物語を音楽に変えるアーティスト「YOASOBI」 ── 初音ミクとめぐるJ-POPとボーカロイドの歴史⑥

物語を音楽に変えるアーティスト「YOASOBI」 ── 初音ミクとめぐるJ-POPとボーカロイドの歴史⑥

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日本を代表するアーティスト「米津玄師 a.k.a ハチ」 ── 初音ミクとめぐるJ-POPとボーカロイドの歴史⑤
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「小説を音楽にするユニット」YOASOBI恋愛ソング4曲の原作小説集。『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『たぶん』及び未発表曲の原作小説を加筆修正した決定版! (「BOOK」データベースより)

Ayase & ikura

「YOASOBI」

Ayase / YOASOBI/YouTube

かつてインターネット上を中心に盛り上がりを見せていた「ボカロ」音楽は、今や米津玄師やYOASOBIの大ヒットによって、J-POPを語る上で外せないものとなった。

「小さいオッサンがえずいている声」とネットで話題に…米津玄師「Lemon」に隠された“毒”の正体/文春オンライン.2022

 わかりやすいポイントとしては、ボーカロイド文化とJ-POPのメインストリームが“直結”したということが挙げられる。その象徴がYOASOBIだ。

なぜニコニコで10代のボカロ動画投稿者が急増しているのか? 米津玄師からYOASOBI、Adoへと続く「ボカロ」と「J-POP」が直結した今とこれから/ニコニコニュース オリジナル.2021

音楽ユニット「YOASOBI」

THE FIRST TAKE/YouTube

YOASOBIとは2019年10月に結成された音楽クリエイターAyaseと、シンガーソングライターikura(幾田りら)による2人組の音楽ユニットです。

YOASOBI(ヨアソビ)メンバーの年齢や顔は?小説をもとに人気曲を生みだす天才たちの経歴とは/UtaTen.2021

YOASOBIは、TikTokをきっかけに、様々な動画で使われ若者を中心に人気が広がった。

YOASOBIとは何者なのか? 紅白で「夜に駆ける」を初の生歌唱、年間音楽チャート1位獲得の次世代ユニットとは/HUFFPOST.2020

YouTubeでは「歌ってみた」などのカバー動画が多く投稿されている。TwitterなどのSNSを積極的に活用して、その認知度を高めてきた。コンポーザーのAyaseさんのバラエティにとんだポップな楽曲と、ikuraさんの透明感ある歌声が人気だ。

YOASOBIとは何者なのか? 紅白で「夜に駆ける」を初の生歌唱、年間音楽チャート1位獲得の次世代ユニットとは/HUFFPOST.2020

世界の音楽チャートにもランクインする人気アーティスト!

Ayase / YOASOBI/YouTube

2019年11月に公開したデビュー曲「夜に駆ける」は、公開直後から瞬く間に注目を集め、現在ストリーミングでは1億回再生を突破。Billboard Japan Hot 100やオリコン週間合算シングルランキングで1位を獲得し、各種配信チャートでも1位を席巻。全世界のランキングであるSpotify「バイラルトップ50(グローバル)」でも6位となり、香港や台湾、インドネシア、シンガポール、マレーシア、インドなど各国のバイラルチャートにもランクイン。TikTokでも再生数の伸びが顕著で、関連動画再生数は約3億回にのぼる。2020年5月にリリースした新曲「ハルジオン」、そして7月にリリースした「たぶん」もLINE MUSIC邦楽TOP100で1位を獲得するなど、各所で熱い注目を集めている。

YOASOBI 新曲「群青」がブルボン「アルフォートミニチョコレート」の新CMソングに決定!9/1に配信リリース/Fanplus Music.2020

大晦日には「NHK紅白歌合戦」に初出場し、大ブレイクとなった2020年の有終の美を飾った。

YOASOBI、武道館ライブに2年連続の紅白出場…躍進を続ける音楽ユニットの魅力/HOMINIS.2021

そして、2021年もその勢いはとどまることを知らなかった。アニメ『BEASTARS』のオープニング・テーマソング「怪物」や、情報番組『めざましテレビ』のテーマソング「もう少しだけ」など、数々のタイアップによる楽曲も発表。その際も「小説を音楽にする」というコンセプトを貫き、原作に基づき爽やかな曲からダークな曲まで幅広い世界観を提供している。原作小説集はベストセラーとなり、アニメーションで描かれるミュージックビデオも数億回の再生回数を記録。Ayaseとikuraはテレビやラジオにもたびたび出演し、親近感あふれる2人のキャラクターもあってヒットチャートの常連となった。12月には初の有観客ライブを武道館で実現させるなど着実に人気を拡大し、2021年のTOP10に「夜に駆ける」「群青」「怪物」の3曲がランクインしている。

令和のヒットソング:ネットカルチャー発のアーティストがJ-POPのメインストリームに/nippon.com.2021

ボカロP「Ayase」

1994年4月4日生まれ、山口県出身。

森七菜、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseを迎えた新曲「深海」配信リリース、生配信イベントの開催が決定!/PR TIMES.2021

