争に対する自らの懸念について伝えている。
ヴァチカン便り (56) – ローマ法王、ウクライナ侵攻を非難/山口 英雄(大ローマ布教所長).天理大学
昨年(2021年)12月17日には、ロシアのウクライナ侵攻を見越し、アレクサンダー・アドヴェエ大使を通じて、一般市民にも及ぶ戦争への恐れをすでに告げていた。法王はこの中で、特に子供達を守ること、また病人をはじめとして苦しんでいる人々の救護について述べている。また法王は、戦争が始まるや否や、キーウ(キエフ)の東方典礼カトリック教会首位大司教スヴィアトスラフ・シェブチュックに電話をして、「平和のためにできることは全て実行する」と伝えた。ツイッターでは、ロシア語とウクライナ語で「我々は皆きょうだいである」と述べ、「戦争は政治の破滅であり、人類の破滅である」と訴えた。
ヴァチカン便り (56) – ローマ法王、ウクライナ侵攻を非難/山口 英雄(大ローマ布教所長).天理大学
3月2日の「灰の水曜日」(痛悔の日)を「(ウクライナ)和平と断食の日」とするようにと、信仰者、無神論者を問わず、世界中の人々に提唱した。
「ロシア正教を破壊しようとしている」とプーチン大統領がウクライナを非難 政治の問題が宗教に影響(海外通信・バチカン支局)/佼成新聞デジタル.2022
ゼレンスキーと電話会談
「バチカン・ニュース」の報道によると教皇は2月26日、ゼレンスキー大統領と電話で会談。駐バチカン・ウクライナ大使館が、「教皇は私たちの国で起きている悲劇的な出来事のために、深い悲しみ」を表したとツイートしたのに対し、ゼレンスキー大統領も、「教皇がウクライナの平和と停戦のために祈ってくれたことに感謝した。ウクライナ国民は教皇の精神的支えを感じている」とツイートした。
【ウクライナ侵攻】 モスクワ総主教、ウクライナ侵攻へ言及 2022年2月28日/キリスト新聞社ホームページ.2022
キリル総主教に連絡し「市民の犠牲」を避けるように要請
法王はロシア総主教キリル1世と連絡を取って、「市民の犠牲」を避ける努力をするように要請している。3月6日の一般謁見の日に、法王はウクライナ侵攻に関して次のように語った。「ヴァチカンはできることは何でもする。特に平和の維持のため、戦争の終結のために働く。戦争当事者の間に同じ距離を持って立つ。我々は死者を生み出す戦争そのものを中止させたい。ローマには太陽が燦々と注ぐ日に、ウクライナでは、血が流され、涙が流れているのだ。」また法王は、ウクライナからの避難民を受け入れた諸機関に感謝の言葉を述べている。
ヴァチカン便り (56) – ローマ法王、ウクライナ侵攻を非難/山口 英雄(大ローマ布教所長).天理大学
「時代錯誤の権力者が戦争を引き起こしている」プーチンを非難
世界に13億人超の信者を抱えるローマ・カトリック教会の指導者、ローマ教皇フランシスコが、ロシアのプーチン大統領に激怒している。「時代錯誤の権力者が戦争を引き起こしている」と強い言葉で非難。
ローマ教皇がプーチン氏に激怒した 「キリストの代理人」、キーウ訪問の可能性は?/47NEWS.2022
マルタ滞在中、教皇の演説で最も印象に残ったのは痛烈なプーチン氏批判を繰り広げた点だ。同氏の名前は直接挙げなかったものの、「戦火に引き裂かれたウクライナ」から避難民が逃れてきているとして「緊急事態が拡大している」と強調。「東欧から戦争の暗闇がやってきた」と述べると、ロシアがウクライナへの軍事攻撃に踏み切ったことや、プーチン氏が核兵器運用部隊に戦闘警戒態勢を取るよう命じたことを念頭に「他国への侵攻や核による脅迫は大昔のおぞましい記憶だと思っていた」と指弾した。
ローマ教皇がプーチン氏に激怒した 「キリストの代理人」、キーウ訪問の可能性は?/47NEWS.2022
マルタからローマに戻る機中の記者会見でもプーチン氏批判は続いた。「全ての戦争は常に不正義から生まれる」として、正当化できる戦争は存在しないと言明。第2次世界大戦で広島と長崎に原爆が投下された後、過ちを繰り返さないため核兵器廃絶に向けた機運が高まったのに「70年、80年後に何もかも忘れてしまった。われわれは戦争に取りつかれており、学ぶということがない」と嘆いた。
ローマ教皇がプーチン氏に激怒した 「キリストの代理人」、キーウ訪問の可能性は?/47NEWS.2022
「プーチンの言いなりになるな」Zoomでキリル総主教に呼びかけた
