秋の日光の風景「日本の道100選」に選ばれたいろは坂の紅葉に魅了される

紅葉の季節には多くの観光客が訪れる日本を代表する紅葉スポット、いろは坂。栃木県日光市馬返から同市中禅寺湖畔までの国道120号を走る坂道は、標高差約1,300メートル、多くのカーブや急勾配が特徴的で、ドライブやサイクリング、モーターサイクリングなどのアクティビティに人気があります。

この記事では、いろは坂の紅葉スポットとしての魅力や、周辺の観光スポット、歴史などを紹介しています。さあ、秋の日光で美しい紅葉を堪能しに出かけましょう!

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見渡す限りの大自然の中、どこまでも続く道走る楽しみを体現したようなワインディングロード沈む夕日を追いかけて走るシーサイド秋には赤・黄色に美しく染まる山岳地帯海の上を走るように、まっすぐ伸びる橋季節によって表情を変える道この島国・ニッポンには数々の絶景があります。その美しさをより心から感じ、感動できるのはバイクという乗り物に魅せられた、我々ライダーです。この本を読めばバイクに乗って、数々の絶景ロードを 走りに行きたくなること間違いなしです!※この本は月刊誌BikeJINにて展開された日本各地の絶景道を紹介する 人気企画をまとめた本です。(「実業之日本社」データベースより)

Irohazaka

栃木県の国道120号のとある坂道「いろは坂」

Saha Entertainment TV/YouTube

いろは坂は栃木県日光市馬返から、同市中禅寺湖畔間の国道120号の坂道を指します。

栃木県日光市街と中禅寺、奥日光を結ぶ全長約15.8キロメートルの山岳道路です。標高差約1,300メートル、多くのカーブや急勾配が特徴的で、ドライブやサイクリング、モーターサイクリングなどのアクティビティに人気があります。

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『日本の道100選』

日光の名所である「いろは坂」は、上りが約9.4キロメートル、下りが約6.4キロメートルあり、全体の長さは約15.8キロメートルです。「日本の道100選」にも選ばれ、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなっています。

Okiraku Works/YouTube

日光の超有名“紅葉スポット”

秋の日光は、日本を代表する紅葉スポットのひとつとして知られており、日光の紅葉スポットを代表するのがいろは坂です。

秋には美しい紅葉が広がり、つづら折りの道路をゆっくりと蛇行しながら、周囲の紅葉を堪能することができます。例年10月中旬から11月上旬のシーズンには、多くの観光客が訪れ、紅葉狩りを楽しむことができます。また、周辺には紅葉が美しい名所がたくさんあり、華厳の滝や中禅寺湖なども人気があります。

木村 昭二(Shoji Kimura)/YouTube
つづら折りって?

「つづら折り」とは、九十九折りとも書くことがあります。その名前の通り、道が何重にも折り重なっていることを表しています。急勾配の斜面を効率的に登るために、緩やかな坂道を何度も折り重ねて作られています。つづら折りの道は、長くて曲がりくねった坂道を指すことが多く、自然の地形に合わせて作られたもので、風光明媚な景色が広がることが多いです。日本には多くのつづら折りの道があり、それぞれ美しい景色が楽しめる観光地として人気があります。

MOVIE JAPAN/YouTube

昔は女人牛馬禁制

いろは坂は古くから男体山や中禅寺への登拝者が通っていた道で、女人牛馬禁制だった時期もありました。

当時の道は狭く急勾配で、いろは坂はかつては「異界」への入口とされ、上り口には「馬返(うまがえし)」という名がついていました。

馬返しとはこれより先に牛馬を通さないという意味です。これは、かつて馬や車などが通行していた時代に、急勾配の坂道を降りるときに馬が転倒しないように、坂道の途中で折り返し、下りながら馬を休めるために設けられたものです。また、折り返し地点で馬を向き直すことから「馬返し」と呼ばれるようになりました。

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下りの第一 & 上りの第二

「いろは坂」は、「馬返し」から「中禅寺湖」への上り方面の「第二いろは坂」と、「中禅寺湖」から「馬返し」への下り方面の「第一いろは坂」に分かれ、それぞれが一方通行になっています。これは、坂道が非常に狭く、二台の車がすれ違うことができないため、交通安全のために設けられています。

ドローン男子 7sky creative/YouTube
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名前の由来は文字通りの「い」「ろ」「は」

「いろは坂」は48か所の急カーブがあり、「いろは48文字」に因んで、それぞれのカーブに「い」「ろ」「は」「に」「ほ」「へ」「と」などの文字をあてがって、看板が設置されています。この看板は、観光客がどの地点にいるかを確認するためにも利用されています。また、この看板には、その文字にちなんだ言葉や、季節の風景などが描かれていることがあります。

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運転には注意!勾配とカーブ

いろは坂は急勾配のために車の速度を制限するための道路標識が多数設置されており、カーブごとにスピード制限が設けられています。

海抜高度は日光入口で約500メートル、中禅寺湖で1269メートル、湯本で約1500メートルですので、約1000メートルの高度差があります。そのため、自転車やバイクでの登坂も非常に過酷であり、プロサイクリストも苦戦すると言われています。

また、観光客の車両が集中するシーズンには渋滞も発生するため、運転には十分な注意が必要です。

人気の代償(笑)言わずと知れた渋滞の名所!

