【陰謀論Qアノン】「連邦議事堂に行進することを知っている」大統領選結果を決める最後の日、トランプは支持者へむけて演説……その結果(18)
US Capitol riots
トランプが大統領になるための最後の手段「選挙結果確定の阻止」
アメリカでは1月6日、全米50州およびワシントンD.C.の選挙人の投票結果の証明書をアルファベット順に読み上げ、集計する上下両院合同会議をペンス副大統領が取り仕切る。これは11月の選挙でバイデン氏が勝ったことを改めて確認する手続きだ。
【米大統領選】共和党議員が異議を申し立てたらどうなる? 次期大統領が正式決定する1月6日に起こること/Business Insider Japan.2021
トランプの訴訟戦略は失敗に終わり、選挙人の投票結果を確認するだけとなっていた
(CNN) 昨年の12月末までに、同年の米大統領選の結果を覆すべきだと要求できる誠実な根拠は出てこなかった。当時のトランプ大統領は訴訟を起こして結果を変えようとしたものの失敗に終わり、様々な州での票の数え直しを経てジョー・バイデン氏の勝利が確定した。
トランプ氏支持者らの選挙「司令部」、実態はクーデター企図した作戦指令室/CNN.co.2021
選挙結果の確定をなんとか食い止めようとするトランプ
トランプに残された最後の手段は、自身に忠実な副大統領のペンスが議長役を務める上下両院合同会議での選挙結果の確定を食い止めることだった。そうすれば、元米大統領首席戦略官のバノンが昨年9月に披露した、合衆国憲法修正第12条の規定を使った下院議員たちによるトランプの大統領選出が現実のものとなるわけである。
トランプ氏「激しくいけ!」 元FBIが気がついた異変/朝日新聞デジタル.2021
だが議長のペンスはトランプの要望を拒否「自分にそんな権限はない」
1月6日、各州の選挙人投票を集計する両院合同会議を前に、進行役のペンス氏は議会に宛てた書簡で、トランプ氏の期待に反して、副大統領には、選挙人団が選んだ候補者を拒否する一方的な権限はないと発表した。
トランプ氏と決別?ペンス前副大統領の1月6日への想い/Mashup Reporter.2021
両者の会話について説明を受けた関係者が付け加えたところによれば、ペンス氏はトランプ氏に対し、承認手続きを妨げる権力は自分に存在しないと穏やかに通告したという。
バイデン氏の勝利「阻止できない」、ペンス副大統領がトランプ氏に告げる/CNN.co.jp.2021
その日に合わせて、トランプがツイッターで抗議集会を呼びかける
トランプは9千万人近いフォロワーをもつ自身のツイッターで、「不正選挙」を執拗(しつよう)に主張し、1月6日の抗議集会の開催を繰り返し念押しした。
トランプ氏「激しくいけ!」 元FBIが気がついた異変/朝日新聞デジタル.2021
当日は、連邦議会でバイデンが勝利した大統領選挙の結果を認定する作業が行われる。それにあわせて、選挙の不正を訴えようというわけだ。
シリーズ 揺れる米国社会 連載「トランプ政権とは何だったのか(上)」大矢英代さん/生活クラブ連合会.2021
ドナルド・トランプ前大統領は12月19日、「1月6日にDCで大きな抗議デモがある。集まれ。ワイルドになるぞ」とツイートしている。
アメリカ連邦議会議事堂の襲撃は国民の信頼を裏切った/ハーバード・ビジネス・レビュー.2021
ワイルドには「野蛮な」といった意味もあり、この日、起こったことはまさに民主主義を脅かしかねない暴力的なデモ。しかも、現職大統領が呼びかけたことは明らかで、米国の歴史上に残る汚点だ。
扇動者はトランプ大統領! 支持者暴徒化で財界から「即時免職」求める声/東スポWeb.2021
集会の前日にトランプが演説することがわかり、一気に人が集まる
6日の集まりは当初、トランプ信者の私的な集会であるはずだった。しかし、前日の5日に、トランプがホワイトハウスのローズガーデンから6日午前11時に演説をする、という情報が流れた。それを受け、ホワイトハウスのローズガーデン側に信者が集まり始めた。『CNN』によると、6日の午前3時頃からトランプを見るために信者が集まり始めた、という。
新たな「恥辱の日」となった「2021.1.6」/Fsight.jp – 新潮社.2021
トランプの集会に全米から支持者が集結
