【ウクライナ危機(26)】ウクライナのNATO加盟は最後の一戦だ……それを越えた相手は後悔することになる。プーチンが欧米に警告『レッドライン』
Red line
絶対に譲れない最後の一線「ウクライナ」
「いかなるロシアの指導者も、ウクライナのNATO加入の動きを黙認することはあり得ない。リベラル派でも反撃に出るだろう。それはロシアへの敵対行為だ。全力を挙げて阻止する」
ウクライナ情勢と現職CIA長官のプーチン論 島田洋一(福井県立大学教授)/公益財団法人 国家基本問題研究所.2021
怒りのテンションを上げつつプーチン氏は続けた。
ウクライナ情勢と現職CIA長官のプーチン論 島田洋一(福井県立大学教授)/公益財団法人 国家基本問題研究所.2021
「ウクライナが不安定で政治的に未熟であり、NATO加盟が非常な分裂を招く問題であることを米政府は知らないのか。ウクライナは実在する国ですらない。一部は、実際には東ヨーロッパ、一部は実際にはロシアだ」
ウクライナ情勢と現職CIA長官のプーチン論 島田洋一(福井県立大学教授)/公益財団法人 国家基本問題研究所.2021
「レッドラインを越える相手には後悔させる」
プーチン露大統領は、ウクライナが模索している将来的なNATO加盟を「容認できない一線」と位置付け、一線を越える相手には「非対称的かつ苛烈な返答で後悔させる」と警告してきた。9月には、NATOによるウクライナ支援の拡大も「一線」に含まれるとの認識を示した。
露、ウクライナ国境に9万人部隊 侵攻を計画か/産経ニュース.2021
NATOのこれ以上の東方拡大はレッドライン!?
プーチン・ロシア大統領が越えてはならない一線である「レッドライン」と設定したNATOの東方拡大は、NATO加盟を望んでいる旧ソ連圏のウクライナとジョージア(旧グルジア)が対象だ。ロシアの安全保障の脅威になるとして、両国を加盟させない確約を求めている。
<社説>ウクライナ危機 米ロは歩み寄りを図れ/東京新聞 TOKYO Web.2022
レッドラインを超えた国にロシアが軍事介入
2008年には、ウクライナとジョージア(旧名はグルジア)がNATO加盟を申請した。だが、同年にロシアがジョージア国内の民族紛争に軍事介入している。
ウクライナ侵攻は序章に過ぎない…プーチン大統領が狙っている「欧米解体」という危険な野望/PRESIDENT Online.2022
ロシアとしては、ジョージア紛争でレッドラインを示したはずだった。ところが、2014年にウクライナで反政権デモの結果、親欧米政権が誕生する。欧州連合(EU)だけでなく、NATOへの加盟も目指しかねないという懸念がロシア側で強まり、プーチン政権は先手を打つようにロシア軍が駐留するウクライナ南部クリミア半島を制圧。NATO入りどころではなくなるよう、東部を紛争地化した。
【地球コラム】新ウクライナ危機、プーチンの真意は/時事ドットコム.2021
逆に危機感を強めたウクライナ!NATOと積極的に軍事演習を開始!!
ただ、ウクライナ側でよく言われるように「ロシアはクリミアを得たが、ウクライナを永遠に失った」。軍事介入の結果、親欧米から親ロシアに政権交代する可能性がほぼなくなったウクライナは、NATOとの軍事演習に積極的だ。また、2015年のミンスク停戦合意を完全に履行せず、米国製の対戦車ミサイルやトルコ製ドローンの調達を進めている。
【地球コラム】新ウクライナ危機、プーチンの真意は/時事ドットコム.2021
さらにNATO加盟の動きが加速
2017年6月には、ウクライナ議会は、戦略的な外交・安全保障政策の目的として、NATOのメンバーシップを復活させる法律を採択し、2019年に、ウクライナの憲法の対応する改正を発効した。2020年9月、ゼレンスキー大統領はNATOの加盟を目的とするNATOとの独自のパートナーシップの発展を規定した新国家安全保障戦略に署名した。
ウクライナ概観(p.24)/在ウクライナ日本国大使館.2021
ウクライナ危機を受けたバルト三国とポーランドにはNATOの部隊が配備
2014年にクリミア半島の帰属を巡ってロシアとウクライナ間で起こった「ウクライナ危機」を受けて、米国を含む北大西洋条約機構(NATO)に加盟する国々は、16年のワルシャワサミットでバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)およびポーランドへの部隊配備を決定した。
リベラルが招いた悲劇、ウクライナ危機が提起する安全保障のジレンマ/iza(イザ!).2021
NATO加盟を支持してきたバイデンが合衆国大統領に!
2021年1月、国際協調と多国間主義への回帰を掲げるバイデン政権が成立した。
フランスによる「戦略的自律」の追求とバイデン政権下の米欧関係の展望/合六 強.公益財団法人日本国際フォーラム.2021
バイデン大統領は、オバマ政権の副大統領だった時からウクライナに深くかかわり、ウクライナの民主化を支援してきました。
「深まる危機への答えは? プーチン大統領年次教書演説」(時論公論)/NHK 解説委員室.2021
オバマ政権の副大統領に就任後、2009年7月にウクライナを訪れ、「ウクライナがNATO加盟を選択するなら、米国は強く支持する」と伝えた。当時のウクライナでNATO加盟論は少数派で、この発言は突出していた。
「次男は月収500万円」バイデン父子がウクライナから破格報酬を引き出せたワケ/PRESIDENT Online.2020
バイデンはトランプ時代に揺らいだNATOへの指導力・信頼回復を目指した
また新政権のもとで重視されているのが同盟関係である。なかでもトランプの言動により大きく傷ついたNATOにおける米国の指導力や信頼を回復することは喫緊の課題となっている。
フランスによる「戦略的自律」の追求とバイデン政権下の米欧関係の展望/合六 強.公益財団法人日本国際フォーラム.2021
トランプ政権下でNATOの結束は揺らいだ。トランプ前大統領は集団的自衛権の行使を定めた北大西洋条約第5条の尊重を確約しつつ、ドイツなどの加盟国の軍事支出が少ないとしてNATO離脱も検討した。政策決定について加盟国との事前協議を軽視したため欧州に不信感が広がり、マクロン仏大統領は2019年11月に英誌のインタビューで「NATOは脳死状態だ」と酷評した。
米欧同盟修復に難路、NATO国防相理事会開幕/日本経済新聞.2021
10年ぶり!ロシアとNATOが共同訓練を実施!!
