地球上で最も美しい?トルクメニスタンの地獄の門に感動必至!

この記事では、トルクメニスタンにある世界的に有名な観光スポット「地獄の門」について紹介しています。このクレーターは、天然ガスの掘削によってできたもので、現在も燃え続けています。周辺には遊牧民族が暮らしており、砂漠の風景とともに、独特の文化や生態系も楽しめます。

一方で、豊富な天然ガスが埋蔵されていることから、政府は観光と資源のバランスを模索しています。火が消える可能性もある未来についても触れています。観光好きや自然愛好家、歴史ファンなど、様々な方々に興味を持っていただける内容となっています。

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天然ガスによって潤い、伝統と近未来が同居する 謎に包まれた永世中立国の本邦初となる概説書(「Books」出版書誌データベースより)

Door to Hell

カラクム砂漠の中心にある不思議な炎の秘密

Shinpei Shmura/YouTube

トルクメニスタンのカラクム砂漠にあるダルヴァザの地獄の門は、その独特の景観と神秘的な雰囲気で世界中から多くの観光客を引き寄せています。

天然ガスと歴史的遺産が織りなすトルクメニスタンの魅力

トルクメニスタンは、中央アジアに位置する国で、かつてはソビエト連邦(旧ソ連)の一部でした。ソビエト連邦の崩壊後の1991年に独立を宣言し、現在は主権国家として存在しています。トルクメニスタンは、北と東にウズベキスタンとカザフスタン、南にイラン、南西にアフガニスタンと国境を接し、西側はカスピ海に面しています。

トルクメニスタンは主に砂漠地帯であり、その約80%をカラクム砂漠が占めています。気候は乾燥しており、一部の地域では極端な温度差が特徴です。首都アシガバートは、現代的な建築物や豪華な施設が立ち並び、独自の雰囲気を持っています。

トルクメニスタンの経済は、石油や天然ガスの輸出に大きく依存しており、特に天然ガスは世界屈指の埋蔵量を誇っています。そのため、エネルギー資源開発が国の重要な産業の一つとなっています。

また、トルクメニスタンはシルクロードの一部であり、古くから多様な文化が交流し、歴史的な建築物や遺跡も多く残されています。観光名所としては、前述の地獄の門(ダルヴァザのクレーター)、古代都市メルヴ、首都アシガバートなどが挙げられます。

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首都アシハバード

トルクメニスタンの首都アシガバート(Ashgabat)は、国の南部に位置し、イランとの国境に近い地域にあります。アシガバートはトルクメニスタン最大の都市であり、政治、経済、文化の中心地です。アシガバートの名前は、トルクメン語で「愛の都市」を意味します。

アシガバートは、近年大規模な開発と近代化が進められ、その独特の景観が特徴です。市内には白い大理石で覆われた建築物が多く、その壮大さと美しさが目立ちます。また、首都には豪華なホテル、広場、公園、モニュメントが点在しており、多くの観光スポットがあります。

Хроника президента Туркменистана/YouTube

地獄の門がある村!その名も門(ダルヴァザ)

ダルヴァザ(Derweze)は、トルクメニスタンの首都アシガバートから北へ約260km離れた、カラクム砂漠に囲まれた小さな村です。ダルヴァザという言葉自体は、トルコ語やペルシア語に由来し、「門」や「入り口」という意味があります。

ダルヴァザ周辺は、砂漠地帯に位置しており、気候や地形が厳しいため、観光客が訪れる際には適切な準備とガイドの同行が必要です。

アシガバートからダルヴァザへのアクセスは、車やバスで移動することが一般的です。道路の状況や交通手段によっては、移動には数時間かかることもあります。また、オフロード車を使ったツアーやガイド付きの観光プランも提供されており、砂漠の遊覧やダルヴァザの地獄の門を訪れる際には便利な選択肢です。

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テケ族が営む砂漠の村

村自体は、砂漠の厳しい環境に適応した生活が営まれており、遊牧民族であるテケ族が中心となって暮らしています。彼らは家畜の飼育や狩猟、採集を生業としており、砂漠や草原地帯を移動しながら暮らしています。

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「地獄の門にしか見えない」

周辺住民がこの場所を「地獄の門(Door to Hell)」と名付けたのは、火が絶え間なく燃え上がり、まるで地獄の入口のような光景が広がっていることからこの名が付けられたと言われています。

