
「日本を守護るんだ」加熱する宇宙時代に現れた自衛隊“宇宙作戦隊”
KOKU-JIEITAI
航空宇宙自衛隊
宇宙領域のための専門部隊を作る!
安倍晋三首相は17日午前、自衛隊の最高指揮官として防衛省での自衛隊高級幹部会同で訓示した。航空自衛隊に新設される「宇宙作戦隊」に触れた上で「航空宇宙自衛隊への進化も夢物語ではない」と述べた。
「宇宙作戦隊」航空宇宙自衛隊に進化も 首相、防衛省幹部に訓示/産経フォト.2019
防衛大綱で重点課題に据えた多次元統合防衛力を取り上げ「従来の陸・海・空と宇宙・サイバー・電磁波を融合させ、領域横断的な自衛隊の運用を進める」と強調した。
首相「航空宇宙自衛隊、夢でない」 自衛隊幹部に訓示/日本経済新聞.2019
アメリカの「宇宙軍」と協力!
防衛省が宇宙分野で米軍との連携を深めるため、米空軍基地に常駐する連絡官の派遣を検討していることが明らかになった。
自衛官職種に「宇宙」新設へ 防衛省、米軍との連携強化/山下龍一.朝日新聞DIGITAL.2019
航空時代 が航空宇宙自衛隊へ!
日本政府が、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する方向で調整に入ったことを、2020年1月5日(日)、国内複数のメディアが報じました。
空自が「航空宇宙自衛隊」に? 実はもう地球では珍しくない「宇宙軍」 何をするのか?/柘植優介.乗りものニュース.2020
自衛隊法などの改正を経て、2023年度までの実現を目指す。陸海空の3自衛隊の改称は、1954年の自衛隊創設以来初となる。
「航空宇宙自衛隊」に改称調整 政府、中ロ軍拡に対応/静岡新聞SBS.2020
「航空宇宙自衛隊」に改称調整 - 政府、中ロ軍拡に対応https://t.co/dQkNXn5NuJ
— 共同通信公式 (@kyodo_official) January 5, 2020
【自衛隊高級幹部会同で安倍首相訓示】
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 17, 2019
航空自衛隊に来年度新設する「宇宙作戦隊」に言及した上で「航空宇宙自衛隊への進化ももはや夢物語ではない」と述べ、宇宙分野の防衛力強化を指示しました。https://t.co/KaWF0IE3xs
Space Operations Squadron
宇宙作戦隊
法案が可決!
航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を新設するなどの組織改編を盛り込んだ改正防衛省設置法が、17日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。
「宇宙作戦隊」年度内に発足 改正防衛省設置法が成立/JIJI.COM.2020
宇宙分野での防衛能力強化に向けて、河野防衛大臣は、人工衛星などを監視する「宇宙作戦隊」を今月18日に発足させることを明らかにし、技術面などで民間との協力を進めていく考えを示しました。https://t.co/hva8tt68qR pic.twitter.com/U5p49h5aix
— NHKニュース (@nhk_news) May 8, 2020
5月18日(月)、 #航空自衛隊 に宇宙作戦隊が新編されました。部隊の新編に当たり、防衛大臣から宇宙作戦隊長に対して隊旗の授与が行われました。宇宙作戦隊は、府中基地において約20名で編成され、令和5年度からの本格的な宇宙状況監視の運用開始に向けた取り組みを進めていきます。 #宇宙 #府中 pic.twitter.com/PcZaglpxrN
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) May 18, 2020
宇宙作戦隊 発足!
航空自衛隊は2020年5月18日(月)、自衛隊史上初の宇宙専門部隊となる「宇宙作戦隊(Space Operations Squadron)」を府中基地を拠点に発足しました。
自衛隊史上初、府中基地に「宇宙作戦隊」発足 UFO対応は任務外/FlyTeam.2020
自衛隊初の宇宙領域専門部隊である宇宙作戦隊は、大臣直轄部隊として空自府中基地(東京都)に隊員20名で発足、「宇宙」職域も新設された。
空自に「宇宙作戦隊」新編/全国防衛協会連合会
ちょ……ダサくね?