2月11日~16日の6日間、南アジア・パキスタンで、パキスタン海軍主催の多国間演習「アマン21」が行なわれた。
パキスタン軍事演習で見えた、米豪印日「QUAD」連合に対する中露イパ連合「CRIP」枢軸の誕生/週プレNEWS.2021
日本ではあまり大きく報道されなかったこの軍事演習だが、海自から護衛艦「すずなみ」が参加するなど、パキスタン海軍のほかに日本、中国、ロシア、スリランカ、インドネシア、イギリス、アメリカの7ヶ国が海軍艦艇を派遣。そしてトルコが航空機のみを派遣し、式典には世界45ヶ国が参加する大規模なものとなった。
パキスタン軍事演習で見えた、米豪印日「QUAD」連合に対する中露イパ連合「CRIP」枢軸の誕生/週プレNEWS.2021
ロシア海軍の艦船が北大西洋条約機構(NATO)加盟国と共同で訓練を行うのは実に10年ぶりのことである。
NATO加盟国とロシアの共同訓練は関係修復の試みか?/スプートニク日本ニュース.2021
演習の目的は全世界共通の敵「テロとの戦い」
演習の公式的な目的は、全世界の共通の敵であるテロとの戦いだと専門家は指摘する。この目的は、ロシア(NATOに加盟していない)をも含めたすべての参加国に、西欧諸国との接点を見出すことを可能にするものである。「NATO加盟国との共同訓練の実施は、ポジティブなニュースです。演習の実施国についても正しい選択と言えるでしょうパキスタンは南アジアにおけるテロの脅威の発生源となることが多いアフガニスタンと国境を接しています。またここは、重要な海上輸送路が通過するインド洋上に位置しています。つまり21世紀において、この海域の重要性は増すばかりです。さらに訓練はアジア太平洋地域で実施されますが、ここは、近く、中距離・短距離ミサイルのインフラが設置されることになっている場所です。ロシアはこうした条件の中で、自身の軍事力を見せつける機会を得たのです。ですから、アジア太平洋諸国との連携行動を訓練することは、パキスタンでの演習に参加したすべての国にとって有益な経験となるでしょう」。
NATO加盟国とロシアの共同訓練は関係修復の試みか?/スプートニク日本ニュース.2021
訓練の開始を前に、米国がロシアとの間で結ばれている新戦略兵器削減条約(新START)の延長を決めたことが明らかになった。
NATO加盟国とロシアの共同訓練は関係修復の試みか?/スプートニク日本ニュース.2021
オンラインでバイデンが演説「米国は戻ってきた」
今年のミュンヘン安全保障会議(MSC)は、2月19日にオンラインで開かれた。1963年より独ミュンヘンで毎年2月に開かれる伝統的な国防会議で、かつては冷戦下における東西陣営の対話にも大いに貢献した。冷戦後はNATOとEUを中心に、国防関係者のみならず、政界、経済界の重鎮が集まる重要な世界会議という位置づけに変容。最近ではロシア、中国、インド、日本なども常連の仲間入りをし、昨年は、河野太郎防衛相、茂木敏充外相(いずれも当時)がそろって参加した。
「ロシアには強気だが、中国には配慮」国際会議でのバイデン大統領の頼りなさ/PRESIDENT Online.2021
今年のハイライトになったのが、バイデン米大統領の基調講演だった。普段なら、ミュンヘン安全保障会議に米国の大統領が登壇することはないため、欧州勢は大いに沸いた。
「ロシアには強気だが、中国には配慮」国際会議でのバイデン大統領の頼りなさ/PRESIDENT Online.2021
バイデン氏は2年前にミュンヘン安保会議で演説した際、会場のホテルに詰めかけた聴衆に向けて政権交代後の転換を約束。トランプ大統領(当時)の下で米国が孤立主義にかじを切ったことを嘆きつつ、「この状況はいずれ過ぎ去る」「われわれは戻ってくる」と語っていた。
バイデン氏が安保会議で演説、米欧間の絆確認 トランプ氏からの決別図る/CNN.co.2021
バイデン氏はこの日、その約束を果たした形となった。バーチャル開催となった会議で「私は約束を守る男だ」と述べ、「米国は戻ってきた」と宣言した。
バイデン氏が安保会議で演説、米欧間の絆確認 トランプ氏からの決別図る/CNN.co.2021
演説の中でバイデンはロシアを批判
トランプ氏とは対照的に、バイデン氏はサイバー空間におけるロシアの安定を損なう行動を非難。同国のプーチン大統領が欧州を不安定化させようとしていると批判した。
バイデン氏が安保会議で演説、米欧間の絆確認 トランプ氏からの決別図る/CNN.co.2021
また、トランプ氏が要求したドイツ駐留米軍の撤収を停止すると発表し、欧州の防衛強化にとって極めて重要な決定と位置づけた。北大西洋条約機構(NATO)やNATO条約第5条が定める集団防衛への支援も表明した。
バイデン氏が安保会議で演説、米欧間の絆確認 トランプ氏からの決別図る/CNN.co.2021
NATOストルテンベルグ事務総長は中国とロシアについて……。
2月19日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はミュンヘン安全保障会議で、欧州や米国、カナダに対し国際的ルールに基づく秩序の維持を訴え、中国の台頭はNATOにとって問題だという認識を表明した。
中国台頭は「決定的問題」、NATO事務総長が危機感/REUTERS.2021
「中国とロシアは自らの利益のためにルールを書き換えようとしている」とした上で、「中国の台頭は大西洋を挟む社会にとって決定的な問題であり、われわれの安全保障、繁栄、生活に影響をもたらす可能性がある」と述べた。
中国台頭は「決定的問題」、NATO事務総長が危機感/REUTERS.2021
NATOは依然としてロシアを主な敵国と見なしているが、中国の軍事的影響力拡大に対応するため、同盟の主要方針である「戦略概念」に中国を含めることを検討している。
中国台頭は「決定的問題」、NATO事務総長が危機感/REUTERS.2021
「レッドラインを越えないよう」プーチンが警告
プーチン大統領は2021年4月21日、連邦議会に対し年次教書演説を行った。
[ロシア] プーチン大統領、エネルギー部門の新たな方向性に言及/電気事業連合会.2021
4月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は国民演説の中で西側諸国に「レッドライン」を越えないよう警告し、それが現実になった場合は「迅速かつ過酷な対応」を引き起こすだろうと述べた。
プーチン大統領 西側諸国に「レッドライン」を越えれば必ず後悔すると警告/KWP News/九州と世界のニュース.2021
「非友好的な行動にも最大限自制してあまり反応しないが、何が起きているかは見ている」
さらに、ロシアは最大限自制して非友好的な行動にもあまり反応しないが、何が起きているかは見ていると言及。
プーチン氏、ロシアの「一線」越えないよう警告 ナバリヌイ氏支持者は集会/CNN.co.jp.2021
「ロシアは友好関係を目指している国家だが、何かがあればロシアを批判することが一般的になっている」
