【火星】ガリバー旅行記は予言の書?火星を周る2つの月の話

ガリバー旅行記は予言の書?火星を周る2つの月の話

The two moons of Mars

火星を周る二つの月「ファボス」「ダイモス」

NASA Goddard/YouTube

由来はギリシャ神話

火星には1877年アメリカの天文学者ホールによって発見された二つの小さな衛星があり、フォボスとダイモスと名づけられています。

宇宙の質問箱-火星編/国立科学博物館

フォボスとダイモスはギリシャ神話に登場する「恐怖」と「恐慌」の神から命名された[ギリシャ神話ではそれぞれポボス、デイモスと表記される]。この2人の神は、ギリシャ神話の戦いの神、アレスの息子にあたる(アレスはローマ神話では「マルス」で、これが火星[Mars]の語源となった)。

火星の衛星『フォボス』:高精細写真とステレオ画像が初公開/WIRED.2008
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その形はまるで“あの食べ物”

 二つとも非常に小さな衛星で、でこぼこのじゃがいものような形をしています(後略)

宇宙の質問箱-火星編/国立科学博物館

太陽系で月があるのは地球と火星だけ

我々の太陽系の地球型惑星(水星・金星・地球・火星)で、地球と火星にのみ衛星が回っている。

火星衛星フォボスとディモスの形成過程を解明―JAXA火星衛星サンプルリターン計画への期待高まる/東京工業大学.2016

考えられる2つの起源「捕獲説とジャイアントインパクト」

LabEx UnivEarthS/YouTube

 火星衛星の起源には2つの説がある。一つは「捕獲説」で、木星との間にあった小惑星が火星の引力に捕らえられたというもの

フォボスとダイモスは巨大天体の衝突で誕生か 「シミュレーションで30%の高確率でできた」/産経ニュース.2016

(前略)国際共同研究チームは、火星の衛星「フォボス」と「ディモス」が月の起源と同じように巨大天体衝突(ジャイアントインパクト)で形成可能なことをコンピュータシミュレーションにより解明しました。

火星衛星フォボスとディモスの形成過程を解明/国立大学法人 神戸大学.2016

火星の月を予言!?「ガリバー旅行記」

火星の衛星の存在を予言したとされるのは、スイフトの「ガリバー旅行記」です。

火星の秘密・ガリバー旅行記/Main.jp
「ラピュータ人」が発見した衛生

この物語には、『小人の国』や『巨人の国』、そして高度な科学技術と天文学により、巨大な島を空中に浮かび上がらせ、自在に移動し、強大な力で空から地上の人々を支配する『ラピュータ人』が描かれている。

火星で「空飛ぶ岩」発見!「ガリバー旅行記」との奇妙な一致も/まいじつ.2017

またガリバー旅行記には、ラピュータ人の発見した、火星を回るふたつの衛星についての記述がある。

火星で「空飛ぶ岩」発見!「ガリバー旅行記」との奇妙な一致も/まいじつ.2017

「彼らは火星のまわりを回転している2個の小さな星、つまり衛星を発見している。その2個のうち、内側の星は、そのもととなる火星の中心から、火星の直径のまさに3倍の距離を保っており、外側の星の場合はそれが5倍である。前者が1回転するのに要する時間は10時間、後者は21時間半である」。

ラピュタとフォボスとダイモスと/ビートルズOutTake辞典
150年後……その存在を天文学者が発見

これは驚くべき描写です。なぜなら、火星の衛星フォボスとダイモスは『ガリバー旅行記』が出版されてから150年経つまで発見されなかったからです。しかも、天文学者のアサフ・ホールが1877年に屈折望遠鏡で火星の衛星を発見したとき、二つの衛星はスウィフトが小説の中で述べたとおりの軌道を描いていました。

『ガリバー旅行記』の謎/時間旅行ホームページ

Mars I Phobos

ファボス「太陽系内で最小の衛星」

Phobos seen by Mars Express

フットボールのような形をした火星の第1衛星「フォボス」は、大きさが26.5×21.7×17.7kmで、太陽系内の最も小さな衛星の一つだ。

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた火星の衛星「フォボス」/NASA.AstroArts.2017

西から昇って東に沈む

NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

火星上で見るフォボスは、地球の月の約3分の1ほど大きさで、公転周期が火星の自転周期より短いために、西から昇り東へ沈むように見える。

火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」の最新画像/アストロアーツ.2007

1日に2周する

フォボスの軌道は火星の静止軌道より内側にあるため、公転速度は火星の自転速度よりも速い。従って、1日に2回西から上り速いスピードで空を横切り東へ沈む。

火星「月の出」を動画で見る/WIRED.jp.2013

惑星の1日よりも短い周期で惑星の周りを回っている衛星は、太陽系内では唯一フォボスだけだ。

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた火星の衛星「フォボス」/NASA.AstroArts.2017
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少しずつ落下中

フォボスは火星の上空約6000kmの軌道を回っており、惑星との距離は太陽系の衛星のなかでもっとも近く、火星の重力によって100年に2メートルずつ「落下」しているという。

今週の宇宙画像:フォボスの崩壊、凍れる雲ほか/ナショナルグラフィック日本版サイト.2015

このまま近づけば、おそらく5000万年以内にバラバラになってしまうと考えられている。

数十億年前、火星には環が存在していた…衛星の軌道の傾きから明らかに/BUSINESS INSIDER.2020

ファボス最大のクレーター「スティックニー」

フォボスの表面は多数のクレーターでおおわれており、スティックニーとよばれる巨大なクレーターもあります。

火星の衛星/理科ねっとわーく

スティックニーなどの巨大クレーターの壁面に見られる線状の模様は、フォボスの弱い重力で、クレーターの内部に砂などが滑り落ちて形成された地すべりの跡だ。

火星の衛星『フォボス』:高精細写真とステレオ画像が初公開/WIRED.jp.2008

Mars II Deimos

ダイモス

NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

外側を回るダイモスはフォボスよりもさらに小さく、表面はフォボスよりなめらかです

火星/太陽系図鑑

ダイモスは約8km×6km×5kmの楕円体に近い形をしています。フォボスよりは外側、火星から約2万4,000km離れたところを公転しています。

SPACE INFORMATION CENTER :火星の衛星/宇宙情報センター

(前略)ダイモスは明るい恒星のように見える。

火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」の最新画像/アストロアーツ.2007

東から昇って西に沈む

ダイモスの公転スピードは火星の自転よりも遅いので、東から昇り西へ沈む。

ダイモス/サラリーマン、宇宙を語る。

代表的な2つのクレーター「スウィフト」「ヴォルテール」

ダイモスのクレーターの一つは作者の名にちなんで「スウィフト」と命名されている。発見前にそれついて言及したスウィフトへのトリビュートだ。

星の衛星の数、クレジットカードの登場、海難事故など、予言が的中した10冊の本/ガラパイヤ.2018

また、ヴォルテール(1694年11月21日 – 1778年5月30日)はフランスの哲学者、作家です。2人は火星の衛星が実際に発見される前に、ヨハネス・ケプラーが予想していた火星の2個の衛星を著作で言及していました。

シムシティ4:地域:火星の人面岩、火星の第二衛星ダイモス/CAPG -Cauda Assisted Playing Games-
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2018年7月31日、火星が地球に大接近。赤い惑星“火星”が15年ぶりに夜空でひときわ明るく輝く。「人類は火星に行けるのか」「火星に住むことができるのか」遠い未来の話とされていたことが、今や現実となりつつある。ここまで近付く火星大接近、次は2035年。そのとき、人類は火星に降り立っているのだろうか。(「BOOK」データベースより)

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