Ayaseは音声合成ソフトの「ボーカロイド」を使って動画共有サイトに楽曲を投稿する「ボカロP」としても活動し、テレビ番組や芸能事務所などとは異なる新たな地平からスターが生まれる時代を象徴する存在とも言える。

令和のヒットソング:ネットカルチャー発のアーティストがJ-POPのメインストリームに/nippon.com.2021
幼少期はピアニストを目指していた

幼少期はピアニストを目指し、昨年のショパンコンクールで4位となった小林愛実氏と同じ先生に師事し、周囲からも期待される存在だった。しかし中学からピアノ留学することを勧められたことが原因で辞めてしまう。

YOASOBI・Ayaseが中学時代ピアノを辞めた理由は…音楽のルーツも明かす/マイナビニュース.2022
バンド「Davingi」として活動!
Davinci channel/YouTube

Ayaseさんは、福岡をメインにボーカルで激しめのジャンルでバンド活動をしていました。

【 夜に駆ける 】で突如ブレイク!!YOASOBIは何者?どんな顔?プロフィールを公開!!/トレンディ ニュース マガジン

Ayase 中学2年生くらいのときです。EXILEさんやaikoさんなど、J-POPの最前線を走る人たちの音楽を聴いて、歌がすごく好きだと気づき、歌手になりたい、音楽でご飯を食べていきたいと思うようになりました。思い返してみると、小さい頃からピアノの課題曲や流行っている曲、自分で思いついたメロディーをずーっと歌っていました。周りからも「ずっと歌ってるね」と言われていたくらいです。

中高生に爆発的人気を誇る音楽ユニット「YOASOBI」 そのクリエイティビティーの源泉とは/朝日新聞デジタル&Educatio.2020

Ayase 14歳のとき両親に歌手になりたいと伝えました。親には反対されるというより「勉強しなさい! 学校に行きなさい!」と言われていました。なぜかというと当時、僕は分かりやすくグレていまして(笑)。“本気で音楽がやりたい”と“グレて学校に行きたくない”という気持ちが重なり、「音楽やるから勉強なんて必要ない! 」と思っていました。音楽を学校に行かない理由に使っていた部分もあったと思います。

そして、バンド活動をするから学校に行く暇がない、行く必要もないと言って、高校1年生のときに学校をやめました。実際は、学校に通いながらもバンド活動できるのに。だから、両親も僕が本気で音楽の道に進もうと思っているのかを疑っていたと思います。でも、16歳のときにバンド活動を始めて曲をつくり、毎月3~4本ライブしていたので、真剣さが徐々に伝わり、自然と応援してくれるようになりました。

もちろん不安はあったと思います。それでも、基本的にはずっと応援してくれていますね。いまも楽曲がチャートで1位になったとか、再生回数が何万回突破したとか、僕が親に伝えるよりも先に、向こうから連絡が来ることもあるので、とてもいい環境で音楽をやらせてもらっていると思っています。

中高生に爆発的人気を誇る音楽ユニット「YOASOBI」 そのクリエイティビティーの源泉とは/朝日新聞デジタル&Educatio.2020
夢を追いかけ上京するも体調を崩し活動休止

その後Ayaseさんのバンドは2017年に東京に拠点を移します。

【 夜に駆ける 】で突如ブレイク!!YOASOBIは何者?どんな顔?プロフィールを公開!!/トレンディ ニュース マガジン

16歳から9年間ほど、バンドのボーカルとして歌っていたAyase。当時を「ひたすら、もうひたすら調子に乗っていた」と表現し、「誰にも負けるわけない、むしろすごく売れている大物アーティストの人のこともライバルとして見えてなきゃダメでしょ、と思っていました。でも、『どうやったら売れる?』『どうやったら人に見てもらえる?』ということには、頭をほぼ使っていなかった」と当時の自分を厳しい目で見つめた。

<初耳学>YOASOBI・Ayaseが挫折経験を告白「『しっかり失敗したな』という自覚はすごくあった」/WEBザテレビジョン.2022

結局、バンドはAyaseが体調を崩したことにより活動休止に。

<初耳学>YOASOBI・Ayaseが挫折経験を告白「『しっかり失敗したな』という自覚はすごくあった」/WEBザテレビジョン.2022
バンドを休止した時期に見出したのがボカロ!

 Ayaseさんは自身の率いたバンドの活動休止後、2018年12月にボカロ曲「先天性アサルトガール」を動画共有サイトに投稿し、ボカロPデビュー。

「YOASOBI」Ayase、ソロ初のセルフ歌唱オリジナル曲「飽和」リリース 「大切な人へさよならを伝えるために書いた」/ねとらぼ.2021

——18年、Ayaseはボーカロイドを使い制作した曲を動画投稿サイトに発表する、「ボカロP」としての活動を始める。きっかけはバンドの挫折だった。

Ayase:24歳の時に、僕が身体を壊してバンドを活動休止しないといけなくなってしまったんです。それまで毎月3、4本は常にライブをしていたのに、それがパタッと無くなった。ものすごい虚無感と絶望感を抱えていました。でも、どうしても音楽は諦めきれなかった。何かできないものかと思った時に、妹が好きだったボカロの曲を聴いた。これだったら一人で曲を作れると思って、すぐに初音ミクのソフトを買いました。