議事堂を襲撃する前に、暴徒たちは、ペンシルヴァニア通りを隔てたホワイトハウスの前に集合した。トランプが求めた“Save America March(アメリカを救え!行進)”に参加するために全米から集まった(後略)
世界を震撼させた、ファンタジーがリアルを超えた日/WIRED.2021
集まりすぎて会場の外まで溢れかえる
集まった支持者はホワイトハウス南側の会場に入りきらず、近くにあるワシントン記念塔の前の緑地を埋めた。
あおり続けたトランプ氏 やまぬ非難、影響力低下の見方/朝日新聞デジタル.2021
Qアノン含む様々な組織・思想のトランプ支持者たち
極寒の中、入れ墨に覆われた上半身裸で、顔に赤、青、白のペイント、頭にはバッファローの角をかぶった陰謀論集団「Qアノン」支持者がメガフォンを構え、「大統領はトランプしかいない!」と叫んでいた。その奥には奴隷制度存続を主張した南部連合の旗が強風になびいている。
フォトグラファーが見た驚愕の光景 アメリカ議事堂襲撃事件/朝日新聞GLOBE+.2021
「現在は白人至上主義の象徴のように扱われ、トランプ氏も擁護してきた」とは関係者。
「これ、アメリカか?」トランプ支持者の議会襲撃にネット騒然! 制御不能のカオス空間/東スポWeb.2021
銃は禁止していたが角材や防弾チョッキで武装する人も
ワシントンのバウザー市長は銃の持ち込みの禁止を周知していたが、こん棒や角材のような旗ざおや杖を手にしたり、ヘルメットや防弾チョッキを着けたりする人もいた。
あおり続けたトランプ氏 やまぬ非難、影響力低下の見方/朝日新聞デジタル.2021
迷彩服にヘルメット、ガスマスク、リュック、コンバットブーツなどを身に着けた人の姿も多く見られた。戦闘装備したその姿はまるで兵士だ。そのうちの一人が目の前でカラースモークをたき始め、周囲はみるみる真っ赤な煙で覆われた。
フォトグラファーが見た驚愕の光景 アメリカ議事堂襲撃事件/朝日新聞GLOBE+.2021
気づけば夜が明け、トランプ大統領の演説時間が迫っていた。太陽が見えない薄暗い空の下、何万人もの群衆がそれぞれの旗を掲げ「あと4年!」「選挙の不正を阻止しろ」と叫んでいる。
フォトグラファーが見た驚愕の光景 アメリカ議事堂襲撃事件/朝日新聞GLOBE+.2021
メディア(記者)を敵対視!?その場にいた記者の証言
「支持者らは、記者を見つけると、誰彼構わず、罵声を浴びせ続けた。私は記者が集まっている場所の近くに陣取り、絶対に一人にならないようにした。デモ隊がさらに攻撃的になるかもしれないからだ。残念ながら、それは現実になった。目の前で、トランプ支持者の1人がカメラの前で中継していた特派員の足元に唾を吐いた。彼らは、見た目がアジア人っぽい記者には中国を非難する暴言や人種差別的な罵声を浴びせていた。アジア系フランス人記者として私は気が気ではなかったが、着けていたマスクで顔が部分的に隠れていて助かった」
【記者コラム】民主主義がつまずくとき 米首都/AFPBB News.2021
「USA!USA!」トランプ登場で大歓声が湧き上がる
トランプ氏の登場直前、ある女性が声をあげた。「一本の光が降りてきた!トランプは神だ!」。すぐさま空を見上げたが、空はただ、どんよりとした雲に覆われているだけだった。
フォトグラファーが見た驚愕の光景 アメリカ議事堂襲撃事件/朝日新聞GLOBE+.2021
議会で当選手続きが始まる時間を見計らってトランプ氏が集会に姿を見せると「USA! USA!」など大歓声が湧き上がった。
「これが理由で弾劾された」トランプ元大統領の2度目の弾劾裁判で流れた、議事堂乱入事件の映像とは/Business Insider Japan.2021
数千人が参加し、トランプ氏の言葉に聞き入った。
トランプ氏の発言が暴力を扇動したのか? 米議会襲撃/BBCニュース.2021
近くにあるワシントン記念塔の周辺では、支持者が大画面で演説を見守り、拳を振り上げ、声援を送った。「バイデンは負けた。証拠はある」というプラカードを掲げる人もいた。
記者が見た米議事堂混乱 警察を囲み「USA!」コール/朝日新聞デジタル.2021
登場のBGMは「Don’t Stop Believing(信じることを止めないで)」