また「ロシアに対する非友好的な行動はとどまることを知らない」と言及。ロシアは「真の友好関係を受け入れる『歓迎する』国家」であるにもかかわらず、「可能なあらゆる機会にロシアをやり玉に挙げるのが通例」になっていると主張した。
プーチン氏、ロシアの「一線」越えないよう警告 ナバリヌイ氏支持者は集会/CNN.co.jp.2021
「ロシアは良好な関係を望んでいる」「それを無関心や弱いと勘違いし元に戻れないような状況を引き起こすなら対応する」
プーチン大統領は議会で行った年次教書演説で「ロシアは良好な関係を望んでおり、引き返すことができない状況は作りたくない」とした上で、「われわれの善意を無関心や脆弱(ぜいじゃく)性と勘違いし、元に戻れないような状況を引き起こせば」対応するとけん制した。
プーチン氏「レッドライン超えれば厳しく対応」、西側諸国に警告/REUTERS.2021
「ロシアは独自のレッドラインを引いている」「それを越えロシアを脅かすものは後悔することになる」
「レッドラインを越えないことを願っています。私たちは特定の場所に独自の境界線を引いています。それを越えた時、ロシアの主権と内政を脅かす組織、個人、そして国家は、経験したことのない後悔に直面するでしょう」
プーチン大統領 西側諸国に「レッドライン」を越えれば必ず後悔すると警告/KWP News/九州と世界のニュース.2021
年次教書演説の前には10万人のロシア軍が国境に集結
「演習」を名目にしたロシア軍の増強は3月末に始まった。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表が「過去最大級」の10万人規模に達したとの見方を示すなど、欧米には「挑発行為だ」とロシアへの批判が高まっていた。
米と会談したいから? ロシア、軍をクリミアから撤収へ/朝日新聞デジタル.2021
ゼレンスキーはバイデンと電話会談「揺るぎない支援を約束」
(前略)対ウクライナ国境付近にロシア軍が集結して緊張が高まると、ゼレンスキー大統領は4月2日、バイデン大統領と電話会談。ロシアの脅威を前に、米国の「揺るぎない支援」という約束を取り付けた。
【地球コラム】ロシア軍演習で一触即発/JIJI.COM.2021
米国はこの問題について北大西洋条約機構(NATO)と協議していると説明した。
米、ウクライナ国境のロシア軍増強を懸念 2014年以降最大/REUTERS.2021
バイデン米大統領は28日、ウクライナへの軍事支援などに計330億ドル(約4兆3千億円)の追加予算を計上するよう米議会に要請した。ロシアによる侵攻の長期化を想定した措置。3月に成立した2022会計年度予算に計上した136億ドルの支援のほぼ倍の額で、バイデン氏は「決して安くはないが侵略に屈すればより高くつく」と述べた。
米大統領、議会に4兆円追加予算要請 ウクライナ侵攻長期化に備え/北海道新聞 どうしん電子版.2021
年次教書演説が終わった直後に部隊は撤収を開始した
しかし、4月下旬、プーチン大統領が、恒例の年次教書演説でひとしきり欧米批判を終えた直後、軍は、部隊の撤収を始めた。形の上ではプーチン氏が譲歩したように見える。
ロシアは”賢い猿”になる!? “中ロ蜜月” プーチン氏の狙い/NHK.JP
その理由はバイデンが米ロ首脳会談を提案したから……と言われている
ロシアがどうして撤収に踏み切ったのかについては、4月13日にバイデン大統領が欧州のどこかで米ロ首脳会談を開くことを提案し、ウクライナ問題も話し合うことを電話でプーチン大統領に提案したことが大きな役割を果たしたという説が多い。
ロシアが演習でウクライナを「恫喝」した狙い/WEDGE Infinity.2021
そもそも、この部隊の増強が、ウクライナに対する圧力だったのか、それともアメリカのバイデン政権に対する何らかのメッセージだったのか、ロシアの明確な意図は不明だ。しかし、プーチン氏は、バイデン大統領と電話会談を行い、首脳会談の開催という提案を引き出すなど、一定の果実を得ることができたのだ。
ロシアは”賢い猿”になる!? “中ロ蜜月” プーチン氏の狙い/NHK.JP
NATO首脳会談が開催!!そこにゼレンスキーの姿はなかった…。
【6月15日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)は14日、首脳会議を開き、中国の強硬政策がもたらす「体制上の挑戦」に連携して対抗する方針を宣言するとともに、ロシアによる国際法の軽視に警告を発した。
NATO首脳、中国の脅威に対抗宣言 バイデン氏が結束再確認/AFPBB News.2021
アメリカのジョー・バイデン大統領にとっては、就任後初のNATO首脳会議となった。
NATO、中国の軍事脅威を警戒 首脳会議で宣言/BBCニュース.2021
アメリカのバイデン大統領は首脳会議を前にしたNATOの関連イベントで「アメリカにとってNATOは極めて重要だ。集団的自衛権の行使を定めた北大西洋条約第5条は、厳粛なる義務だ。ヨーロッパ諸国はアメリカがここにいること、アメリカが喜んでここに戻ってきたことを知っておいて欲しい」と述べ、トランプ前大統領の在任中にぎくしゃくした加盟国との関係の修復に努める姿勢を示しました。
NATO首脳会議 バイデン大統領初出席 揺らいだ結束の強化図る/NHK.2021
また、トランプ前大統領が加盟各国に強く求めてきた、国防予算の増額に関しては「10か国以上が目標を満たし、それ以外の国は目標に向けた途上にある。これは大事なことだ」と述べ、アメリカとして各国に引き続き増額を求めていく考えを示しました。
NATO首脳会議 バイデン大統領初出席 揺らいだ結束の強化図る/NHK.2021
ゼレンスキーはNATO首脳会談に呼ばれなかったことを不満を示す
NATOはこの日、ブリュッセルの本部で首脳会議を開催。ウクライナは招待されなかったことに不満を示していた。
ウクライナ大統領「バイデン氏は明確な答えを」、NATO加盟巡り/REUTERS.2021
ゼレンスキー大統領は、ウクライナはNATO加盟に向け、できる限りのことを行ったとし、「大部分の欧州連合(EU)加盟国よりもNATO加盟の用意が整っていることを、ウクライナは日々、証明している」と指摘。ロシアがウクライナとの国境沿いに展開する軍部隊を増強させる中、NATO加盟国に対し、ウクライナの加盟手続きを加速化させるよう呼び掛けた。
ウクライナ大統領「バイデン氏は明確な答えを」、NATO加盟巡り/REUTERS.2021
会談後にバイデンはウクライナの将来的なNATO加盟の可能性を示す
記者会見では、バイデン米大統領が近く予定されるロシアのプーチン大統領との会談について聞かれる場面もあった。バイデン氏は会談の様子や議題について詳細な見通しを示すのは控えたものの、「レッドライン(越えてはならない一線)」がどこにあるのかを明確にするつもりだと表明した。