YOASOBI Ayaseとikuraが語る音楽を駆ける「無二の夢」/アエラドット – 朝日新聞デジタル.2021

「バンド活動は、経験としては財産なんですけど『しっかり失敗をしたな』という自覚はすごくありました」と語り、「それですごく絶望している時に、ボカロに出会って」と、今につながる大きな転機にも言及した。

<初耳学>YOASOBI・Ayaseが挫折経験を告白「『しっかり失敗したな』という自覚はすごくあった」/WEBザテレビジョン.2022
YOASOBIの始まりの楽曲!「ラストリゾート」

2019年4月30日、この日公開された楽曲「ラストリゾート」がAyaseの運命を大きく変えます。

Ayase – 大ブレイクユニット・YOASOBIの中心人物! ボカロPとしての顔とは…?/Cal-cha.2022

クールなピアノで紡がれるお洒落な旋律とダークな歌詞が多くのボカロファンの心を突き刺し、一躍話題の楽曲へ。

Ayase – 大ブレイクユニット・YOASOBIの中心人物! ボカロPとしての顔とは…?/Cal-cha.2022

自身初の殿堂入りを達成し、以降Ayaseは続々と人気楽曲を輩出するようになります。

Ayase – 大ブレイクユニット・YOASOBIの中心人物! ボカロPとしての顔とは…?/Cal-cha.2022
この曲をきっかけにYOASOBIを結成に繋がる!

——19年4月に発表した「ラストリゾート」という曲をきっかけに、Ayaseは現在のYOASOBIのスタッフに声をかけられた。

Ayase:ボカロPを始めて創作意欲は満たされたものの、注目されることもなかったし、精神状態は不安定でした。それまでの僕は「絶対にバンドで成功できる」という未来しか見ていなかった。バンドが止まって「もしダメだったらどうしよう」と不安になって、心が病み散らかしていた時に作ったのが「ラストリゾート」。平成最後の日にあの曲を出して、令和に入ったら気持ちを切り替えて前に進もうと考えていた。そうして自分の気持ちの整理をつけるために作った楽曲が、結果としてYOASOBIの話をいただくきっかけになったんです。

YOASOBI Ayaseとikuraが語る音楽を駆ける「無二の夢」/アエラドット – 朝日新聞デジタル.2021
「夜に駆ける」発表!

同年11月にリリースされたYOASOBIの第1弾楽曲「夜に駆ける」は、Billboard Japan総合ソングチャート「HOT100」にて2020年の年間1位を獲得した

米津玄師デビュー10周年記念特集|年表+レビュー、ミニインタビュー、プレイリストでその歩みを振り返る/音楽ナタリ.2021

Ayase 物理的に単純にお金がなくて生活できないとか、バンドが売れなくてつらいとか、そういうのはたくさんあるんですけど…。1個乗り越えて良かったなみたいな話でいうと、やっぱりYOASOBIを始めたことが、僕の中で試練でしたね。バンドが失敗していなかったら、多分YOASOBIやっていないんですよね。バンドが売れていればバンドをやっていましたし。9年くらいやっていたバンドを失敗するという経験、生活をかけていたものがポシャって、全部0になるっていう経験があったからこそ、多分、無駄なプライドを捨てられたと思います。かなり『俺、天才。最強タイプ』だったので。そういういらなかったプライドは、バンドを失敗したことで捨てられましたね。

YOASOBI・Ayase、バンド失敗しプライド捨て「YOASOBI」始めて1つ乗り越えられた/日刊スポーツ.2022

あれ(バンドでの経験)がなかったら、YOASOBIの話が来たとしても、多分、受けていないと思うんですよね。だからもちろん、YOASOBIを始めるってなった時には、すごくいろいろと決断としてはかなり悩みましたけど。まあでも、あそこで割り切って、今の自分にできることなのかもしれない、と思って始められたっていうのは、1個乗り越えられた部分だし、間違いなく今にもつながっている良かった経験ですね。

YOASOBI・Ayase、バンド失敗しプライド捨て「YOASOBI」始めて1つ乗り越えられた/日刊スポーツ.2022

「ラストリゾート」は、自分自身が精神的に追い詰められていたときに、死んでしまっていたかもしれない僕自身のアナザーストーリーとして書きました。一方、「夜に駆ける」は自殺願望のある少女からは少し距離をおいた視点で話が進みます。このように、原作小説に登場人物がいることで、同じテーマでも違った切り口で表現できるようになりました。

YOASOBI「僕たちのルーツと、いま目指すミライ」/本の話.2020

 僕はシリアスなテーマであればあるほど、曲調はキャッチーなものにすることを心がけています。グロテスクなものを直接的に表現することも避けたい。でも、内包されたえぐみにはある種の美しさを感じます。聴いてくださっている方には、ビビッドな表現に覆い隠されたダークなものを見つけたときの、ぞわっとする感覚を楽しんでほしいです。

