音楽は、時代を超えて人々の心を動かし、人々を結びつける力を持っています。1985年に発表された「We Are The World」は、アメリカのトップアーティストたちが集まって制作されたチャリティーソングであり、アフリカの飢餓問題を解決するために製作されました。
そして、その曲が今度はハイチ地震被災者の支援のために再び復活しました。多くのアーティストたちが参加し、収益は全て被災者支援のために寄付されました。
このような音楽がもたらす力を通じて、災害あったすべての被災者たちの力になれることを願いたいと思います。
ウィ・アー・ザ・ワールド
25周年記念で被災者支援のため再結集「We Are The World 25 For Haiti」
「We Are The World 25 For Haiti」は、2010年に発生したハイチ地震の被災者支援のために制作されたチャリティーソングです。この曲は、オリジナルの「We Are The World」という曲のリメイク版で、1985年に発表されたオリジナルの曲と同様、世界的なアーティストが多数参加しています。
2010年に発生したハイチ地震の被災者支援のため、名曲「We Are The World」が25周年を記念して新たなプロジェクト「We Are The World 25 For Haiti」として復活しました。この特別なバージョンは、オリジナルの曲がリリースされてから25年目の記念イベントを兼ねており、新世代のアーティストたちが参加しています。
2010年1月12日ハイチ地震 、惨事の概要と被害状況
2010年1月12日、カリブ海の国ハイチは、その歴史の中でも最悪の地震に襲われました。マグニチュード7.0の大地震は、首都ポルトープランスを中心に壊滅的な被害をもたらし、国民の生活に深刻な影響を与えました。
この地震は、午後4時53分(現地時間)に発生し、震源地は首都ポルトープランスの西約25キロに位置していました。地震の規模や首都への近さから、多くの建物が倒壊し、インフラや交通網が壊滅的な打撃を受けました。
被害状況は壊滅的で、推定で22万人以上が死亡し、さらに30万人以上が負傷しました。また、150万人以上が家を失い、避難所や仮設住宅で暮らすことを余儀なくされました。国内外から緊急支援が要請され、多くの国や国際機関、NGOが支援活動に参加しました。
政府機関や病院、学校などの公共施設も大きな被害を受け、救援活動や復興作業にも支障をきたしました。さらに、地震発生後に続いていくつかの大規模な余震が発生し、被害はさらに拡大しました。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
クインシー・ジョーンズがハイチ地震被災者支援のために動く
名プロデューサーであるクインシー・ジョーンズは、元々1985年リリースの名曲「We Are The World」の25周年を記念して再録を検討していました。しかし、2010年にハイチで発生した壊滅的な地震を受け、被災者支援を目的としたチャリティー活動として再録することを決定しました。
「We Are The World 25 For Haiti」制作に関して、参加アーティストたちは次のようなコメントを発表しました。
「今もハイチは地震による未曾有の災害で苦しんでおり、報道カメラが去っても必要な永続的な救済が求められています。私たちアーティストは、人々を助けるためのWe Are The Worldの精神に基づき、25周年記念を機に団結しました。」
伝説のスタジオで再びレコーディング
「We Are The World 25 For Haiti」のレコーディングは、2010年2月1日にロサンゼルスにあるHenson Recording Studios(旧名:A&M Recording Studios)で行われました。このスタジオは、オリジナル版「We Are The World」の制作時にも使用された歴史的な場所であり、再録版のレコーディングにも選ばれました。
アーティストたちは、オリジナル版に参加したメンバーと新世代のアーティスト80名以上が共演し、壮大なチャリティーソングを作り上げることを目指しました。
「We Are The World 25 For Haiti」の歌唱パートに参加したアーティスト
「We Are The World 25 For Haiti」プロジェクトでは、各アーティストが異なる歌唱パートで参加しました。以下は、一部のアーティストの役割とジャンルですす。
- ジャスティン・ビーバー (Justin Bieber) – ポップシンガー
役割: 1Aパートの歌唱 - ニコール・シャージンガー (Nicole Scherzinger) – ポップ/R&Bシンガー、元Pussycat Dollsメンバー
役割: 1Aパート、repeat1パートの歌唱 - ジェニファー・ハドソン (Jennifer Hudson) – R&B/ソウルシンガー、女優
役割: 1Aパート、repeat5パートの歌唱 - ジェニファー・ネトルズ (Jennifer Nettles) – カントリーシンガー、Sugarlandのリードボーカル
