フランスで最もモテる職業は消防士?パリの消防旅団「サープル・ポンピエ・ドゥ・パリ」が魅せる世界

消防士は日本でもヒーロー的存在として人気がありますが、フランスではその人気はさらに高まっています。今回の記事では、特に、パリの消防旅団である「サープル・ポンピエ・ドゥ・パリ」の活動と魅力について詳しく紹介しています。

彼らの勇敢な姿勢や献身的な仕事ぶりが、なぜモテる存在となっているのか、その理由が明確に説明されています。読者は、消防士たちが日々どのような活動を行っているのかについて深く理解し、彼らに対する敬意と感謝の念を深めることでしょう。

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 全米中に衝撃と悲しみをもたらした2013年の悲劇の実話を「ノーカントリー」「ヘイル、シーザー!」のジョシュ・ブローリン主演で映画化した実録スペクタクル・ドラマ。2013年にアリゾナ州で発生した大規模森林火災に立ち向かう森林消防の精鋭部隊“ホットショット”の男たち20人の絆と運命を描く。共演はマイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・コネリー。監督は「トロン:レガシー」「オブリビオン」のジョセフ・コシンスキー。(「allcinema」データベースより)

National hero of france

国民的ヒーロ!

Pompiers de Paris/YouTube

消防士は、日本でも少年たちからの憧れの職業の一つであり、ヒーロー的な存在として人気があります。しかし、フランスでは、少女から大人の女性まで年齢を問わずにモテモテの職業です。

フランスではアニメの中でも憧れの存在に描かれています。

フランスでは若い世代に向けた消防士養成コースが設けられていることがあります。このような取り組みは、若い世代に消防士の魅力や重要性を伝え、消防士という職業に興味を持ってもらうことを目的としています。また、若い世代から消防士としての基礎的な知識や技術を身につけてもらうことで、将来的に優秀な消防士が育成されることにつながると期待されています。

フランスの消防団は、全国で約250,000人が活動しています。

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消防士「ポンピエ」

消防士を意味するフランス語での「ポンピエ」は、直訳すると「ポンプを使う人」という意味になります。17世紀に手動ポンプが発明され、それを使って火災を消火する隊員が、1716年にパリで最初の消防隊として創設されたことが由来とされています。当時の隊員は「gardes-pompes(ポンプ衛兵隊)」と呼ばれており、これが「ポンピエ」という呼び名に変化していったと考えられています。

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日本では119!フランスでは?

フランスでの一般的な消防に関する緊急通報番号は「18番」です。一般の人々が火災や救急を含む緊急事態に直面した場合、18番に電話をかけることで、消防士や救急隊員が出動し、迅速かつ適切な対応を行います。また、欧州連合内で統一された緊急通報番号「112番」もフランスで使用されています。

まさにヒーロー!カレンダー が大人気!

フランスでも消防士のカレンダーは人気があります。

実際に、パリ消防隊も毎年カレンダーを制作しており、その売り上げは消防士の訓練や福利厚生などに使われています。

また、ポンピエの方々が家々を回ってカレンダーを販売することで、地域住民とのコミュニケーションを深めることもできるとされています。

フランスでは、消防士をはじめとする緊急サービスの方々に対する感謝の気持ちを示す文化が根付いています。消防士カレンダーの売り込みもその一環で、家庭ごとに値段を決めて支払うことが一般的です。また、年末年始には、緊急サービスの方々への贈り物や手紙なども送られることがあります。フランスの人々は、緊急サービスの方々がいつでも自分たちを助けてくれることを認識しており、その感謝の気持ちを忘れずに表現しています

カレンダーの収益金は、地震や津波などの災害発生時にフランス赤十字社を通じて被災地に寄付されることもあるようです。

人気のカクテル「ポンピエ」

「ポンピエ」というカクテルは、フランスの女性たちに非常に人気のある飲み物です。主な材料は、カシスリキュール(カラントのリキュール)、カンパリ、スパークリングワイン、アイスキューブです。氷を入れたグラスにカシスリキュールとカンパリを注ぎ、スパークリングワインを加えてかき混ぜ、最後にアイスキューブを入れて完成です。消防士の制服の色である黒と赤をイメージした色合いも、人気の理由のひとつとされています。

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フランスの消防士は3つのタイプに分けられる

フランスの消防士の雇用形態は以下の3つのカテゴリに分けられます。

職業消防士

専門職消防士(sapeur-pompier professionnel): 給与を受け取り、主に都市部や人口密集地に配置されています。消防士としての専門的な訓練を受け、消防車や機材を扱うことができます。

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ボランティア消防士

自治体消防士(sapeur-pompier volontaire): フランスの消防士のうち、約8割は自治体消防士と呼ばれるボランティア消防士です。

16歳以上の者が加入することができます。彼らは、消防署で提供される訓練プログラムに参加し、基本的な消火技術や救助技術、防火安全管理に関する知識を身につけます。訓練プログラムには、約280時間の実践的な訓練と学習が含まれており、これを修了した消防団員は、消防車両に乗車することができます。