YOASOBI「僕たちのルーツと、いま目指すミライ」/本の話.2020
人気のアーティスト「Ayase」
Ayase / YOASOBI/YouTube

切なさと哀愁を帯びたメロディ、考察意欲を掻き立てる歌詞で人気を博し、2019年4月に発表した「ラストリゾート」はYouTube 1,200万再生突破し、2021年5月に発表した最新曲「シネマ」は500万再生を超える。ボカロ楽曲を自身が歌唱するセルフカバーにも定評があり、「幽霊東京」は1,600万、「夜撫でるメノウ」も900万再生を突破。

森七菜、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseを迎えた新曲「深海」配信リリース、生配信イベントの開催が決定!/PR TIMES.2021
さまざまなアーティストへの楽曲提供!!
THE FIRST TAKE/YouTube

YOASOBIのコンポーザーとしても活動し、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行っているボカロPのAyase。

Ayase、自身がボーカルを務めるオリジナル曲「飽和」をサプライズリリース ミュージックビデオも公開/SPICE.2022

LiSA(リサ)×Uru(ウル)「再会」をはじめ、Hey! Say! JUMP(ヘイセイジャンプ)の「千夜一夜」、森七菜の「深海」などを手掛けてきた。

YOASOBI・Ayase「夜撫でるメノウ / 幽霊東京」セルフカバー楽曲を配信リリース/FASHION PRESS.2021
LiSA Official YouTube/YouTube

シンガー「iKura a.k.a 幾田りら」


幾田りら Official
/Y0uTube

2000年9月25日生まれ、東京都出身。

幾田りら YOASOBIのボーカルikuraとしても活動するシンガーソングライター幾田りらがKISSME制作のドキュメンタリー作品にオリジナル楽曲「ヒカリ」を書き下ろし!/PR TIMES.2020

音楽好きな両親のもと、いつも音楽に触れて育ったikuraさん。気付けば歌手を目指すようになり、中学時代には路上ライブを始めたそうです。

YOASOBI・ikura、中学時代の自分に感謝「あの時踏み出してくれて本当にありがとう」/COCONUTS.2021

シンガーソングライター・幾田りらとして活動するかたわら、YOASOBIのボーカルikuraとしても活動し、アコースティック・セッション・ユニット“ぷらそにか”にも参加している。2019年11月16日(土)にはセカンドミニアルバム『Jukebox』を発売。Google PixelのCMで「(THEY LONG TO BE) Close to you」のカバー歌唱、”東京海上日動あんしん生命”CMでの歌唱なども務め、一度聴いたら耳を離れないその歌声が注目を集めている。

幾田りら YOASOBIのボーカルikuraとしても活動するシンガーソングライター幾田りらがKISSME制作のドキュメンタリー作品にオリジナル楽曲「ヒカリ」を書き下ろし!/PR TIMES.2020
「幾田りら」としても幅広く活動!
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA OFFICIAL/YouTube

2022年は、上野樹里主演ドラマ『持続可能な恋ですか?』の主題歌として「レンズ」を書き下ろしたほか、東京スカパラダイスオーケストラの楽曲「Free Free Free」に参加したことでも話題を集めた。

YOASOBI幾田りらの新曲「JUMP」が22年ワールドカップのテーマ曲に、コーラスはぷらそにか/FASHION PRESS.2022

YOASOBI(ヨアソビ)のボーカル・ikuraとしても活躍する幾田りらの新曲「JUMP」が、2022年11月20日(日)に配信リリース。フジテレビ系テレビ番組「FIFAワールドカップ カタール2022」のテーマソングとなる。

YOASOBI幾田りらの新曲「JUMP」が22年ワールドカップのテーマ曲に、コーラスはぷらそにか/FASHION PRESS.2022

実は3歳まではアメリカ・シカゴで過ごしていたという帰国子女だという幾田さん。

お父さんの影響で小学校6年生の頃には既に作詞作曲を手かげていたということです。

YOASOBIのボーカル・ikura(幾田りら)、胸揺れダンスにファン歓喜「大暴れしてる」「はち切れそう」/ガジェット通信.2021
幾田りら Official/YouTube
アニメ映画「竜とそばかすの姫」では声優も!
東宝MOVIEチャンネル/YouTube

幾田りらさん自身は、ボーカルとしてめざましい活躍を見せているほか、2021年公開のアニメ映画『竜とそばかすの姫』にて主人公の親友、別役弘香の声を演じ、「地声も可愛すぎる!」と話題に。

YOASOBIで活躍中のikura(幾田りら)。その意外な経歴とは/FORZA STYLE.2021

YOASOBIの由来は「夜の顔」

 ikuraさんはシンガー・ソングライター「幾田りら」としての顔を持ち、AyaseさんはボカロPとしての活動やさまざまなアーティストへの楽曲提供も手がけている。Ayaseさんは、「2人がソロでやっていく延長線上で、交わるところがYOASOBIという感覚。ソロの活動がお昼の顔なら、YOASOBIは夜の顔という感じで。そういった合流地点だからこそ、いろんなチャレンジや試みができる、という意味での“遊び心”とも掛けて、YOASOBIにしました」とユニット名の由来を明かす。