過去には、クレーター周辺に転落防止の柵や警告看板が一切なかったため、訪れる人々は自己責任で注意を払いながら近づくしかありませんでした。その危険な状況や放置された感が、地獄の門と呼ばれる所以にもなっているでしょう。

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直径70メートル、深さ30メートル

クレーターは、直径70メートル、深さ30メートルという壮大な大きさを誇っています。クレーターの深部から立ち上る炎は、まさに地獄のような情景を醸し出しており、訪れる人々を圧倒させることでしょう。

Pete R./YouTube

感動は二倍!?昼と夜で違う表情を見せる

地獄の門の周辺は、独特な砂漠の風景が広がり、昼間はその中央に炎が映える壮大な景観が広がります。一方で、夜になると、周囲が暗闇に包まれ、星空の下で炎がさらに鮮やかに見える幻想的な雰囲気が漂います。

Fearless & Far/YouTube

地獄の光に吸い寄せられる生き物たち

人間にとっては「地獄」として知られるダルヴァザの地獄の門ですが、虫やその他の生物にとっては、貴重な光源や生息場所かもしれません。光を求めて、虫や昆虫が集まってくることはよくあることであり、虫たちが地獄の門周辺に生息している可能性もあるかもしれません。鳥が何度もこの地獄の門に侵入を試みる様子が見られます。

地獄の門は人が開けてしまった……。

ダルヴァザにある巨大なクレーターができた経緯については、1971年にソ連時代の地質学者が地下の天然ガスを探査するためのボーリング作業を行っていた際、ガスを含んだ地層が突如崩落し、地表部分が崩壊してクレーターが形成されたとされています。また、採掘作業用の装置が置かれていた場所も巻き込まれ、巨大なクレーターが開いてしまったということです。この事故は、天然ガスの採掘による危険性を示す代表的な事例として、世界的にも有名になりました。

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「よし燃やそう」止まらない有毒ガスに着火

クレーターが形成された後、穴の中に落ちた動物たちが有毒ガスによって死亡する事態が発生しました。地質学者たちは1971年に、穴から漏れ出す有毒ガスの排出を抑えるために火をつけました。

そして今も燃え続ける

当初は数週間で燃え尽きると考えられていましたが、地下の天然ガスが非常に豊富であるため、現在まで燃え続けています。

地獄の門のように、地球上には他にも永久に燃え続ける天然ガスの炎を出す場所がありますが、その規模やインパクトではダルヴァザのクレーターが特に顕著です。この現象は、天然ガスの持続的な供給によるものであり、地球の内部から供給される天然ガスが尽きるまで燃焼が続くとされています。

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「危なすぎる!避難せよ!」安全上の理由から住民移動命令

2004年にトルクメニスタンの大統領グルバングリー・ベルディムハメドフは、ダルヴァザの村の住民に対して、安全上の理由から別の場所に移動するように命令しました。これは、地獄の門から発生する有毒ガスや火災のリスクが、村の住民にとって健康上の問題や生活への影響が懸念されたためです。

村の住民は命令に従い、新たな土地へと移動しました。この決定により、住民はより安全な環境で生活できるようになりましたが、ダルヴァザの地獄の門自体は依然として燃え続けました。

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豊富な天然ガスが生む経済発展と「もったいない」燃焼のジレンマ

ダルヴァザ周辺には豊富な天然ガスが埋蔵されており、トルクメニスタンは天然ガスの生産量を増やすことで、経済発展を目指しています。トルクメニスタンは世界有数の天然ガス生産国の一つであり、現在の年間生産量は約750億立方メートルです。しかし、トルクメニスタンはその豊富な資源にもかかわらず、国内の天然ガス需要が少ないため、輸出が必須となっています。

トルクメニスタンは、ロシア、中国、イランなど周辺諸国や、欧州やインドなど世界各地への天然ガスの輸出を拡大する計画を進めており、将来的には天然ガスの生産量を現在の3倍に増やすことを目指しています。このような計画により、トルクメニスタンは経済成長を加速し、国内の社会基盤の整備や市民生活の向上に貢献することが期待されています。

「せっかくの資源……もったいない」止める方法を模索

天然ガスが燃え尽きた場合、地獄の門から燃える火は消えると考えられます。しかし、トルクメニスタンにとって、天然ガスは重要な輸出資源であり、消費される前に地獄の門から放出されることになる天然ガスは、もったいないと考えたことがあります。

2010年にトルクメニスタンのグルバングリー・ベルディムハメドフ大統領は、ダルヴァザの地獄の門を訪れ、そのままの状態ではガス田開発に悪影響を及ぼすことが懸念されたため、地獄の門を封鎖するか、周囲のガス田開発に妨げにならないような方法で管理することを指示しました。

大統領の指示のもと、専門家たちは地獄の門の状況を調査し、最適な対策を検討しました。しかし、これまでに具体的な封鎖や管理方法が実施されたという報告はなく、地獄の門は変わらず燃え続けました。

2022年 大統領が地獄の門の閉鎖を発表!

