薬師寺寛邦副住職は、般若心経をポップス調にアレンジした動画で国内外から注目を集めました。
彼の革新的なアプローチは、キャンペーンやライブ活動を通じて幅広い成功を収めており、伝統的な仏教経典を現代音楽に融合させることで、新しい聴衆に仏教のメッセージを届けています。
Kissaquo
歌う僧侶!「キッサコ」
異世界に誘う美しい声と般若心経の旋律で人々を魅了しているイケメン僧侶「キッサコ」のライブは、現代仏教をより多くの人々に伝える新しい方法として注目を浴びています。
キッサコは、音楽と仏教の融合を通じて、古い伝統を現代に活かすことができることを示しています。
薬師寺 寛邦(ヤクシジ カンホウ)
僧侶ボーカルプロジェクト「キッサコ」として活動している、薬師寺寛邦(臨済宗妙心寺派海禅寺副住職)は、1979年生まれで愛媛県今治市出身の禅僧であり音楽家でもあります。
彼の歌声は、美しく心を打つものであり、それは彼が禅宗の修行や教えを学んだことから生まれた独特の感性とも言われています。
薬師寺寛邦は愛媛県今治市にある臨済宗・海禅寺の副住職を務める傍ら、音楽活動を続けています。
彼が演じるライブパフォーマンスは、禅僧でありながらもエンターテイメント性に富んでおり、そのため幅広い年齢層のファンを獲得しています。
「キッサコ」としての活動は、古くから続く仏教の伝統と、現代の音楽との融合によって、新たな形で人々に仏教の教えを伝えることを目的としています。
この新しいアプローチは、特に若者たちにとって魅力的であり、彼らが仏教に興味を持ち始めるきっかけとなっています。
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名前の由来は“喫茶去”
「キッサコ」という名前は、禅や茶道の言葉である「喫茶去」から取られています。「喫茶去」は、もともと禅の修行の中で用いられる言葉であり、一休宗純(一休禅師)の言葉としても知られています。
この言葉は、「お茶でも飲んで落ち着いて」という意味を持ち、煩わしいことから離れて心を落ち着かせることを勧めるものです。
つまり、キッサコには、「お茶でもどうぞ」という意味が込められており、音楽を通じて心の安らぎを提供することを目指しています。
また、禅や茶道の精神を大切にしつつ、音楽という形で現代の人々に仏教の教えや禅の精神を伝えるという思いが込められていると言われています。
YouTubeで大ヒット!
キッサコの動画「般若心経」は、2017年12月にYouTubeにアップされ、インターネット上で瞬く間に話題となりました。
彼自身が唱える般若心経を幾重にも重ね、ポップス調のアレンジで仕上げたこの動画は、仏教の教えを広めるとともに、新たな音楽ジャンルとして注目を集めました。
この動画は国内だけでなく、台湾や中国でも大変な人気を集め、再生回数は国内で約170万回、台湾では約160万回、中国ではなんと約1500万回もの大きな反響を呼びました。
この動画の人気は、伝統的な仏教の教えを斬新な音楽アレンジで表現したことにより、幅広い層の人々から支持されたことが要因となっています。
YouTube上では、「世界中に広まってほしいです。お経を聞いて幸せな気持ちになったのは初めて」「いいね!心が洗われます」「般若心経にこんな良いリズムをありがとう!」などのポジティブなコメントが多く寄せられています。
“Over 3 million views in the world”
— 薬師寺寛邦 キッサコ/ Kanho Yakushiji – Japanese Zen Music (@yakushiji) December 4, 2019
Monk’s acoustic cover of Heart sutra
/Kanho Yakushiji (kissaquo)
Album「HeartSutra」linkhttps://t.co/dLpdTSqiRG
official websitehttps://t.co/mUA2iJPPqW#heartsutra #kanhoyakushiji #kissaquo #buddhism #zen #9gag #monk #Japan pic.twitter.com/6oR3Ixagwi
【#GIMA 】歌う僧侶としてアジアで注目を集める薬師寺寛邦をバックステージでキャッチしました!毎年アジアでライブを行なっている薬師寺氏は今晩も見事なパフォーマンスで観客を魅了しました????#GIMA現地レポ pic.twitter.com/MosiBrLtMV
— Billboard JAPAN 洋楽 (@BillboardJP_INT) November 16, 2019
大反響の中国ツアー!!
