「日本のために……」世界一有名な二人組みのチェロ演奏者『2CELLOS』は大の親日家!

世界的に有名なクロアチア出身のチェロ・デュオ、2CELLOS。彼らの圧倒的な演奏技術と斬新な音楽スタイルは、世界中の音楽ファンから熱狂的な支持を受けています。彼らの楽曲は、従来のチェロのイメージを覆すようなポップでエネルギッシュなものが多く、洗練された演出とともにステージ上で繰り広げられるパフォーマンスは、誰もが魅了されることでしょう。

この記事では、そんな2CELLOSの魅力に迫ります。また、2CELLOSが日本に対する愛や敬意についても触れ、彼らがどのように日本に影響を受けたのか、日本でのライブ体験についてもご紹介します。2CELLOSファンの方はもちろん、チェロや音楽が好きな方にもおすすめの記事となっています。

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クラシックのプレイヤーでありながら、「マイケル、U2、ニルヴァーナ・・・ここで演奏しているアーティストの曲は、どれも子供の頃からずっと聴いてきて、メロディや曲の構成の上でも大きな影響を受けてきた。それらを表現できたこのアルバム・レコーディングは、本当に素晴らしい経験だったよ。」と二人は語り、若いエネルギーと超絶テクニックが拮抗する、比類のないアルバムが完成した。(「HMB&BOOKS」データベースより)

Luka Sulic&Stjepan Hauser

世界を虜にするチェロ・デュオ!2CELLOSの魅力とは?

2CELLOS/YouTube

2CELLOSは、クロアチア出身のチェロ奏者Luka Šulić(ルカ・スーリッチ)とStjepan Hauser(ステファン・ハウザー)によるチェロデュオで、2011年に結成されました。彼らはクラシック音楽だけでなく、ポップやロックなどの現代音楽も演奏し、幅広いジャンルをカバーしています。

2CELLOSは、2011年にデビューアルバムを発売して以来、現在までに7枚のオリジナルアルバムを発売しています。以下は、2CELLOSのオリジナルアルバムのリストです。

  1. 2CELLOS(2011年)
  2. In2ition(2013年)
  3. Celloverse(2015年)
  4. Score(2017年)
  5. Let There Be Cello(2018年)
  6. Dedicated(2020年)
  7. Discover(2022年)
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 YouTubeでUpした演奏動画が大反響!

二人は幼い頃から知り合いで、クラシック音楽の道に進んでいました。しかし、彼らはロックやポップスの音楽にも興味を持っていました。そこで、2011年1月に、ふとしたきっかけでチェロでロックを演奏してみようという話になりました。その結果、彼らはマイケル・ジャクソンの「スムーズ・クリミナル」のカバーを演奏し、それを動画サイトにアップロードしました。その動画は瞬く間に話題になり、わずか3日間で100万回、200万回と再生され、最終的には560万以上の再生回数を記録しました。

この動画の成功により、多くのレコードレーベルからオファーが届きました。彼らは慎重に検討した末、ソニー・マスターワークスと契約することに決めました。

2CELLOS/YouTube
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デビューアルバム「2CHELLO」

2CELLOSは2011年4月にクロアチアでデビューアルバムを録音しました。彼らは朝から晩まで演奏し続け、疲れ果ててスタジオを出たときにはゾンビのようになっていたと振り返っています。彼らはクラシックのプレイヤーであると同時に、マイケル・ジャクソン、U2、ニルヴァーナなどのポップスやロックのアーティストから影響を受けており、このアルバムでそれらの曲を表現することができたことは、彼らにとって素晴らしい経験でした。

このアルバムには、彼らの若いエネルギーと超絶テクニックが見事に表現されており、非常に魅力的な作品となっています。アルバムは、ヨーロッパで6月にリリースされ、ついには7月19日にアメリカでも発売されました。

エルトン・ジョンのツアーに同行!!

2CELLOSは2011年6月からエルトン・ジョンのヨーロッパ・ツアーに同行し、彼のサポートアクトを務めました。その後、6月27日にはエルトン・ジョンが毎年主催する「ホワイト・タイ&ティアラ・ボール」にも出演しました。

7月には、エルトン・ジョンのツアーでパフォーマンスを行い、7月25日にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでピアニストのランランと共演してライブに出演しました。2CELLOSは、エルトン・ジョンとの共演によってますます知名度を上げ、世界的な人気を獲得するきっかけとなりました。

日本が好き!?2011年に日本デビュー

2CELLOSの両メンバーであるルカ・スルビッチとスティヤペ・ハウザーは、日本に対して深い愛着を持っており、親日家として知られています。

実はルカは過去に2度コンクール出場のため来日。ステファンはイギリスに住んでいた学生時代に日本人の友人がいたので日本文化通で日本食が大好物。

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2011年9月21日に日本でCDデビュー!

そんな二人は、2CELLOSとして2011年9月21日に日本でCDデビューを果たしました。

2CELLOSが日本で発売したデビューアルバムには、スティングの名曲「フィールズ・オブ・ゴールド」がボーナストラックとして収録されています。この曲は、2CELLOSが得意とするロックやポップスの要素を取り入れた演奏で、彼らならではのアレンジが加えられています。

また、初回限定盤のDVDには、2CELLOSのライブパフォーマンスや結成秘話の初公開インタビューなどが収録されています。このDVDは、2CELLOSのファンにとって貴重な映像資料となっています。

docomo CM「影武者」

NTTドコモ「ツートップ」のCM楽曲で2CELLOSが演奏した「影武者」は、親日家の二人が命名しました。

2CELLOS/YouTube
第28回日本ゴールドディスク大賞」受賞

2CELLOSは「第28回日本ゴールドディスク大賞」において、2部門で受賞しました。

世界中で大活躍!!

2CELLOSはロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホール、シドニーのオペラハウス、ドイツのメタルフェス・ヴァッケンなど、世界中の有名な会場で演奏を行ってきました。

そして、2018年11月19日には、2CELLOSが念願としていた日本の東京・日本武道館でのライブを実現しました。日本武道館は、ビートルズの初来日以来、多くの著名なアーティストが演奏する聖地として知られており、2CELLOSがその名を刻むこととなりました。2CELLOSのライブは、会場に集まったファンから大きな反響を呼び、彼らの人気を証明するものとなりました。

2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube

カッコ良すぎる!名作映画音楽のカバー映像

2CELLOS/YouTube

2CELLOSは、映画音楽のカバーを数多く手掛けており、その映像作品も非常に人気があります。彼らの独特なアレンジと演奏で、映画音楽が新たな魅力を持ち、より多くの人々に楽しまれるようになっています。いくつかの代表的な映画音楽のカバーを紹介します。

2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube
2CELLOS/YouTube

ソロでも活動中!

2CELLOSのメンバーであるLuka Šulić(ルカ・スルビッチ)とStjepan Hauser(スティヤペ・ハウザー)は、2CELLOSの活動と並行して、それぞれソロでのキャリアも築いています。

LUKA SULIC/YouTube
ルカ・スーリッチ

Luka Šulić(ルカ・スルビッチ)は、クロアチア出身のチェロ奏者で、幼少期からチェロを学び、数々の国際的なコンクールで賞を受賞しています。彼は2019年に、ソロデビューアルバム「Four Seasons」をリリースしました。このアルバムでは、アントニオ・ヴィヴァルディの「四季」をチェロで独奏するという難しい挑戦に取り組んでいます。彼はまた、クラシック音楽の演奏会や音楽祭にも出演し、ソロチェリストとしての地位を確立しています。

LUKA SULIC/YouTube
LUKA SULIC/YouTube
LUKA SULIC/YouTube
ステファン・ハウザー

Stjepan Hauser(スティヤペ・ハウザー)は、クロアチア出身のチェロ奏者で、彼もまた幼少期からチェロを学び、数々の国際的なコンクールで賞を受賞しています。彼は2020年に、ソロデビューアルバム「Hauser Classic」をリリースしました。このアルバムでは、チェロの名曲を取り上げ、彼の豊かな音楽性を披露しています。彼もまた、クラシック音楽の演奏会や音楽祭に出演し、ソロチェリストとして活動しています。

HAUSER/YouTube
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「東日本大震災の復興を願って」日本との深い関係

親日家の2人にとって、2011年3月11日の東日本大震災のニュースを聞いて非常にショックを受けました。彼らは自分たちにできることを考え、チャリティー活動を開始。

2011年、2012年に日本に来日し、東日本大震災の復興支援のためにチャリティー演奏を行いました。

彼らは、日本各地でチェロケースを床に置いて演奏し、その場で募金を呼びかけるという形で、多くの人々に支援を呼び掛けました。彼らの演奏に対して、多くの日本のファンから感謝の気持ちや支援の声が寄せられました。

集まった募金は、東日本大震災で被災した人々を支援するため、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルを通して日本赤十字社に寄付されました。

2CELLOS/YouTube
母国クロアチアで日本のために!

2011年4月28日にクロアチアのザグレブで行われたチャリティー・コンサート「コンサート・フォー・ジャパン」に、それぞれソロで出演しました。このコンサートは、日本の復興支援を目的に行われたもので、多くのアーティストたちが参加し、多額の募金が集まりました。

Darko Zibar/YouTube
2014年には東北でのチャリティーコンサート 開催

2014年3月11日、2CELLOSは日本でのツアーの中で、東北地方太平洋沖地震の発生から3年目となる日に、宮城県仙台市の東北大学川内萩ホールでコンサートを行いました。

2CELLOSは、会場に詰めかけたファンたちに向けて、感情を揺さぶる演奏を披露しました。

収益の一部は、東北放送が主催者を代表して設立した『東北放送東日本大震災義援金募金』を通じて宮城県に送られました。この募金活動は、東北地方太平洋沖地震で被災した人々の支援を目的としており、2CELLOSはこの取り組みに協力することで、被災地の復興支援に貢献しました。

東北大学/YouTube
「今回の震災時に日本人がとった冷静な行動は、他の国へのいいお手本となったのではないか」

2CELLOSは日本でのチャリティー活動やコンサートでのファンとの交流などを通じて、日本と日本人に対する深いリスペクトを抱いています。

「今回の震災時に日本人がとった冷静な行動は、他の国へのいいお手本となったのではないか」と2CELLOSは震災後、多くのインタビューでそのようなコメントをしています。

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クラシックのプレイヤーでありながら、「マイケル、U2、ニルヴァーナ・・・ここで演奏しているアーティストの曲は、どれも子供の頃からずっと聴いてきて、メロディや曲の構成の上でも大きな影響を受けてきた。それらを表現できたこのアルバム・レコーディングは、本当に素晴らしい経験だったよ。」と二人は語り、若いエネルギーと超絶テクニックが拮抗する、比類のないアルバムが完成した。(「HMB&BOOKS」データベースより)

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