トランプ氏は大音量のジャーニーのヒット曲「Don’t Stop Believin」をBGMに登場し、支持者に向かい、「今日ここに集まったわれわれは皆、急進的民主党員によってわれわれの勝利が盗まれるのを見たくない。
トランプ大統領の支持者集団、トランプ氏の「選挙は盗まれた」演説後に議会議事堂を襲撃 死者も/ITmedia NEWS.2021
陰謀論を訴える「選挙は盗まれた」
トランプ氏はこの日も約一時間、陰謀論を展開し、「われわれはあきらめないし、負けを認めない。議事堂で議員を(選挙結果を認めないよう)応援しよう」(後略)
「これが理由で弾劾された」トランプ元大統領の2度目の弾劾裁判で流れた、議事堂乱入事件の映像とは/Business Insider Japan.2021
彼らは勝利を盗んだのだ。われわれはあきらめないし、譲歩などしない」と呼び掛けた。
トランプ大統領の支持者集団、トランプ氏の「選挙は盗まれた」演説後に議会議事堂を襲撃 死者も/ITmedia NEWS.2021
盗まれた選挙というのは、2020年11月の大統領選投票日の夜にトランプ大統領が広げ始めた嘘だ。
世界を揺るがした米議会議事堂での暴動に投資家たちは複雑な心境/TechCrunch Japan.2021
「共和党員はボクサーのように闘い続けてきた。より激しく闘わなければならない」などと訴えた。
「議会へ行こう」と支持者ら鼓舞 騒乱扇動とトランプ氏に批判/JIJI.COM.2021
【陰謀論Qアノン】「バイデン票が短時間で増えた!?」大統領選の開票中に大量の陰謀論が拡散(14)
連邦議事堂で議長として選挙人の集計中のペンスを攻撃
ペンス副大統領の職務は、あくまでも各州で行われた選挙人投票を集計し、バイデン氏の勝利を公式に確定する手続きだ。求められるのは「アカデミー賞の授賞式で封筒を開封し、賞を発表するのと変わらない」(米メディア)はずだった。
【解説】国民をあおり、ペンス氏を脅し…「再選ファースト」トランプ氏がつくった民主主義国アメリカの危機的実態/東京新聞 TOKYO Web.2021
この日、議会では大統領選挙の結果を承認する手続きが行われていた。その議事進行は副大統領だったペンス氏が務めており、トランプ氏はペンス氏に承認を拒否するよう求めていた。
トランプ氏元側近が米連邦議会襲撃事件で起訴/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2021
トランプは「やるべきことはペンスに再集計をさせることだ」
ペンス氏が自分にはその権限は無いと応じたことから、集まった支持者に議会へ行って圧力をかけるよう求めた。
トランプ氏元側近が米連邦議会襲撃事件で起訴/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2021
(前略)トランプ氏はホワイトハウス近くのトランプ支持者集会での演説で、「ペンス副大統領がやるべきことは、選挙結果を各州に差し戻して再集計させることだ」と本音を披露している。「もし、それができなければ、私はとても失望することになる」。公の場で公然と自分の直属の部下に圧力をかける発言だった。
米議会占拠事件の衝撃【1】狙われた副大統領/テレ朝news.2021
【陰謀論Qアノン】「大勝利だ」トランプが勝利宣言……そしてバイデンも勝利宣言(15)
「これは終わりではない。今日という日はただの始まりだ」
(後略)「(国の恥として)歴史に残る大規模な不正を、我々は決して忘れない」「これは終わりではない。今日という日はただの始まりだ」と発言。自身が退任した後も続くであろう「トランプ帝国」の存続を、支持者らに直接アピールした。
今年最初の「悪夢」… 怒りのトランプ支持者が議事堂を占拠しカオス状態に/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2021
「議事堂に行進することを知っている」トランプが演説で支持者を煽る
トランプ氏は演説でさらに、「ここにいる全員が連邦議会議事堂に行き、平和的に愛国的に、あなたたちの声を聞かせるために行進することを知っている」と呼びかけた。
記者が見た米議事堂混乱 警察を囲み「USA!」コール/朝日新聞デジタル.2021