NATO首脳会議、ロシアの「脅威」と中国の「挑戦」に言及/CNN.co.jp.2021
14日、ベルギー・ブリュッセルでのNATO首脳会議後に行われた記者会見で、バイデン氏は「ウクライナのNATO加盟は、基準を満たしているかどうかにかかっている。NATO加盟計画が採択されるには、汚職の問題を解決するだけでなく、他の基準も満たす必要がある」と述べた。
ウクライナのNATO加盟、「基準満たせば可能」=バイデン氏/スプートニク日本ニュース.2021
また、バイデン氏は、ウクライナのNATO加盟は他の加盟国の投票結果にかかっていると強調した。
ウクライナのNATO加盟、「基準満たせば可能」=バイデン氏/スプートニク日本ニュース.2021
ウクライナ東部の情勢がNATO加盟を不可能にするかどうかという質問には「ノー」と答えた。
ウクライナのNATO加盟、「基準満たせば可能」=バイデン氏/スプートニク日本ニュース.2021
ゼレンスキーはウクライナの将来的なNATO加盟を歓迎
ゼレンスキー大統領はその後、NATO首脳がウクライナの将来的な加盟を確認したことを歓迎するとツイッターに投稿した。
ウクライナ大統領「バイデン氏は明確な答えを」、NATO加盟巡り/REUTERS.2021
「ウクライナは欧州であり、我々は欧州人だ。ウクライナは必ず欧州連合(EU)に入る」
欧米色強めるウクライナ 大統領就任2年 ロシアは軍事圧力強化/毎日新聞.2021
ゼレンスキー氏は15日、ツイッターにそう投稿し、EU加盟への決意を改めて表明した。ロシア軍がウクライナ国境に集結し、軍事的緊張が高まった3月末以降は欧米諸国の首脳らとの会談や電話協議も重ね、NATO加盟の前段階に当たる加盟行動計画への参加を認めるよう訴えてきた。
欧米色強めるウクライナ 大統領就任2年 ロシアは軍事圧力強化/毎日新聞.2021
「ウクライナのNATO加盟はレッドライン」ロシアのペスコフ報道官がラジオで発言
ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は17日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は「越えてはならない一線だ」とし、その可能性が取りざたされていることに不快感を示した。ラジオ番組で述べた。
ウクライナのNATO加盟は「越えてはならない一線」=ロシア/REUTERS.2021
ジュネーブでの米露首脳会談「ウクライナ危機について進展はなし」
6月16日、ジュネーブで米国のバイデン大統領とロシアのプーチン大統領が初めて首脳会談を行った。
米露首脳会談後の記者会見における両首脳発言を「深読み」する/毎日新聞.2021
米ロ首脳会談は、レマン湖ほとりにある18世紀の別荘「ラ・グランジュ」で行われた。ジュネーブ市中心部の大部分が封鎖され、会場周辺は警察の厳重な警備下に置かれた。ジュネーブ市内には警察官、軍人、警備員計4千人を配備。約3千人のジャーナリストも参加した。
米ロ首脳会談「現実的で建設的だった」/SWI swissinfo.ch.2021
ジュネーブで両国のトップが顔を合わせるのは、1985年11月に当時のレーガン米大統領と旧ソ連のゴルバチョフ大統領が会談を行って以来初めて。
米ロ首脳会談、なぜジュネーブで開催?/SWI swissinfo.ch.2021
会談は、日本時間の午後8時半過ぎからジュネーブ市内で始まりました。
バイデン大統領とプーチン大統領の会談開始/日テレNEWS.2021
お互いの最後の一線“レッドライン”を確認
両首脳は、互いに「この線を越えたら反撃する」という「レッドライン」を定めて、ゲームのルールを明確にした。
最悪の状態を脱却した米ロで具体的な協力が進まない理由/東洋経済ONLINE.2021
プーチン氏は米石油パイプライン企業や世界最大の食肉加工メーカーに対するランサムウエア(身代金要求型ウイルス)を使用したサイバー攻撃に関して、「ロシアは関与していない」と述べて全面的に否定しました。そのうえで、世界で最もサイバー攻撃を仕掛けている国は米国で、次にカナダと英国だと主張しました。
米ロ首脳会談 トランプとは一線を画したバイデン/WEDGE Infinity.2021
これに対して、バイデン氏は首脳会談でエネルギーや水道など、サイバー攻撃の対象にしてはならない16分野をリストして、ロシア側に提示したことを明かしました。16分野を「レッドライン(超えてはならない一線)」に設定した訳です。
米ロ首脳会談 トランプとは一線を画したバイデン/WEDGE Infinity.2021
バイデンはこの会談を評価した
「彼(プーチン氏)は冷戦を望んでいない。われわれが新たな冷戦状態に陥ったとして、誰も得をしない」。バイデン氏は会談後の記者会見で、「冷戦後最悪」とも評される米ロ関係について、これ以上悪化させるべきでないと主張。会談の雰囲気も「良かった」と語り、関係構築へ手応えをつかんだ様子だった。
緊張激化回避で思惑一致 軍縮協議合意、人権で溝―米ロ首脳初顔合わせ/JIJI.COM.2021
バイデン氏は強硬姿勢を通じ、プーチン氏との親密な関係を誇示したトランプ前大統領との違いを打ち出すとともに、人権や国益に関する問題で譲るつもりはないという意思を明示。「レッドライン(譲れない一線)」を引いた上で首脳会談に臨み、軍縮など協力可能な分野で対話を進めることで同意を取り付けた。
緊張激化回避で思惑一致 軍縮協議合意、人権で溝―米ロ首脳初顔合わせ/JIJI.COM.2021
プーチンもこの会談を評価
初会談を終え記者会見したプーチン氏は、会談は「建設的」だったと表明、両者がサイバー安全保障や軍備管理についてさらなる協議を行うことで合意したことを明らかにした。
字幕:米ロ首脳会談 プーチン氏、サイバー安保など協議で合意 バイデン氏、雰囲気は「前向き」/AFPBB News.2021
アメリカ・ロシアがそれぞれの大使を復帰
プーチン氏はこのほか、米ロ両国がそれぞれの大使の復帰で合意したと発表。「大使らは赴任地に復帰する。具体的な時期は純粋に実用上の問題だ」と述べた。バイデン氏は3月、プーチン氏が「殺人者」であるとの見解を表明。ロシアはこれを受け、アナトリー・アントノフ(Anatoly Antonov)駐米大使を本国に召還するとともに、ジョン・サリバン(John Sullivan)駐ロシア米大使に対し帰国を勧告していた。
字幕:米ロ首脳会談 プーチン氏、サイバー安保など協議で合意 バイデン氏、雰囲気は「前向き」/AFPBB News.2021
ただウクライナ危機などに関しては特に進展はなし
両首脳は会談後、「指導者同士の直接対話に代わるものはない。会談のトーンはポジティブだった」(ジョー・バイデン米大統領)、「会談は極めて建設的で、プラグマティックだった」(ウラジーミル・プーチン露大統領)と意義を強調したが、ウクライナや人権、ロシアによる対米サイバー攻撃など懸案で進展はなかった。
米露首脳「合意しないことで合意」の今後を占う7月外交/新潮社 Foresight.2021