日光の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れるため、交通渋滞が発生することがよくあります。特にいろは坂や東照宮周辺は人気のスポットであり、大変混雑します。時間帯によっては数時間以上も渋滞し、普段20分で上れる道路が2〜3時間かかることもザラです。

下野新聞チャンネル/YouTube

ココだけは押さえておきたい!いろは坂のビューポイント

「黒髪平」と「明智平」は、第二いろは坂途中にある駐車場で、車を停めて休憩することができます。

ドローン男子 7sky creative/YouTube
黒髪平駐車場・展望台

黒髪平は標高約1000メートルに位置し、展望台からは、いろは坂を上る車や山々、中禅寺湖が一望できる素晴らしい景色が広がっています。特に紅葉の時期には、カラマツやミズナラなどの落葉広葉樹が山々を彩り、美しい風景を楽しめます。また、春には新緑、夏には涼しげな木陰、秋には紅葉、冬には雪景色など、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

展望台には小さな駐車場と「日本の道百選」の碑がありますが、場所がわかりにくいため、見逃さないように注意が必要です。

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明智平駐車場

明智平は標高約1100メートルに位置し、第2いろは坂をほぼ上りきったところにあります。展望台からは中禅寺湖と周辺の山々を一望できます。

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ロープーウェイで一気に明智展望台へ!!

明智平駐車場からは展望台まで、日光の山々を一望できるロープウェイがあります。そこからの眺めも絶景で、特に秋には紅葉が美しいです。日光で屈指の紅葉スポットで、観光客が多く、紅葉シーズンには特に混雑します。

目の前に広がる絶景!

明智平からロープウェイに乗って展望台まで上がると、男体山や中禅寺湖はもちろん、周囲の山々や渓谷の美しい絶景の風景を見ることができます。

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あの有名なアニメの聖地!!

大ヒット漫画「頭文字D」には、登場人物たちが車でいろは坂を駆け抜けるシーンが多数登場し、その迫力ある描写はファンの間で大きな話題となっており、聖地として実際、多くの「頭文字D」ファンが、自らの愛車でいろは坂を走るために訪れることがあります。

avex pictures/YouTube

【いろは坂の歴史】元々は信仰の道として知られていた

いろは坂は山岳信仰の起源に由来しており、782年に勝道上人が初めて二荒山(男体山)山頂を極め開山してから、信仰の道として利用されるようになりました。

winteroptix/YouTube
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日光二荒山神社【公式】(@nikko.futarasanjinja)がシェアした投稿

昔は聖域「奥日光」

奥日光は、二荒山神社の聖域であったため、明治5年まで女性や牛馬の立ち入りは禁止されていました。

神社ワンカット紀行 Shinto Shrine Tour Channel/YouTube
“日光東照宮”が造られてからは遊山客が増加

江戸時代に入ると、徳川家光が日光東照宮を建立し、その影響で日光への遊山客も増加しました。このころには、いろは坂も整備され、日光を訪れる人々にとって重要な交通路となりました。

日光東照宮
明治時代には要人が避暑地として利用!坂道を整備

明治20年代に入ると、内外の要人が奥日光を避暑地として利用するようになり、現在の「第一いろは坂」の原型が整備されました。

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ホテルなどへ車で行けるように道幅を拡大

大正14年に日光自動車や金谷ホテルなどができた後、昭和2年に現在の「第一いろは坂」の部分が整備され、中禅寺まで車が乗り入れられるようになりました。この際、道幅が広げられたとされています。

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“第一いろは坂”完成

昭和29年に改修工事が行われ、第1いろは坂はほぼ現在の形になりました。

戦後2番目の有料道路

戦後の1963年に開通した日光道路は、日光市内から奥日光を結ぶ全長55.4kmの、日本で2番目の本格的な有料道路として誕生しました。

まだ一本の道路……。1時間ごとに上り下りを切替

この頃は、坂道の交通量が増えるにつれて、坂の起点と終点に信号を設置して、1時間ごとに上りと下りを切り替えて運用していました。

“第2いろは坂”完成

昭和40年には、交通量の増加に対応するために上り専用の第2いろは坂が完成しました。

48のカーブの坂道として開通!これが今の“いろは坂”

「第一いろは坂」にあったカーブの数は30でした、「第二いろは坂」の開通でカーブの数が20増え、50になりました。48に合わせるために「第一いろは坂」のカーブを2つ削ったという話があります。

「いろは坂」という呼び名が始まったのは、昭和初期。48のカーブのことを、ロープウェイのガイドアナウンスで「い」「ろ」「は」と各カーブの名前が振られました。それが今では、坂全体を表す「いろは坂」という呼び名になりました。

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有料道路だった道路が無料に!

1984年に有料から無料に変更されました。それ以来、多くの観光客が自由にアクセスできるようになりました。

「渋滞解消のため」“第二いろは坂”が完全一歩通行化

第二いろは坂は途中まで2車線の一方通行で、明智平から二荒橋前交差点の手前の丁字路までは対面通行となっていたため、行楽期は渋滞の原因となっていました。県は2018年の実証実験を経て、2019年10月から通年で一方通行化することを決定。現在の第二いろは坂は上り専用となり、大幅に渋滞が解消されました。

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見渡す限りの大自然の中、どこまでも続く道走る楽しみを体現したようなワインディングロード沈む夕日を追いかけて走るシーサイド秋には赤・黄色に美しく染まる山岳地帯海の上を走るように、まっすぐ伸びる橋季節によって表情を変える道この島国・ニッポンには数々の絶景があります。その美しさをより心から感じ、感動できるのはバイクという乗り物に魅せられた、我々ライダーです。この本を読めばバイクに乗って、数々の絶景ロードを 走りに行きたくなること間違いなしです!※この本は月刊誌BikeJINにて展開された日本各地の絶景道を紹介する 人気企画をまとめた本です。(「実業之日本社」データベースより)

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