アフリカのケニアに位置するキベラというスラム地域。ナイロビをはじめとする主要都市では、道路状況が悪くインフラ不備が問題視されています。初等教育は無償化されていますが、給食費や制服代が負担できず通えない子どもたちも少なくありません。その一方で、富の分配は極端で、多くの人々が貧困に苦しんでいます。
この記事では、キベラに暮らす人々の生活環境や教育問題、そしてスラム住民が抱える厳しい現実を伝えます。さらには、地元住民が立ち上がって困難に立ち向かっている姿勢や、日本のドキュメンタリー作品『忘れられた子供たち スカベンジャー』で描かれた人々のその後にも触れます。
一方で、政府がスラムの撤去やマンション建設を進めている現状にも触れ、グローバルな視点で問題提起をしています。アフリカの現実に触れ、その背景にある人々の思いに触れるこの記事を、ぜひ読んでみてください。
Kenia
豊かな自然国家「ケニア」
首都はナイロビで、その他主要都市にはモンバサやキスム、エルドレットなどがあります。面積は約580,000平方キロメートルで、人口は約53百万人です(2021年時点)。
ケニアはその美しい自然や野生動物で有名で、多くの観光客が訪れます。代表的な観光地には、マサイマラ国立保護区、アンボセリ国立公園、ナイロビ国立公園、ツァボ国立公園などがあります。また、マウント・ケニアやリフトバレーも見どころです。
経済面では、ケニアは東アフリカの中心的な経済大国であり、農業、観光、製造業、金融サービスなどが主要な産業です。農業では、紅茶やコーヒー、花卉栽培が輸出品として重要な位置を占めています。
ケニアの巨大な格差問題
ケニア経済は現在好景気にあるものの、インフラと政府サービスにおいて首都ナイロビと他の地域との間には大きな格差が存在しています。特に北部地域では、道路状況が悪く、電話回線も不十分で、まともなインフラが整っていません。
ケニアでは初等教育が無償化されていますが、給食費や制服にかかる費用が負担できず、学校に通えない子どもたちも少なくありません。これにより、教育格差も拡大していると言えます。
ケニアの富の分配状況は極端で、世界でも類を見ないほどです。5300万人の人口のうち、0.1%以下の富裕層が、他の99.9%の人々よりも多くの富を所有しています。
首都ナイロビの治安
ケニアは大自然のイメージが強い国ですが、首都ナイロビは現代的な大都会であり、東アフリカを代表する世界都市です。ナイロビは19世紀末から20世紀初頭にかけてウガンダ鉄道の敷設のための中継地点として開拓され、わずか1世紀で大都市へと発展を遂げました。
危険な都市
ナイロビは多くの地区に分かれており、それぞれの地区は独自の特徴を持つタウンを形成しています。観光客には魅力的な場所も多く存在しますが、一方でダウンタウン周辺の治安は良くありません。シティーセンターやウエストランド地区では、窃盗や武装集団による強盗、麻薬関連の犯罪が横行しているため、注意が必要です。
数百のスラムが点在…。
ナイロビでは、約200のスラムがあり、その中で生活する人口は約250万人で、ナイロビの総人口の60%を占めています。スラムの居住面積はナイロビ全体のたった6%であり、密集した状態で生活しています。その中でも最大のスラムがキベラで、多くの住民が厳しい生活環境に置かれています。
Kibera
その規模はアフリカ大陸で2番!!大規模スラム「キベラ」
ナイロビにあるキベラは、ケニア最大のスラム地域であり、非常に密集した人口を抱えています。ここでは、基本的なサービスやインフラが不十分で、貧困、失業、衛生状態の悪さ、犯罪が常態化しています
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隠されたエリア
不思議なことに、ナイロビのガイドブックや観光地図を見ると、「旅行者には危険なダウンタウン」や「治安が悪い商業地区」といった注意すべきエリアの情報が掲載されている一方で、キベラ地区についての記述はほとんどありません。
キベラスラムは、ケニア政府から正式に認可された場所ではなく、出稼ぎや都市部で働くためにやむを得ず移住してきた人々が暮らす不法居住地区とされています。このため、観光地図に表示されることもなく、一般的な観光客が訪れることもあまりありません。
「チョコレート・シティ」
キベラは、主に舗装されていない土地に建てられたスラム地域で、家々の間は泥で埋まっており、雨季には特に道路状況が悪化します。
また、住居の多くは簡易な構造で、汚れたトタン屋根が並んでいるため、その泥と錆びた屋根の色合いから「チョコレート・シティ」というニックネームで呼ばれています。もちろんチョコレートのように甘くはない。
100万人以上が生活!?