「今は 、国会が民主主義に対するこの破廉恥な攻撃に立ち向かう時だ。この演説が終わったら、ペンシルベニア通りを歩いて国会に行進していこう。オレもその行進に加わろう。勇敢な国会議員たちを応援するためにね。皆は力強さを見せなければならない。強くないといけないんだ」
新たな「恥辱の日」となった「2021.1.6」/新潮社 Foresight.2021
【戦争プロパガンダ③】SNS時代!フェイクニュースが世論を作り上げる『サイバープロパガンダ』
トランプの演説後に支持者たちが議事堂へ歩き出す
集会が終わると、数千人規模の支持者が雪崩を打ったように大通りに繰り出した。「2020トランプ」。昨年十一月の大統領選で使われた旗を誇らしげに掲げるのは大半が白人男性だが、女性やアジア系の姿も。新型コロナがまん延する中、ほとんどはマスク未着用だ。
数千人が行進「内戦だ」 トランプ氏、米国史に深い傷/中日新聞.2021
「議会が選挙結果を覆さなければ『内戦』になる」。米首都ワシントンの目抜き通りを連邦議会議事堂に向かって行進しながら、トランプ大統領を支持する女性が繰り返した。
数千人が行進「内戦だ」 トランプ氏、米国史に深い傷/中日新聞.2021
フロリダから来たという男性(46)は、トランプ氏が「敗北を認めない」と宣言したホワイトハウス前の演説会場から数キロ先の議事堂に向かう路上で、吐き捨てるように言った。
米首都デモ、一部暴徒化 「バイデン氏勝利認めない」/Sankeibiz.2021
別のデモ参加者らもトランプ氏の名前が書かれた旗などを手に「バイデン氏を次期大統領と認めない」「トランプ大統領は選挙(の勝利)を盗み取られた」と口々に叫び、続々と議事堂に向かった。
米首都デモ、一部暴徒化 「バイデン氏勝利認めない」/Sankeibiz.2021
連邦議事堂を襲撃事件に繋がっていく
アメリカの連邦議会は6日午後、米大統領選の投票結果を認定するため上下両院合同会議を開いた。州ごとに選挙人団の投票を開票し、ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領の勝利を最終認定する手続きが始まった。しかし審議が始まって間もなく、ドナルド・トランプ大統領の支持者たちが議事堂に大挙して押し寄せ、「トランプを支持する」などと唱えながら武器を手に議事堂内に侵入した。
バイデン次期米大統領、議事堂占拠は「ほとんど反乱」/BBCニュース.2021
(前略)その目的は、次期大統領選挙人投票結果の正式な集計と確認に対する示威行為だった。襲撃によって確認作業は翌日へと延期されている。
連邦議会議事堂襲撃事件から見える「SNSの時代」を総括する SNSから締め出せばそれでいいのか?/ITmedia NEWS.2021
トランプ氏が呼び掛けた支持者集会に参加するため、南部ミシシッピ州から遠路駆け付けた白人女性のジーナさん(56)は、議会に向かうよう促したトランプ氏に従い、議事堂前に移動。次々と侵入していく支持者に「彼らの怒りはよく分かる。選挙結果が本当に正しかったのか、きちんと調べるべきだ」と理解を示したが、侵入は行き過ぎだと思いとどまった。
トランプ氏支持者「方法、他にない」民主主義軽視の悪あがき/西日本新聞me.2021
その頃、トランプはホワイトハウスでほくそ笑んでいた
ホワイトハウスのスタッフが漏らした言葉によれば、トランプはこの群衆/暴徒による行進/襲撃で合同会議が阻止されて、その結果、バイデン勝利の承認が不可能になると確信し、ほくそ笑んでいたのだという。それも群衆に対して「オレも一緒に行進する」と宣言しておきながら、その言葉に反し、モーターケードでホワイトハウスに引き返してきた後の発言だった。
世界を震撼させた、ファンタジーがリアルを超えた日/WIRED.2021
事件から1年後の同日、アメリカ各地で民主主義の大切さを訴える集会が開催
米議会襲撃事件から1年を迎えた6日、「民主主義のための祈り」と題した集会が米国各地で開かれた。
米議会襲撃から1年、全米各地で集会 「民主主義を守るために来た」/朝日新聞デジタル.2022
襲撃事件の現場となった連邦議会議事堂前では6日夜、200人以上が集まった。臨時に設けられた演台に上がったハーパー・ホワイトさんは、民主党の下院議員のスタッフとして議会内で働いていた昨年1月6日の様子を振り返った。議員と別れて1人になったとき、群衆が押し寄せ、事務所に鍵をかけて1人で3時間閉じこもったという。