YOASOBI:2年連続紅白出場 10年後は「国民的なユニットに」 武道館での初の有観客ライブを振り返る/MANTANWEB.2022

「小説を音楽にする」特徴的な制作スタイル

monogatary.com Official Youtube Channel/YouTube

 そんな彼らの最大の特徴は「小説を音楽にする」こと。これまで多くの歌手やグループが歌詞に世界観を込めてきたが、YOASOBIは先に小説があり、そこから音楽に変換していく。

小説を音楽に 世界観ヒット 異彩放つ、YOASOBI/東京新聞 TOKYO Web.2020

小説のストーリーありきで楽曲が作られ、それをもとに映像が制作されるという形でYOASOBIのクリエイティブは進んでいる。だからこそ、先に小説を読んでいた人は歌詞や映像のディティールが鮮明に伝わるし、逆に楽曲を先に聴いた人は小説を読むことで曲の背景を深く知ることができる。物語と音楽が深く絡み合っているのが大きな魅力となっているわけである。

「夜に駆ける」でブレイク真っ只中のYOASOBIとは何者か/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2020

小説を原作とするその音楽の魅力や特性について、Ayaseさんは「曲を聴いてから小説を読む、小説を読んでから曲を聴く……という行き来の中で、両方の関連やつながりの答え合わせができる瞬間がある。一つの物語をいろんな形で取り入れることで、その世界観を多角的かつ立体的に楽しめるし、“没入度”みたいなものもすごく高くなっていると思います」と説明する。

YOASOBI:2年連続紅白出場 10年後は「国民的なユニットに」 武道館での初の有観客ライブを振りる/MANTANWEB.2022

 ikuraさんも「楽曲、ミュージックビデオ、小説と、聴いてくれる人がいろんな入口から物語を体験できるし、さまざまな要素から自分の解釈で余白を埋めていく面白さがある。そうやって(リスナーが)作品に参加していただけるのは大きいですね。私たち自身も、小説から音楽を作って、そこに歌を乗せて……という過程の中で、一人一人の思いが加わって、濃密なものが出来上がっている気がしています」と話す。

YOASOBI:2年連続紅白出場 10年後は「国民的なユニットに」 武道館での初の有観客ライブを振り返る/MANTANWEB.2022

仮音源は初音ミク!

 シンガーソングライター幾田りらとしても活躍するボーカリスト、ikuraとのレコーディング方法もユニークだ。

YOASOBIからの応援歌――「群青」が聴く人の心を奮い立たせる理由/Fanplus Music.2020

楽器を使わずパソコンで音楽を制作するAyaseさんは「PCのメリットって完全に無限大である事ですね。何でもできるんでできないことないんで本当に…。僕はギターとか弾けないんですけど、打ち込んでギターを打つ事ができるんで、本当に色んな方面に対して可能性が無限大なんで」とその魅力を力説します。

YOASOBI・ikura、中学時代の自分に感謝「あの時踏み出してくれて本当にありがとう」/COCONUTS.2021

前もってAyaseが自宅で〝歌が入れば完成〟の状態まで楽曲を作り上げているらしく、その作業はノートパソコン一台で完結するという。またikuraに渡す仮音源には、ボーカロイドの『初音ミク』を使用しており、これに対してAyaseは「ボーカロイドが一旦歌ったものをikuraに渡すということによって」「一番乗せやすい形でメロディーを渡せている」と説明。

『YOASOBI』ikuraの発言を嘆くボカロファン「本当に悲しい」「失礼な気がする」/まいじつ.2020

ikuraも「ミクで届いてる音源っていうのは、塗り絵でいう線だけ引いてもらっている感じで」「どういう風に塗っていくか自分で考えられるっていう点ではすごく自分がやりやすいなって思っています」とコメントしていた。

『YOASOBI』ikuraの発言を嘆くボカロファン「本当に悲しい」「失礼な気がする」/まいじつ.2020

「YOASOBI」誕生ストーリー

作詞・作曲・編曲を担当するAyase、ボーカリストのikuraによるこのユニットはもともと、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する、小説とイラストを中心とした投稿サイト「monogatary.com」から生まれた。

YOASOBIも輩出、monogatary.comの面白さ AMAOTOら続々生まれる音楽×物語の新たな関係性/Real Sound.2021
 投稿サイト「monogatary.com」
monogatary.com Official Youtube Channel/YouTube

 “ストーリーエンタテインメントプラットフォーム”を標榜し、2017年10月にスタートした「monogatary.com」は、日替わりの「お題」に合わせた小説をユーザーが投稿できるサービス。「魔法のiらんど」「小説家になろう」などの先行の小説投稿サイトとの最も大きな違いは、投稿された作品を原作と捉え、書籍化に留まらず、音楽、映画、アニメ、ゲームなど、幅広い表現メディアでコンテンツ化できること。その最初の成功例が、小説『タナトスの誘惑』(星野舞夜)を原作とした楽曲「夜に駆ける」でブレイクしたYOASOBIだったというわけだ。