キベラは、東京ドームおよそ50個分(2.35㎢)ほどの広さに約80万人から120万人もの人々が暮らしていると言われています。住民の正確な数は不明ですが、経済的な理由で仕事を求めて隣接国から移り住む人々も多く、その数は年々増え続けています。
ナイロビ全体の人口が約400万人であることを考慮すると、少なくともナイロビの人口の4分の1に相当する人々がキベラに住んでいることになります。
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キべラを横断する電車
キベラのスラム地域は、ナイロビとキスムを結ぶ鉄道の線路沿いに広がっており、その線路脇には数多くの屋台や簡易的な店が立ち並んでいます。
ここでは、様々な生活用品が販売されており、廃タイヤから作られたゴム草履や、古いブリキを利用した鍋やフライパン、廃材から作られた家具など、リサイクル資源を活用して製造・販売される商品が多く見られます。
また、おもに男性が行う手仕事の他にも、仕立屋や美容院など女性が活躍する商売も存在しており、多種多様な仕事場が混在しています。このような状況は、キベラの住民たちが困難な状況下でも創意工夫を凝らして生計を立てようとしていることを示しています。
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ルーツは傭兵への褒美
キベラの名前は、ヌビア語で「森」や「ジャングル」を意味する「kibra」に由来しています。1918年に、ヌビアの兵士たちが第一次世界大戦やそれ以前の戦いでの功績に対する褒美として、ナイロビ近郊の森林に位置する居住地を与えられました。
使用人を同居させるようになり、様々な民族が居住してきた
最初は退役軍人のヌビア人だけがキベラでの居住を許可されていましたが、当時比較的裕福な生活を送っていた彼らは、家事手伝いや畑仕事に必要な使用人も同居させるようになりました。
使用人の多くは、ナイロビとその周辺に居住するケニアの民族キクユ、メルー、カンバの男性でした。使用人が結婚すると、その家族もキベラに居住するようになり、やがてキベラにはヌビア人だけでなく、現地のケニア人も次第に居住するようになっていきました。
次第に不法占拠をする人々が増加
1940年代以降、キベラはスクウォッター(不法占拠)化し、出稼ぎの町へと変わりました。
これは植民地時代に政府が計画的なナイロビの都市開発を推進しようとした際、抵抗としてヌビア人らはキベラに無許可で長屋を建て、ルオなどの出稼ぎ民たちに賃貸したためで、これによってキベラの人口は急増していきました。
ルーツや国はそんなに気にしない!?多民族のスラム
ナイロビのキベラ地区は、キクユ、ルオ、ルイヤ、カレンジンなどの多様な民族が集まって形成されています。多くのケニア人は自分たちが移民であることを意識しているため、「先住民」が誰であるかについては、はっきりとした答えがないまま曖昧な状態が続いています。
つまり、キベラは国内外から集まった、帰属意識が気薄な人々によって形成されていると考えられています。
様々なバックグラウンドをもつ人々が生活
キベラには、5つ星ホテルで働く人もいれば、キベラへの愛着を持つ人、家賃が高いためやむなくキベラに住む人など、さまざまな背景を持つ人々が暮らしています。
長くは生きられない“危険地帯”
キベラは、ケニアの東アフリカにある、非常に貧困なスラム地域です。ここでは、平均寿命がわずか30歳で、住民は食べ物や住まいに苦労し、病気、暴力、飢餓が日常茶飯事です。我々が日本で暮らす中では、想像もつかないほど過酷な環境です。
キベラでは強盗だけでなく、性犯罪も多発しています。特に、狭い道を歩く女性が狙われ、空き家に連れ込まれて襲われるケースが多いと言われています。