バイデンがプーチンを「殺人者」と発言したことが会談まで繋がった
16日の会談後、プーチン氏はバイデン氏を「経験豊富な政治家」と評価。「殺人者」発言に関するバイデン氏の説明に満足したと述べた。
米ロ首脳会談「現実的で建設的だった」/SWI swissinfo.ch.2021
バイデン大統領が3月中旬のテレビ会見で、プーチン大統領を「殺し屋」呼ばわりすると、ロシアはクリミアと東部国境地域に兵力を増強し、大規模な軍事演習を実施。メルケル独首相は「かつてなく緊張が高まっている」と警告した。
「どんな国も容赦しない」異常なほど欧米に牙を剥くプーチン大統領の”次の標的”/PRESIDENT Online.2021
米側がロシアを牽制するため、海軍艦船2隻の黒海派遣を発表したのに対して、ロシアは即座に反応し、カスピ海艦隊の15隻を、両海を結ぶ運河経由で黒海に投入。米側は、慌てて艦船派遣計画を停止した。
「どんな国も容赦しない」異常なほど欧米に牙を剥くプーチン大統領の”次の標的”/PRESIDENT Online.2021
緊張拡大の中で、バイデン大統領は4月中旬、プーチン大統領に電話し、欧州の第三国で首脳会談を行うよう提案した。
「どんな国も容赦しない」異常なほど欧米に牙を剥くプーチン大統領の”次の標的”/PRESIDENT Online.2021
「会談前にバイデン大統領は自分と会談してほしかった」ゼレンスキーは会談の二日前に不満を示す
ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、AFP通信などとのインタビューに応じ、ジュネーブで16日に予定される米ロ首脳会談について「先立って(自分とバイデン氏の)会談があれば良かった」と嘆いた。バイデン氏からは7月にホワイトハウスで会談しようと招待されているが、不満を示した。
先に会ってほしかった バイデン氏に恨み節―ウクライナ大統領/JIJI.COM.2021
一方で「ウクライナは戦争を続けている。これこそが北大西洋条約機構(NATO)加盟への準備ができていることの証明ではないか。毎日証明している」と訴えた。
先に会ってほしかった バイデン氏に恨み節―ウクライナ大統領/JIJI.COM.2021
アメリカ・ウクライナ主導の多国籍海上軍事共同演習が実施
6月28日、黒海にて、多国籍海上軍事共同演習「シーブリーズ2021」が始まる。
黒海にて多国籍海軍共同演習「シーブリーズ」開始/ウクルインフォルム通信.2021
この演習は、共催国である米国及びウクライナに加えて、NATO、イギリス、ジョージア、トルコ等32カ国が招待され、多数の艦艇・航空機、部隊等の参加を得て、水陸両用戦や海上阻止作戦を含む各種演習を実施するものと承知をしています。
防衛が臣記者会見/防衛省・自衛隊
「地域情勢を不安定にするもの」ロシアは批判
ロシアではこの軍事訓練をウクライナの軍事化を加速し、地域情勢を不安定にするものだと批判している。
ロシア、英軍艦に警告射撃 黒海で緊張高まる/日本経済新聞.2021
オブザーバーとして日本の防衛省・自衛隊も参加していた
米ウクライナ共同洋上演習「シーブリーズ2021」について。防衛省・自衛隊としては、今年3月の「日ウクライナ防衛相テレビ会談」の成果を踏まえて、明日から7月10日までの間、黒海において、米国及びウクライナの共催で実施される多国間共同演習「シーブリーズ2021」に、わが国として初めて、海上自衛隊から1等海佐1名をオブザーバーとして参加させます。
防衛大臣記者会見/防衛省・自衛隊
「NATO加盟の協力を求める」ホワイトハウスでゼレンスキーとバイデンが会談
ウクライナのゼレンスキーは大統領当選後、ホワイトハウスで米大統領と会談することを求めてきたが、これが9月1日にようやく実現した。会談は2時間行われたという。
米露関係の焦点となるウクライナ/WEDGE Infinity.2021
ゼレンスキー氏にとってホワイトハウスでの首脳会談は、2019年にトランプ前大統領に求めて以来、3年越しの実現となった。
米、ウクライナ支援約束 「ロシアの侵略」対抗/iZa(イザ).2021
両首脳の会談は1月のバイデン氏の就任以来初めて。冒頭、バイデン氏が「米国は今後も、ロシアの侵略に直面しているウクライナの主権と領土保全に強く関与し続ける」と強調すると、ゼレンスキー氏は「世界と米国にとって難しいときに時間を割いていただいた」と応じた。
米国、ウクライナに軍事支援表明 同盟国からの信頼回復狙いアピール/朝日新聞デジタル.2021
バイデン氏は、対戦車ミサイルなど6000万ドル(約66億円)の軍事支援を約束。ウクライナが、同国を迂回(うかい)してロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」建設への懸念を深めていることを踏まえ、ウクライナに対するエネルギー供給の多様化支援にも言及した。
米大統領、ウクライナ領土保全へ関与強調 アフガン撤収の懸念に配慮/JIJI.COM.2021
ウクライナのNATO加盟についてバイデンは「加盟の前にウクライナはしなければいけない行動がある」
ゼレンスキー氏は米国からの新型コロナウイルスワクチン寄付と新たな6000万ドル(約66億円)規模の安全保障支援パッケージに謝意を表した。また、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡りバイデン氏の協力を求めた。
バイデン大統領、ウクライナへの関与継続を約束-対面で初の首脳会談/Bloomberg.2021
ただ、ウクライナが望む北大西洋条約機構(NATO)への加盟については目立った進展がなかった。
ウクライナのNATO加盟、バイデン政権は慎重姿勢崩さず 首脳会談/毎日新聞.2021
ホワイトハウスのサキ報道官は記者会見で「米国はウクライナのNATO加盟願望を支持しているが、そのためにウクライナにはしなければならない行動がある、ウクライナはそれが何であるかを知っている。その行動とは法の支配の前進努力、防衛産業の近代化、経済成長の拡大である」と指摘し、「(加盟希望国が)加盟国の義務を履行できるようになり、欧州大西洋地域の安全に貢献できる時のためにNATO参加の扉を開いたままにしておくことを支持している」と述べた。
米露関係の焦点となるウクライナ/WEDGE Infinity.2021
天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」についてガス確保の支援を発表
バイデン氏の就任後、ゼレンスキー氏との会談は初めて。共同声明で、ロシアからドイツに天然ガスを運ぶ海底パイプライン「ノルド・ストリーム2(NS2)」については、米国が「ウクライナが多様な供給源からガスを確保できるよう支援する」とした。
米、ウクライナ支援 露の「侵略」に対抗 首脳会談/毎日新聞.2021
ウクライナでヤルタ欧州戦略会議開催!ゼレンスキーはNATO加盟を訴える
