NATURE

〜ホタルノヒカリ〜 今でこそ癒しと言われている“ホタルの光” 昔は不吉な光と思われていた……

昔は怖がられていた!?”ホタルノヒカリ”

腐った草から生まれた生きもの

6月11日より、芒種の次候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」となります。

ホタル・神秘の光の秘密とは?七十二候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)/tenki.jp

腐った草が蒸れて、蛍になるというのです。

腐草為蛍 くされたるくさほたるとなる/びお編集部 .住まいマガジン びお

字面はちょっとギョッとしますが、要は「蛍が飛び始める時期」ということを伝えています。

【七十二候】腐草為蛍ホタルにまつわる花の話/ウェザーニュース

古くはホタルには「朽ち草」「腐草」「草化」といった別名があり、朽ちた草がホタルの、あるいはホタルの放つ光のもとである、という考えは根強く信じられてきたためです。

ホタル・神秘の光の秘密とは?七十二候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)/tenki.jp

七十二候

腐草為蛍は七十二候のひとつで、二十四節気の芒種の次候にあたります。

日本のファンタジー!?腐草為蛍とは一体なに?/したきり.net

自然の暦「二十四節気七十二候(にじゅうしせっきしちじゅうにこう)」は、古代中国で作られ日本に伝えられました。二十四節気は半月ごとの季節の変化を表しますが、これをさらに約5日ずつ、3つの候(初候/次候/末候)に細分し、季節の移ろいを気象や動植物の変化・成長などによって表したものが七十二候です。

しち十二候について/日本料理 しち十二候

二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は何度も変更されてきました。

七十二候/暮らし歳時記

私たちの暮らしでは目にする機会の少ない事象もありますが、おおかたはその時期の「兆し」を伝え、繊細な季節のうつろいを感じさせてくれます。

七十二候/暮らし歳時記

古来の日本では邪神扱い

日本では、古くは奈良時代に書かれた最古の歴史書『日本書紀』に「彼地多有蛍火之光神及蠅聲邪神」というホタルの記述がある。ただし、これを訳すと「その土地にはホタルのような光を放つ神や、蝿の羽音のような騒音を発する邪神がいる」という意味で、まだこの頃はホタルは不気味なモノと考えられていたようだ。

「ホタル」は豊かな自然環境のバロメーター/ピートのふしぎなガレージ -TOKYO FM 80.0MHz.2018

その光は堕天使 ルシファー?

Lucifer

ホタルは腹部に発光器があり、ルシフェリンとルシフェラーゼという物質の化学反応によって光ります。

光の更新ができる「ヘイケボタル 」/クボタのたんぼ [学んで楽しい!たんぼの総合情報サイト]

ルシフェリン(luciferin) は、ルシフェラーゼと呼ばれる酵素によって酸化されて発光する物質の総称です。

ルシフェリンとは?発光の原理、種類、作り方まとめ/ネットdeカガク.2019

一説によると、ルシフェリンとルシフェラーゼによる化学反応は、ホタルにとっては『毒』として作用する体内の酸素を失わせる目的で、発光はその“おまけ”。光にはとくに役割はないとする見方もあります(後略)

なぜホタルは光るのか? 地域によって光る長さが違う?/ウェザーニュース.2020

「明けの明星」を意味する「ルシファー」が語源となっています。

ルシフェリン・ルシフェラーゼ・ATP編:用語「貝」説!/前橋工科大学梅津研究室

ルシファーは、ラテン語から来ているlucis光を意味する、とフェレ、運ぶことを意味します。ルシフェラーゼは、次いで、文字通り光をもたらす酵素です。

ホタルライトアップは何が?/WWW..GREELANE.COM

時間と共に評価が変わっていった

転載:Radim Schreiber/YouTube

最初は恐れられていた蛍ですが、時代がたつにつれて神秘的な美しさに注目が集まるようになります。そして、その儚さから「恋」や「霊魂」に例えられたりするようになり、夏の風物詩とかわっていったのです。

元々は不吉なものだった? 夏の風物詩「蛍」の神秘/トリニティ.2016

唱歌:蛍の光

恐れの対象から風情ある光への転換は平安時代の初期に盛んに学ばれた漢詩文の影響といわれています。中国の歴史書に「蛍雪の功」という故事が出てくるのですが、これは貧しい家の若者が、ホタルの光や雪の明るさをたよりに、夜の勉学に励んだというものです。卒業式でよく歌われる「蛍の光」もこの故事からきています。

源氏物語の「蛍」に、日本人の感性のルーツを探る/夢ナビ

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