また、被害に遭った女性やその家族が加害者を知っていても、スラムの厳しい生活事情から、警察に訴えることが難しいのが現実です。加害者が逮捕されても、賄賂を使って釈放され、復讐されることが多いため、被害者は泣き寝入りするしかありません。
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過酷すぎる・・・キベラでの暮らし
キベラは、密集したトタン屋根の小屋が立ち並ぶ厳しい生活環境の地域です。
道路は土が流された穴を埋めるために鋭利な石が敷かれており、汚水が溜まる溝が両脇にあることから、困難な暮らしをしている様子がわかります。
キベラの住民の半分以上が失業し、食料も不足しています。犯罪率は高く、3ヵ月以内に犯罪を目撃した住人が98.8%に達しており、多くの犯罪組織が影で活動しています。
ほとんどの家には電気や水道がなく、1日の平均世帯所得は約200円以下です。学校はいくつかありますが、失業率が高く、ほとんどの親が子供の教育費を捻出できません。
住民の収入源は様々で、家賃収入や野菜や果物の販売、マンダージ(揚げパンのようなもの)の製造・販売などがあります。
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スラムの不動産事情
住民はトタン屋根の家に住んでいますが、月額1000円から3000円の家賃を払っています。この家賃は、違法であっても家を建てたオーナーに支払われています。これは、建物を建てた人がその土地を専有しており、その人のものとして扱われるという考え方に基づいています。
溢れかえるゴミ
キベラは、ゴミや破片、ほこり、ちりなどがあふれる場所です。これは、先進国からのプラスチック製品の輸入が急速に増加し、国内の廃棄物処理機能が十分でないことが主な原因とされています。
キベラでは、市役所が設置したゴミ捨て場が限られた数しかありません。そのため、多くの住民がゴミを適切に処理できず、問題が深刻化しています。
特にビニール袋が多く見られますが、低温で燃やすとダイオキシンが発生し、リサイクル資源としても回収されません。
キベラのゴミは、川に捨てられることが多く、大雨が降ると一気に下流へ流され、ナイロビダムに堆積しています。このような状況が、キベラの環境問題をさらに悪化させています。
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下水道なし!流れる汚水
キベラの家庭排水は、家と家の間を流れ、共同の排水路に流れ込むことで、腐敗、悪臭、ハエの発生を引き起こしています。これが劣悪な衛生状態を招いています。さらに、下水溝がむき出しで排水設備が整っていないため、人間や動物の排泄物やその他の排出物で汚染されています。
このような貧困、不衛生、栄養不良が相まって、多くの病気が発生しています。キベラの住民は、これらの厳しい環境下で生活し、健康を守ることが非常に困難な状況に置かれています。
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“アレ”が宙を舞う「フライングトイレ」
キベラのトイレ事情は非常に厳しく、20〜40世帯に1つのトイレが共有されているだけです。トイレがない場合は有料の公衆トイレを利用する必要がありますが、これは経済的にも公衆衛生上でも問題を引き起こしています。
トイレが少ない理由の一つは、キベラがある岩盤が固いため、トイレを建設する際に掘削が必要であり、建設費が高くなることです。キベラには上下水道や電気などの基本インフラが整っておらず、各家庭にも水周り設備がありません。
トイレがないため、住民は屋外で排泄を行ったり、排泄物をビニール袋に入れて外に投げ捨てるしかない状況です。これがキベラの「フライングトイレ」と呼ばれる問題で、衛生状態の悪化や病気の発生を招いています。