2022年1月8日に国営テレビでベルディムハメドフ大統領がコメントし、「地獄の門を閉鎖することで、私たちは大幅な利益を享受することができ、貴重な天然資源を活用して人々の幸福を向上させることができます」と述べました。

世界第4位の天然ガス埋蔵量を持つトルクメニスタンにとって、観光資源として地獄の門を維持するよりも、天然ガス田として資源の採掘を行う方が経済的に有益であるという結論に至ったようです。

ただし、地獄の門を観光資源として維持することにも一定の価値があります。

さぁ大人気のツアーにでかけよう!

ダルヴァザの地獄の門はその特異な風景から、世界中の観光客や写真家たちに非常に興味を持たれていて、多くの人々が訪れる魅力的な観光スポットとなっています。

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地獄の門でのキャンプ体験

地獄の門での宿泊は、周辺でのテントを利用したキャンプが主な選択肢となっています。訪れる観光客は、自分たちでテントや寝袋、食料などを持参してキャンプを楽しむことができます。また、現地のツアー会社やガイドが提供するオプションで、テントや寝具、食事などを含めたキャンプパッケージも利用できます。

砂漠の中で行われるキャンプは、昼間の炎熱と夜間の冷え込みに注意する必要があります。適切な服装や寝具を準備し、水分補給を十分に行うことが大切です。また、夜間は砂漠の星空を楽しむことができ、地獄の門の炎が幻想的な雰囲気を演出してくれます。キャンプを通じて、ダルヴァザの地獄の門周辺の砂漠の自然を満喫することができます。

ただし、現地の状況や規制によっては、地獄の門から一定の距離を保った場所でキャンプすることが求められる場合があります。そのため、事前に情報を確認し、適切な場所でのキャンプを行うようにしましょう。

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テケ族がダルヴァザで観光ビジネス展開

遊牧民族のテケ族は、ダルヴァザの地獄の門の観光ポテンシャルを利用し、現地で観光事業を展開しています。彼らは、観光客を地獄の門へ案内するガイドや、砂漠の遊覧に適した乗り物(キャメルライディングやジープツアー)を提供しているほか、伝統的なテケ族の文化体験も提案しています。

これには、手工芸品の製作や民族料理、テケ族の音楽やダンス、伝統的なユルトでの宿泊などが含まれています。

ダルヴァザ周辺での観光開発は、テケ族の生活に新たな収入源をもたらしており、現代のグローバル化の波に抗しながらも、彼らの文化と伝統を維持する手段となっています。

旅行会社のツアーに参加!

砂漠ツアーや冒険旅行を提供する旅行会社の中には、ダルヴァザの地獄の門を訪れるコースを組み込んでいるものがあります。これらのツアーでは、オフロード車で砂漠を走る体験や、地獄の門近くでキャンプを行うなど、独特の冒険を楽しむことができます。

ただし、このようなツアーに参加する際は、砂漠の厳しい環境や地獄の門周辺の安全に十分注意し、信頼できる旅行会社を利用することが重要です。

「火が消える?燃焼が続く?」地獄の門の未来とは

現時点では、ダルヴァザの地獄の門から燃え続ける火を完全に止めることは技術的に困難であると考えられています。また、地下にある天然ガスの埋蔵量が正確には不明であるため、燃焼がどれくらいの期間続くかは分かりません。

一部の報告によれば、近年火力が弱まっている傾向が見られることから、地獄の門の炎が自然消滅する可能性があるとされています。一部の科学者は、もし炎の勢いが今後も弱まり続けるならば、数年以内に火が完全に消えることもあり得ると指摘しています。

ただし、これはあくまで一説であり、実際に地獄の門がいつ消滅するかは確定的なことは言えません。今後の研究や観測によって、この現象の終焉についてより詳しい情報が得られることが期待されています。

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