YOASOBIも輩出、monogatary.comの面白さ AMAOTOら続々生まれる音楽×物語の新たな関係性/Real Sound.2021
YOASABIの発案者「屋代陽平」

ユーザーが日替わりの「お題」に合わせた小説を投稿し、物語を生みだすプラットフォーム『monogatary.com』。屋代陽平はこのサービスの企画を起ち上げ、運営でも中核を担う。

monogatary.comという“物語のタネ”の芽吹き【前編】/Cocotame.2020

きっかけは2014年ですね。僕が当時所属していたソニー・ミュージックマーケティング(以下、SMM)という会社で、新規プロジェクトの募集があったのですが、そのときに上司といっしょに企画したのが『monogatary.com』の前身となる「小説投稿サイト」だったんです。

monogatary.comという“物語のタネ”の芽吹き【前編】/Cocotame.2020

このときは、企画そのものは評価してもらえたのですが、SMMというソニーミュージックグループのなかで、音楽マーケティングを主体としたビジネスを手掛ける会社と「小説投稿サイト」というビジネスモデルが合わず、ペンディングになりました。

monogatary.comという“物語のタネ”の芽吹き【前編】/Cocotame.2020

その後、2015年に今度はソニーミュージックグループを横断する新規事業プログラムが立ち上がりまして、いっしょに「小説投稿サイト」を企画した上司から、改めてそこに応募してみないかと声をかけてもらったんです。その新規事業プログラムは現在「EnterLab.(エンタラボ)」というプログラムになっていて、そこで採用してもらい現在の事業化に至った、というのが成り立ちです。

monogatary.comという“物語のタネ”の芽吹き【前編】/Cocotame.2020
小説を楽曲化するアーティストを作りたい

(前略)そこで行われたコンテスト「モノコン2018」に投稿された小説を基にした楽曲を、アニソンシンガーhalcaが歌ったことがきっかけだった。

YOASOBIの「夜に駆ける」、なぜ人気? 若者の心を掴んだ舞台裏/日経クロストレンド.2020
YOASOBIのA&R「山本秀哉」

 YOASOBI誕生には、もう一人の才人を紹介しなければならない。屋代の同期で、ソニー・ミュージックレーベルズ第3レーベルグループエピックレコードジャパンの山本秀哉(34)だ。屋代は、小説の楽曲化の企画を進めるにあたり、山本に一緒にやらないかと声をかけた。彼はいま、YOASOBIのA&R(アーティスト&レパートリー)を務める。

「YOASOBI」生んだソニーの「やりたいことを思う存分やらせる」文化 30代の生みの親が明かす舞台裏/AERAdot. 2022
二人で始めたプロジェクト!!!

2019年、「小説を音楽にする」ユニットを結成すべく、ソニー・ミュージックエンタテインメントの屋代陽平さんと山本秀哉さんは、小さなプロジェクトを静かにスタートさせた。

YOASOBIプロデューサーの2人が「会社の同期」だったから実現できたこと/現代ビジネス | 講談社.2022

屋代最初に話を持ちかけたのは2019年の1月ですね。その前年の2018年に行っていた「モノコン2018」の企画で、募集した小説を楽曲化して、halcaというシンガーが歌唱するというのをやっていました。

ただ、それはあくまで単体の企画だったので、次はこのコンセプトをもとにした新しいユニットをゼロから作るというのはどうだろう、と。そこから形にしていきました。

2020年最大のヒット「YOASOBI」が“異例の大ブレイク”を果たすまで/現代ビジネス | 講談社.2022

山本:「monogatary.com」の「モノコン2019」はすごく面白い企画だと思ったんですけど、当初は僕も屋代(陽平/「monogatary.com」プロデューサーのインタビューはこちら)もふわっと考えていました。そもそも「小説を音楽にする」というやり方も明確なビジョンがあったわけではなく、「モノコン2019」が始まった時点では、どんなアーティストで、どんな曲にするのか? 何も決まってなかったんです。長い目で見て、ゆっくり大きく広げていければ良いな、ぐらいに思っていたところもありました。

コンポーザー・Ayaseと担当A&Rが初めて語り合う「YOASOBIの音楽の作り方」/Cocotame.2020

そうこうしているうちにいよいよ楽曲化の動きが本格化したので、まずは曲をかける人から当たって。ボカロPのなかで注目していたAyaseに声をかけてみようとなったのが、YOASOBIが結成されるきっかけですね。ちなみに、Ayaseとのファーストコンタクトはインスタ(Instagram)のDMです(笑)。

コンポーザー・Ayaseと担当A&Rが初めて語り合う「YOASOBIの音楽の作り方」/Cocotame.2020
作曲家にボカロP「Ayase」が参加!