部隊規模(70人)から、師団や連隊ではなく宇宙作戦隊という名称になったが、その名前がネット上で意外な反応を招いた。まるで昭和のSF作品のようだというものだ。
まるで特撮? 新設の「宇宙作戦隊」は、実際どんな任務に携わるのか/J-CAST ニュース
漫画原作者の七月鏡一さんが「司令官閣下が納谷悟朗(宇宙戦艦ヤマトで沖田十三艦長の声を担当した声優)の声で命令を下す」とつぶやいたように、想像力を刺激されたネットユーザーも多いようだった。
宇宙作戦隊に沸くネット 司令官は沖田艦長?「ロマンで語る時代は終わった」と期待する意見も/iZa.2020
名称の由来については、任務の内容が明確になることを重要視したとして、最終的に航空幕僚長との協議で決定したという。
河野防相、空自「宇宙作戦隊」正式に18日新編/J-Wing.2020
河野太郎防衛相は16日の参院外交防衛委員会で、航空自衛隊に今年度新設し、宇宙空間の状況を監視する「宇宙作戦隊」(仮称)の名称について「名前がダサいとかいろんな批判、感想をいただいている」と述べ、見直す可能性を示唆した。
空自新設の「宇宙作戦隊」、名称変更? 河野防衛相、ダサい批判で見直し示唆/毎日新聞.2020
空自新設の「宇宙作戦隊」、名称変更? 河野防衛相、ダサい批判で見直し示唆 https://t.co/885wVKItt2
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) April 16, 2020
2022年度に本格的に活動予定
防衛省は5年度の宇宙監視の本格化に向け、山口県山陽小野田市にレーダー施設を建設し、宇宙情報を集約するシステムを空自府中基地(東京都)に整備する。隊員は100人態勢に拡充する。8年度までに宇宙監視衛星を打ち上げる計画もある。
空自宇宙作戦隊発足 宇宙を監視、人工衛星守る/産経ニュース.2020
当面はJAXAやアメリカ宇宙軍との調整や人材育成や増員を行い、実際の活動は2022年度を目指しています。
改正防衛省設置法が可決。空自府中基地に「宇宙作戦隊」発足へ/sorae.2020
自衛隊初の“宇宙”
自衛隊において公式に「宇宙」の名称がついた部隊は初めてであるが、これには安全保障上の重要度が増している宇宙空間での防衛力強化を図るとともに、2019年に宇宙軍を設立した米軍との協調を高めようという狙いもあるとされる。
UFO対策最前線! 航空自衛隊「宇宙作戦隊」と米軍の対異星人戦争計画/野方いぐさ/ムーPLUS
宇宙の監視
「宇宙作戦隊」の主な任務は、日本の人工衛星にとって衝突などの脅威となる宇宙ゴミや不審な衛星などを監視する「宇宙状況監視」だ。
空自に「宇宙作戦隊」発足/防衛大学校.2020
キラー衛星
中国やロシアは、他国の衛星を無力化する「キラー衛星」などの兵器や、地上局と衛星の通信を妨害する技術の開発を進めているとされる。宇宙作戦隊は、こうした攻撃から自国の衛星を守るための防衛策も研究する。ただ、宇宙利用は高度な技術や人材、多大な資金が必要で、同盟国や友好国との協力は不可欠だ。
「宇宙作戦隊」何するの? 人工衛星監視、衝突を回避―ニュースQ&A/JIJI.COM.2020
自衛隊に宇宙作戦隊発足 宇宙を監視、人工衛星守るhttps://t.co/SsPCE98KoA
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 18, 2020
地球周辺の宇宙空間には数多くのスペースデブリ(故障した衛星やロケットの破片)が浮遊し、秒速7~8キロで周回している。日本の衛星に対する攻撃やスペースデブリの衝突を回避するのが宇宙監視活動の目的だ。
隊旗授与式
同日、部隊の新編に当たり、防衛大臣から宇宙作戦隊長に対して隊旗の授与が行われました。
宇宙作戦隊の新編について/航空自衛隊.2020
隊旗授与式は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、隊員約20人のうち阿式(あじき)俊英隊長(2等空佐)ら代表2人が出席した
自衛隊、広がる任務 宇宙作戦隊発足 役割や人員…「中身ない」まま – 毎日新聞/HeadTopics
河野太郎防衛相
「自衛隊は1954年の発足以来、わが国の領土・領海・領空を守り続けてきた。しかし安全保障環境は変化し、従来領域に加え、今や宇宙をはじめとした領域でも優位性の確保が重要だ」とし、「早急に宇宙状況監視などの態勢を構築しなければならない」(後略)
「宇宙作戦隊」発足 河野防衛相が隊旗授与/世界日報.2020
「国民から寄せられている期待も非常に高い。各国からもメッセージが寄せられており、協力体制を構築していきたい」とした。