9月10日、ウクライナの首都キエフで「ヤルタ欧州戦略会議(YES)」が開かれた。講演したウォロディミル・ゼレンスキー大統領は米欧の高官や識者らを前にこう訴えた。
米軍撤退、明日は我が身?:ウクライナに再び伸びる中露の触手/新潮社 Foresight.2021
「改革が遅れているからウクライナはNATO(北大西洋条約機構)に加盟できないというのは誠実ではない。(中略)ロシアを勢いづかせたいのなら、ウクライナを入れなければよい。(中略)我々が必要としているのは欠陥を指摘する戦略的パートナーではなく、ウクライナを強固にする戦略的な友人だ」
米軍撤退、明日は我が身?:ウクライナに再び伸びる中露の触手/新潮社 Foresight.2021
ウクライナの軍事インフラ拡大はレッドラインを越える」ロシアが非難
ロシア政府は9月、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナの軍事インフラを拡大すれば、ロシアのレッドラインを踏み越えるだろうと述べた。ロシア政府はその後、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)が黒海を含む行動を不安定化させていると非難している。
プーチン大統領は、西側は赤線制限の警告を軽く取ると言い、米国との関係は不十分と呼ぶ/VOI.2021
NATOをけん制!?ベラルーシとロシアによる合同軍事演習を実施
ロシアは4年に一度、ザーパドという大規模な軍事演習を行っている。今年は9月9日より16日までの間、ロシア軍とベラルーシ軍が共同して行っている。
「ミニ・ソ連」復活も夢見るロシア・ベラルーシの軍事演習/WEDGE Infinity.2021
演習の名称はロシア語で「西」を意味する「ザーパド」。
ソ連崩壊30年:「まるで戦争前夜」 ロシアの大規模演習 欧米との衝突も視野か/毎日新聞.2021
両国は「特定の国を想定しておらず、防衛的性格の演習だ」と説明するが、ルカシェンコ氏は「NATOはベラルーシ国境付近で軍備を増強している」と主張しており、欧米側を念頭に置いた演習であるのは明白だ。
露とベラルーシが大規模演習開始 結束誇示し欧米牽制/産経ニュース.2021
とつてもない大規模な演習
演習は10~16日に実施され、ロシア・ベラルーシの兵士20万人が参加。80機以上の軍用機や約760の地上兵器が投入された。
ロシア軍、AI搭載の「殺人ロボット」初披露 戦車型で2キロ先の目標物を識別、砲撃/東京新聞 TOKYO Web.2021
直前まで虹が架かっていた平和な風景は演習開始とともに一変した。西部ニジェゴロド州の演習場。味方陣地の近くまで侵攻したとされる仮想の敵部隊に対し、140門以上とされる新型の火砲やロケット砲などが次々と火を噴き、広大な平原はたちまち煙と炎に包まれた。1発で約2万5000平方メートルの面積を破壊できるという短距離弾道ミサイル「イスカンデル」も発射され、巨大な爆炎が上がるたびに報道陣がいる観覧席まで衝撃が届いた。
ソ連崩壊30年:「まるで戦争前夜」 ロシアの大規模演習 欧米との衝突も視野か/毎日新聞.2021
ロボット兵器「ウラン9」
プーチン大統領が視察する中で実施された今回の演習では、攻撃や偵察用の無人機も多数投入され、遠隔操作が可能な無人戦闘車両「ウラン9」などのロボット兵器も初めて使用された。
ソ連崩壊30年:「まるで戦争前夜」 ロシアの大規模演習 欧米との衝突も視野か/毎日新聞.2021
ロシア軍によると、ウラン9は遠隔操作で戦闘地帯を走行。二キロ先の標的を識別し、砲撃やミサイル発射を行う無人戦闘車。試験投入されたシリア内戦で十分機能しなかったとの報告があり、この際のデータを基に改良、量産に入った可能性がある。
ロシア軍、AI搭載?ロボ兵器 演習で初披露、米欧けん制/中日新聞.2021
ロシアの独立新聞は、ウラン9をハリウッド映画のサイボーグの暗殺者「ターミネーター」に例え、十〜十五年後には完全に自律行動する可能性を伝えた。将来はミサイル発射などの決定もAIが行う見通し。
ロシア「感情持たぬ軍隊」編成へ 殺人ロボットや無人機が主役/中日新聞.2021
近代化が進むロシア軍の攻撃力を見せつけるかのような内容に、視察した外交団からは「大規模な紛争を想定しているようだ」との声も上がった。
ソ連崩壊30年:「まるで戦争前夜」 ロシアの大規模演習 欧米との衝突も視野か/毎日新聞.2021
NATOと加盟を目指す国々は招待されなかった
ロシアメディアによると、100以上の国や国際機関の関係者が観覧式に招かれたが、NATO加盟国は除外された。NATOに加盟するバルト諸国やポーランドは「大型演習はリスクを引き起こす」と警戒を強めている。
ロシア軍、AI搭載の「殺人ロボット」初披露 戦車型で2キロ先の目標物を識別、砲撃/東京新聞 TOKYO Web.2021
欧州国境付近で行われた今回の大規模演習について北大西洋条約機構(NATO)は「ロシアは透明性を示すべきだ」(ストルテンベルグ事務総長)と懸念を表明してきた。外交筋によると、通常は大規模演習の際、モスクワにいる各国の駐在武官が視察に招待されるが、今回はNATO加盟国の武官だけが招待されず、「あからさまなNATO外し」との声が出たという。
ソ連崩壊30年:冷戦終結後の融和は過去に ロシアと欧米は衝突の道を進むのか/毎日新聞.2021
NATOがロシアのNATO代表部をスパイとして追放処分
10月6日、北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアの在ブリュッセルNATO代表部に勤務する8人が「未申告の情報部員」だったとして追放処分にした。
NATO、ロシア代表部の「未申告情報員」8人を追放/REUTERS.2021
「未申告の情報部員」はスパイを意味する。同代表部に対して認める外交官の数を最大20人から10人に半減することも決めた。
ロシア外交官は「未申告の情報部員」 NATO、8人を追放/毎日新聞.2021
代表部要員の半減は今月末に発効する予定で、NATO加盟30か国すべての承認を得ているものとみられる。当局者は「NATOの対ロシア政策に変わりはない。われわれは、ロシアの攻撃的行動を受け、抑止力と防衛力を強化してきた。同時に、意味のある対話は常に受け入れる姿勢だ」と語っている。
NATO、ロシア代表部8人を追放 スパイと認定/AFPBB News.2021
ロシアのアレクサンドル・グルシコ副外相はこの措置を非難
「NATO首脳は昨日、ロシアとのエスカレーションを減らし、ロシア・NATO理事会の枠組みの中で対話の再開を支持することの重要性について語った」とグルシュコは日刊紙コメルサントに語った。
北大西洋条約機構(NATO)によってスパイと追放されたと非難された外交官、ロシア当局者はロシア政府が報復すると言う/VOI.2021