飲水は貴重……でも問題が
キベラでの飲み水の調達は困難です。市役所の水道を利用しているのはお金のある人たちで、彼らは個人的に水道管を引いて住民に売っています。
それでもキベラの水道管は老朽化が進んでおり、水道管から漏れた水がコレラなどの病気を引き起こすことがあります。
また、川から水を汲む人もいますが、その川の水は清潔とは言い難く、毎日2時間ほど水汲みに時間を費やすことがあります。このような状況は、住民の健康や生活に大きな影響を与えています。
絶望的…。接着剤で空腹を紛らわす子供たち
キベラスラムでは、子供から大人まで多くのスカベンジャーが生活しています。彼らの特徴としては、ペットボトルを片手に持っていることが挙げられます。ペットボトルの中には接着剤が入っており、彼らはその接着剤を吸引しています。
日本で言うところの昔の不良がシンナー遊びをしていたのと似た現象ですが、キベラスラムの彼らにとっては、空腹感を抑えるための手段であるという絶望的な状況です。
接着剤吸引を続けると、脳にダメージを与え、幻覚を見たり、ぼーっとしていたり、気を失ってしまうことがあります。そのため、ゴミの山で寝そべっていることが多いのです。
また、接着剤吸引の副作用として、敵対意識がむき出しになり、恐ろしく凶暴になることがあります。このような状態で互いに殺し合うこともあるのです。
ジョモ・ケニヤッタ空港(ナイロビ国際空港)付近では、ジェット燃料が安価なドラッグとして出回っており、子供たちにも人気があります。
ジェット燃料を少量布やボロ布に含ませて吸引すると、めまいと幻覚が体験できますが、接着剤と同様に効果は数分しか持続しません。そのため、効果を長持ちさせようと一日に何十回、何百回と吸引することがあります。
しかし、ジェット燃料の吸引は非常に危険であり、脳に致命的なダメージを与えるだけでなく、呼吸器や血管にも悪影響を及ぼします。
子供たちの救いの場所「マゴソスクール」
キベラスラムでは、過重労働と医療不足で若くして亡くなる人が多く、孤児が増え続けています。そんな子どもたちを救済するために設立されたのが、「マゴソスクール」という寺子屋です。
これは、ナイロビの中心から5kmほど離れた場所にあるアフリカ最大のスラム街、キベラスラムにある学校です。
マゴソスクールは、孤児やストリートチルドレン、労働させられた子どもたち、虐待を受けた子どもたちが集まる駆け込み寺となっています。子どもだけでなく、若者や大人も集まり、困った状況にある人たちが共に生活する場所となっており、約30人のマゴソファミリーが家族のように暮らしています。
この学校では、スラムの貧しい人たちのための職業訓練所(洋裁と大工)や作業所、朝昼の給食プログラム、高校生向けの奨学金制度などが運営されており、2014年には障がい児のための特別学級が開設されました。
幼稚園児から小学8年生までの約600人が通っており、リリアン・ワガラさんというケニア人女性が運営しています。彼女の熱意に共感した早川千晶さんたちが支援しているのも特徴的です。
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はじまりは1999年
キベラスラムで生まれ育ったリリアンさんが、1999年にスラムの長屋の一室で孤児を集めて寺子屋を始めたのが、マゴソスクールの始まりでした。その後、早川千晶さんが加わり、二人三脚で学校の発展を続けてきました。ケニア・キベラを襲う様々な危機や困難にも関わらず、彼らは乗り越えてきました。
その結果、子どもたちの数が増え、音楽活動、朝昼の給食、ジュンバラワトト、OBOGクラブ、障がい児特別学級など、様々な事業が展開されるようになりました。現在は、600名を超える子どもたち、卒業生たち、支える大人たちが一緒に暮らすビッグファミリーになっています。
早川千晶さんって?