米議会襲撃から1年、全米各地で集会 「民主主義を守るために来た」/朝日新聞デジタル.2022
トランプ支持者も集会……分断されたままのアメリカ
一方、ワシントン市内にある刑務所の前では、トランプ氏の支持者ら数十人が集会を開き、アメリカ国歌を歌うなどして事件に関与したことで収監されている受刑者などへの連帯を示しました。
米連邦議会乱入から1年 議会前で数百人が民主主義の大切さ訴え/NHKオンライン.2022
参加した50代の女性は「大統領選挙では不正が行われたと思う。トランプ氏が築いた政策や考え方は2022年も続いてほしい」と話していました。
米連邦議会乱入から1年 議会前で数百人が民主主義の大切さ訴え/NHKオンライン.2022
事件から1年がたち、アメリカ社会の分断の深刻さが改めて浮き彫りとなった形です。
米連邦議会乱入から1年 議会前で数百人が民主主義の大切さ訴え/NHKオンライン.2022
バイデンが演説でトランプを非難
バイデン氏の大統領当選を確定させる手続きを、トランプ支持者が議事堂に侵入して妨害するという前代未聞の事件から1年。バイデン大統領は演説で、トランプ氏の責任を繰り返し追及しました。
国民“分断”続く 米・議事堂占拠から1年/日テレNEWS.2022
「民主主義を守る」
バイデン氏は演説で「大統領の権力とその目的はこの国を分裂させるのではなく、団結させることだ」と強調した。「我々は民主主義と強権主義の闘いのさなかにいる」と指摘。「中国、ロシアなどは民主主義がもう長くは存続しないと思っている。私はそうは思わない」と話し、世界で民主主義を守る立場を訴えた。
米大統領「民主主義への攻撃」 議会襲撃1年で演説/日本経済新聞.2022
「前大統領は自分の権力や利益のためにデマを拡散させた」
バイデン氏は、自身の当選は選挙不正によるものだったというトランプ氏の主張を念頭に、「前大統領は、2020年の選挙についてうそ八百を並べて拡散させた」と明言した。このトランプ氏の主張には根拠がないが、野党・共和党の支持者の間では今も広く信じられている。
バイデン氏、トランプ氏を痛烈非難 議会襲撃1年で演説/AFPBB News.2022
バイデン氏はさらに、トランプ氏がそうした主張を繰り返してきたのは「主義よりも権力に価値を置き、国益よりも利己を重視しているからだ」と糾弾。米国や世界の多くの地域で、民主主義と独裁主義の戦いが繰り広げられていると述べた。
バイデン氏、トランプ氏を痛烈非難 議会襲撃1年で演説/AFPBB News.2022
「暴徒をたきつけ、議事堂が襲撃されるなか何も行動しなかった」
バイデン氏はトランプ氏の1年前の行動に触れ、議事堂を「攻撃するよう暴徒にたきつけておいて」ホワイトハウスに戻り、「ダイニングルームでテレビの前に何時間も座ったまま、警官が攻撃され、命を脅かされ、議事堂が襲撃されるのを見ながら何一つ行動しなかった」と述べた。
米議事堂襲撃、トランプ氏に直接の責任-バイデン大統領が演説/Bloomberg.2022
バイデン氏の演説はトランプ氏の名前に一切言及せず、「前大統領」や「敗北した前大統領」という言い方に終始した。
米議事堂襲撃、トランプ氏に直接の責任-バイデン大統領が演説/Bloomberg.2022
それに対しトランプが声明を発表「不正な選挙」「民主党は隠蔽委員会でメディアが加担」
一方、トランプ氏は6日に声明を発表し、「彼らは不正な選挙による権力の移行を止めようとした人々だ」と擁護し、不正があったとの従来の主張を繰り返した。
バイデン氏がトランプ氏を非難 議会襲撃「民主主義ののど元に短剣」/朝日新聞デジタル.2022
声明では特別委について「民主党の隠蔽委員会であり、メディアはそれに加担している」と指摘。「なぜ人々がワシントンに集まった最大の理由である20年大統領選の不正行為を調査の主要テーマにしないのか。これは世紀の犯罪だった」と主張した。
トランプ氏、6日会見取りやめ 特別委の「偏見考慮」/日本経済新聞.2022
「民主党は1月6日という日を、恐怖をあおり米国を分断する機会にしたいようだ」との声明を発表。「そうさせておこうじゃないか。国民は連中のうそと二極化を見抜いているからだ」と表明した。
