「アメリカの金を国際通貨にしたい!」マッキンリー大統領 暗殺事件【ロスチャイルド陰謀論】
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William McKinley
第25代大統領 ウィリアム・マッキンリー
1896 年に共和党のマッキンリーと民主党のブライアンの間で争われた大統領選の争点は、貨幣の本位が金であるべきか、金と銀の双方であるべきかであった。
ドルと紙幣のアメリカ文学-貨幣制度と物語の共振/秋元 孝文.論文要旨.No.4
「アメリカの金を国際通貨にしたい!」
それまでは国際通貨が銀でしたが、金保有量が多かったアメリカの金を国際通貨にして、アメリカの財力を国際的に上位に持ち上げようというものです。
【陰謀論】フリーメイソン徹底解説。ロスチャイルドやロックフェラーとの関係もあった【秘密結社イルミナティ】/Gossip Repository
選挙戦が進展するあいだ、両陣営とも本位貨幣をめぐる複雑な問題を扱った選挙用文書を大量に発行し、その問題を理解するよう支持者に熱心に説いた。
合衆国の有権者は金本位制を選択した ゴールド101/F-130.note.2020
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英国と交渉を開始
嵐のような選挙戦が終わると直ちに,マッキンリーはイギリスをはじめとするヨーロッパの主要国に通貨問題を討議する使節団を派遣し,国際協定による複本位制の可能性を追求した.
19 世紀国際通貨会議の歴史的意義/野口 建彦(p.100)
これが暗殺のきっかけになった?
マッキンリー大統領がなぜ暗殺されたのか、その真相はアメリカの貨幣制度をめぐる論争がからんでいた思われるふしがある。アメリカは本位制度を巡って岐路にたっていた(銀産地では金本位に転換することを嫌っていた)。
第44回 アメリカの鉄道政策史(18) セオドア・ルーズベルト大統領の鉄道政策/岡田清先生の「物流清話」.全国通運連盟.2012
マッキンリーとウォール街
モルガンとウォール街の銀行家たちは共和党のウィリアム・マッキンリーに多額の寄付を行い、マッキンリーは同年と、金本位制をうたった1900年の大統領選で勝利した。マッキンリーは反トラスト法を発動させない、経済界にとっては都合のいい大統領であった。
J. P. Morgan : ジョン・モルガン/Tee Makes
「政治には2つ大切なものがある。1つ目はお金。2つ目が何だったかは思い出せない」
政治に最も必要なのは金/おうちで学ぼう!NHK for School.2019
このことばは、第25代アメリカ大統領、ウィリアム・マッキンリーを当選に導いたオハイオ州の上院議員、マーク・ハンナ氏が残したとされる。
政治に最も必要なのは金/おうちで学ぼう!NHK for School.2019
資本家はマッキンリーを再選させるために暗躍
ところが4年後の1900年、マッキンリーの再選に挑戦したのがセオドア・ルーズベルトだった。彼はニューヨーク州の知事を辞め、共和党の大統領候補になろうとしたのだ。
2017年に「トランプ大暴落」は起きるのか/滝澤 伯文.東洋経済オンライン.2016
(前略)当時の共和党の最大スポンサーは、ロックフェラー、JPモルガン、カーネギーの3人だった。(中略)3人は、ルーズベルトを副大統領にする「飼い殺し策」を考えた。
2017年に「トランプ大暴落」は起きるのか/滝澤 伯文.東洋経済オンライン.2016
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予定通り再戦を果たしたが暗殺されてしまった
思惑通り、1900年マッキンリーは再選され、ルーズベルが副大統領になった。ところが、なんと1901年にマッキンリーが2度目の任期も早々に暗殺されてしまう。犯人はJPモルガンが整理した工場の従業員だった。
2017年に「トランプ大暴落」は起きるのか/滝澤 伯文.東洋経済オンライン.2016
Assassination of William McKinley
マッキンリー大統領 暗殺事件
歓迎会に出席中に「二発の弾丸」
マッキンリー大統領はその日、パン・アメリカン博覧会に出席。
【米大統領特集】任期を全うできなかった大統領9人/政治ドットコム.2020
公式の歓迎会で大統領に挨拶する列に並んでいたチョルゴシュは手を差し伸べようとした大統領の腹部に向けて2回発砲した。チョルゴシュの銃はハンカチに包まれた手の下に隠されていた。それにもかかわらず警護の者は特に何の不審も抱かなかった。
暗殺された4人のアメリカ大統領/アメリカ歴代大統領完全マニュアル
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一時は回復したかのように思えた
マッキンリーは当初傷から回復しているように見えたが、狙撃から6日後に容態が急変し、ショック状態に陥り、1901年09月14日午前2時15分、銃撃から8日後に傷の周りの壊疽のため、58歳で死去した。
ウィリアム・マッキンリー米国大統領が狙撃された。/Time-AZ
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犯人「レオン・チョルゴッシュ」