役割: 1Aパートの歌唱 - ジョシュ・グローバン (Josh Groban) – クラシカルクロスオーバーシンガー
役割: 1A’パートの歌唱 - トニー・ベネット (Tony Bennett) – ジャズ/ポップシンガー
役割: 1A’パートの歌唱 - メアリー・J. ブライジ (Mary J. Blige) – R&B/ヒップホップ/ソウルシンガー
役割: 1A’パート、repeat2パートの歌唱 - マイケル・ジャクソン (Michael Jackson) – ポップ/R&Bシンガー(故人)
役割: 1Bパート、Cパートの歌唱(オリジナルの録音が使用された) - ジャネット・ジャクソン (Janet Jackson) – ポップ/R&Bシンガー
役割: 1Bパートの歌唱(兄マイケルと共演) - バーブラ・ストライサンド (Barbra Streisand) – シンガー、女優、映画監督
役割: 1Bパートの歌唱 - マイリー・サイラス (Miley Cyrus) – ポップシンガー、女優
役割: 2Aパートの歌唱 - エンリケ・イグレシアス (Enrique Iglesias) – ラテンポップシンガー
役割: 2Aパートの歌唱 - ジェイミー・フォックス (Jamie Foxx) – R&B/ポップシンガー、俳優
役割: 2Aパート、Rap1パート、repeat4パートの歌唱 - ワイクリフ・ジョン (Wyclef Jean) – ヒップホップ/R&Bシンガー、元Fugeesメンバー
役割: 2Bパート、Rap1パートの歌唱 - アダム・レヴィーン (Adam Levine) – ポップ/ロックシンガー、Maroon 5のリードボーカル
役割: 2Bパートの歌唱 - ピンク (P!nk) – ポップ/ロックシンガー
役割: 2Bパートの歌唱 - ビービー・ワイナンズ (BeBe Winans) – ゴスペル/R&Bシンガー
役割: 2Bパートの歌唱 - アッシャー (Usher) – R&B/ポップシンガー
役割: Cパートの歌唱 - セリーヌ・ディオン (Celine Dion) – ポップ/アダルトコンテンポラリーシンガー
役割: Cパートの歌唱 - ファーギー (Fergie) – ポップ/R&Bシンガー、元Black Eyed Peasメンバー
役割: Cパートの歌唱 - ニック・ジョナス (Nick Jonas) – ポップ/ロックシンガー、元Jonas Brothersメンバー
役割: repeat1パートの歌唱 - トニー・ブラクストン (Toni Braxton) – R&B/ポップシンガー
役割: repeat1パートの歌唱 - メアリー・メアリー (Mary Mary) – ゴスペルデュオ
役割: repeat2パート、repeat5パートの歌唱 - アイザック・スレイド (Isaac Slade) – ロックシンガー、The Frayのリードボーカル
役割: repeat2パートの歌唱 - リル・ウェイン (Lil Wayne) – ヒップホップアーティスト
役割: repeat2パートの歌唱 - エイコン (Akon) – R&B/ヒップホップシンガー
役割: repeat3パートの歌唱 - T-ペイン (T-Pain) – ヒップホップ/R&Bシンガー
役割: repeat4パートの歌唱 - LL・クール・J (LL Cool J) – ヒップホップアーティスト、俳優
役割: Rap1パートの歌唱 - スヌープ・ドッグ (Snoop Dogg) – ヒップホップアーティスト、俳優
役割: Rap1パートの歌唱 - バスタ・ライムス (Busta Rhymes) – ヒップホップアーティスト
役割: Rap1パートの歌唱 - スウィズ・ビーツ (Swizz Beatz) – ヒップホッププロデューサー、アーティスト
役割: Rap1パートの歌唱 - アイヤズ (Iyaz) – R&B/ポップシンガー
役割: Rap1パートの歌唱 - ウィル・アイ・アム (will.i.am) – ヒップホップアーティスト、プロデューサー、元Black Eyed Peasメンバー
役割: Rap1パート、Rap2パートの歌唱 - ニプシー・ハッスル (Nipsey Hussle) – ヒップホップアーティスト
役割: Rap1パートの歌唱 - カニエ・ウェスト (Kanye West) – ヒップホップアーティスト、プロデューサー
役割: Rap2パートの歌唱
以上は、参加した80名以上のアーティストの一部です。これらのアーティストは、異なるジャンルと世代から集まり、ハイチ地震被災者の支援を目的に「We Are The World 25 For Haiti」を一緒に制作しました。この曲は、世界中の人々に希望と力を与え、被災者支援のために多額の寄付を集めました。
「We Are The World 25 For Haiti」におけるマイケル・ジャクソンの役割