2018年12月には、キッサコは中国本土・台湾を巡る全6箇所公演のワンマンライブツアーを開催し、約5,000人を動員して大盛況となりました。
公演を通じて、現地での反響を直接感じることができた薬師寺寛邦は、その経験からさまざまな気づきを得ました。
彼が特に印象に残ったのは、観客の世代が非常に若かったことです。若い人たちも彼の般若心経を聞きながら、ずっと拝んで何かを念じている姿が印象的でした。
これから、薬師寺は「拝む」という行為が日常にあると感じたと語っています。
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唱-sho- 2019
「唱-sho- 2019」は、薬師寺寛邦が主催する音楽フェスティバルで、禅の精神を音楽という形で表現し、多くの人々に伝えることを目的に開催されています。2019年には、神戸市の生田神社で開催されました。
このフェスティバルでは、薬師寺寛邦自身が出演し、彼独特の音楽スタイルで禅の精神を表現しました。また、禅宗の僧侶だけでなく、様々なジャンルのアーティストたちも出演し、多彩な音楽が披露されました。
このようなフェスティバルの開催によって、禅や仏教の教えが新しい形で多くの人々に広まることが期待されます。
#薬師寺寛邦 #キッサコ お寺 live tour「唱-sho-」2019
— 薬師寺寛邦 キッサコ/ Kanho Yakushiji – Japanese Zen Music (@yakushiji) February 21, 2019
予約受付中!
●電子チケット https://t.co/qtm8psF37z
●メール iroha-01@hotmail.co.jp
4/21京都 一休寺
5/12東京 陽岳寺
5/18鞆の浦 正法寺
5/19北九州 永明寺
5/26新居浜 真光寺
#京都 #東京 #福山 #北九州 #愛媛#般若心経 #仏教 #お寺 pic.twitter.com/WxJub8QNYG
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カッコ良すぎる……。お寺と「キッサコ」のコラボMV
お寺と「キッサコ」のミュージックビデオ(MV)は、古来の仏教伝統と現代の音楽が見事に融合された作品です。
禅僧であり音楽家でもある薬師寺寛邦さんが率いるキッサコは、仏教の教えを現代的な音楽に昇華させることで、多くの人々に心の安らぎを提供しています。
このコラボMVでは、美しいお寺の風景やその厳かな雰囲気と、キッサコの音楽が組み合わさって独特な世界観を生み出しています。
その結果、視聴者に心地良い感覚や新鮮な驚きを与えることができており、伝統と現代が融合した独自の魅力を感じることができます。
YouTuberチャンネル「薬師寺寛邦の歌修行」
「キッサコ」のサブチャンネル「薬師寺寛邦 キッサコの歌修行」では、薬師寺寛邦さんが大好きな曲のカバー動画を中心にアップしながら歌修行をしている。
ニコニコ超会議2019「テクノ法要とのコラボ!」
ニコニコ超会議2019の企画「超テクノ法要」で、薬師寺寛邦さんと「キッサコ」が制作した「般若心経 cho ver.」と、朝倉行宣師が手がける「テクノ法要」との般若心経テクノNEWコラボバージョンがを披露。
Kissaquo Story
キッサコ結成ストーリー
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元々はグループバンド「キッサコ」
薬師寺寛邦は、海禅寺に生まれましたが、お寺の跡を継ぐことに悩みを抱えていました。そんな彼が2003年に大学在学中にボーカルスクールに通い始めることで、人生が大きく変わりました。ボーカルスクールで出会った田中まさやと麻生勇作と共に、「キッサコ」という音楽グループを結成しました。
また必ず一緒に歌えるさ。
— 薬師寺寛邦 キッサコ/ Kanho Yakushiji – Japanese Zen Music (@yakushiji) July 19, 2016
その日を楽しみにお互い頑張ろう!
キッサコ/ハイム〜郷愁〜#キッサコ #薬師寺寛邦 #麻生優作 #田中まさや pic.twitter.com/50aWxmc2Vt
2/28の東京はキッサコ初期メンバーの田中まさやとの6年ぶりの共演!
— キッサコ (@Kissaquo) January 28, 2015
キッサコの過去と現在を同時に楽しめるメモリアルなライブになりますよ!#キッサコ pic.twitter.com/fTRoTyUuqG
精力的に音楽活動!!
