「学校は“労働者を育成するため」この世界のルール資本主義(3)

「学校は“労働者を育成するため」この世界のルール資本主義(3)

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「“資本家”or“労働者” 目指すならどっち?」この世界のルール資本主義(2)
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Japanese industrial revolution

明治におきた日本の産業革命

軍艦島アーカイブス/YouTube

明治維新以降、急速な近代化を進めた日本。わずか20数年で鉄道や電話、郵便といったインフラを整備し、綿糸や生糸の大量生産・大量輸出を始めるなど、産業革命が起こった。

明治日本の産業革命/nippon.com
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資本主義:「従順で質の高い労働者が必要!」

産業革命以後に発達し続けた資本主義社会をさらに拡大させることで国は国力を増大させてきたと言えますが、そのためには犠牲者となる大多数の労働者(プロレタリアート)が必要不可欠でした。

義務教育は奴隷の生産工場 – 義務教育からの脱出

労働者は大きな組織の一員であり、労働内容はその組織の中でのごく一部の作業になりました。しかも、周囲と合わせて仕事をしなくてはならない規格化された労働者であることが求められました。これはホワイトカラーでも同様です。教育も、こういう労働のできる人間を育てることが目標とされました。

労働の変化とともに変わってきた余暇の過ごし方/板津 木綿子.夢ナビ
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義務教育:「OK……そんな労働者を私が作ります」

小学校

(前略)日本にはもともと全ての国民が学校に通い教育を受けるという慣習自体が存在せず、明治5年(1872年)の学制が今の義務教育の始まりです。

義務教育は産業革命から始まった/義務教育からの脱出

ではその義務教育はどこで、どのような経緯から始まったのかというと、産業革命こそが義務教育の最大のきっかけだったのです。

義務教育は産業革命から始まった/義務教育からの脱出
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学校は労働者を育てる場所

昭和の学校

簡単にいうと学校は”労働者養成所”なのだ。

時代の変化についてこいよ。義務教育/まっすー.note

「学校にはチャイムがあり、工場にはホイッスルがある。産業革命以後に発達し続けた資本主義社会をさらに拡大させるためには犠牲者となる大多数の労働者が必要不可欠でした。この労働者を作り出すことこそが義務教育の本質です。(後略)」

義務教育の目的とは 従順な工場労働者の量産/小網代 森雄.2017

先生の言うことを聞きなさい!

「(前略)いかに命令に忠実な人間を作り出すかいかに工場の現場監督に逆らわない人間を育てるか、この2点にこそ全てが集約されていたと言っても過言ではありません。」

義務教育の目的とは 従順な工場労働者の量産/小網代 森雄.2017

(前略)義務教育は、お金やサービスを生み出すためのビジネス教育には特化しておらず、工場労働者のような既に開発された製品を、管理者の指示によって、決められた手順で組み立てるような人間が評価される教育システムであるといえる。

義務教育とは単純労働者の育成機関である/monoamine
corridor / 廊下

周りと同じようにしなさい!

学校という装置のなかでは、集団性に対する美化、同調圧力により人と違うこと、つまり個性が認められない。

なぜ日本でこれだけ引きこもりが増えたのか『子育てが終わらない』小島貴子准教授インタビュー/本多カツヒロ (ライター).WEDGE Infinity.2019
Japanese Elementary School
Heiwa elementary school 平和小学校 _19

チャイムにそって時間通り動きなさい!

CH Doramin/YouTube

授業開始のチャイムが鳴れば、席につき、どんなにつまらない授業でも(書いてて自分ですごく痛いが)我慢して次のチャイムが鳴るまで座っていなければならない。食事の時間になれば、腹が減ってなくても、ゆっくりと時間をかけて食べるのが本来の自分の好みであっても、我慢してみんなと一緒に決められた時間に食事を終えなければならない。

国民教育制度の歴史的役割/工房李香世界史ページ

時間通りに行動すること、集団行動すること、これが学校という空間を支配する基本的なルールである。

国民教育制度の歴史的役割/工房李香世界史ページ
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契約?……まぁとりあえずそれは置いといて

 義務教育でも労働法(労働関係の法律一般)なんてものはまったく教えないし、契約に関する教育も一切ない。何が権利で何が義務であるのか、私たちは驚くほど知らない。

日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?著者:今野晴貴 第1章 「サービス残業」は、なぜなくならないのか?より一部抜粋〜/現代ビジネス
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将来の夢はどんな労働者に?

Super Opening Live 2011

「将来何の仕事をするか」=「どの労働者になるか」

という教育を行っていますし、税制も労働者が1番何も考えなくてもよいような仕組みになっています。

銀行員が資本主義についてわかりやすく解説/一家だんらん

ちゃんと勉強して、いい所に就職しなさい!

Studying for examination.

両親の教育も学校の教育も言う事は同じで、沢山勉強して、いい学校に行って、いい会社に就職して、出世することが一番の幸せだと。

ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』とは。具体例で分かりやすく解説、要約する哲学まとめ。/コテンto名著
つまり立派な……
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これを一言で言ってしまうと、人生の目的とは、優秀な労働力商品になって、それを資本家に高い賃金で交換してもらうことです。

ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』とは。具体例で分かりやすく解説、要約する哲学まとめ。/コテンto名著

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「知らず知らずセットされた“労働者マインド」この世界のルール資本主義(4)
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一九九〇年代に、若者の仕事は大きく変貌した。非正規社員の増加、不安定な雇用、劣悪な賃金…。なぜ若年労働者ばかりが、過酷な就労環境に甘んじなければならないのか。それは、戦後日本において「教育の職業的意義」が軽視され、学校で職業能力を形成する機会が失われてきたことと密接な関係がある。本書では、教育学、社会学、運動論のさまざまな議論を整理しながら、“適応”と“抵抗”の両面を備えた「教育の職業的意義」をさぐっていく。「柔軟な専門性」という原理によって、遮断された教育と社会とにもういちど架橋し、教育という一隅から日本社会の再編に取り組む。(「BOOK」データベースより)