「誰かがその声明の誠実さを信じるなら、今日は信じない。彼らの真の価値は誰にとっても明らかです。アフガニスタン時代の劇的な終わりの後、彼らはどのように「ロシアの脅威」なしで生き残ることができます。彼らはできない」と彼は続けた。
北大西洋条約機構(NATO)によってスパイと追放されたと非難された外交官、ロシア当局者はロシア政府が報復すると言う/VOI.2021
ロシアは、共通の安全保障分野での協力促進を目的に20年前に設立されたNATO・ロシア理事会(NATO-Russia Council)の一環として、オブザーバー代表部を置いてきたが、米国が主導するNATO自体には加盟していない。
NATO、ロシア代表部8人を追放 スパイと認定/AFPBB News.2021
チェコでの爆発事故でのロシア関与
英スカイニューズ・テレビによると、2014年のチェコでの死者を伴う爆発事故にロシアが関与した疑いが明らかになったことを受けたものだという。
ロシア外交官8人を追放/京都新聞.2021
NATOは18年にも、英南部で元ロシア情報機関員が神経剤で襲撃された事件への対抗措置として外交官7人を追放した。
ロシア外交官8人を追放/京都新聞.2021
ロシアが報復措置「モスクワのNATO事務所を閉鎖・NATOの外交使節団の権限一時停止」
ロシアは10月18日、北大西洋条約機構(NATO)によるロシア外交官らの排除に対する報復として、NATOでのロシア代表部の活動を停止し、モスクワにあるNATO連絡部の閉鎖を命じた。
Russia suspends its mission at NATO/The Japan Times Alpha Online.2021
冷戦期に敵対したNATOとロシアがテロ対策や大量破壊兵器の拡散防止で協力するため、2002年に設立した調整機関「NATOロシア理事会」も事実上機能を失う。近年のロシアと欧米の対立激化を象徴する事態となった。
露、NATO代表部を閉鎖 外交官追放に報復/産経ニュース.2021
ラブロフ外相は「我々はロシアにおけるNATOの軍事使節団の活動を一時停止し、その職員の許可証を今年の11月1日より回収する」と述べ、こうした措置はロシア人外交官の追放に対する報復措置としてとられることを明らかにした。
NATOロシア代表部の作業 一時停止へ 11月1日から/スプートニク日本ニュース.2021
ラブロフ外相は「NATOは、同等な立場での対話に一切関心を持っていない。そういうことであるならば、我々としても近視眼的未来になんらかの変化があるというふりを殊更続ける必要性があるとは思えない。なぜならNATOは本質的にはすでに、そうした変化は起きえないことを明言したからだ」と語っている。
NATOロシア代表部の作業 一時停止へ 11月1日から/スプートニク日本ニュース.2021
またラブロフ外相は、NATOとロシア間の連絡はブリュッセルのロシア大使館を通じて維持できると付け加えた。
ロシアがモスクワのNATO事務所に閉鎖を命じる/KWP News.2021
ロシアの外務省は別の声明で、「NATOの決定は軍事的緊張の緩和と平等な対話の促進に関心がないことを示している」と述べ、ロシアに対する敵対的な行動は予期せぬ結果を招くと警告した。
ロシアがモスクワのNATO事務所に閉鎖を命じる/KWP News.2021
ラブロフ外相の声明後、NATOの報道官は、「NATOはロシアの積極的な行動(諜報活動)に対応する抑止力と防御力を強化すると同時に、NATO・ロシア理事会による対話を続ける」と述べた。「決定は残念ですが、NATOのロシアに対する政策は一貫しています…」
ロシアがモスクワのNATO事務所に閉鎖を命じる/KWP News.2021
NATOの情報事務所が入る建物では29日、実際に看板からNATOの文字を消す作業が行われ、活動を事実上停止したとみられます。
モスクワNATO事務所閉鎖 欧米との関係悪化止まらず/テレ朝news.2021
ウクライナ国境に9万人以上のロシア軍が集結
ウクライナ国防省は11月2日、同国国境に近い露西部スモレンスク州に9万人規模の露軍部隊が集められていると発表。ブリンケン米国務長官やNATOのストルテンベルグ事務総長も今月中旬、ロシアの「異常な兵力増強」を指摘した。
露、ウクライナ国境に9万人部隊 侵攻を計画か/産経ニュース.2021
アメリカ第6艦隊の旗艦が黒海入り・・・。ロシアが警戒度を引き上げ
ロシア軍は11月4日、米第6艦隊の旗艦マウント・ホイットニーが同日にウクライナ南部沿岸の黒海に入ったとして警戒度を引き上げた。
ウクライナ国境再び緊張 米、ロシアの侵攻警戒/日本経済新聞.2021
プーチン露大統領は4日、黒海艦隊が基地を置くクリミアのセバストポリを訪問。ロシアの祝日「国民統一の日」にちなんだ式典で「クリミアとセバストポリは永遠にロシアと共にある」と演説し、クリミアを返還しない姿勢を改めて示した。
クリミア沖の黒海に米艦…露艦隊が監視、緊張高まる/読売新聞オンライン.2021
一方、ウクライナのクレバ外相は4日、ツイッターに「ようこそ。米国とNATOとの関係を強化する用意がある」などと書き込んだ。
米第6艦隊旗艦が黒海入り ロシア海軍監視/産経ニュース.2021
黒海には10月30日、巡航ミサイル「トマホーク」を装備する米駆逐艦ポーターが既に入域。プーチン大統領がロシア軍関係者の会議で監視を強めるよう指示していた。
米第6艦隊旗艦が黒海入り ロシア海軍監視/産経ニュース.2021
アメリカ・ウクライナが戦略的パートナーシップに署名
「攻撃的なロシアを抑止するには、ロシア政府に対してウクライナの強さを明確に示すだけでなく、ウクライナには強力な同盟諸国がついていてウクライナと共に立ち向かうことを明確にする必要がある」と、ウクライナのドミトロ・クレバ外相は11月10日、アメリカのアンソニー・ブリンケン国務長官との共同会見で語った。
ロシアが国境で部隊増強、ウクライナを攻める準備か/Newsweek.2021
米ウクライナ両外相は10日、戦略的パートナーシップに署名した。合意文書に「両国はウクライナの主権や独立、領土の一体性について揺るぎない責任を強調する」と明記した。「ロシアが地域の平和と安定を脅かし、ルールに基づく秩序を弱体化させている」と名指しで非難した。
ウクライナ国境再び緊張 米、ロシアの侵攻警戒/日本経済新聞.2021
アメリカ国務省は、両国間の戦略的パートナーシップを今後も順守し、適切な機密情報の共有や、軍事技術開発における連携、ウクライナ軍(UNA)への投資などを行う意向だという
ロシアが国境で部隊増強、ウクライナを攻める準備か/Newsweek.2021
「ロシア軍が結集しているというアメリカの主張はフェイクだ」ロシア外務省が反発
ロシア外務省は、ロシア軍が結集しているとの米国の主張について「フェイク(偽情報)だ」(ザハロワ情報局長)として真っ向から反発している。
ウクライナ国境再び緊張 米、ロシアの侵攻警戒/日本経済新聞.2021
「ウクライナのNATO加盟はレッドライン」「NATOは約束を破った」プーチンが主張