ボランティアであるため、通常は報酬を受け取りません。ただし、消防署の規定によっては、緊急出動時に限り、一定の報酬が支払われる場合があります。また、自治体消防士が日常業務の一環として行うことができる防火安全管理業務などに対して、市町村から報酬が支払われる場合もあります。ただし、報酬が支払われる場合でも、時給制というわけではなく、消防署の定める規定に基づいて支払われる場合が多いようです。

彼らは非常時に出動するための定期的な訓練を受けています。自治体消防士は、主に地方都市や田舎地域で活躍しており、人口の少ない地域でも迅速かつ適切な対応が可能なよう、地域に密着した活動を行っています。自治体消防士はフランスの消防士の中心的存在であり、地域社会において重要な役割を果たしています。

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産業消防士

産業消防士(sapeur-pompier industriel):企業内における消防・救急活動を担当する専門職です。

工場や倉庫、商業施設などの企業内、公共機関では、空港や鉄道会社、市役所などに設置されています。

産業用消防車両や専門装備を有し、企業や公共機関の内部で、火災や事故などの緊急事態に対応し、消防車両や機材を駆使して現場を制御することが求められます。また、企業や公共機関の内部で、防火安全管理の面から消火器の点検や避難訓練の実施なども行います。

産業消防士は、自治体消防士や軍の消防士とは異なり、企業に雇用された専門職であるため、その待遇や雇用形態は一般的な労働者と同様です。

ただし、産業消防士には、企業内での消防・救急活動に必要な特別な訓練や資格が求められるため、一般的な労働者とは異なる技能を身につける必要があります。

軍所属!炎と戦う戦士!消防工兵部隊!!

フランスの消防部隊には、BSPP(パリ消防機動隊)やMNS(フランス海軍消防隊)など、軍の部隊に所属する消防士も存在します。BSPPはフランス陸軍に所属する部隊で、パリ市内の消防活動を担当しています。一方、MNSはフランス海軍に所属する部隊で、南フランスのマルセイユなどの港湾地域の消防活動を担当しています。これらの部隊に所属する消防士は、軍人としての訓練や規律を受け、一般的な消防士よりも高いレベルの技術や知識を有しているとされています。また、これらの部隊は、災害時には軍としても活動することがあり、軍としての役割も果たしています。

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活動をしていないのに自治体から一定の公金を受け取る「幽霊消防団員」。全国的に広がるこの問題は、関係者の間で誰も触れることのできない「闇」となって令和の時代まで受け継がれてきた。なぜ、これまで放置されてきたのか。取材から次々と浮かび上がってきたのは驚くべき実態だった。公費を使った飲み会、「研修」という名の慰安旅行、政治との深い関係……。自ら被災経験を持つ若手新聞記者が、葬られてきた「タブー」に挑む!(「紀伊國屋書店」データベースより)

Brigade des sapeurs-d de Paris

パリ消防旅団 「サープル・ポンピエ・ドゥ・パリ」

Pompiers de Paris/YouTube

パリ消防旅団(Brigade des sapeurs-pompiers de Paris:BSPP)は世界で3番目に大きな消防団体であり、団員数は約8,500人とされています。

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軍所属!パリの消防工兵部隊

サープル・ポンピエ・ドゥ・パリ(BSPP)と呼ばれるパリの消防士は、陸軍に所属する消防工兵部隊です。

軍事機関であり、民間の消防機関とは異なる点がいくつかあります。

彼らは、消防活動に加え、災害救助やテロ対策、さらには軍の戦闘支援など、多岐にわたる任務を担当することもあります。消防士としての訓練に加えて、軍人としての訓練も受けています。BSPPは、パリ市内の消防活動を担当するだけでなく、災害やテロの発生時には、全国各地から出動することもあります。

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はじまりは皇帝ナポレオン

パリの消防組織が創設された背景には、ナポレオン・ボナパルトが大きく関わっています。1810年、パリ市内のオーストリア大使館で火災が発生し、当時の消防隊は迅速に鎮火できず、多数の犠牲者が出てしまった。

ナポレオン1世は消防隊の職業意識の欠如に立腹し、帝国の建築物の安全を帝国親衛隊の工兵に任せることを決定しました。この決定は1811年9月18日付けのデクレによって認可され、パリの消防部隊が全面的に再組織化され、パリ消防大隊(Bataillon de sapeurs-pompiers de Paris)が創設されました。ナポレオン1世自身も消防隊の活動に積極的に参加し、現場に出向いて指揮を執ることもあったと言われています。