航空自衛隊初の宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」発足、河野防衛相が隊旗授与(AbemaTIMES)/JAPON OLOGiE
宇宙作戦隊の隊旗授与式で、宇宙を「新たな安保環境」と説明し、日本は新たな能力を迅速に開発する必要があると語った同防衛相は、不審な衛星や危険な宇宙ゴミを監視する高度なレーダーシステムにより、安保確保を実現すると付け加えている。
増加する衛星を保護する日本の宇宙作戦隊/Indo-Pacific Defense Forum.2020
宇宙作戦隊隊旗授与式。編成完結報告、隊旗授与、記念写真、空幕長、宇宙作戦隊長との懇談。 pic.twitter.com/RT9Wzd2l8S
— 河野太郎 (@konotarogomame) May 18, 2020
阿式俊英 2等空佐
初代隊長は、幼い頃には「ガンダム」にも憧れたという阿式(あじき)俊英2等空佐(41)。
「百式」好きが率いる宇宙作戦隊 初代隊長に聞く任務 空自に新設、発足2カ月/毎日新聞.2020
阿式隊長は「宇宙空間の監視を行うにあたりグローバルな宇宙監視ネットワークを運用する米国との連携は不可欠。最重要の人材育成や情報共有の在り方など検討していきたい」と語った。
自衛隊ニュース2020年6月1日(1)/防衛ホーム新聞社.2020
宇宙作戦隊長の阿式俊英2等空佐は「まずは人材の育成が重要だ。米軍、JAXAと協力していきたい」と述べた。
空自「宇宙作戦隊」が発足 米軍、JAXAと情報共有/SANSPO.COM.2020
宇宙作戦隊隊長阿式俊英2等空佐に聞く
— 航空新聞社WING (@wingnews) July 17, 2020
安定的な宇宙領域活用に寄与する部隊の任務とはhttps://t.co/LxR8TTZ0yD pic.twitter.com/08LdzWAizp
丸茂 航空幕僚長
また、丸茂空幕長は「宇宙空間の安定的利用を確保するには、通信衛星や測位衛星など我が国の防衛にとって重要な人工衛星が、宇宙ゴミ(スペース・デブリ)との衝突や、不審な衛星からの攻撃によって被害を受けることのないよう、宇宙空間の状況を日頃から適切に把握できる態勢を整備しておく必要があります。宇宙作戦隊では、宇宙状況監視システムを運用するなど、宇宙空間の安定的利用の確保に資する活動を実施していく予定です」と、空自ホームページで述べている。
自衛隊ニュース2020年6月1日(1)/防衛ホーム新聞社.2020
8月21日(金)、航空幕僚長 丸茂空将は、米宇宙軍作戦部長ジョン•W•レイモンド大将と電話会談を実施しました。
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) August 21, 2020
会談において、宇宙をめぐる安全保障の動向について認識を共有するとともに、空自における宇宙作戦隊の発足に触れ、宇宙分野での協力を推進することで一致しました。#宇宙 #電話会談 pic.twitter.com/Hn2giyiBqd
同盟各国のトップから祝意
隊旗授与式には、米国、フランス、オーストラリア、ドイツの宇宙部隊最高位者から祝意のメッセージビデオが寄せられた。
空自に「宇宙作戦隊」発足/防衛大学校.2020
ジェイ・レイモンド大将
この度の新編を祝し、米宇宙軍作戦部長兼宇宙コマンド司令ジェイ・レイモンド大将は「われわれは、空、陸、海においてもそうであるように、宇宙分野においても相互運用性の発展のために日本とともに献身的に活動する」とビデオコメントを寄せた。
【最新国防ファイル】航空自衛隊に「宇宙作戦隊」発足! 「宇宙状況監視」には米国、JAXAとの連携が不可欠 /zakzak.2020
Congratulations to our @ModJapan_en, @JASDF_PAO partners! We’re excited to welcome Japan’s new Space Domain Mission Unit! We look forward to building upon our already strong partnership as we continue to ensure peaceful use of #space & collectively defend our vital space assets! pic.twitter.com/dbmYzLZkzi
— U.S. Space Command (@US_SpaceCom) May 18, 2020
はじめは2020年創設を目指していた?