注目するべきポイントは、オリジナル版の「We Are The World」から、マイケル・ジャクソンの歌声が使用されていることです。彼はオリジナル版のリードボーカルを担当し、多くの人々に愛されたアーティストでした。再録版では、彼の歌声を再利用することで、オリジナル版とのつながりを強調しました。
オリジナル版の「We Are The World」に参加したマイケル・ジャクソンと彼の妹であるジャネット・ジャクソンのアーカイブ映像が、「We Are The World 25 For Haiti」のミュージックビデオに使用されています。
0n 28th Jan 1985, the recording took place for We Are The World the US equivalent of Band Aid (by USA For Africa) at A&M Studios in Hollywood.On #SundownerKBC we remember the historic event as we also explore ‘we are the world 25 for Haiti’ of 2010. @CatherineNdonye . Loading..! pic.twitter.com/0pVjqtSFi4
— KBC English Service (@kbcenglish) January 28, 2020
#NP: We Are The World 25 For Haiti – Michael Jackson Ft. Various Artists@MikeMondo1#MikeAndTerry pic.twitter.com/3pZfHLhdoG
— Classic 105 Kenya (@Classic105Kenya) August 27, 2019
この流れはスペイン語でも!?「Somos El Mundo 25 Por Haiti」
Somos El Mundo 25 Por Haiti」は、2010年のハイチ地震被災者支援のために制作されたスペイン語版の「We Are The World 25 For Haiti」です。この曲は、エミリオ・エステファンとグロリア・エステファンがプロデュースし、ラテンアメリカやスペインのトップアーティストが参加しました。
「Somos El Mundo 25 Por Haiti」は、英語版の「We Are The World 25 For Haiti」と同様に、多くの有名アーティストが参加し、ハイチ地震被災者支援のために歌声を捧げました。参加アーティストには、シャキーラ、リッキー・マーティン、エンリケ・イグレシアス、ジュアネス、ダディ・ヤンキー、タリアなどが含まれています。
彼らは、ラテンアメリカやスペインの音楽ファンに対して、被災者支援のために力を合わせることを訴え、多額の寄付を集めることに成功しました。この活動は、世界中の人々が団結し、協力して困難に立ち向かうことの重要性を示しました。
ブラジルからハイチへ!「Um Mundo Bem Melhor」
「Um Mundo Bem Melhor」は、2010年に発生したハイチ地震の被災者支援のために、ブラジルのミュージシャンたちが制作したチャリティーソングです。この曲は、ブラジルの音楽プロデューサーであるディディ・ワーターズによって制作されました。
参加アーティストには、セウ・ジョルジ、アイザ・カサレス、イヴェートン・セルマーニャ、ギルベルト・ジル、ジミー・ボーア、カルメン・ミランダ、カルロス・サンタナ、ロベルト・カルロス、ジョルジ・ベン、マルセロ・ダルトニ、マルティン・アトール、シモーネ、ダニエルなど、多数のブラジルの著名なアーティストが参加しました。
彼らは、音楽の力を通じて、ハイチ地震被災者への支援と連帯を示すことを目的として、このプロジェクトに参加しました。その結果、この曲はブラジル国内外で大きな注目を集め、被災者支援のための資金調達に大きく貢献しました。
You Tubeで活躍するアーティストたちも集結!
「We Are The World 25 For Haiti (YouTube Edition)」は、オリジナル版の「We Are The World」をYouTube上で再現したチャリティープロジェクトです。このプロジェクトは、カナダのミュージシャンであるリサ・ラヴィ(Lisa Lavie)が主導し、世界中の独立したミュージシャンやYouTuberたちが参加しました。
このプロジェクトの目的は、2010年のハイチ地震の被災者支援を目的としたチャリティー活動に注目を集め、さらに多くの人々が支援に参加できるようにすることでした。参加アーティストたちは、自宅やスタジオで各自のパートを録音し、その映像をリサ・ラヴィが編集して一つのミュージックビデオにまとめました。
この「We Are The World 25 For Haiti (YouTube Edition)」は、プロフェッショナルなアーティストだけでなく、アマチュアや独立系のミュージシャンも参加することで、より幅広い層からの支援を呼びかけることに成功しました。また、このプロジェクトは、インターネットを通じて世界中の人々が連携してチャリティー活動を展開できることを示す素晴らしい例となりました。