2021年11月18日にロシア外務省幹部らを集めた会議で、プーチン大統領はウクライナのNATO加盟は「レッドライン」、つまり欧米が越えてはならない一線だと発言。冷戦が終結してドイツが統一される際に、「NATOは東方に拡大しない」という約束があったにもかかわらず、欧米諸国はそれをないがしろにしたと主張している。
プーチン大統領のウクライナ侵攻は本気か?/日テレNEWS.2021
西側諸国の爆撃機がロシア国境から20キロ以内の地点を飛行
プーチン大統領はテレビ演説で、西側諸国の爆撃機がロシア国境から20キロ以内の地点を飛行しているとし、「われわれはこうした状況について重ねて懸念を表明しているが、西側諸国はロシアのレッドラインに関する警告を表面的にしか受け取ってないと理解している」と語った。
プーチン氏「西側はレッドライン警告軽視」、バイデン氏と年内会談も/REUTERS.2021
東欧への米ミサイル防衛網の構築・ロシアのNATO代表部を追放
東欧への米ミサイル防衛網の構築やNATOが先月発表した露外交官の追放も非難した。
プーチン氏「限界超えている」 NATO軍事活動活発化を非難/産経ニュース.2021
警告を無視して黒海でNATOが軍事活動に「相応の措置をとる」
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ南部の黒海でロシアの警告や懸念を無視してNATO=北大西洋条約機構が軍事活動を続けているとしたうえで、著しく対立的だとして「相応の措置をとる」とけん制しました。
ロシア プーチン大統領 黒海でのNATOの軍事活動をけん制/NHK NEWS WEB.2021
ロシアの警告に対してNATOの危機感は不十分
その上で、国益侵害には強硬措置を取る-とするロシアの警告へのNATO側の危機感はなお不十分だとし、警告をより効果的にすべきだとの認識を示した。
プーチン氏「限界超えている」 NATO軍事活動活発化を非難/産経ニュース.2021
NATOが対話にむけた全てのメカニズムを台無しにしている
さらに、北大西洋条約機構(NATO)が対話に向けた全てのメカニズムを台無しにしていると批判した。
プーチン氏「西側はレッドライン警告軽視」、バイデン氏と年内会談も/REUTERS.2021
アメリカについて建設的な対話などの機会は開かれている
一方、プーチン大統領は演説の中でアメリカについて「建設的な対話などの機会は開かれている」とし対話を続けていく考えを示しました。
ロシア プーチン大統領 黒海でのNATOの軍事活動をけん制/NHK NEWS WEB.2021
「レッドラインだ」国境に17万5000人のロシア軍が集結
ロシア軍がウクライナ国境周辺に17万5000人を集結させ、2022年初めに大規模な軍事行動を計画と、2021年12月3日『ワシントンポスト』紙が報じた。
2022年初頭、ロシア軍がウクライナ侵攻!? ロシアと米・NATO間で緊張高まる! バイデンvsプーチン会談も平行線! 東の「台湾有事」、西の「ウクライナ有事」、いずれも第3次世界大戦直結の可能性! 2022.1.10/IWJ Independent Web Journal.2022
そして、プーチン政権はこうした軍事的圧力を背景に、ウクライナがNATOに加盟することと、NATOの兵器システムがこれ以上ロシアの国境に近づくことは、ロシアが許容できない「レッドライン」だと主張。プーチン大統領は12月7日のバイデン米大統領とのオンライン首脳会談で、NATOはウクライナの加盟を認めないとの「法的に明文化された保証」をロシアに与えるべきだとも主張した。
ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界 (1) 2度のウクライナ危機におけるEUとNATOの要因/一般財団法人 国際経済連携推進センタ.2022
繰り返し行われた米ロ首脳の交渉も平行線のまま、2022年1月6日現在、緊張は高まったままだ。
2022年初頭、ロシア軍がウクライナ侵攻!? ロシアと米・NATO間で緊張高まる! バイデンvsプーチン会談も平行線! 東の「台湾有事」、西の「ウクライナ有事」、いずれも第3次世界大戦直結の可能性! 2022.1.10/IWJ Independent Web Journal.2022
ロシアがアメリカに文章で回答「軍事侵攻を否定」「ロシアのレッドラインを無視」
緊迫するウクライナ情勢をめぐって、ロシア政府は2月17日、アメリカ政府に対し、新たに文書で回答し、ウクライナに軍事侵攻する意図を改めて否定しました。
緊迫ウクライナ情勢 ロシアが文書で回答 プーチン大統領の思惑は/NHK | 日本放送協会.2022
ロシアは文書で、NATOの東方拡大停止を含むロシア側の要求に対し米政府が建設的に対応せず、ロシアの「レッドライン(越えてはならない一線)」を無視していると不満を表明。その上で、中東欧からの米軍撤収やウクライナへの武器供与の中止などを改めて要求した
ロシアが米に文書、NATO拡大停止など ミサイル施設査察協議の用意とも/REUTERS.2022
2022年2月24日 ウクライナに侵攻を開始・・・。その理由の一つが「レッドライン」
2022年2月24日、ロシアはウクライナへの侵攻を開始した。
(混沌のウクライナと世界2022)第2回 ウクライナ侵攻とロシア国内の反戦デモ(油本 真理)/アジア経済研究所.2022
24日早朝のテレビ演説でプーチン氏はウクライナ軍に武器を置いて退却するよう訴えた。ロシアはウクライナを「占領」するつもりはないとしつつも、「ウクライナを人質に取った勢力から自国を守らなければならない」と主張。米国とその同盟国は北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大でロシアの「レッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と続けた。
プーチン大統領、ウクライナ東部での軍事作戦命令-非武装化目指す/Bloomberg.2022
これ以上のNATOの拡大やウクライナ国内に軍事拠点を構える試みは受け入れられない。NATOは米国の道具だ。問題は「われわれの歴史的な土地」で反ロシア感情が生まれていることだ。国外からコントロールされ、NATOの軍隊を呼び込み、最新鋭の兵器を得ようとしている。これはロシアの封じ込め政策で、存在と主権に対する脅威だ。レッドラインで、彼らはこれを越えた。
「ロシアは核保有国」「攻撃を加えれば不幸な結果に」プーチン大統領の演説要旨/産経ニュース.2022
米国と同盟国にとって、これはロシアの封じ込め政策だ。われわれにとっては生死を分ける問題で、国家としての未来を決める問題だ。誇張はしていない。事実なのだ。われわれの存在と主権に対する脅威なのだ。これが幾度となく話してきたレッドラインだ。彼らはこれを越えた。
プーチン大統領演説要旨/佐賀新聞.2022