作戦隊創設は宇宙での「優位性」を確保するためだが、創設時期は当初22年度の予定で、2年前倒しした。
自衛隊、広がる任務 宇宙作戦隊発足 役割や人員…「中身ない」まま/毎日新聞.2020
政府が作戦隊発足を急いだのは、米国との協力強化が必要と見たためだ。19年3月時点の軍事用の衛星は、米国125基▽中国103基▽ロシア96基▽インド12基。日本の11基を上回っており、日本は地上の画像データ収集や弾道ミサイルの発射情報などで米国の衛星に依存している。一方で米国は19年12月に宇宙軍を創設した。自衛隊幹部は「日本も専用部隊を創設し宇宙領域に取り組む姿勢を示さなければ、米軍とも情報共有できない」と漏らす。
自衛隊、広がる任務 宇宙作戦隊発足 役割や人員…「中身ない」まま/毎日新聞.2020
これが宇宙作戦隊のシンボルマークだ!
丸茂吉成航空幕僚長は7月31日の定例記者会見で、5月に発足した航空自衛隊の宇宙作戦隊のシンボルマークをお披露目した。
空自宇宙作戦隊マーク完成 2020年ちなみ星20個/日本経済新聞.2020
「2020」
2020年にちなんで星を大小20個あしらい、人工衛星の軌道や監視レーダーをモチーフにした。制服に付けるワッペンなどとして活用する。
空自宇宙作戦隊マーク完成 2020年ちなみ星20個/日本経済新聞.2020
下の方にある六つの「○」は、山口県内に新設予定の宇宙監視レーダーのアンテナの数を表現しているという。
日本の宇宙作戦隊、シンボルは○が六つ 「ごみ」を監視/伊藤嘉孝.朝日新聞デジタル
丸茂氏は「将来の無限の可能性と夢を表すシンボルだと思う。一致団結して、誇りを持って任務に取り組んでもらいたい」と述べた。
空自宇宙作戦隊マーク完成 2020年ちなみ星20個/日本経済新聞.2020
本日、宇宙作戦隊のシンボル・マークを公表しました。
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) July 31, 2020
宇宙作戦隊は、宇宙空間の安定的利用の確保に資するため自衛隊初の専門部隊として、令和2年5月18日(月)に新編されました。
シンボル・マークの詳細は、航空自衛隊HPをご覧ください。https://t.co/lfJDt9ihLT#航空自衛隊 #宇宙 pic.twitter.com/iSWILwxg33
KOKU-JIEITAI
そのシンボルマークが7月末に公表され、話題を呼びました。「KOKU-JIEITAI」とローマ字表記されていたからです。
宇宙作戦隊ロゴ「KOKU-JIEITAI」とローマ字表記。「ダサい」「日本らしい」と物議、自衛隊の狙いは?/籏智 広太.BuzzFeed.2020
そもそもこの「KOKU-JIEITAI」が使われるようになったのは、2016年から。当時の幕僚長の発案で、「親近感を持ってもらえるように」使われるようになったといいます。
宇宙作戦隊ロゴ「KOKU-JIEITAI」とローマ字表記。「ダサい」「日本らしい」と物議、自衛隊の狙いは?/籏智 広太.BuzzFeed.2020
新編された宇宙作戦隊のロゴに、なぜAir Self Defense ForceではなくKOKU-JIEITAIと書かれているのかというご質問をいただきますが、各国の空軍は既にKOKU-JIEITAIと呼んでくれるようになっています。Coke-Jet-Tieだと思っている相手も多いようですが。 pic.twitter.com/tctjA881gF
— 河野太郎 (@konotarogomame) August 3, 2020
訓練を公開!
公開されたのは、今秋導入された「宇宙領域シミュレーター」を活用した解析結果。今月、米国と中国の人工衛星が距離5.6キロまで接近した事象を、米軍がインターネット上で公開した情報を基に再現したもので、衛星2機が徐々に接近し、アフリカ大陸上空ですれ違う様子などがモニターに映し出された。
空自、宇宙作戦隊を初公開 衛星解析、モニターで披露/JIJI.COM.2020
宇宙作戦隊長の阿式俊英2等空佐(42)は「人材育成が喫緊の課題だ。事象を正確に把握するには専門的技術が必要だ」と話す。宇宙空間の状況を正しく捉えられれば「必要に応じて衛星の軌道を変更して衝突を回避するといったことが考えられる」と指摘する。
自衛隊「宇宙作戦隊」の訓練 報道陣に公開/NHKニュース.2020