パリ消防大隊は、1867年にはパリ消防連隊(Regiment de sapeurs-pompiers)になり、その後、1967年3月1日に現在のパリ消防旅団 (Brigade des sapeurs-pompiers de Paris)になりました。

パリ消防隊は、現在ではパリ市内全域の消防活動を担当し、BSPPの本部はパリ市内のポルト・ド・シャトレ駅にあります。

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カッコ良すぎるヘルメット

トレードマークであるヘルメットは、MSA GALLET F1と呼ばれ、消防士の安全を守るために開発された高性能ヘルメットの一種です。帽体前面には「SAPEURS POMPIERS」の文字が刻印されており、フランス語で「消防士」を意味しています。このヘルメットは、パリ消防局の消防士たちによく使用されているため、世界的に有名なトレードマークとなっています。

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火を消すだけじゃない!多様な活動

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救命活動

フランスでは消防士は救命士としての役割も担います。救急医療に関しては、フランスではSAMU(Service d’aide médicale urgente)とSMUR(Service Mobile d’Urgence et de Réanimation)が活躍しています。SAMUは救急専用の電話を受け付け、必要な処置を指示する組織で、SMURは医師と看護師が搭乗した救急車で現場に出動し、救急処置を行います。

パリではパリ消防旅団も救急対応をおこなっています。

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Formation Initiale Secours d’Urgence aux Personnes (FI SUAP) pour nos nouveaux SPV à la caserne de Pierre-Bénite

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車の事故対応!救急救命も!

フランスでは消防士が救命士としても活動することが多く、救急車を含めた緊急対応も行います。消防士たちは、消防車に搭載された救急器具やAED、医療用品を駆使して、人命救助に取り組んでいます。また、災害時には避難や救助活動、仮設住宅の設置などの任務も担当します。フランスでは、消防士が多様な活動に携わることで、地域社会に貢献しています。

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建築・動物保護もおまかせ!

パリ消防隊の消防士は火災の消火や救助活動だけでなく、建築保護に環境保護、災害対策、動物救助など、多岐にわたる任務に従事しています。例えば、パリ市内では野生動物が路上を徘徊することがあり、そのような場合は消防士が捕獲することもあります。

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夫婦喧嘩の仲裁までも(笑)

普段の生活においての様々なトラブルにも対応します。夫婦喧嘩の仲裁や、猫の救出、鍵の取り出しなど、地域の人々から様々な相談を受け、解決に導くこともあります。

「パリ祭」パレードの主役はもちろん消防士!

Pompiers de Paris/YouTube

フランスでは、7月14日の革命記念日を「Quatorze Juillet(キャトルズ・ジュイエ)」と呼び、全国的に盛大な祭りが開催されます。

日本では「パリ祭」と呼ばれることもあります。この呼び名は、かつて日本で上映されたフランス映画『Quatorze Juillet』の邦題が「巴里祭」とされたことに由来します。

軍事パレードの顔

パリ祭のメインイベントはシャンゼリゼ通りで行われる軍事パレードです。

このパレードで一番注目されているのがパリ消防旅団です。

パレードでは消防車両が列をなし、消防士たちが街をパレードする姿は、フランス人にとってはとても慣れ親しんだ光景となっています。

フランスでは消防士は非常に尊敬され、国を守る重要な役割を担っているのがよくわかります。

また、パリ市内ではパレードの後に消防署が一般開放され、市民たちが消防士たちの活動について学ぶことができるイベントも開催されます。

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消防士がダンスパーティーを主催!「BALS DES POMPIERS」

「Bal des pompiers(バル・デ・ポンピエ)」とは、フランス語で「消防士のダンスパーティー」を意味する言葉です。

om Mcguiness/YouTube
なんと場所はパーティーの場所は「消防本部」

7月14日の夜に、各地の消防署で開かれるダンスパーティーで、パリでは特に有名です。パリ消防隊は、シャンゼリゼ通りの軍事パレード後に、本部でバル・デ・ポンピエを開催しています。パリのバル・デ・ポンピエは、ポンピエの制服を着た消防士たちがDJブースに登場し、ダンスパフォーマンスを披露することで有名です。

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本来はダメだった?消防士がダンスパーティーに参加

パリ祭の日はそこらじゅうにダンスパーティーが開催されているが、消防士という役柄、参加が禁止されていました。それならば消防署でやろう!すぐに出勤もできるし!という考えで始まったのがこのパーティー。

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 全米中に衝撃と悲しみをもたらした2013年の悲劇の実話を「ノーカントリー」「ヘイル、シーザー!」のジョシュ・ブローリン主演で映画化した実録スペクタクル・ドラマ。2013年にアリゾナ州で発生した大規模森林火災に立ち向かう森林消防の精鋭部隊“ホットショット”の男たち20人の絆と運命を描く。共演はマイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・コネリー。監督は「トロン:レガシー」「オブリビオン」のジョセフ・コシンスキー。(「allcinema」データベースより)

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