米議事堂襲撃、トランプ氏に直接の責任-バイデン大統領が演説/Bloomberg.2022
トランプ氏は6日に記者会見を開く予定だったが、4日に中止を発表していた。
バイデン氏がトランプ氏を非難 議会襲撃「民主主義ののど元に短剣」/朝日新聞デジタル.2022
自身が敗北した2020年大統領選は不正だったとの主張を繰り返すとみられていたが、今年11月の中間選挙を控えて共和党議員らから懸念の声が出ていた。
トランプ氏、襲撃1年の会見中止 中間選挙控え、共和党議員ら懸念/東奥日報.2022
自分が大統領に戻れたら襲撃者に恩赦!?トランプが主張
トランプ前米大統領は29日、自身が2024年の大統領選に出馬して返り咲きを果たした場合、昨年1月の連邦議会襲撃事件に絡み刑事訴追された支持者らを恩赦すると表明した。南部テキサス州コンローで開いた集会で語った。
トランプ氏、返り咲きなら議会襲撃犯に恩赦 24年米大統領選/REUTERS.2022
トランプ氏は集会で「多くの人に頼まれていることだが、もし私が(次期大統領選に)出馬して勝利を収めたら、(昨年)1月6日の(襲撃で訴追された)人々を公正に取り扱う」と主張。「申し立てがあれば恩赦を施す。彼らはとても不公正に扱われているからだ」と述べた。
返り咲きなら議会襲撃犯に恩赦 トランプ氏が表明―米/JIJI.COM.2022
いまだ強いトランプの影響力
1年前の事件で包囲され、直後にトランプ氏を批判した議員も含め多くの共和党関係者はここ数カ月、2020年大統領選挙の完全性や、乱入事件を巡る同氏の責任に関する質問に沈黙しており、トランプ氏が引き続き保守層を支配していることを浮き彫りにしている。
米議会乱入はトランプ氏に特別な責任-事件から1年で大統領が演説へ/Bloomberg.2022
数々の陰謀論はデマだと証明されているが……
ジョージア州では、トランプ氏の個人弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長が「不正の証拠だ」として持ち出した開票所の監視カメラ映像をめぐり、いまだに陰謀論を信じる支持者がデマを拡散し続けている。(中略)これらの映像で「疑惑のアタッシェケース」とされたものは「正規の投票用紙入れ」であり、立会人たちの目の前で開票所に運び込まれたことが判明しているし、「立会人を追い出した後に集計を始めた」という主張は、「共和党の立会人は正規の開票時間が終わったので自ら立ち去ったが、開票責任者が開票作業の続行を指示し、立会人を呼び戻して作業を継続した」という事実が判明している。
トランプ「決起集会」でデマとコロナの蔓延は止まらない/NEWSポストセブン.2021
トランプ陣営が全米で起こした数十件の訴訟は、ペンシルベニア州で選挙人登録の手続きに問題があったとされた2件を除き、すべて裁判所で根拠がないとして退けられた。そのペンシルベニアでも、そうした票を除いてもバイデン氏が勝利しているのだから、もはや「不正があった」という主張がデマであることのほうが証明されているのである。
トランプ「決起集会」でデマとコロナの蔓延は止まらない/NEWSポストセブン.2021
支持者の中には陰謀を信じ続けている人も少なくない
米紙ワシントン・ポストと米メリーランド大による同年12月の調査では民主党支持層の92%が事件の責任はトランプ氏にあると答えたのに対し、共和党支持層の72%は責任は「ほんの少し」か「全くない」との認識を示す。
米大統領「民主主義への攻撃」 議会襲撃1年で演説/日本経済新聞.2022
共和党支持層の間ではトランプ氏に同調する割合が高い。ポスト紙などの調査によると、共和党支持層の62%が「不正の証拠がある」と回答。民主党支持層の88%、無党派層の74%は「証拠はない」との見解だ。
米大統領「民主主義への攻撃」 議会襲撃1年で演説/日本経済新聞.2022
(前略)集会に参加したトランプ支持者は「選挙は盗まれた」と口をそろえ、「24年は大統領に返り咲いてほしい」と期待感を口にする。「不正選挙で、自分たちの意見が正当に反映されなかった」との思いが、トランプ支持者を24年の「リベンジ」に駆り立てている。
トランプ神話の実態は…側近語る24年戦略/日テレNEWS.2021