屋代:いろいろな候補者を探す中で、たまたま彼の『ラストリゾート』という曲を見つけて、聴いてみたらすごく良い曲だったんです。それで、すぐに山本にも動画のリンクを送りました。

YOASOBIプロデューサーの2人が「会社の同期」だったから実現できたこと/現代ビジネス | 講談社.2022

山本:小説を音楽にするとき、小説には様々なジャンルの作品があるので幅広い曲を作れたほうがいい。Ayaseは『ラストリゾート』以外にもバリエーション豊かな曲をアップしていて、柔軟にやってくれるんじゃないかと思いました。

YOASOBIプロデューサーの2人が「会社の同期」だったから実現できたこと/現代ビジネス | 講談社.2022

屋代:後日彼に会って企画を説明したら、その場ですぐに「ぜひ、僕で良ければお願いします」って言ってくれて。嬉しかったです。

YOASOBIプロデューサーの2人が「会社の同期」だったから実現できたこと/現代ビジネス | 講談社.2022

Ayase:僕はボカロPとして駆け出しで、オフィシャルの連絡先を設定していなかったのでしょうがないんですけど、インスタのDMに連絡があったのは驚きましたね。インスタのDMなんて毎日チェックしないですし、「なんだ、この怪しい誘いは?」と思いました。せめてTwitterのDMだったら良かったんですけど(笑)。

コンポーザー・Ayaseと担当A&Rが初めて語り合う「YOASOBIの音楽の作り方」/Cocotame.2020

――まずは「小説を音楽にする」というコンセプトを聞いたとき、Ayaseさんはクリエイターとしてどう受け止めましたか?

Ayase 「小説を楽曲ね、ありそうだけどないか」、みたいな感じでした。僕自身がそれまで小説を全然読まないタイプで、今まで読んできた小説の数って、数えられるくらいしかなかったことと、ソングライティングをやっている人間だからこそ、そこに原作が存在しているというのは面白そうだなと思いました。でもすごく簡単に言うけど、めっちゃ難しくない?とも思ったし、最初はすごく挑戦的に捉えていました。その時は声をかけてくれたスタッフも、まだ全然詰め切れていないフワッとした状態だったので、チームでどういう風にやっていこうかということを話していくうちに、しっかり輪郭を帯びてきたと思います。

YOASOBI 「夜に駆ける」ができるまで 「小説は骨組み、楽曲は肉、歌が皮膚となり作品になる」/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2020
ボーカルに「ikura(幾田りら)」が参加!

 コンポーザーは決まったので、次にボーカルを探すべく、3人でグループLINEを作ってさまざまな応酬を繰り返したという。

「誰にするかずっと探し続けましたね(笑)。有名無名問わず、候補となりそうなシンガーのリンクを数多くAyaseに送っていました。そうしているうちに、ソニーミュージックのSD(新人開発・発掘セクション)で育成契約をしていた幾田りらに目が留まりました。こうして4人が集い、楽曲制作に向けて本格的に動き出したんです」

 幾田りらに関しては、2019年7月に東京海上日動あんしん生命のCMでスキマスイッチのヒット曲「全力少年」をカバーし、その歌声に注目が集まっていた。

YOASOBIの仕掛け人が語る、ヒットアーティストの生み出し方/日刊!SPA.2022

――ikuraさんは当時、オファーを受けた時にどう思われましたか?

ikura:最初は「小説を音楽にするユニット」っていうコンセプトがあまり想像できてなかったんですけど、AyaseさんがボカロPとして出していた曲を聴かせていただいて、すごい曲を書く人だなと思って、ぜひ一緒にやりたいって思いました。もともとシンガー・ソングライターとして活動していたので、それとは別にYOASOBIのボーカルでもあるっていう二面性も面白いなって。

<インタビュー>YOASOBIが語るユニット結成の経緯、音楽と小説を行き来する面白さ/Billboard JAPAN
4人でプロジェクトをスタート……。その先には難関すぎる小説の楽曲化

4人がそろったが、屋代氏は「長期的なプランはなかったし、相性が悪かったらすぐに“解散”するつもりだった」と振り返る。

YOASOBI発掘の経緯…ソニーミュージックの同期コンビが社会現象を巻き起こした/スポーツ報知.2021

かくして、いよいよ「夜に駆ける」の制作が本格化する。しかし、星野舞夜の『タナトスの誘惑』が原作となる同曲は、Ayaseさんいわく「その後にYOASOBIとして作ってきたものを含めても、一番時間がかかった」という。

「最初はテーマソングみたいなものを作ればいいのかなと思っていたんですよ。だけど、制作を進めていくうちに、原作小説を音楽というまた別の表現方法でアウトプットし直すっていうことをやるべきなんだなと思い始めて。原作の物語や核になる部分を、自分の中でしっかり咀嚼した上で分解して、音楽として再構築していくという方法論にたどりついたのですが、そこからが試行錯誤の連続でした。例えば、原作はダークな雰囲気の作品なんですが、これをよりダークにするにはどうするべきか……とか。3ヶ月くらいの制作期間で、デモだけでも2、30曲は作ったんじゃないですかね。最終的に、ポップな雰囲気の中に実はぞっとする瞬間が内包されているという作りが、よりダークさが引き立つと思ったので、今の形になりました。苦労はしましたが、良い楽曲になってくれたと思っています」

YOASOBIスペシャルインタビュー/UT magazine – Uniqlo.2021

――曲作りはどんな風に進めていったんでしょうか。

山本:ユニット名が決まる前から曲は作りはじめました。「タナトスの誘惑」を読んでもらって、暫定でこれをイメージしながらデモを作っていった。かなりやり直しをしてもらったりはしました。