早川千晶さんは、ケニア在住の日本人で、キベラスラムのマゴソスクールの主宰者です。世界放浪の旅を経て、ケニアに定住しました。
ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺・マゴソスクールを運営し、海岸地方ミリティーニ村ではジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)も運営しています。
彼女の活動は、スラム住民の生活向上やマサイ民族のコミュニティと協力してエコツアーを行ったり、大自然体験キャンプやフェアトレード活動、音楽CD制作など多岐にわたります。
早川さんは、「アフリカ日和」(旅行人)という著書も持っており、1999年から日本全国各地でアフリカトーク&ライブのツアーを展開しています。彼女の活動は、アフリカと日本の架け橋として、貧困や困難に立ち向かう子どもたちへの支援を続けています。
「キベラの状況を知ってほしい」早川千晶さんのツアー
キベラスタディツアーは、キベラスラムの現実を外の世界に伝え、スラム住民たちとの交流を促すことを目的としています。このツアーでは、キベラスラムでの生活状況や社会状況、困難な状況でどのように生き抜いているかといったことがスラム住民たちから直接聞くことができます。
ツアーの日程や詳細については、早川千晶さんのFacebookページなどで確認できます。料金は人数によって変わることがありますが、おおよそ6,000ケニアシリング前後(約54ドル前後、現在の為替レートによって変動)です。
キベラスタディツアーを通じて、参加者はスラムの現実を直接目の当たりにし、スラム住民との交流を通じてお互いに学びあうことができます
【無慈悲】政府による強制撤去
2017年以降、ケニア政府はキベラスラムの強制撤去を開始しました。これは、中国の援助によって建設された高速道路やバイパスがキベラスラムを貫通するためでした。これにより、スラムで暮らしていた住民たちは強制的に排除されました。
キベラには100万人以上の人々が暮らしており、ナイロビ市の5分の1に相当します。途上国では、急速な成長と発展を実現するために、インフラ整備が人権よりも重要な課題とされています。高速道路の建設によって渋滞が緩和され、車の流れがスムーズになり、生産性が向上した可能性があります。
しかし、キベラに住む人々は、低所得層の中でもエリートとされています。
政府はスラム街を撤去し、低品質の住宅を取り壊してマンションを建設していますが、立ち退いた低所得者がそのマンションに住む権利を金持ちに転売している。
これによって、新たな住宅が本来の対象者に届かず、貧困層の住む環境が改善されないという問題を引き起こしています。
今回のキベラ強制撤去勧告について。
— 早川千晶??ケニア (@chiakihayakawa0) May 21, 2020
小学校4、セカンダリースクール3、診療所3、1000世帯以上が対象。
期日は6/3。
ナイロビ都市計画の道路建設のため。
BBCおよびケニアの全テレビ局に連絡。過去には撤去されてからしか取材に来てくれなかったが、今回はコロナとの関連で何としても事前に止めたい。 pic.twitter.com/wDou0xoih6
今この時にキベラスラムで強制撤去が行われています。これは9月からずっと続いている道路建設のための強制撤去とはまた別のもので、線路沿いの撤去。
— 早川千晶??ケニア (@chiakihayakawa0) October 7, 2020
コロナ禍に追い討ちをかけてスラム住民をさらに困窮させる強制撤去、なぜ今そんなに急がねばならないのか?これでもかこれでもかと貧困者を追い込む。 pic.twitter.com/zbAKG6alOC
助け合いながら力強く生きる住民たち
スラムは確かに過酷な環境で暮らす人々が集まる場所ですが、その中でも彼らは強い人間関係とコミュニティの絆を持っており、互いに支え合って生活しています。貧困やインフラの不足にもかかわらず、彼らは困難な状況に対処し、明るく前向きにがんばっている様子が印象的です。
彼らの人間関係やコミュニティの絆は、病気や災害などの困難な時に特に顕著に現れます。隣人や友人、地域の仲間たちが互いに支援し合い、困っている人を助ける姿は、スラムの中での人々の強さや連帯感を示しています。
このようなコミュニティの力は、貧困や困難な状況に対処するための重要な要素であり、彼らが生活を続けていく上で欠かせないものです。その一方で、政府や国際社会はスラム住民の生活向上を目指し、適切な住宅やインフラ整備、教育や医療アクセスの向上などの支援を行うことが求められます。
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