《地球温暖化》もう止められない……。最悪のシナリオが現実になる時「ホットハウス・アース」

《地球温暖化》もう止められない……。最悪のシナリオが現実になる時「ホットハウス・アース」

Hot House Earth

ホットハウス・アース

World Economic Forum/YouTube

恐竜の時代「ホットハウス・アース」

一方、恐竜が繁栄した 中生代はホットハウスアース(温室地球)とよばれる温暖な時代でした。恐竜が絶滅した約 6600 万年前以降、気候は寒冷化へと向かい、現在の寒冷な時代は約 260 万年前に始まりま した。

兵庫の海にさぐる氷河時代の環境変動(p.1)/佐藤裕司(兵庫県立大学自然・環境科学研究所 教授)

今は「アイスハウス」の時代

地球は、極地ですら氷のない「ホットハウス」の時期と氷がある「アイスハウス」の時期が交互に生じていた。

コズミックフロント☆NEXT「極地大冒険 氷から見える地球史 前編」/NHK
北極があり南極がある

現在、北極にグリーンランド氷床、南極に南極氷床が存在します。よって、現在は氷河時代であり、地球史における寒冷な時代なのです。

兵庫の海にさぐる氷河時代の環境変動(p.1)/佐藤裕司(兵庫県立大学自然・環境科学研究所 教授)

地球温暖化が暴走「このままだと……」

このままいくと早ければ2030年にも、地球の平均気温は臨界点に達するといわれている。それを超えていくと、温暖化を加速させる現象が連鎖し暴走を始める可能性が明らかになってきた。

NHKスペシャル 2030 未来への分岐点 (1)「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」/NHKオンデマンド

この「温暖化の暴走」というのは、3年前になって提唱された「ホットハウスアース」と呼ばれる仮説で、「北極の氷が融けて気温が上がる⇒今度はシベリアの永久凍土が融けてメタンが発生して、さらに気温が上がる⇒するとアマゾンの熱帯雨林が枯死してさらに気温が上がる・・」といった連鎖が起きて、地球温暖化が4度に達する、というもの。

NHKの温暖化予測はどこまで本当か?/GEPR: Global Energr Policy Research.2021

ヨハン・ロックストローム博士の提言

WIRED/YouTube

ロックストローム博士は、スウェーデン出身の気鋭の環境学者である。博士は、レジリエンス研究の世界的研究拠点であるストックホルム・レジリエンス・センターの所長(Executive Director, Stockholm Resilience Center) であり、同時にストックホルム大学で環境科学(とくに水資源と地球持続性)の教授を務めている。また博士は、2004 ~ 2012年まで、これも世界的によく知られたストックホルム環境研究所(Stockholm Environment Institute) の所長を務めていた。

2015年(第23回)受賞者/公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会

ヨハン・ロックストローム博士らは「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」を主張する。大きなコストがかかり、人が住みにくくなるというのではなく、ホットハウス・アースに向かう不可逆で破滅的な変化をもたらし、自己強化型のフィードバックメカニズム(熱を海が95%吸収しているが、海の吸収が激減し、氷が融け、それが太陽光を吸収しやすい海へと逆転する)になってしまう。今はこの逆転のスイッチを押してしまう(2度の上昇)ことをさせないギリギリの地点だという。

脱プラスチックへの挑戦  堅達京子+NHKBS1スペシャル取材班  山と渓谷社/公明党議長 衆議院議員 太田あきひろ.2020

「動き出したら止まらない」連鎖するフォードバック(自然界の現象)

ホットハウス説では、人間の活動が原因で2度の温暖化が進んだ場合、自然界のさまざまな現象(「フィードバック」と呼ばれる)が動き出し、それが極度の温暖化に拍車を掛けかねないとされる。人間が温室効果ガスの排出をやめても、その状況は止められない可能性があるという。

【新説】「ホットハウス現象」が地球温暖化の最後の引き金に/Newsweek.2019

フィードバックとしては、永久凍土の融解によるメタンやCO2の放出、海底のメタンハイドレートからのメタン放出、陸上と海洋の生態系によるCO2吸収の減少、アマゾン熱帯雨林の大規模な枯死、北方林の大規模な枯死など、10の要因が指摘されている。

天然ガス・LNG最新動向 ―新たな脱炭素処方箋:欧州メタン戦略とカーボンニュートラルLNG、効能と副作用―/JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト.2021