2003年7月20日、京都・建仁寺禅居庵にて行われたライブ&アートイベント「オトノアコニハ」に出演したことをきっかけに、西慎嗣氏のサウンドプロデュースを受けて、インディーズレーベル「japanative records」よりシングル『ハイム~郷愁~』を発表。
西日本を中心にキャンペーンを敢行し、福岡のキャナルシティではおよそ300人の観衆を集めるなど、各地で大盛況を博す。
2004年には京都の街の魅力に惹き付けられ、その美しい風景を描いた『花街』を発表。
西本願寺聞法会館での隔月開催のライブ、京都・永運院のワンマンライブなど、関西全域でのショッピングモールライブ、ストリートライブを精力的に展開し、2年間でライブ公演数は300ステージを超える。
その後、メジャーデビューを目指し上京して、拠点を横浜に移す。
2006年4月、河島英五 tribute LIVE「月の花まつり」にてアナム&マキ、ハセガワミヤコと共演。
7月にインディーズミニアルバム『ラムネ』を発表し、逗子海岸の夏季限定ライブハウス「音霊-OTODAMA-」に出演し、CDセールスの総数が1万枚を突破。
2007年4月、恵比寿天窓 switch にて都内初のワンマンライブを開催し、11月にメジャーデビューを果たし、「weeklyぴあ」CD満足度ランキングで2位を獲得。
FM横浜・FM石川・文化放送で推薦曲となり、全国にてキャンペーンを展開。12月4日渋谷 DUO MUSIC EXCHANGE にてワンマンライブを開催。
2008年6月よりリサイクル企画「キッサコのとっかえ市」を開催し、7月2ndシングル『こころひらり』をリリース。AIR PLAY CHARTで4位、「weeklyぴあ」CD満足度ランキングで7位を獲得。
8月には初のフルアルバム『喫茶去』をリリースし、広島の野外フェス『SOUNDMARINA 2008』にオープニングアクトとして出演。
12月21日岡山の『晴れたらいいね』に出演し、「キッサコのとっかえ市」も出張開催し、大盛況を呼ぶ。
メンバーの“田中まさや”が病気療養のため活動休止を余儀なくされる
2009年に田中まさやが病気療養のために脱退したことにより、キッサコは結成6年目にして活動を休止することになりました。
その後、薬師寺寛邦と麻生優作の2人は、キッサコが3人で再開できる日まで個人で音楽活動を続けることをそれぞれのブログで表明しています。
新メンバーを入れて活動を再開!
2009年6月、田中の脱退を受け、一時「キッサコ」としての活動を休止していたが、新メンバーに京都市在住の山元サトシを迎え、新生「キッサコ」として活動を再開した。
1年半の間にシングル5枚アルバム1枚をリリース、「明日分の勇気」はスキージャンプ男子ソルトレイク五輪代表山田大禧選手の応援ソングに起用され、「道」が浄土真宗本願寺派本山西本願寺の親鸞聖人750回忌安穏灯火リレーのテーマソングに大抜擢され、α-station JAC-TOP40で20週連続ランクインを果たし、年間チャートにもランクインを果たした。
薬師寺寛邦が仏門修行のため再び一時的に活動を休止
2010年をもって、リーダー薬師寺が活動を一時休止することとなりました。
休止前の最後のコンサートとして、450人を超える動員を記録し、京都コンサートホールムラタで大盛況の内に幕を閉じました。これに伴い、リーダー薬師寺は仏門修行に入ることとなりました。
「僧侶になりたくない」そんな自分を見つめ直すため
薬師寺寛邦は音楽活動での成功を目指していたが、なかなか成果が出ず、自身の逃げから始まった音楽活動に疑問を抱くようになりました。
彼は自分自身と向き合うために、禅の本を読み、心の在り方を見つめ直すことになりました。
その結果、彼は自分に伝えたいものがなかったことに気づき、禅の修行に打ち込むことを決意しました。結婚していた彼は2年間、京都の天龍寺での厳しい修行に取り組んでいました。
「お経を音楽にのせてみたい」修行中に今に繋がるスタイルを思いつく
朝4時に起き、掃除や庭の剪定、畑仕事を行いながら座禅をしていた。月に1度ほど、1週間連続で早朝から夜中まで座禅を行う「接心」も体験した。
座禅中、歌詞やメロディがひらめいたこともあり、一度嫌いだった音楽が身近になっていた。
修行中、大勢で音程をそろえてお経を読み、気持ちがよかった。寺を周回しながら数人でお経を唱える托鉢の際、ロングトーンの部分を音程を変えてハモってみることもあった。
薬師寺寛邦は修行を終えた後、仏教のお経を音楽にのせてみたいというアイデアを思いつきました。