フランシスコ教皇はイタリア紙コリエレ・デラ・セラとの会見で、自らがキリル総主教とオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を通じて今年3月16日に約40分間話し合ったことに言及した。
ローマ教皇、ロシア正教会トップを叱責 プーチン氏の「侍者になるな」/CNN.co.jp.2022
教皇との会談の冒頭、キリル総主教は書面を片手に持ち、戦争を正当化する理由を20分間にわたって読み上げたといいます。
ローマ教皇“Zoom”でキリル総主教を説得できず EUは前代未聞の総主教“制裁”も検討/テレ朝news.2022
法王は「キリルは手に持った紙に書かれた内容を読み、この戦争(ウクライナ侵攻)の合理的な理由を述べ、私はすべて聞いてから『そのうちのどれも理解できない。兄弟よ、私たちは国家が任命した聖職者ではなく、イエスの言語ではない政治の言葉を使ってはいけません。私たちは皆神の聖職者だ』と述べた。
法王、ロシア正教会の総大主教に「プーチンの行動に従うな」と警告/매일종교신문.2022
「総主教自身がプーチン(大統領)の侍者に変身することは出来ない」とも説いたという。
ローマ教皇、ロシア正教会トップを叱責 プーチン氏の「侍者になるな」/CNN.co.jp.2022
侍者、つまり司祭に付き添う奉仕者のことです。
ローマ教皇“Zoom”でキリル総主教を説得できず EUは前代未聞の総主教“制裁”も検討/テレ朝news.2022
プーチン大統領の言いなりなるなということ。
ローマ教皇“Zoom”でキリル総主教を説得できず EUは前代未聞の総主教“制裁”も検討/テレ朝news.2022
一方、ロシア正教会の対外関係部門はフランシスコ教皇の今回の発言は、総主教との会談内容を描写する上で「間違った観点からとらえている」とし、「遺憾である」との声明を発表。「ローマ・カトリック教会とロシア正教会の建設的な対話の構築にも寄与しない。特に現在の情勢の中では」と苦言を呈した。
ローマ教皇、ロシア正教会トップを叱責 プーチン氏の「侍者になるな」/CNN.co.jp.2022
ウクライナ正教会(モスクワ聖庁)がロシア正教会との関係を断絶
22年5月27日、キーウ近郊の聖パンテレイモン修道院でウクライナ正教会の評議会が開催された。「(ウクライナでの軍事作戦を擁護するロシア正教会トップの)キリル総主教の立場に同意しない」とし、「ウクライナ正教会の完全な独立」を宣言した。
「片っ端から捕まえて収容所送り」「餓死者の肉が市場で売られる」日本人が知らない悲劇のウクライナ史/PRESIDENT Online.2022
ウェブサイトに公開
ウクライナ正教会モスクワ聖庁がウェブサイト上に5月27日のキーウにおける聖会議の決定を公開した。
ウクライナ正教会モスクワ聖庁、露宇戦争につき母なる教会であるロシア正教会のキリル総主教へ「不同意」表明/ウクルインフォルム通信.2022
決定には、「私たちは、全ルーシ・モスクワ総主教キリルのウクライナにおける戦争に関する立場への不同意を表明する。会議は、ウクライナ正教会運営憲章への関連の追記と変更を採択した。これらは、ウクライナ正教会の完全な自立と独立を示す」と書かれている。
ウクライナ正教会モスクワ聖庁、露宇戦争につき母なる教会であるロシア正教会のキリル総主教へ「不同意」表明/ウクルインフォルム通信.2022
また聖会議は、今回の戦争は、聖書の教えに反くものであるとして非難するとし、戦争の被害を受けた全ての人への同情を表明した。さらに、ウクライナとロシアの政権に対して、「協議を継続し、流血を止め得る強力かつ懸命な言葉の模索」を要請した。
ウクライナ正教会モスクワ聖庁、露宇戦争につき母なる教会であるロシア正教会のキリル総主教へ「不同意」表明/ウクルインフォルム通信.2022
ただし、クリミアを管轄する教区はロシア正教会に残る意志を示した
タス通信によると、今回、独立を宣言した一派の中でクリミアを管轄する教区は28日、今回の決定に反対し、ロシア正教会の管轄下に残る意思を示した。
プーチン氏に同調するロシア正教会に反発…ウクライナ東方正教会の一派が「完全独立」/読売新聞オンライン.2022
……キリル総主教は断絶宣言に理解を示した
ロシア正教会トップのキリル総主教は29日、ウクライナでロシア正教会の傘下だった教会がロシアとの関係断絶を宣言したことに対し「ウクライナの教会が今日、苦しんでいることを完全に理解する」と述べた。モスクワの救世主ハリストス大聖堂で語った。
ロシアの総主教「理解する」 ウクライナの教会の断絶宣言/JIJI.COM.2022