「……今がギリギリ」

NowThis Earth/YouTube

これらのフィードバックの多くは、気温上昇(あるいはその速さ)がある大きさ(臨界点=ティッピングポイント)を超えると、不連続的に進行する、もしくは進行が止まらなくなる性質を持った「ティッピング要素」であると考えられる。

地球温暖化はもう手遅れか?(はたまたミニ氷河期到来か)/江守正多.Yahoo!ニュース

地球にはさまざまなティッピングポイントがあり、その引き金がひとつ引かれるとドミノ倒しのように連鎖し、ホットハウス・アースと呼ばれる産業革命以前より4℃平均気温が高い状態になる恐れがあると指摘されています。この指摘は、科学的に不確かな面があるものの、今の科学では完全に否定することもできません。

気候危機・コロナ危機と社会の大転換:江守 正多氏/市民のための環境公開講座 2020 – SOMPO環境財団

 2度前後の上昇でグリーンランドなどの氷床が解けたり北極海の海氷が減少したりすることで、気温上昇が進む。上昇幅が4度前後になると南米アマゾンの熱帯雨林が枯死し、含まれていた二酸化炭素が大量に放出される。温暖化は加速し気温上昇が5度以上になると、東南極の氷床が解け、海水面の上昇は最大60メートルになる可能性があるという。

気温2度上昇で地球が「温室化」 上昇連鎖の恐れ 国際チーム予測/森林文化協会

臨界点の概念は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によって20年前に導入された。ひとたび臨界点を超えると、一気に不可逆的な変化が起こる。斧で20回打っても耐えて立っていた森の大木が、21回目の打撃でついに倒れるようなものだ。

地球が「臨界点」超える危険性、気候科学者が警鐘「私たちに残された時間がどれほど短いか、人々はわかっていません」/ナショナルグラフィック.2019

過酷すぎる!「ホットハウス・アース」の世界

歯止めの効かない温暖化の行く末は「ホットハウス・アース」。産業革命前と比べて平均気温が摂氏4度から5度高くなり、海抜が10~60メートルも上がる。日照り、干ばつ、台風などの異常気象が相次ぎ、もはや灼熱の赤道直下の土地は無人化し、人類はひたすら南極か北極を目指すはめになる――。

灼熱の「ホットハウス・アース」へまっしぐら?今年の猛暑と温暖化の因果関係、専門家の答えは「YES」/Discovery Channel Japan.2018

過去120万年の間で最高値の気温!!

研究論文によると、ホットハウス・アース期に入った地球では過去120万年で最も高い気温を記録することになる。

地球温暖化で「ホットハウス・アース」の危険性 CO2削減でも=国際研究/BBCニュース.2018

【終了】最善を尽くしても回避不可能の可能性

世界の平均気温は、産業革命前から、10年間で0.17℃のペースで、すでに1℃上昇しており、その主な原因は、化石燃料の燃焼に伴うCO2などの温室効果ガスの排出である可能性が極めて高い。この気温上昇を2℃よりも十分低いところで止めるため、2015年、今世紀後半に世界全体で人間活動による温室効果ガスの排出を正味ゼロにすることを目指す「パリ協定」が合意された。

天然ガス・LNG最新動向 ―新たな脱炭素処方箋:欧州メタン戦略とカーボンニュートラルLNG、効能と副作用―/JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト.2021

ところが、スウェーデンの環境学者であり、「ホットハウス・アース」の危険性を主張した論文の共同執筆者でもあるヨハン・ロックストローム氏は、「地球が『ホットハウス・アース』と化してしまう未来を避けることは、温度上昇を2度までに抑えても無理かもしれない」と述べています。

温暖化が一定以上進むと人間の手によって押しとどめることが不可能に、今後10年の動向が分岐点だと専門家/Gigazine.2018

世界の終わり……。

「半世紀後、わたしたちはいまの状況をどんなふうに振り返るのでしょうか。もっと持続可能性のある健やかな未来を何世代にもわたって築けたはずだったと悔やむのでしょうか」と、エクセター大学グローバルシステム研究所所長のティム・レントンは言う。「埋蔵量に限りがある化石燃料を使い続けることや、世界の終わりを受け入れるような行動はやめるべきです」

わたしたちの惑星は、気候変動の「ティッピングポイント」に近づきつつある/WIRED.2019
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