チョルゴッシュは、大統領が死んでからわずか9日後の9月23日に裁判に掛けられ、マッキンリーの死から45日後の1901年10月29日にオーバーン刑務所にて死刑執行されました。
今日の辞世の句/新・立命館大学戦史研究所
無政府主義者(アナーキスト)
犯人はレオン・チョルゴッシュなるポーランド移民のアナーキストであった。彼は女性アナーキストとして著名なエマ・ゴールドマンに影響され、強固なアナーキストとなっていた。
アメリカ合衆国大統領黒書(連載第21回)/ザ・コミュニスト+.2019
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影響を与えた活動家「エマ・ゴールドマン」はユダヤ人
彼女はリトアニアのユダヤ系の家系で生まれ、チョルゴッシュは彼女に対して直接接触をしているので、その際に何かを吹き込んだのでは?という疑いで実際に逮捕もされています。
【陰謀論】フリーメイソン徹底解説。ロスチャイルドやロックフェラーとの関係もあった【秘密結社イルミナティ】/Gossip Repository
1869年6月27日帝政ロシアの下、リトアニアのユダヤ系中流家庭に生まれた彼女は、官吏達が農民に暴力を振るったり、ユダヤ人が村から放逐されたりする様子を目の当たりにしていた。
エマ・ゴールドマンのピューリタニズム批判/小島 良一(p.103)
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ゴールドマンの裏にいたのが
ロスチャイルド卿は、ゴールドマンを通じてアメリカ大統領マッキンレー暗殺に関わっていた。
秘密結社全論考〈下巻〉人類家畜化の野望 /ジョン コールマン(p.294)
ルーズベルト大統領によって「モルガン」「ロックフェラー」は弱体化
大統領としてルーズベルトは積極的に国内のトラストの規制を行った。(中略)また鉄道運賃、自然保護、食品検査などに関連する諸法案を施率させた。ルーズベルトは革新主義の旗手として知られている。
セオドア・ルーズベルト大統領/アメリカ歴代大統領研究ポータル
モルガン財閥、ロックフェラーなどの北部3大鉄道を束ねていた巨大な鉄道持ち株会社北部証券会社を、それまで絵に描いた餅としてほとんど注目を浴びなかったシャーマン反トラスト法違反で告発、持ち株会社は、1年後に解体判決を受けた。
アイダ・ターベル研究(Ⅱ)-①米革新主義とターベル-/古賀 純一郎(p.95)
気をよくしたルーズベルトは、巨大トラストを次々と告発した。標的となったのは、ロックフェラーのスタンダード石油、アメリカンタバコなど40社以上に及ぶ。トラストも恐れる、圧倒的な指導力で、ルーズベルトは後に、「トラストバスター(トラスト潰し)」の異名を誇った。
アイダ・ターベル研究(Ⅱ)-①米革新主義とターベル-/古賀 純一郎(p.95)
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モルガンの死後一つ事実が発覚!
モルガン財閥の創始者で、二十世紀初頭には米国一といわれるほど巨額な資産を持っていました。ところが彼の死後、遺産を整理した結果、驚くべき事実が判明しました。彼が運営していた莫大なモルガン財閥の財産のうち一九%だけが彼のもので、残りの八一%はロスチャイルド関係の名前で占められていたのです。
菊川征司. 異説で解き明かす近現代世界史 〈経済〉から見えてくる歴史教科書のウソ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1242-1245). Kindle 版.
ロスチャイルドの後ろ盾
ユダヤ人嫌いで有名なJ・P・モルガンもロスチャイルドから資金提供を受けて育てられた財閥だったのです。
金融システムは迫害から生まれた(ロスチャイルド以降)/チャカポコ.2020
石油をめぐって対決「ロックフェラー 」vs 「ロスチャイルド 」
アメリカの石油の支配権を確立したロックフェラーのスタンダード石油は、こんどは世界支配の野望をむき出しにヨーロッパの石油を飲み込みにかかった。狙われたのはルーマニアの油田であり、オランダ人ヘンリー・ディタディングのロイヤル・ダッチ石油会社とイギリス人マーカス・サミュエルのシェル運輸貿易会社である。二つの会社は体力をつけるために一九〇六年、ロイヤル・ダッチ・シェル石油として合体するとともに、販売する石油の確保のために一九一四年、ロスチャイルド家のバクーの油田を買い取った。
横山三四郎. ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1141-1146). Kindle 版.
こうしたヨーロッパ石油業界の再編を演出したのが実はロスチャイルド家だった。ロックフェラーの進出を阻止し、迎撃するために自らの油田さえ売ったのである。
横山三四郎. ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1146-1148). Kindle 版.
中東での原油生産はすべてアメリカ(ロックフェラー系)が押さえていたが1960年代からOPEC(石油輸出国機構)が出来て原油生産が国営化されロックフェラー系産油企業は中東から締め出された。(ロスチャイルドの陰謀)
1146号(2017年2月21日号)/増田俊男の時事直言
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