2020年最大のヒット「YOASOBI」が“異例の大ブレイク”を果たすまで/現代ビジネス | 講談社.2022

――屋代さんはAyaseさんの才能をどう評価していますか。

屋代:思ったことを得意な形でアウトプットする回路が優れている人間だと思います。

「小説を音楽にする」ということって、主題歌を作ることでもないし、テーマソングを作ればいいわけでもない。でもAyaseは「小説の要素を一度咀嚼して、自分がそのテーマと登場人物で音楽を作るとするならどうするかを考えてゼロから組み上げていく作業なんです」と言っていた。

2020年最大のヒット「YOASOBI」が“異例の大ブレイク”を果たすまで/現代ビジネス | 講談社.2022

「小説を音楽に組み替えてアウトプットするなど聞いたこともない。物語の主人公はどんな感情を抱いているのか、その人になりきることにしました」

 と、ikuraは、あるインタビューで語っている。

 チームを組んだ4人は、グループLINEを使って、屋代が「思考停止するくらい」と表現するほど、何時間にもわたって議論を交わし、およそ3カ月かけて原作の星野舞夜作「タナトス(注・ギリシャ神話に登場する死神)の誘惑」の若い男女のストーリーをもとに歌詞をつくり込んでいった。

「YOASOBI」生んだソニーの「やりたいことを思う存分やらせる」文化 30代の生みの親が明かす舞台裏/AERAdot. 2022
デビュー曲「夜に駆ける」が誕生!!

無我夢中で楽曲づくりを行ってきた4人は、遂に第一弾楽曲「夜に駆ける」を完成させ、2019年11月16日にYouTubeでMVを発表した。

YOASOBIの仕掛け人が語る、ヒットアーティストの生み出し方/日刊!SPA.2022

「タナトスの誘惑」は、飛び降り自殺を図る「彼女」とその姿に一目惚れした「僕」が織り成す物語で、それゆえ、ミュージックビデオでもビルの屋上から身を投げる少女の姿が描かれる。

「夜に駆ける」でブレイク真っ只中のYOASOBIとは何者か/Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN.2020

現在2500万回再生を突破する『夜に駆ける』のミュージックビデオの監督は、椎名林檎のツアー映像なども手掛ける、藍にいな。これも、Ayase自身の人選だという。

Ayase やはり僕たちはボカロシーンから出てきたイメージが強かったと思うので、あえてその界隈(かいわい)で見慣れない絵柄にすることで新鮮さを出したかったんです。その点、藍にいなさんの映像は、アニメタッチでも写実的でもなく、抽象的なところがいいなと。小説から受けた印象の色も伝えて、ピンクをテーマカラーにしてもらっています。

小説から楽曲生む「YOASOBI」 ライブもぜひやりたい/NIKKEI STYLE.2020

ikura すごく優雅で品のある映像でありながら、小説のグロテスクさと曲のポップさの、まさに中間を表現してくれているのが素晴らしいと私は思いました。

小説から楽曲生む「YOASOBI」 ライブもぜひやりたい/NIKKEI STYLE.2020

− 2019年11月に配信されたデビュー曲『夜に駆ける』が空前の大ヒットを遂げました。曲作りの時からその予感はあったのでしょうか?

Ayase魂を込めて作った楽曲なので、きっと多くの方に気に入ってもらえるだろうという自信はありました。でも正直、ここまで広く世の中に届いてくれるとは全く予想していなかったです。外出自粛による巣ごもり需要だったり、SNSやサブスクの普及だったり、いろんなタイミングがハマってくれたのかなと思いますね。

「YOASOBI」単独インタビュー【前編】/日本最多・再生数8億回を記録した『夜に駆ける』について/DACO.2022

瞬く間に大ヒットソングとなり、その後も「群青」「怪物」などヒット曲を連発。今では「すっかり遠いステージに来た」(屋代氏)が、4人の関係性は変わらない。

 「今も毎日グループLINEでアイデアや構想をやり取りしまくってますね」(山本氏)。「小説を音楽に」というコンセプトも変わらない。屋代氏は1か月で1000を超える小説に目を通し、“原石”を探している。

YOASOBI発掘の経緯…ソニーミュージックの同期コンビが社会現象を巻き起こした/スポーツ報知.2021

YOASOBIは「夜好性」のアイコン的存在!

YOASOBIに加え、バンド「ずっと真夜中でいいのに。」と音楽ユニット「ヨルシカ」の3組を好むリスナーは、すべてのユニットに“夜”という言葉が入ることから“夜好性”とも呼ばれます。YOASOBIはそのなかでも特に、“夜好性”のアイコン的存在です。

音楽ユニット「YOASOBI」を原作小説から徹底解説/本との偶然の出会いを P+D MAGAZINE.2021
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「小説を音楽にするユニット」YOASOBI恋愛ソング4曲の原作小説集。『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『たぶん』及び未発表曲の原作小説を加筆修正した決定版! (「BOOK」データベースより)

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