彼は般若心経を選び、伝統的な読経の調子に合わせて伴奏や和音を重ねることで、音楽的にも美しい仏教の教えを表現することに取り組みました。
彼は、「意味もすごいが、まず音として計り知れないパワーがある」と語っています。この取り組みは、仏教の教えを広めるとともに、新たな音楽ジャンルとして注目を集めました。
修行が終わり再び音楽活動を再開!スタイルは“仏教”
2年の時を経て、2013年春に薬師寺が修行より戻り、キッサコは夏から再始動しました。
薬師寺が僧侶になったのを機に、懐かしいポップスのメロディーとハーモニーを用いて、仏教の教えをわかりやすい日本語に置き換えて伝えることをコンセプトに、寺院ライブを軸に活動を展開していく。
7月12日に京都府民ホールアルティにて復活ライブを開催し、大盛況の再スタートを切りました。
そして、メンバーそれぞれの故郷やファンの街へと活動の場を広げ、11月には500人の動員を記録したチャリティーライブを開催しました。
そして、2014年12月には、3枚目のフルアルバム「伝言板」をリリースし、全国6カ所のライブツアー「帰郷」を開催しました。
メンバーの“麻生勇作”が体調不良で自身の活動を休止
2015年春、麻生勇作が体調不良のため音楽活動を無期限で休止することとなりました。
二人組の「キッサコ」がスタート
そして、薬師寺と山元の二人体制となったふたりキッサコが再出発した。
5月には瀬戸内寂聴師の御寺院「寂庵」にてワンマンライブ開催。
8月にはSingle「スタートライン/手」、10月には、宮城県気仙沼市の復興を祈念して作られた春夏秋冬を収録したSingle「春夏秋冬/アカガネビト」をリリース。12月には、4枚目のフルアルバム「縁」をリリース。
2016年7月には、「道」「まつりびと」「望郷」「伝言」等、IROHA 三人時代の楽曲を二人で歌い直し、新曲を合わせたBEST ALBUM的な5枚目のフルアルバム「日日是好日」を発売。
7月16日には、松山市民会館大ホールにてワンマンライブ開催。その後、全国ライブツアーを展開。
2017年1月8日にツアーファイナルとして、京都府立文化芸術会館バンドワンマンライブを大成功で納める。2017年3月からTHE ALFEE 坂崎幸之助氏と交流が始まり、8月3日坂崎氏のテレビ番組「お台場フォーク村」にゲスト出演。
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ほんまにええお天気でしたね〜♪
— 山元サトシ / 山元聰 (@yamagen1201) April 29, 2018
日吉夢産地グリーンフェスティバルへお越し頂き誠にありがとうございました!
また次は3日に愛媛へ帰ってまいります^^#鬼北町 #柚鬼姫 #ラムちゃん #キッサコ #薬師寺寛邦 #山元サトシ #やまげん節 #ehime #kyoto #日吉夢産地 #柚子ジュース美味しかった pic.twitter.com/DiANDoLSWv
メンバーの“山本”に声帯ポリープが発覚…。一時休止するも最終的に脱退を発表
2017年秋、山元が声帯ポリープの発覚に伴い、12月3日の西条市丹原文化会館をもって活動を一時休止。
2018年3月1日に回復した山元とともに活動を再開しましたが、7月28日の京都府民ホールアルティでのライブをもってキッサコから脱退をすることを発表。
2017年の秋、山元の喉に声帯ポリープが発覚。手術のため、12月3日の西条市丹原文化会館をもって活動を一時休止する。
初期メンバーも呼んで感動のライブを実施!
2018年3月1日、回復した山元とともに活動を再開したが、7月28日の京都府民ホールアルティでのライブをもってキッサコを脱退。
IROHA時代の薬師寺・山元の楽曲を集めた3枚組のBEST ALBUM「三世」をリリースし、そのアルバムを引っさげて、二人体制キッサコとしてのラストツアー「出発点-スタートライン-」を開催。
7月28日ラストライブのアルティでは、初期メンバーである、田中まさや、麻生優作もゲスト出演。メモリアルなライブとなり、コーラスグループとして15年間続いたキッサコは1つのゴールを迎えました。
薬師寺寛邦は一人で「キッサコ」の活動を再開!
15年間続けてきたその名を引き継ぎ、2018年8月より薬師寺寛邦は「薬師寺寛邦 キッサコ」として新たなスタートを切りました。今では日本からアジアへ、薬師寺は仏教を音に乗せ、縁を繋ぎ、伝え続けています。